肩甲骨周りの痛み
肩甲骨周りの痛みでお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 肩甲骨の間や周りに鈍い痛みやこりを感じる
- デスクワークや同じ姿勢を続けると痛みが強くなる
- 腕を動かすと肩甲骨周りに痛みやひきつれを感じる
- 背中が張った感じがして、深呼吸がしづらい
- 肩甲骨から首や頭にかけて痛みが広がることがある
- マッサージや入浴で一時的に楽になるが、すぐに痛みが戻ってくる
肩甲骨周りの痛みは、現代人の生活習慣から生じる非常に一般的な症状です。デスクワークの増加、スマートフォンの長時間使用、運動不足などにより、多くの方が肩甲骨周りの痛みやこりに悩まされています。
この記事では、肩甲骨周りの痛みの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように肩甲骨周りの痛みを緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学の視点から見た肩甲骨周りの痛みの原因とメカニズム
肩甲骨周りの痛みとは
西洋医学では、肩甲骨周りの痛みは主に筋肉の過緊張、筋膜の癒着、神経の圧迫、関節の機能障害などが原因で生じる症状と考えられています。肩甲骨は上肢を支える重要な骨で、周囲には多くの筋肉や神経が存在するため、様々な要因によって痛みが生じることがあります。
主な原因
- 姿勢不良:猫背や前かがみの姿勢が続くと、肩甲骨周りの筋肉に過度な負担がかかります。特にデスクワークやスマートフォンの使用時に多く見られます。
- 筋肉のアンバランス:胸の筋肉が硬く短縮し、背中の筋肉が弱くなることで、肩甲骨の位置が前方に引っ張られ、痛みの原因となります。
- 過度な使用や反復動作:特定の動作を繰り返すスポーツ(テニス、ゴルフなど)や作業により、肩甲骨周りの筋肉に微細な損傷が蓄積することがあります。
- 筋膜の癒着:筋肉を包む膜(筋膜)が癒着すると、動きが制限され、痛みを引き起こします。
- ストレス:精神的ストレスは筋肉の緊張を高め、肩甲骨周りの痛みを悪化させることがあります。
- 肋骨や胸椎の機能障害:肋骨や胸椎の動きが悪くなると、肩甲骨の動きにも影響し、痛みを引き起こすことがあります。
- 栄養不足や水分不足:筋肉の健康維持に必要な栄養素や水分が不足すると、筋肉の回復力が低下し、痛みを感じやすくなります。
肩甲骨周りの痛みが発生するメカニズム
肩甲骨周りの痛みは以下のようなメカニズムで発生します:
- 長時間の不良姿勢(特に前かがみや猫背)により、肩甲骨周りの筋肉(僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋など)に持続的な負担がかかります。
- 過度な負担が続くと、筋肉が過緊張状態となり、血流が低下します。
- 血流の低下により、筋肉内に乳酸などの疲労物質が蓄積し、痛みの原因となります。
- また、筋肉の持続的な緊張は「トリガーポイント」と呼ばれる過敏な点を形成し、押すと痛みを感じるようになります。
- さらに、筋膜の癒着や硬化が進むと、肩甲骨の正常な動きが妨げられ、周囲の神経(肩甲上神経、肩甲背神経など)が圧迫されることもあります。
- 神経の圧迫は、肩甲骨周りだけでなく、腕や首、頭部への放散痛を引き起こすことがあります。
主な症状
- 鈍痛やこり感:肩甲骨の間や周囲に持続的な鈍痛やこり感を感じます。
- 動作時の痛み:腕を上げる、背中を伸ばすなどの動作で痛みが増強します。
- 放散痛:肩甲骨周りの痛みが首や頭部、腕にまで広がることがあります。
- 圧痛:特定の点を押すと強い痛みを感じます(トリガーポイント)。
- 可動域制限:肩甲骨や肩関節の動きが制限され、腕を上げにくくなることがあります。
- しびれ感:神経が圧迫されると、腕や手にしびれ感が出現することがあります。
- 疲労感:肩甲骨周りの筋肉の持続的な緊張により、全身の疲労感を感じることがあります。
西洋医学的なアプローチでは、物理療法、運動療法、姿勢改善、薬物療法などが用いられますが、根本的な改善には生活習慣の見直しや継続的なケアが重要です。
東洋医学の視点から見た肩甲骨周りの痛みの原因とメカニズム
東洋医学での肩甲骨周りの痛みの捉え方
東洋医学では、肩甲骨周りの痛みを「気血の滞り」や「経絡の不調」として捉えます。背部は「背は陽中の陽」と言われるように、陽の気が集まる場所であり、多くの重要な経絡が通過する場所でもあります。肩甲骨周りの痛みは、これらの経絡の流れが滞ることで生じると考えられています。
関連する経絡
肩甲骨周りの痛みに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 足の太陽膀胱経(たいようぼうこうけい):背骨に沿って背中全体を通る経絡で、肩甲骨周りの痛みと密接な関係があります。
- 手の太陽小腸経(たいようしょうちょうけい):肩から肩甲骨上部を通る経絡で、肩甲骨上部の痛みに関連します。
- 手の少陽三焦経(しょうようさんしょうけい):肩の後ろから肩甲骨外側を通る経絡で、肩甲骨外側の痛みに関わります。
- 手の太陰肺経(たいいんはいけい):肩から胸に至る経絡で、肩甲骨前面の痛みに関連します。
- 督脈(とくみゃく):背骨の中心を通る重要な経絡で、肩甲骨間の痛みに関わります。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、肩甲骨周りの痛みを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 気滞(きたい)
特徴:ストレスや感情の乱れにより気の流れが滞った状態です。
症状:移動性の痛み、ストレスで増悪、ため息が多い、イライラしやすい、胸やみぞおちの張り感。
改善方法:気の流れを改善する行気解鬱の治療が効果的です。
2. 血瘀(けつお)
特徴:長期間の不良姿勢や過度の使用により、血液の循環が滞った状態です。
症状:刺すような固定した痛み、夜間や疲労時に増悪、同じ場所に触れると痛みがある、色素沈着がみられることもある。
