アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎でお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 強いかゆみに悩まされ、夜も眠れないことがある
- 赤みやかさつき、湿疹が繰り返し現れる
- ステロイド剤の使用を繰り返しているが根本的な改善を感じられない
- 季節の変わり目や汗をかくとすぐに症状が悪化する
- 肌の状態が周囲の目が気になり、人間関係や生活に影響している
- 食事や環境との関連性が気になるが、何が原因か特定できていない
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が長期間にわたって繰り返す慢性的な皮膚の炎症性疾患です。遺伝的な要因と環境的な要因が複雑に絡み合って発症し、乳幼児から大人まであらゆる年齢の方に見られます。
この記事では、アトピー性皮膚炎の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのようにアトピー性皮膚炎の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学的視点でのアトピー性皮膚炎の原因とメカニズム
アトピー性皮膚炎とは
西洋医学では、アトピー性皮膚炎は「遺伝的素因を持つ人に見られる、慢性的かつ再発性の湿疹性皮膚炎」と定義されています。皮膚のバリア機能の低下と免疫系の過剰反応が特徴で、かゆみを伴う炎症が長期にわたって繰り返すことが特徴です。
主な原因
- 遺伝的要因:フィラグリンなどの皮膚のバリア機能に関与する遺伝子の変異が関係しています。両親がアトピー性皮膚炎や他のアレルギー疾患を持つ場合、子どもがアトピー性皮膚炎を発症するリスクが高まります。
- 皮膚バリア機能の低下:アトピー性皮膚炎の方は、皮膚の最外層(角質層)のバリア機能が低下しており、水分保持能力が弱く、外部からの刺激物質が侵入しやすい状態にあります。
- 免疫系の異常:免疫反応の一部を担うTh2細胞やIgE抗体の過剰反応により、皮膚の炎症が引き起こされます。
- 環境因子:ハウスダスト、ダニ、花粉、食物、化学物質などの外的因子が症状を悪化させる引き金となることがあります。
- ストレス:精神的ストレスにより症状が悪化することが知られています。ストレスにより皮膚のバリア機能が低下し、神経伝達物質の分泌が変化することで炎症が促進されます。
アトピー性皮膚炎が発生するメカニズム
アトピー性皮膚炎は以下のようなメカニズムで発生します:
- 皮膚のバリア機能が低下し、水分が逃げやすく乾燥しやすい状態になると同時に、アレルゲンや刺激物質が侵入しやすくなります。
- 侵入したアレルゲンが免疫細胞(特にランゲルハンス細胞)と接触し、免疫反応が活性化します。
- 活性化した免疫細胞はTh2細胞を刺激し、インターロイキン4(IL-4)、IL-5、IL-13などの炎症性サイトカインを分泌します。
- これらのサイトカインがB細胞を刺激し、IgE抗体の産生を促進します。IgE抗体は肥満細胞に結合します。
- アレルゲンが再び侵入すると、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され、かゆみや炎症が引き起こされます。
- かゆみにより掻破行動が生じ、皮膚バリアがさらに破壊されるという悪循環(かゆみ-掻破サイクル)が形成されます。
アトピー性皮膚炎の主な症状
- 強いかゆみ:アトピー性皮膚炎の最も特徴的な症状で、特に夜間に悪化することが多いです。
- 乾燥肌:全身の皮膚が乾燥しやすく、特に冬季や低湿度環境で悪化します。
- 紅斑(赤み):炎症によって皮膚が赤くなります。
- 湿疹:赤いぶつぶつや小さな水疱が現れ、慢性化すると皮膚が厚くなり、色素沈着することがあります。
- 痂皮(かさぶた)と鱗屑(りんせつ):掻破により皮膚が傷つき、かさぶたができたり、皮がむけたりします。
- 好発部位:年齢によって症状が現れやすい部位が異なります。乳幼児では頬や額、小児では関節の内側(肘や膝の裏)、成人では首や顔、手首など。
西洋医学的なアプローチでは、ステロイド外用薬や免疫抑制剤、保湿剤などの薬物療法が中心となります。しかし、薬物の副作用の懸念や、根本的な原因へのアプローチが限られるという課題もあります。
東洋医学的視点でのアトピー性皮膚炎の原因とメカニズム
東洋医学でのアトピー性皮膚炎の捉え方
東洋医学では、アトピー性皮膚炎を「風瘡(ふうそう)」「湿瘡(しっそう)」「血風瘡(けつふうそう)」などと呼び、体内の気・血・水のバランスの乱れや、特定の臓腑の機能低下によって引き起こされる病態と考えます。皮膚は「肺の華」とされ、肺の機能と密接に関連していると考えられています。
関連する経絡
アトピー性皮膚炎に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 肺経(はいけい):皮膚や粘膜の健康を司る経絡で、「衛気(えき)」の流れを調整し、皮膚の防御機能に関わります。
- 脾経(ひけい):消化機能や水分代謝に関わる経絡で、体内の「湿」の処理に関係します。
