腰部椎間板ヘルニア
腰部椎間板ヘルニアでお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 腰から足にかけて痛みやしびれが走る
- 長時間座っていると腰痛が悪化する
- 足に力が入りにくく、歩行時にふらつくことがある
- くしゃみやせきをすると腰や足に痛みが走る
- 朝起きたときの腰痛がひどく、動き出しが辛い
- 前かがみの姿勢がつらく、立ち上がる時に痛みが強くなる
腰部椎間板ヘルニアは、背骨と背骨の間にあるクッションの役割をする椎間板の一部が飛び出して、神経を圧迫することで起こる症状です。20〜40代の働き盛りの世代に多く、重い物の持ち上げや不良姿勢などが原因となることがあります。
この記事では、腰部椎間板ヘルニアの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように腰部椎間板ヘルニアの症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学的視点での腰部椎間板ヘルニアの原因とメカニズム
腰部椎間板ヘルニアとは
西洋医学では、腰部椎間板ヘルニアは「腰椎の椎間板の髄核が線維輪を突き破って外側に飛び出し、神経根や脊髄を圧迫することで痛みやしびれなどの症状を引き起こす状態」と定義されています。椎間板は背骨と背骨の間にあるクッションのような役割を果たしており、中心部の柔らかい「髄核」と、それを囲む丈夫な「線維輪」で構成されています。
主な原因
- 加齢による変性:年齢とともに椎間板は水分を失い、弾力性が低下します。これにより、外力に対する抵抗力が弱まり、ヘルニアが発生しやすくなります。
- 不良姿勢:長時間の前かがみ姿勢や猫背などにより、腰椎に過度な負担がかかることで椎間板に損傷が起こります。
- 重量物の持ち上げ:適切な姿勢を取らずに重い物を持ち上げると、腰椎に急激な圧力がかかり、椎間板が損傷する可能性があります。
- 外傷:交通事故や転倒などによる強い衝撃が腰椎に加わることでヘルニアが発生することがあります。
- 遺伝的要因:椎間板の質や構造に関わる遺伝的な要素もヘルニア発症のリスク因子となりえます。
- 運動不足:背筋や腹筋の筋力低下により、脊椎の支持力が低下し、椎間板への負担が増加します。
- 肥満:過剰な体重は腰椎に慢性的な負担をかけ、椎間板の劣化を促進させます。
腰部椎間板ヘルニアが発生するメカニズム
腰部椎間板ヘルニアは以下のようなメカニズムで発生します:
- 加齢や繰り返しの負荷により、椎間板の外側を覆う線維輪に小さな亀裂が生じます。
- この亀裂が徐々に大きくなり、内部の髄核(ゼリー状の部分)が外側に押し出されていきます。
- 髄核が神経根や脊髄を圧迫すると、痛みやしびれなどの神経症状が出現します。
- 特に、くしゃみや咳などで腹圧が上昇する際に症状が悪化することが特徴的です。
- 圧迫される神経根によって、症状が現れる部位や痛みのパターンが異なります(例:L4/L5の椎間板ヘルニアは足の外側やふくらはぎに症状が現れやすく、L5/S1のヘルニアはお尻から足の裏にかけて症状が出やすい)。
症状の特徴
- 腰痛:局所的な腰の痛みから始まることが多く、特に前かがみの姿勢で悪化します。
- 坐骨神経痛:腰から臀部、太もも、ふくらはぎ、足先に放散する痛みやしびれが特徴的です。
- 下肢の筋力低下:重度のヘルニアでは、足の筋力が低下したり、足首が上がりにくくなる「下垂足」が生じることもあります。
- 姿勢による症状変化:座位や立位で症状が悪化し、横になると楽になることが多いです。
- 馬尾症候群:まれに排尿・排便障害や会陰部の感覚鈍麻が起こることがあり、この場合は緊急処置が必要です。
西洋医学的な治療アプローチとしては、保存療法(安静、薬物療法、物理療法など)が基本となりますが、症状が重度の場合や保存療法で改善しない場合には手術療法が検討されます。ただし、多くの腰部椎間板ヘルニアは適切な保存療法と生活習慣の改善により、症状の緩和や改善が期待できます。
東洋医学的視点での腰部椎間板ヘルニアの原因とメカニズム
東洋医学での腰部椎間板ヘルニアの捉え方