改善方法:血行を促進する活血化瘀の治療が効果的です。
3. 寒湿(かんしつ)
特徴:冷えや湿気が体内に侵入し、肩甲骨周りに滞った状態です。
症状:重だるい痛み、冷えると増悪、天気や湿度の変化で症状が変わる、冷たい感触がある。
改善方法:体を温め湿気を取り除く温経散寒の治療が効果的です。
4. 気虚(ききょ)
特徴:過労や体力低下により気が不足した状態です。
症状:だるく痛む、疲れると増悪、休むと軽減、顔色が悪い、息切れしやすい、汗をかきやすい。
改善方法:気を補う補気の治療が効果的です。
5. 肝腎陰虚(かんじんいんきょ)
特徴:長期間のストレスや加齢により肝腎の陰が不足した状態です。
症状:慢性的な痛みや不快感、のぼせやほてり、目の乾燥感、耳鳴り、腰や膝の痛み、夜間の症状悪化。
改善方法:肝腎の陰を補う滋陰の治療が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、肩甲骨周りの痛みは以下の臓腑の機能と関連しています:
- 肝(かん):筋や腱を支配し、気の流れを調整する役割があります。ストレスにより肝の機能が低下すると、筋肉の緊張が高まり、肩甲骨周りの痛みが生じやすくなります。
- 肺(はい):皮膚や呼吸を司り、気を全身に配ります。肺の機能低下は上半身の気血の流れを悪くし、肩甲骨周りの痛みの原因となります。
- 脾(ひ):筋肉を養い、四肢を支配します。脾の機能が低下すると、栄養が筋肉に行き渡らず、肩甲骨周りの筋肉が弱くなることがあります。
- 腎(じん):骨や髄を支配します。腎の機能低下は骨格系の問題を引き起こし、姿勢の悪化から肩甲骨周りの痛みにつながることがあります。
- 心(しん):血脈を支配し、血液循環を司ります。心の機能低下は血行不良を招き、肩甲骨周りの痛みに影響することがあります。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化も肩甲骨周りの痛みに影響すると考えます:
- 春:肝の影響を受けやすい季節で、ストレスによる肝気鬱結が起こりやすく、肩甲骨周りの緊張が増すことがあります。
- 冬:寒さにより筋肉が緊張しやすくなり、寒湿による肩甲骨周りの痛みが悪化しやすい季節です。
- 梅雨や湿度の高い時期:湿気が体内に入り込み、「湿邪」として肩甲骨周りの痛みを悪化させることがあります。
- エアコンの冷風:冷たい風が直接肩甲骨に当たると、寒邪が侵入し、痛みの原因となることがあります。
- 気圧の変化:気圧の低下は血瘀のタイプの方の痛みを悪化させることがあります。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
原因の捉え方 | 筋肉の過緊張、筋膜の癒着、神経の圧迫、関節の機能障害など物理的・構造的な問題 | 気血の滞り、経絡の不調、五臓(特に肝、肺、脾)の機能低下 |
診断方法 | 理学的検査、X線、MRI、筋電図などの検査、トリガーポイントの確認 | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診 |
治療アプローチ | 物理療法、運動療法、姿勢改善、筋力トレーニング、薬物療法 | 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法 |
治療の焦点 | 局所的な筋肉や関節の問題解決、痛みの直接的な緩和 | 気血の流れの改善、経絡の通りを回復、体全体のバランスを整える |
個人差の考慮 | 症状や検査結果に基づく標準的な治療プロトコル | 体質や証に基づいた個別的な治療 |
予防方法 | 姿勢矯正、エルゴノミクス(人間工学)に基づいた環境設定、筋力トレーニング | 気血の流れを良くする養生法、体質に合わせた食養生、自己ツボ押し |
関連疾患の見方 | 頸椎症、胸郭出口症候群、肩関節周囲炎などの構造的疾患との関連 | 気血の滞りが長期化することによる様々な機能異常との関連 |
環境要因の考慮 | 人間工学的要因(作業環境、姿勢など)、身体的ストレス | 季節や気候の影響、感情的ストレス、生活リズム |
西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なる視点から肩甲骨周りの痛みにアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。
肩甲骨周りの痛みを放置するリスク
肩甲骨周りの痛みは「単なるこり」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。
身体的リスク
- 慢性的な痛みへの移行:初期の一時的な痛みが、神経系の過敏化により慢性的な問題へと発展することがあります。
- 肩関節の機能障害:肩甲骨の動きが制限されることで、肩関節全体の機能が低下し、腕の動きが制限されることがあります。
- 頸椎への負担増加:肩甲骨周りの筋肉のバランスが崩れると、頸椎に過度な負担がかかり、頸椎症などの問題を引き起こす可能性があります。
- 神経の圧迫症状:肩甲骨周りの筋肉の緊張が長期間続くと、周囲の神経(特に腕神経叢)を圧迫し、腕や手のしびれや痛みを引き起こすことがあります。
- 呼吸機能の低下:肩甲骨と胸郭の動きが制限されると、呼吸の深さや効率が低下することがあります。
- 姿勢の悪化:痛みを避けるための代償動作により、全身の姿勢が悪化し、新たな問題を引き起こす悪循環に陥ることがあります。
- 頭痛の増加:肩甲骨周りの筋肉の緊張は、頭痛(特に緊張型頭痛)の原因や増悪因子となることがあります。
精神的・社会的リスク
- 集中力の低下:持続的な痛みやこりは、仕事や学業への集中力を低下させることがあります。
- 睡眠の質の低下:肩甲骨周りの痛みは、安定した睡眠姿勢の維持を困難にし、睡眠の質を低下させることがあります。
- 気分への影響:慢性的な痛みは、イライラや落ち込みなど、精神状態に影響を与えることがあります。