- 肝経(かんけい):血の貯蔵と気の流れを調整する経絡で、感情のコントロールやストレス反応に関わります。
- 腎経(じんけい):体の根本的なエネルギー(先天の精)を司り、生命活動や成長、発達に関与します。
- 大腸経(だいちょうけい):体内の老廃物の排泄に関わり、皮膚の排泄機能と関連します。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、アトピー性皮膚炎を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 風熱証(ふうねつしょう)
特徴:外部からの「風熱」の邪気が皮膚に侵入した状態です。
症状:赤く熱を持った発疹、強いかゆみ、急性の発症、症状の移動性、のどの渇きや便秘傾向。
改善方法:風熱を取り除き、体を冷ます清熱解表の治療が効果的です。
2. 湿熱証(しつねつしょう)
特徴:体内に「湿」と「熱」が停滞した状態です。
症状:赤く湿った発疹、滲出液や小水疱、強いかゆみ、暑さで悪化、むくみ、下痢または便秘。
改善方法:湿熱を取り除く清熱利湿の治療が効果的です。
3. 血虚証(けっきょしょう)
特徴:血が不足し、皮膚の栄養が不十分な状態です。
症状:乾燥した皮膚、かゆみ、色素沈着、爪や髪の弱さ、めまい、不眠、疲労感。
改善方法:血を補い、肌を潤す養血潤燥の治療が効果的です。
4. 脾虚湿盛証(ひきょしつせいしょう)
特徴:脾の機能が低下し、体内に湿が停滞した状態です。
症状:湿った発疹、重だるさ、疲れやすさ、食欲不振、腹部膨満感、軟便傾向。
改善方法:脾を強化し、湿を除去する健脾利湿の治療が効果的です。
5. 肝気鬱結・血瘀証(かんきうっけつ・けつおしょう)
特徴:ストレスにより肝の気の流れが滞り、血の循環も悪くなった状態です。
症状:紫がかった発疹、慢性化した症状、ストレスで悪化、イライラ、気分の浮き沈み、月経不順(女性の場合)。
改善方法:肝の気の流れを改善し、血の滞りを解消する疏肝解鬱・活血化瘀の治療が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、アトピー性皮膚炎は主に以下の臓腑の機能と関連しています:
- 肺(はい):皮膚と密接に関連し、「肺の華は皮毛を主る」と言われます。肺の機能低下は皮膚の防御力低下につながります。
- 脾(ひ):消化と水分代謝を担当し、「湿」の産生と関連します。脾の機能低下は水分代謝異常を引き起こし、湿疹の原因となります。
- 肝(かん):気の流れを調整し、血を貯蔵します。ストレスで肝の機能が低下すると、気の流れが滞り、かゆみや炎症が悪化します。
- 腎(じん):先天の精を蓄え、成長と発達に関わります。腎の機能低下は先天的な体質の弱さにつながります。
- 大腸(だいちょう):老廃物の排泄を担当し、皮膚の排泄機能と関連します。大腸の機能低下は毒素の蓄積につながります。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化もアトピー性皮膚炎の症状に影響すると考えます:
- 春:「風」が盛んな季節で、風熱証の症状が悪化しやすい時期です。また、花粉などのアレルゲンの影響も強くなります。
- 夏:「湿」と「熱」が多い季節で、湿熱証の症状が悪化しやすい時期です。汗をかくことで症状が刺激されることもあります。
- 秋:乾燥しやすい季節で、血虚証や風燥証の症状が悪化しやすくなります。
- 冬:寒さや乾燥により症状が悪化しやすい季節です。特に血虚証の方は注意が必要です。
- 湿度の高い環境:高湿度環境は湿熱証や脾虚湿盛証の症状を悪化させることがあります。
- 乾燥した環境:乾燥環境は血虚証や風燥証の症状を悪化させることがあります。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
病名・呼称 | アトピー性皮膚炎 | 風瘡(ふうそう)、湿瘡(しっそう)、血風瘡(けつふうそう) |
原因の捉え方 | 遺伝的要因、皮膚バリア機能の低下、免疫系の異常反応、環境因子 | 気血水のバランスの乱れ、風熱・湿熱・血虚などの病邪、五臓(特に肺・脾・肝)の機能低下 |
診断方法 | 視診、問診、アレルギー検査(IgE値、プリックテスト)、パッチテスト | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診 |
治療アプローチ | ステロイド外用薬、免疫抑制剤、抗ヒスタミン薬、保湿剤、環境整備、食事指導 | 鍼灸治療、漢方薬、食養生、体質改善 |
治療の焦点 | 炎症の抑制、かゆみの軽減、皮膚バリア機能の回復、アレルゲンの回避 | 体質改善、気血水のバランス調整、病邪の除去、臓腑機能の強化 |
副作用の考慮 | ステロイド剤の長期使用による皮膚萎縮、リバウンド、免疫抑制剤による免疫力低下などのリスク | 体質に合った治療法を用いることで副作用リスクを抑え、全身の健康状態を考慮した治療 |
個人差の考慮 | 症状の重症度に応じた標準的な治療プロトコル | 体質や証に基づいた個別的な治療計画 |