東洋医学では、腰部椎間板ヘルニアは「腰痛」「腰脚痛」「腰脚重」などと表現され、「気血の滞り」や「経絡の不調」によって引き起こされる状態と捉えます。腰部は「腎」の支配領域であり、「腎虚」(腎の機能低下)が基本的な原因となり、そこに外的・内的要因が加わることで症状が発症すると考えられています。
関連する経絡
腰部椎間板ヘルニアに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 足の太陽膀胱経(たいようぼうこうけい):背中から腰、足の後面に沿って走る経絡で、腰痛や下肢の痛みに密接に関わります。
- 足の少陰腎経(しょういんじんけい):腎と関連し、腰の支えや生命エネルギーの源に関わる経絡です。
- 足の太陰脾経(たいいんひけい):筋肉や四肢を養う作用があり、下肢の筋力低下や感覚障害に関連します。
- 足の陽明胃経(ようめいいけい):体の前面を通り、栄養や気を全身に運ぶ働きをします。
- 督脈(とくみゃく):背骨に沿って走る特殊な経絡で、すべての陽経を統括し、脊柱の健康に大きく関わります。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、腰部椎間板ヘルニアを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 腎虚(じんきょ)
特徴:加齢や過労により腎の機能が低下した状態です。
症状:慢性的な腰痛、腰部の冷え、膝の弱さ、疲れやすい、頻尿、性機能低下、恐怖感。
改善方法:腎を補う補腎の治療が効果的です。
2. 気滞血瘀(きたいけつお)
特徴:気の流れが滞り、その結果血液の流れも悪くなった状態です。
症状:鋭い刺すような痛み、固定した痛み、夜間や疲労時に痛みが増す、ストレスで悪化する。
改善方法:気の流れを改善し、血の滞りを取り除く行気活血の治療が効果的です。
3. 寒湿(かんしつ)
特徴:冷えや湿気が腰部に滞った状態です。
症状:重だるい痛み、冷えると悪化する、湿度の高い日に症状が強まる、動き始めに痛みが強い。
改善方法:体を温め、湿気を取り除く温経散寒の治療が効果的です。
4. 湿熱(しつねつ)
特徴:湿気と熱が結合して腰部に滞った状態です。
症状:灼熱感を伴う痛み、腰部の熱感、むくみ、尿が濃い、のどの渇き、イライラ。
改善方法:湿熱を取り除く清熱利湿の治療が効果的です。
5. 肝腎陰虚(かんじんいんきょ)
特徴:肝臓と腎臓の陰が不足した状態です。
症状:腰の痛みとともに、めまい、耳鳴り、目の乾燥、イライラ、不眠、手足のほてり。
改善方法:肝腎の陰を補う滋陰の治療が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、腰部椎間板ヘルニアは主に以下の臓腑と関連しています:
- 腎(じん):東洋医学では「腎は腰を主る」と言われ、腰部の支持力や骨の健康に大きく関わります。腎の機能低下は腰痛の根本的な原因となります。
- 肝(かん):筋腱を支配し、気の流れを調整する働きがあります。肝の機能障害は筋肉の緊張や腰部の柔軟性低下につながります。
- 脾(ひ):筋肉を養い、四肢に気血を運ぶ役割があります。脾の機能低下は筋力低下や倦怠感の原因となります。
- 膀胱(ぼうこう):膀胱経は背部全体を通り、腰痛と密接に関連しています。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化も腰部椎間板ヘルニアの症状に影響すると考えます:
- 冬:寒さは「寒湿」の症状を悪化させやすく、腰部の冷えや痛みが増す傾向があります。
- 梅雨:湿度の高い時期は「湿邪」が強まり、腰の重だるさや痛みが増すことがあります。
- 夏:暑さや湿気により「湿熱」の症状が悪化しやすくなります。
- 気圧の変化:天候の急変は気の流れに影響を与え、腰痛を悪化させることがあります。
- 居住環境:湿気の多い家や冷えやすい環境は「寒湿」を助長し、症状を悪化させる要因となります。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。腰部椎間板ヘルニアの症状改善には、根本的な体質改善と環境調整が重要となります。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