- 日常活動の制限:痛みによって、スポーツや趣味、家事などの日常活動が制限され、生活の質が低下することがあります。
- 社会的孤立:痛みによる活動制限や気分の変化が、社会的交流を減少させることがあります。
- 自己肯定感の低下:慢性的な痛みによって「自分の体に対するコントロール感」が失われ、自己肯定感が低下することがあります。
早期対処の重要性
肩甲骨周りの痛みは、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:
- 痛みが慢性化する前に改善できる
- 筋肉のバランスと柔軟性を早期に回復させることができる
- 神経の圧迫など二次的な問題の予防につながる
- 改善までの期間が短くなる可能性がある
- 治療効果が高まる傾向がある
- 日常生活やパフォーマンスへの影響を最小限に抑えられる
肩甲骨周りの痛みやこりを感じたら、「単なる疲れ」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。当院では、肩甲骨周りの痛みの早期発見・早期治療を重視しています。
当院の肩甲骨周りの痛みに対する施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで肩甲骨周りの痛みの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、肩甲骨周りの筋肉のバランスと柔軟性を回復させます。
施術の特徴
- 手足のツボを使った身体に負担の少ない施術:肩甲骨から離れた部位のツボを使うことで、痛みが強い部分を直接刺激せずに効果的な施術を実現します。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 整体:肩甲骨周りの緊張した筋肉や癒着した筋膜を緩める技術を用いて、肩甲骨の動きを改善します。
- 経絡調整:肩甲骨周りに関わる経絡(特に膀胱経、小腸経、三焦経)の流れを整え、気血の巡りを改善します。
- 姿勢指導:日常生活での正しい姿勢や動作について、個別にアドバイスを行います。
施術の流れ
- 問診:痛みの性質や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 整体施術:肩甲骨周りの筋肉バランスを整える優しい整体施術を行います。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
肩甲骨周りの痛みに効果的なツボ
当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整し、肩甲骨周りの痛みを緩和します。
- 外関(がいかん):手首から指3本分上の腕の外側にあるツボで、肩や背中の痛みに効果的です。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、慢性的な肩甲骨周りの痛みに効果があります。
- 崑崙(こんろん):外くるぶしの後ろにあるツボで、背中や肩甲骨の痛みに効果があります。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。
肩甲骨周りの痛みに関するよくある質問(FAQ)
症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
- 軽度の症状:週1回の頻度で2〜3週間程度
- 中程度の症状:週1〜2回の頻度で3〜4週間程度
- 重度の症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく
初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。また、症状が改善した後も、定期的なメンテナンス(月1回程度)を受けることで、再発予防につながります。
デスクワークが多い方にとって、職場での予防策は非常に重要です。以下のような対策がおすすめです:
- 姿勢の意識:椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばし、肩甲骨を軽く寄せるようにします。
- デスクの高さ調整:肘が約90度になるようにデスクの高さを調整します。
- モニターの位置:目線がモニターの上部または中央に来るように調整します。
- 定期的な休憩:1時間に1回程度は立ち上がり、肩を回す、腕を伸ばすなどの軽いストレッチを行います。
- 壁角ストレッチ:壁の角に背を向けて立ち、両腕を90度に曲げて壁に当て、胸を前に押し出すストレッチを行います。
- 水分摂取:十分な水分を摂ることで、筋肉の柔軟性を保ちます。
- 温める:カイロや温めるタイプの湿布を肩甲骨周りに貼ると、血行が促進されます。
当院では、個々の職場環境や作業内容に合わせた具体的なアドバイスも行っていますので、お気軽にご相談ください。
はい、肩甲骨周りの痛みと頭痛には密接な関係があります。肩甲骨周りの筋肉(特に僧帽筋上部や肩甲挙筋)の緊張は、以下のような機序で頭痛を引き起こすことがあります:
- 肩甲骨周りの筋肉の緊張が首の筋肉にまで広がり、後頭部の筋肉(後頭下筋群)を緊張させることで、緊張型頭痛を引き起こします。
- 筋肉の緊張により血管が圧迫され、頭部への血流が減少することで頭痛が生じることがあります。
- 肩甲骨周りの筋肉の緊張が神経(大後頭神経など)を圧迫し、頭部への痛みとして感じられることがあります。
当院の施術では、肩甲骨周りの筋肉のバランスを整えることで、頭痛の改善も目指します。実際に、肩甲骨周りの治療を受けた方の多くが頭痛の頻度や強さの減少を報告しています。頭痛と肩甲骨周りの痛みの両方でお悩みの方は、ぜひご相談ください。
はい、肩甲骨周りの痛みと呼吸には重要な関係があります。肩甲骨周りの筋肉(特に僧帽筋、菱形筋、胸鎖乳突筋)は呼吸の補助筋としても機能し、深い呼吸の際に胸郭の拡張を助けます。
肩甲骨周りの筋肉が緊張すると、以下のような影響があります:
- 胸郭の可動性が制限され、十分な肺の拡張ができなくなります。