心身の関連性 | ストレスを悪化因子の一つとして認識するが、治療は主に皮膚の炎症に焦点 | 心身一如の観点から、精神状態と皮膚症状を密接に関連したものとして総合的に治療 |
西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なる視点からアトピー性皮膚炎にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。
アトピー性皮膚炎を放置するリスク
アトピー性皮膚炎は「症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すもの」と諦めてしまう方も多いですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。
身体的リスク
- 皮膚感染症のリスク増加:バリア機能が低下した皮膚は細菌(黄色ブドウ球菌など)やウイルス(単純ヘルペスなど)、真菌に感染しやすくなります。
- 皮膚の肥厚化と苔癬化:長期間の掻破により皮膚が厚くなり、皮溝が深くなる苔癬化が進行します。
- 色素沈着:炎症が慢性化すると、皮膚に色素が沈着し、炎症が治まった後も色素沈着が残ることがあります。
- 睡眠障害:強いかゆみにより睡眠の質が低下し、慢性的な疲労や免疫機能の低下につながります。
- 他のアレルギー疾患の発症リスク:アトピー性皮膚炎を放置すると、気管支喘息やアレルギー性鼻炎などの他のアレルギー疾患を発症するリスクが高まります(アレルギーマーチ)。
- 紅皮症:重症例では全身の皮膚が赤くなる紅皮症に進行することがあり、体温調節機能や水分バランスに影響を与える危険性があります。
精神的・社会的リスク
- 精神的ストレスの増加:外見の変化や慢性的なかゆみにより、不安やストレスが増加し、さらに症状を悪化させる悪循環が生じることがあります。
- 自己肯定感の低下:外見の変化により自己肯定感が低下し、社会的活動を避けるようになることがあります。
- 社会的孤立:外見を気にして人との交流を避けたり、活動を制限したりすることで、社会的孤立を招くことがあります。
- うつ症状の発現:慢性的な症状やそれに伴う生活の質の低下により、うつ症状を発症するリスクが高まります。
- 学業・仕事への影響:睡眠障害や集中力の低下により、学業や仕事のパフォーマンスに影響を与えることがあります。
早期対処の重要性
アトピー性皮膚炎は、早期に適切な対処を行うことで症状を緩和し、生活の質を維持することができます。早期対処には以下のようなメリットがあります:
- 症状が重症化する前に改善できる
- 皮膚のバリア機能を早期に回復させることで、悪循環を断ち切ることができる
- 感染症などの合併症のリスクを減らせる
- 精神的・社会的な影響を最小限に抑えられる
- 体質改善により、長期的な症状管理がしやすくなる
アトピー性皮膚炎の症状が現れたら、「もう慣れた」「仕方ない」と諦めずに、早めに専門家に相談することをおすすめします。当院では、初期段階からの適切な対応で、症状の悪化を防ぎ、体質改善へとつなげていきます。
当院のアトピー性皮膚炎施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチでアトピー性皮膚炎の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、症状の緩和だけでなく体質改善にも取り組みます。
施術の特徴
- 手足のツボを使った鍼灸治療:炎症のある皮膚に直接触れることなく、手足のツボを用いた遠隔治療により体内の調和を促します。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 内臓機能の調整:特に肺・脾・肝・腎といった臓腑の機能を調整し、皮膚のバリア機能の回復と免疫機能の正常化を促します。
- 体質改善:症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善を目指し、再発を防ぎます。
- 食事・生活指導:東洋医学の観点から、あなたの体質に合った食事法や生活習慣のアドバイスを行います。
施術の流れ
- 問診:症状の経過や生活習慣、食事内容、ストレス要因などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 施術計画の提案:診断結果に基づいて、最適な施術プランをご提案します。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
アトピー性皮膚炎に効果的なツボ
当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、免疫機能を調整し、かゆみを抑える効果があります。
- 曲池(きょくち):肘の外側のしわにあるツボで、肌の炎症を鎮め、熱を冷ます効果があります。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、消化機能を高め、湿を除去する効果があります。