病名・捉え方 | 腰部椎間板ヘルニア(椎間板の髄核が飛び出して神経を圧迫する状態) | 腰痛、腰脚痛(気血の滞り、経絡の不調、腎虚による状態) |
原因の捉え方 | 加齢、不良姿勢、重量物の持ち上げ、外傷など物理的・解剖学的要因 | 腎虚(腎の機能低下)、寒湿、気滞血瘀、五臓(特に腎と肝)の機能低下 |
診断方法 | MRI、CT、X線検査、神経学的検査(SLRテストなど) | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診 |
治療アプローチ | 安静、薬物療法(消炎鎮痛剤)、物理療法、運動療法、重症例では手術 | 鍼灸治療、漢方薬、体質に合わせた養生法、食事指導 |
治療の焦点 | 局所の炎症と痛みの軽減、神経圧迫の解除、機能回復 | 全身のバランス調整、気血の流れの改善、根本的な体質改善 |
症状の捉え方 | 神経根の圧迫による神経症状(痛み、しびれ、筋力低下など) | 経絡の流れの障害や臓腑のバランス異常による気血の滞り |
副作用の考慮 | 薬物療法による消化器症状、手術リスク(感染、神経損傷など) | 体質に合った鍼灸や漢方を用いるため副作用のリスクは比較的低い |
予防の考え方 | 正しい姿勢と動作、コアマッスルの強化、適切な腰部サポート | 体質改善、気血の流れを良くする養生法、季節に応じた生活調整 |
西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なる視点から腰部椎間板ヘルニアにアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発予防を目指した施術を行っています。
腰部椎間板ヘルニアを放置するリスク
腰部椎間板ヘルニアは「しばらく様子を見よう」と放置してしまうケースが少なくありませんが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。
身体的リスク
- 神経障害の進行:神経の圧迫が続くことで、しびれや痛みが慢性化したり、筋力低下が進行したりする可能性があります。
- 筋萎縮:神経の圧迫が長期間続くと、その神経が支配する筋肉が萎縮し、回復が難しくなることがあります。
- 膀胱・直腸障害:重度のヘルニアでは、排尿・排便に関わる神経が圧迫されて機能障害が生じることがあります(馬尾症候群)。
- 歩行障害:足の筋力低下や感覚障害が進行すると、歩行が不安定になり、転倒リスクが高まります。
- 慢性疼痛症候群:長期間の痛みにより、神経系が過敏になり、痛みを感じやすい状態(中枢性感作)が形成されることがあります。
- 二次的な筋骨格系の問題:痛みをかばった姿勢や動作が、別の部位の筋肉や関節に負担をかけ、新たな問題を引き起こすことがあります。
精神的・社会的リスク
- 慢性的な痛みによる精神的ストレス:継続的な痛みは不安やうつ状態を引き起こす要因となります。
- 睡眠障害:痛みにより良質な睡眠が妨げられ、日中のパフォーマンスにも影響します。
- 運動不足と体力低下:痛みを恐れて活動を制限することで、全身の筋力や体力が低下する悪循環に陥ります。
- 仕事や日常生活への影響:症状が悪化すると、仕事のパフォーマンスが低下したり、家事や趣味などの日常活動が制限されたりします。
- 社会的孤立:活動制限により社会的な交流が減少し、孤立感やうつ症状のリスクが高まります。
- 鎮痛薬への依存:痛みを抑えるための鎮痛薬の長期使用により、薬物依存のリスクが高まることがあります。
早期対処の重要性
腰部椎間板ヘルニアは、早期に適切な対処を行うことで症状を軽減し、回復の可能性を高めることができます。早期対処には以下のようなメリットがあります:
- 神経への圧迫が軽減され、永続的な神経障害のリスクが低下します
- 痛みの慢性化を防ぎ、中枢性感作のリスクを減らせます
- 回復期間が短縮される可能性があります
- 二次的な筋骨格系の問題を防止できます
- 日常生活や仕事への影響を最小限に抑えられます
- 精神的・社会的な悪影響を減らすことができます
腰痛やしびれなどの症状が現れたら、「様子を見る」という選択よりも、早めに専門家に相談することをおすすめします。特に足のしびれや筋力低下、排尿・排便障害などの症状がある場合は、緊急性が高い可能性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう。