- 浅く速い呼吸(胸式呼吸)が優位になり、酸素交換の効率が低下します。
- 逆に、浅い呼吸は肩甲骨周りの筋肉をさらに緊張させる悪循環を生みます。
当院の施術では、肩甲骨周りの筋肉の緊張を緩和するとともに、適切な呼吸法(腹式呼吸や横隔膜呼吸)の指導も行っています。深くゆったりとした呼吸は、肩甲骨周りの筋肉の緊張を和らげ、痛みの軽減にも役立ちます。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 施術当日は激しい運動や長時間のデスクワークを控えめにしましょう。
- 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させましょう。
- 肩甲骨周りを冷やさないよう注意し、特に冷たい風が直接当たらないようにしましょう。
- 指導された自宅でのストレッチやエクササイズを継続的に行いましょう。
- 入浴やシャワーで肩甲骨周りを温めると、血行が促進され、施術効果が高まります。
また、稀に施術後に一時的な違和感や軽い痛みを感じることがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる「好転反応」の一種で、通常は24〜48時間以内に収まります。気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。
肩甲骨周りの痛み改善のための自宅でのセルフケア
肩甲骨周りの痛みの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。
姿勢改善
- 壁立ちエクササイズ:壁に背中をつけて立ち、かかと、お尻、肩甲骨、後頭部が壁に触れるようにします。この姿勢を30秒間保持し、1日に数回行います。
- 肩甲骨引き寄せ:肩甲骨を後ろに引き寄せるイメージで、胸を軽く開きます。この動きを10回×3セット、1日2〜3回行います。
- あごリトラクション:あごを引き、首の後ろを伸ばす動作を10回×3セット行います。これは猫背の予防にも効果的です。
- 座る姿勢の改善:椅子に深く腰掛け、腰と背中にクッションを入れるなどして、脊柱の自然なカーブを保ちます。
ストレッチ
- 胸のストレッチ:ドアフレームに両手を置き、胸を前に押し出すようにして、胸の筋肉を30秒間ストレッチします。
- 肩甲骨周りのストレッチ:片腕を反対側の肩に置き、もう一方の手で肘を引っ張るようにして、肩甲骨周りを30秒間ストレッチします。
- タオルストレッチ:タオルを両手で持ち、頭の後ろで上下に動かすことで、肩甲骨周りの筋肉をストレッチします。
- 猫のポーズ:四つん這いになり、背中を丸めたり反らしたりする動きを繰り返し、脊柱と肩甲骨の柔軟性を高めます。
筋力トレーニング
- 肩甲骨絞り:肩甲骨を寄せるようにして5秒間保持し、リラックスする動作を10回×3セット行います。
- ウォールスライド:壁に背中をつけて立ち、腕を壁に沿って上下に動かします。これは肩甲骨の正しい動きを促進します。
- スーパーマンポーズ:うつ伏せになり、両腕と両脚を同時に持ち上げて10秒間保持する動作を5回×3セット行います。
- バードドッグ:四つん這いになり、対角線上の腕と脚を同時に伸ばして10秒間保持する動作を交互に行います。
日常生活での工夫
- 温めケア:入浴や温かいシャワー、蒸しタオルなどで肩甲骨周りを温めると、筋肉の緊張が和らぎます。
- 適度な休憩:同じ姿勢を長時間続けないよう、定期的に休憩を取り、体を動かしましょう。
- 枕の高さ:睡眠時は首と肩に負担がかからない適切な高さの枕を使用しましょう。
- バッグの持ち方:重いバッグは片方の肩だけでなく、両肩に負担が分散するリュックタイプを使用するか、定期的に持ち手を変えましょう。
- 水分摂取:十分な水分を摂ることで、筋肉の柔軟性を保ち、疲労物質の排出を促進します。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 合谷(ごうこく):親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の気の流れを良くし、肩甲骨周りの痛みを和らげます。
- 外関(がいかん):手首から指3本分上の腕の外側にあるツボです。肩や背中の痛みに効果があります。
- 肩井(けんせい):肩の上部、首と肩の境目にあるツボです。肩こりの緩和に効果的です。
- 天宗(てんそう):肩甲骨の外側、脇の下に近い部分にあるツボです。肩甲骨周りの痛みに効果があります。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、肩甲骨周りの痛みの改善と再発防止につながります。無理なく続けられるものから始めて、徐々に習慣化していきましょう。
肩甲骨周りの痛みのまとめと施術のご案内
肩甲骨周りの痛みの要約
肩甲骨周りの痛みは、現代社会において非常に一般的な症状で、デスクワークやスマートフォンの使用増加、運動不足などの生活習慣の変化によって増加しています。西洋医学では筋肉の過緊張や筋膜の癒着、神経の圧迫などの物理的な問題として捉え、東洋医学では気血の滞りや経絡の不調として考えます。
肩甲骨周りの痛みを放置すると、慢性的な痛みへの移行、肩関節の機能障害、頭痛の増加、姿勢の悪化、睡眠の質の低下など、様々な問題を引き起こす可能性があります。早期に適切な対処を行うことで、これらのリスクを減らし、より早く効果的に改善することができます。
肩甲骨周りの痛みの改善には、専門的な施術とともに、日常生活での姿勢改善、適切なストレッチや筋力トレーニング、作業環境の見直しなど、総合的なアプローチが重要です。一時的な対症療法ではなく、根本的な原因に対処することで、長期的な改善を目指しましょう。
当院のアプローチの特徴
当院では、肩甲骨周りの痛みに対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 手足のツボを使った身体に負担の少ない施術で、効果的な痛みの緩和