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、肝・脾・腎の三つの陰の経絡が交わる重要なツボです。全身の陰を補う効果があります。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。
アトピー性皮膚炎に関するよくある質問(FAQ)
症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
- 急性期(症状が強い時期):週1〜2回の頻度で2〜4週間
- 安定期(症状が落ち着いてきた時期):2週間に1回の頻度で2〜3ヶ月
- 維持期(症状がかなり改善した時期):月1回の頻度で半年程度
初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。アトピー性皮膚炎は体質と深く関わっているため、短期間で完全に治すことは難しいですが、継続的な施術により症状の大幅な改善と体質改善が期待できます。
はい、ステロイド剤の使用と鍼灸治療は併用可能です。むしろ、相乗効果が期待できます。
鍼灸治療は体内の自然な調整機能を高め、全身の状態を整えることで、根本的な体質改善をサポートします。一方で、ステロイド剤は即効性があり、強い炎症や症状を抑える効果があります。
当院の施術を受けることで、徐々にステロイド剤の使用量を減らしていくことを目指しますが、急に中止することはお勧めしません。担当医と相談しながら、症状の改善に合わせて徐々に減量していくことが大切です。初回のカウンセリング時に、現在のお薬の使用状況をお知らせください。
はい、子どものアトピー性皮膚炎にも鍼灸治療は効果的です。特に子どもは大人に比べて体質が柔軟で、治療に対する反応が早い傾向があります。
当院では、お子様の年齢や状態に合わせた優しい施術を行います。小さなお子様の場合は、鍼をほとんど使わず、お灸や小児はり(接触型の刺激を与える道具)を中心とした施術を行います。また、触診による経絡調整なども効果的です。
子どものアトピー性皮膚炎は、成長とともに改善することも多いですが、適切な施術により症状の緩和と改善のプロセスを早めることができます。お子様の場合は、保護者様への食事指導や生活環境の整備に関するアドバイスも重要な治療の一部となります。
食事とアトピー性皮膚炎には関連がありますが、必ずしも厳格な食事制限が全ての方に必要というわけではありません。体質や症状によって異なります。
東洋医学では、体質に合わせた食事法を重視します。例えば:
- 湿熱証の方:辛いもの、揚げ物、脂っこいもの、甘いものを控え、苦味のある食材(ゴーヤ、セロリなど)や利尿作用のある食材を取り入れる
- 血虚証の方:肉類や黒豆、黒ゴマなど血を補う食材を摂取する
- 脾虚証の方:消化の良い食事を心がけ、冷たい食べ物や生もの、乳製品を控える
当院では、初診時の体質診断に基づいて、あなたに合った食事アドバイスを行います。特定の食物アレルギーがある場合は除去が必要ですが、そうでない場合は極端な食事制限よりもバランスの良い食事を心がけることが大切です。不安な場合は、一度ご相談ください。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 施術当日は過度な運動や飲酒を避け、リラックスした時間を持つようにしましょう
- 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させましょう
- 熱いお風呂やサウナなど、皮膚に強い刺激を与えるものは避けましょう
- 食事は消化の良いものを適量摂り、暴飲暴食は避けましょう
- 指導されたセルフケアや生活習慣の改善を継続しましょう
また、施術後に一時的に症状が強くなったり、新たな発疹が出たりすることがあります。これは「好転反応」と呼ばれるもので、体が活性化して治癒に向かうプロセスの一部です。通常は2〜3日で落ち着きますが、気になる症状がある場合は、院長にご相談ください。
アトピー性皮膚炎改善のための自宅でのセルフケア
アトピー性皮膚炎の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と体質改善につながります。
スキンケア
- 保湿ケア:入浴後10分以内に全身に保湿剤を塗ります。刺激の少ない無添加の保湿剤がおすすめです。
- 入浴方法:熱いお湯は避け、38〜40度のぬるめのお湯に10分程度つかります。ごしごしこすらず、やさしく洗いましょう。
- 洗浄料選び:刺激の少ない無添加の石鹸や洗浄料を選びましょう。泡立てた石鹸を肌に乗せるように洗います。
- タオルの扱い:清潔なタオルを使用し、肌をこすらずに軽く押さえるようにして水分を拭き取ります。
- 爪を短く切る:掻いてしまっても傷つきにくいよう、爪は短く切り、清潔に保ちましょう。
生活環境の整備
- 室内環境:過度に乾燥した環境は避け、適度な湿度(50〜60%程度)を保ちましょう。ただし、湿度が高すぎると雑菌が繁殖するため注意が必要です。
- ハウスダスト対策:掃除機をこまめにかけ、カーテンや寝具も定期的に洗濯・天日干しをしましょう。
- 寝具選び:肌に直接触れる寝具は、天然素材で刺激の少ないものを選びましょう。寝具カバーは定期的に洗濯します。