当院の腰部椎間板ヘルニア施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで腰部椎間板ヘルニアの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの軽減だけでなく、再発予防にも重点を置いています。
施術の特徴
- 手足のツボを使った鍼灸治療:痛みのある腰部から離れた部位のツボを使うことで、体に負担の少ない施術を実現します。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 整体:腰椎周囲の筋肉バランスを整え、椎間板への負担を軽減します。
- 経絡調整:腰部に関わる経絡(特に膀胱経、腎経)の流れを整え、気血の巡りを改善します。
- 姿勢指導:日常生活での正しい姿勢や動作について、個別にアドバイスを行います。
施術の流れ
- 問診:症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 整体施術:腰椎周囲の筋肉バランスを整え、神経への圧迫を軽減します。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
腰部椎間板ヘルニアに効果的なツボ
当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 委中(いちゅう):膝の裏側中央にあるツボで、腰痛や坐骨神経痛に効果的です。
- 崑崙(こんろん):外くるぶしの後ろにあるツボで、腰痛や下肢の痛みに効果があります。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、痛みを緩和します。
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の痛みに効果があります。
- 太谿(たいけい):内くるぶしの後ろにあるツボで、腎を補い、腰痛を緩和します。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。
腰部椎間板ヘルニアに関するよくある質問(FAQ)
腰部椎間板ヘルニアは多くの場合、適切な治療と生活習慣の改善により症状の緩和が期待できます。実際、ヘルニアの約70%は保存療法で改善すると言われています。MRI検査でヘルニアが消失または縮小するケースも珍しくありません。
ただし、「完全に治る」ということの意味は人によって異なります。解剖学的には椎間板の変性は残っても、痛みやしびれがなくなり、日常生活に支障がなくなれば「機能的に治った」と言えるでしょう。
当院では、痛みの緩和だけでなく、再発予防のための筋力バランスの改善や生活習慣の見直しなど、総合的なアプローチで根本的な改善を目指しています。症状の程度や期間、年齢などによって回復度合いは異なりますので、個別のご相談をおすすめします。
症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
- 軽度の症状:週1回の頻度で1〜2ヶ月程度
- 中程度の症状:週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月程度
- 重度の症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく
初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。また、症状が落ち着いた後も、再発予防のため月1回程度のメンテナンス施術をおすすめする場合があります。
腰部椎間板ヘルニアの多くのケースは、保存療法で症状が改善すると言われています。手術が検討される状況は以下のような場合です:
- 保存療法を6〜12週間続けても症状の改善がみられない場合
- 進行性の筋力低下がある場合
- 排尿・排便障害がある場合(馬尾症候群)
- 耐えられないほどの強い痛みが続く場合
当院では、まず保存療法として鍼灸や整体による治療を行い、症状の改善を目指します。症状が重度で手術が必要と判断される場合は、適切な医療機関をご紹介することもあります。いずれにせよ、個々の状況に応じた最適な治療法を選択することが重要です。