- 原因となる生活習慣や作業環境に関する具体的なアドバイス
- 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
多くの患者様から「肩甲骨の痛みが軽減した」「動きが楽になった」「頭痛が減った」「姿勢が良くなった」「仕事の効率が上がった」といったお声をいただいております。肩甲骨周りの痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
肩甲骨周りの痛みでお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。
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日曜・祝日 休み
肩甲骨周りの痛みは、適切なケアで改善できる症状です。長年の痛みや不快感にお悩みの方も、当院で根本的な改善を目指しませんか?私たちがあなたの健康な毎日をサポートいたします。
施術料
恥骨の痛みでお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 妊娠中や産後に恥骨部分に痛みが出るようになった
- 歩くときや階段の昇降時に恥骨が痛む
- 起き上がりや寝返りをするときに恥骨周辺が痛む
- 足を大きく開いたり、片足立ちをすると恥骨が痛む
- スポーツ中や運動後に恥骨周辺に痛みを感じる
- 恥骨から太ももの内側にかけて痛みやしびれがある
恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常生活での姿勢の問題により男性にも起こることがあります。
この記事では、恥骨の痛みの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように恥骨の痛みを緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム
恥骨の痛みとは
西洋医学では、恥骨の痛みは「恥骨結合部の機能不全や炎症によって引き起こされる痛み」と定義されています。恥骨結合は左右の恥骨をつなぐ軟骨性の関節で、通常は非常に動きの少ない関節ですが、妊娠中のホルモンの影響や外傷により不安定になることがあります。
主な原因
- 妊娠・出産関連:妊娠中に分泌されるリラキシンなどのホルモンにより靭帯が緩み、恥骨結合部が不安定になります。また、胎児の成長により骨盤への負荷が増加します。
- スポーツ外傷:サッカー、ランニング、体操など、恥骨周辺に強い負荷がかかるスポーツで発生することがあります。
- 筋肉の不均衡:腹筋、背筋、骨盤底筋群のバランスが崩れることで、恥骨結合部に過度な負担がかかります。
- 姿勢の問題:骨盤の前傾や後傾、左右の歪みにより恥骨部分への負荷が増加します。
- 外傷:転倒や交通事故などによる骨盤周辺への直接的な外力により損傷することがあります。
- 感染症:稀に恥骨結合部の感染症(恥骨結合炎)により痛みが生じることがあります。
恥骨の痛みが発生するメカニズム
恥骨の痛みは以下のようなメカニズムで発生します:
- 妊娠中のホルモンの影響や外力により、恥骨結合部の軟骨や靭帯に炎症や微細損傷が生じます
- 恥骨結合部の不安定性により、周辺の筋肉(腹直筋、内転筋群、骨盤底筋)が過度に緊張します
- 筋肉の緊張により血流が悪化し、痛みを感じる侵害受容器が刺激されます
- 疼痛により動作を避けるようになると、さらに筋力低下や関節の可動域制限が生じ、症状が悪化する悪循環に陥ります
- 慢性化すると、中枢神経系での痛みの処理が変化し、軽微な刺激でも強い痛みを感じるようになることがあります
主な症状
- 恥骨部の痛み:恥骨結合部を中心とした局所的な痛みで、触ると痛みが増すことがあります。
- 放散痛:恥骨から太ももの内側、下腹部、腰部への痛みの放散が見られることがあります。
- 歩行時痛:歩く際、特に足を前に出すときや階段昇降時に痛みが強くなります。
- 起立・座位での痛み:立ち上がりや座るときに痛みが生じることがあります。
- 寝返り時の痛み:夜間の寝返りや起き上がり時に強い痛みを感じることがあります。
- 筋力低下:痛みにより活動量が減少し、骨盤周辺の筋力が低下することがあります。
西洋医学的なアプローチでは、安静、物理療法、運動療法、場合によっては薬物療法が用いられますが、根本的な改善には筋力強化と姿勢改善が重要とされています。
東洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム
東洋医学での恥骨の痛みの捉え方
東洋医学では、恥骨の痛みを「気血の滞り」や「経絡の不調」により起こる状態と捉えます。恥骨周辺は生殖器に関わる重要な部位であり、腎や肝の機能と密接に関連すると考えられています。特に妊娠・出産期は腎の精気が大きく消耗するため、この時期の恥骨の痛みは腎虚との関連が深いとされています。
関連する経絡
恥骨の痛みに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 任脈(にんみゃく):身体の前面中央を通る経絡で、恥骨から生殖器、下腹部の機能に関わります。
- 足の厥陰肝経(けついんかんけい):恥骨周辺を通り、生殖器機能や筋腱の働きに関連します。
- 足の少陰腎経(しょういんじんけい):腎の機能を担う経絡で、骨や髄、生殖機能に関わります。
- 足の太陰脾経(たいいんひけい):下腹部から恥骨周辺を通り、筋肉の働きや水分代謝に関連します。
- 衝脈(しょうみゃく):下腹部の奇経八脈の一つで、生殖機能や血の巡りに関わります。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、恥骨の痛みを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 腎虚(じんきょ)