- 衣類選び:肌に直接触れる衣類は、綿や麻などの天然素材で通気性の良いものを選びましょう。新しい衣類は必ず洗ってから着用します。
- 洗濯洗剤:刺激の少ない無添加の洗剤を使用し、すすぎをしっかり行いましょう。柔軟剤は使用しないか、無添加のものを選びます。
体質改善のための食事
- バランスの良い食事:偏食を避け、多様な食材をバランスよく摂りましょう。
- 発酵食品の摂取:味噌、醤油、納豆、漬物などの発酵食品は腸内環境を整え、免疫機能の安定化に役立ちます。
- オメガ3脂肪酸:青魚(サバ、サンマ、イワシなど)、亜麻仁油、エゴマ油などに含まれるオメガ3脂肪酸は、炎症を抑える作用があります。
- 控えた方が良い食品:体質によって異なりますが、一般的に刺激物(辛い食品、アルコール)、過度の脂っこい食品、加工食品、精製された砂糖を多く含む食品は控えめにした方が良いでしょう。
- 食物アレルギーへの注意:特定の食物でアレルギー反応が出る場合は、その食品を避けましょう。不明な場合は専門医での検査をお勧めします。
ストレス管理
- 十分な睡眠:質の良い睡眠は免疫機能の安定化に重要です。規則正しい就寝・起床時間を心がけましょう。
- リラクゼーション:深呼吸、瞑想、ヨガなどのリラクゼーション法は、自律神経のバランスを整え、ストレスを軽減します。
- 適度な運動:過度に汗をかくことは避けつつ、ウォーキングや軽い筋トレなど、適度な運動を定期的に行いましょう。
- 趣味の時間:好きなことに取り組む時間を持つことで、精神的なリフレッシュになります。
- コミュニケーション:悩みを一人で抱え込まず、信頼できる人に相談したり、同じ悩みを持つ人との交流を持つことも大切です。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボです。かゆみを抑え、免疫機能を調整する効果があります。
- 曲池(きょくち):肘を曲げたときにできる外側のシワにあるツボです。皮膚の炎症を鎮める効果があります。
- 足三里(あしさんり):膝の下の外側、すねの骨の外側約一指幅の位置にあるツボです。消化機能を高め、全身の免疫力を高める効果があります。
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。血行を促進し、全身の調和をもたらします。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、アトピー性皮膚炎の症状を和らげることができます。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。
アトピー性皮膚炎のまとめと施術のご案内
アトピー性皮膚炎の要約
アトピー性皮膚炎は、遺伝的要因と環境的要因が複雑に絡み合って発症する慢性的な皮膚の炎症性疾患です。西洋医学では皮膚のバリア機能の低下と免疫系の過剰反応が原因とされ、東洋医学では気血水のバランスの乱れや臓腑(特に肺・脾・肝)の機能低下と捉えられています。
症状は強いかゆみを伴う湿疹が特徴的で、年齢や体質によって現れ方が異なります。放置すると皮膚感染症のリスクや色素沈着、精神的ストレスの増加など様々な問題が生じる可能性があるため、早期の適切な対応が重要です。
アトピー性皮膚炎の改善には、適切な施術による症状の緩和と体質改善に加えて、日常生活でのスキンケア、環境整備、食事管理、ストレス対策などの総合的なアプローチが欠かせません。一時的な対症療法ではなく、根本的な体質改善を目指すことが長期的な症状管理につながります。
当院のアプローチの特徴
当院では、アトピー性皮膚炎に対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 一人ひとりの体質や証に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 手足のツボを使った鍼灸治療による内臓機能の調整と体質改善
- 皮膚への直接的な刺激を避けつつ、効果的な施術を提供
- 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
多くの患者様から「かゆみが減った」「良質な睡眠がとれるようになった」「肌の状態が改善した」「ステロイド剤の使用量が減った」といったお声をいただいております。アトピー性皮膚炎でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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アトピー性皮膚炎は辛い症状ですが、適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたのアトピー性皮膚炎の根本改善をサポートし、健やかな肌と生活を取り戻すお手伝いをいたします。
施術料 5500円(税込)
初診料 1100円(税込)
(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。
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