特徴:妊娠・出産、加齢、過労により腎の精気が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、腰痛、足腰のだるさ、頻尿、むくみ、疲れやすい、冷え症。
改善方法:腎を補う食材(黒ゴマ、クルミ、山芋など)や補腎の漢方薬、温める鍼灸治療が効果的です。
2. 肝鬱気滞(かんうつきたい)
特徴:ストレスや感情の抑制により肝の気の流れが滞った状態です。
症状:恥骨周辺の刺すような痛み、痛みの場所が移動する、イライラ、ため息、生理不順、胸の張り。
改善方法:肝の気の流れを改善する食材(柑橘類、香味野菜など)や疏肝解鬱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。
3. 血瘀(けつお)
特徴:血液の循環が悪くなり、血の滞りが生じた状態です。
症状:恥骨周辺の固定した刺すような痛み、夜間に痛みが増す、皮膚の色が暗い、生理時の血塊。
改善方法:血の流れを改善する食材(山査子、紅花茶など)や活血化瘀の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。
4. 寒湿(かんしつ)
特徴:冷えと湿気が体内に侵入し、気血の流れを妨げている状態です。
症状:恥骨周辺の重だるい痛み、冷えると痛みが悪化、むくみ、下痢しやすい、関節の重い感じ。
改善方法:体を温め湿気を取り除く食材(生姜、シナモン、ハトムギなど)や温経散寒の漢方薬、温灸治療が効果的です。
5. 脾虚(ひきょ)
特徴:消化機能の低下により気血の生成が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、疲れやすい、食欲不振、下痢しやすい、顔色が悪い、手足のむくみ。
改善方法:脾胃を補う食材(山芋、カボチャ、小豆など)や補気健脾の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、恥骨の痛みは主に以下の臓腑の機能と関連しています:
- 腎(じん):生殖機能や骨・髄を支配し、恥骨周辺の骨格や筋肉の健康に重要な役割を果たします。
- 肝(かん):筋腱を支配し、気の流れを調整します。肝の機能低下は筋肉の緊張や痛みを引き起こします。
- 脾(ひ):筋肉を支配し、水分代謝に関わります。脾の機能低下は筋力低下やむくみを引き起こします。
- 心(しん):血液循環を支配し、恥骨周辺の血流に影響します。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化も恥骨の痛みに影響すると考えます:
- 冬:寒さにより腎の機能が低下しやすく、恥骨周辺の痛みが悪化しやすい季節です。
- 梅雨時期:湿気により脾の機能が低下し、むくみや重だるい痛みが増すことがあります。
- 春:肝の気が上昇する時期で、ストレスによる肝鬱気滞の症状が悪化しやすくなります。
- 冷房の効いた環境:長時間の冷えにより寒湿が体内に侵入し、痛みが増すことがあります。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
原因の捉え方 | 恥骨結合部の機能不全、ホルモンの影響、筋肉の不均衡、外傷 | 気血の滞り、腎や肝の機能低下、経絡の不調 |
診断方法 | X線検査、MRI、CT、理学的検査、触診 | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診 |
治療アプローチ | 安静、物理療法、運動療法、薬物療法、場合によっては手術 | 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法 |
治療の焦点 | 炎症の抑制、筋力強化、構造的安定性の回復 | 気血の流れの改善、腎肝の機能強化、体全体のバランス調整 |
妊娠期への対応 | 薬物療法に制限があり、主に物理療法や運動療法が中心 | 妊娠期に安全な鍼灸治療や食養生で対応可能 |
予防の考え方 | 筋力強化、姿勢改善、適切な体重管理 | 体質に合わせた養生法、腎肝の機能強化、未病の段階からの対応 |
再発予防 | 継続的な運動療法、生活習慣の改善 | 体質改善による根本的な再発予防、季節に合わせた養生 |
西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで恥骨の痛みに対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。
恥骨の痛みを放置するリスク
恥骨の痛みは「一時的なもの」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。
身体的リスク
- 慢性疼痛への移行:急性の痛みが慢性化し、日常的に痛みを感じる状態になるリスクがあります。
- 歩行障害:痛みにより正常な歩行が困難になり、跛行(びっこ)や歩行速度の低下が生じます。
- 筋力低下:痛みを避けるために活動量が減ると、骨盤周辺の筋力が著しく低下します。
- 姿勢の悪化:痛みをかばう姿勢を続けることで、骨盤の歪みや脊柱の変形が進行する可能性があります。
- 他部位への影響:恥骨の痛みをかばうことで、腰痛、股関節痛、膝痛などの二次的な症状が出現することがあります。
- 関節拘縮:長期間の痛みにより股関節や仙腸関節の可動域が制限される可能性があります。
- 妊娠・出産への影響:女性の場合、将来の妊娠・出産時に症状が悪化するリスクがあります。
精神的・社会的リスク
- 生活の質の低下:痛みにより日常生活動作が制限され、生活の質が大幅に低下します。
- 睡眠障害:寝返りや起き上がり時の痛みにより、良質な睡眠がとれなくなります。
- 不安とストレス:「いつまで痛みが続くのか」という不安や、活動制限によるストレスが増加します。
- 社会活動への影響:仕事や家事、育児への影響により、社会的役割を果たすことが困難になることがあります。
- 自己効力感の低下:「何をしても良くならない」という無力感から、自己肯定感が低下することがあります。
- 人間関係への影響:痛みによるイライラや活動制限により、家族や友人との関係に支障をきたすことがあります。
早期対処の重要性
恥骨の痛みは、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:
- 炎症が慢性化する前に改善できる
- 筋力低下や関節拘縮を予防できる
- 代償的な姿勢変化による二次的症状を予防できる
- 日常生活への影響を最小限に抑えられる
- 治療期間を短縮できる可能性がある
- 将来の妊娠・出産時のリスクを軽減できる
恥骨周辺の痛みや違和感を感じたら、「そのうち良くなる」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。
当院の恥骨の痛み施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで恥骨の痛みの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの軽減と機能回復を促進します。
施術の特徴
- 手足のツボを使った鍼灸治療:身体に負担の少ない施術で、初めての方でも安心して受けられます。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 妊娠期にも安全な施術:妊娠中の恥骨の痛みにも対応できる安全な鍼灸治療を提供します。
- 骨盤調整:骨盤の歪みや不安定性を改善する優しい整体施術を行います。
- 全身調整:恥骨の痛みの原因となる全身のバランスを整え、根本的な改善を目指します。
施術の流れ
- 問診:恥骨の痛みの症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 整体施術:必要に応じて、骨盤や全身のバランスを整える優しい整体施術を行います。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
恥骨の痛みに効果的なツボ
当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、婦人科系の症状全般に効果があります。
- 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを改善します。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整します。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。
恥骨の痛みに関するよくある質問(FAQ)
症状の程度や期間、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
- 急性期(発症から1ヶ月以内):週2回の頻度で1〜2ヶ月
- 慢性期(発症から3ヶ月以上):週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月
- 妊娠中の症状:週1回の頻度で症状の改善まで継続
初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。継続的な施術により、根本的な体質改善を目指します。
はい、妊娠中でも安全に施術を受けることができます。当院では、妊娠期の恥骨の痛みに対して以下のような安全な施術を行っています:
- 妊娠期に禁忌とされるツボを避けた安全な鍼灸治療
- うつ伏せにならない、側臥位での優しい施術
- お腹に負担をかけない骨盤調整
- 妊娠期の体質変化に合わせた個別的なアプローチ
妊娠中の恥骨の痛みは、胎児の成長とともに悪化することが多いため、早期の対処が重要です。施術前には必ず現在の妊娠週数や体調についてお聞きし、最も安全で効果的な施術を提供いたします。
はい、恥骨の痛みと腰痛には密接な関係があります。以下のような関連性があります:
- 骨盤帯痛症候群:恥骨の痛みは骨盤帯痛症候群の一部として、腰痛や仙腸関節痛と同時に現れることがあります
- 代償的な動作:恥骨の痛みをかばうような歩き方や姿勢により、腰部に負担がかかり腰痛が発生します
- 筋肉の連鎖:恥骨周辺の筋肉と腰部の筋肉は機能的に関連しており、一方の問題が他方に影響します
- 骨盤の不安定性:恥骨結合部の不安定性は、腰椎や仙腸関節にも影響を与えます
当院では、恥骨の痛みと腰痛を関連する症状として捉え、骨盤全体のバランスを整える施術を行います。単独の症状を治療するのではなく、全身のバランスを考慮した根本的な改善を目指します。
恥骨の痛みがある時は、以下のような動作を避けることで症状の悪化を防ぐことができます:
- 片足立ちになる動作:階段昇降、ズボンの着脱、靴下の着脱など
- 足を大きく開く動作:跨ぐ、あぐらをかく、足を組むなど
- 重いものを持ち上げる動作:腹圧がかかり恥骨への負担が増します
- 急激な方向転換:スポーツや歩行時の急な方向転換
- 長時間の同一姿勢:長時間の立位や座位
これらの動作を行う際は、両足に均等に体重をかける、手すりを使用する、膝を曲げて物を持ち上げるなどの工夫をしましょう。当院では、日常生活での注意点について詳しくアドバイスいたします。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 施術当日は激しい運動や長時間の歩行を避ける
- 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させる
- 恥骨周辺を冷やさないよう注意し、必要に応じて温める
- 指導された姿勢や動作の注意点を守る
- 十分な睡眠と休息を取る
また、稀に施術後に一時的に症状が変化することがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる好転反応の一種です。通常は24〜48時間以内に収まりますが、気になる症状がある場合は院長にご相談ください。
恥骨の痛み改善のための自宅でのセルフケア
恥骨の痛みの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。
姿勢の意識
- 立位姿勢:両足に均等に体重をかけ、骨盤を正しい位置に保ちます。反り腰や猫背にならないよう注意しましょう。
- 座位姿勢:深く腰掛け、背もたれを利用して腰椎の自然なカーブを保ちます。足は床にしっかりとつけましょう。
- 歩行姿勢:小幅で歩き、急激な方向転換を避けます。階段は一段ずつゆっくりと昇降しましょう。
- 寝る姿勢:横向きで寝る際は膝の間にクッションを挟み、仰向けの場合は膝の下にクッションを置くと楽になります。
簡単ストレッチ
- 骨盤傾斜運動:仰向けに寝て膝を立て、腰を床に押し付けるように骨盤を後傾させます。5秒間キープを10回繰り返します。
- 内転筋ストレッチ:座った状態で足裏を合わせ、膝を軽く床に近づけます。無理をせず、痛みの出ない範囲で行いましょう。
- 股関節屈筋ストレッチ:片膝を床につき、もう一方の足を前に出してゆっくりと体重をかけます。左右30秒ずつ行います。
- 膝抱えストレッチ:仰向けに寝て片膝を胸に引き寄せます。30秒間キープし、左右交互に行います。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。婦人科系の症状全般に効果があります。
- 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを和らげます。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の気の流れを良くし、痛みの緩和に効果があります。
温熱療法
- 湯船にゆっくり浸かる:38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かることで、骨盤周辺の血流を改善します。
- 湯たんぽ・カイロの使用:腰やお腹に湯たんぽやカイロを当てて温めることで、筋肉の緊張を和らげます。
- 足湯:足首まで温かいお湯に浸けることで、下半身の血行を促進します。
- 蒸しタオル:温かい蒸しタオルを恥骨周辺(直接ではなく下着の上から)に当てて温めます。
生活習慣の改善
- 食事の改善:抗炎症作用のある食材(青魚、緑黄色野菜、ナッツ類など)を積極的に摂り、糖質や揚げ物、甘い物は控えめにしましょう。
- 水分摂取:十分な水分を摂ることで、体内の循環を促進し、老廃物の排出を促します。
- 規則正しい睡眠:7〜8時間の質の良い睡眠を心がけ、体の回復を促進します。
- ストレス管理:深呼吸、瞑想、軽い運動などでストレスを軽減し、筋肉の緊張を和らげます。
- 適度な運動:水中ウォーキングやヨガなど、関節に負担の少ない運動を無理のない範囲で行います。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、恥骨の痛みの改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。
恥骨の痛みのまとめと施術のご案内
恥骨の痛みの要約
恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常的な姿勢の問題により男性にも起こることがあります。
西洋医学では恥骨結合部の機能不全や筋肉の不均衡に着目し、東洋医学では気血の滞りや腎肝の機能低下と捉えて治療にあたります。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。
恥骨の痛みは早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待できます。しかし、治療だけでなく、日常生活での姿勢改善、適切な動作方法、セルフケアなども重要です。当院では、施術と生活指導の両面からサポートし、根本的な改善と再発防止を目指しています。
当院のアプローチの特徴
当院では、恥骨の痛みに対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 妊娠期にも安全な手足のツボを使った鍼灸治療
- 骨盤の調整と全身のバランスを整える優しい整体
- 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
多くの患者様から「恥骨の痛みが軽減した」「歩くのが楽になった」「寝返りが痛くなくなった」「妊娠中も安心して治療を受けられた」といったお声をいただいております。恥骨の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
恥骨の痛みの症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。
【住所】
567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)
【お電話】
072-622ー0134
【受付時間】
月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土 10:00~13:30
日曜・祝日 休み
恥骨の痛みは適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの恥骨の痛みの根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。
施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)
(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。
ご予約はこちら
ネット予約:
LINEで予約:
電話で予約:
072-622-0134
円(税込)初診料 1100円(税込)
(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。
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