腰部椎間板ヘルニアの再発を防ぐためには、以下のような点に注意することが重要です:
- 正しい姿勢の維持:座る時や立つ時、物を持ち上げる時など、日常のあらゆる場面で腰に負担のかからない姿勢を心がけましょう。
- 腰椎を支える筋肉の強化:特に腹筋や背筋、臀筋などのインナーマッスルを強化することで、腰椎の安定性を高めます。
- 体重管理:過剰な体重は腰椎に大きな負担をかけるため、適正体重の維持を心がけましょう。
- 無理な動作を避ける:重い物を持ち上げる際は膝を曲げて腰を低くし、突然のひねり動作は避けましょう。
- 定期的な運動:ウォーキングや水泳など、腰に負担の少ない有酸素運動を定期的に行いましょう。
- 長時間の同じ姿勢を避ける:デスクワークの場合は1時間に一度は立ち上がり、軽いストレッチをしましょう。
当院では、症状が改善した後も、定期的なメンテナンス施術と自宅でのセルフケア指導を通じて、再発予防をサポートしています。一度ヘルニアを経験した方は、再発リスクが高いと言われていますので、継続的なケアが重要です。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 施術当日は激しい運動や重い物の持ち上げなど、腰に負担のかかる動作は避けましょう
- 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させましょう
- 腰部を冷やさないよう注意し、必要に応じて保温しましょう
- 指導された自宅でのストレッチやエクササイズを継続的に行いましょう
- 就寝時は体に合った硬さの敷布団やマットレスを使用し、仰向けに寝る場合は膝の下に小さな枕を置くと腰の負担が軽減されます
また、施術後に一時的に痛みが強くなったり、新たな部位に痛みが出たりすることがあります。これは「好転反応」と呼ばれる現象で、体が正常な状態に戻ろうとする過程で起こることがあります。通常は24〜48時間以内に収まりますが、気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。
腰部椎間板ヘルニア改善のための自宅でのセルフケア
腰部椎間板ヘルニアの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。
姿勢改善のポイント
- 座り方:背もたれにしっかり腰かけ、腰が反りすぎないようにします。長時間のデスクワークでは、腰椎サポートクッションの使用も効果的です。
- 立ち方:片足に体重をかけず、両足に均等に体重を分散させます。長時間立つ場合は、時々足を組み替えたり、片足を少し高い台に乗せたりすると良いでしょう。
- 物の持ち上げ方:腰を曲げるのではなく、膝を曲げて腰を下ろし、物を体に近づけてから持ち上げます。重い物を持つときは、できるだけ腰の高さで持ちます。
- 寝姿勢:仰向けに寝る場合は膝の下に、横向きに寝る場合は膝の間に枕やクッションを入れると腰への負担が減ります。うつ伏せ寝は腰を反らせるため避けましょう。
おすすめのストレッチと運動
- 膝胸ストレッチ:仰向けに寝て、両膝を抱え込み、優しく胸に引き寄せます。腰の緊張をほぐし、背中を伸ばす効果があります。
- 骨盤回し:仰向けに寝て膝を立て、骨盤を左右にゆっくり傾けます。腰回りの筋肉をリラックスさせる効果があります。
- 四つん這いポジション:四つん這いになり、背中を丸めたり反らしたりを交互に繰り返します(猫のポーズ)。背骨の柔軟性を高めます。
- 腹筋強化:腰を支える腹筋(特にインナーマッスル)を強化するドローイン運動。息を吐きながらお腹をへこませ、数秒間キープします。
- ウォーキング:適度な有酸素運動は血流を促進し、筋肉の緊張を緩和します。歩く際は姿勢に注意し、腕を大きく振ることで背中の筋肉も使いましょう。
※痛みがある時は無理をせず、痛みの出ない範囲で行いましょう。症状が強い場合は、医師や専門家の指導のもとで行うことをおすすめします。
日常生活での注意点
- 体重管理:過剰な体重は腰椎に負担をかけるため、適正体重の維持を心がけましょう。
- 喫煙:喫煙は椎間板の栄養供給を妨げるため、禁煙が推奨されます。
- 水分摂取:十分な水分摂取は椎間板の水分量を保つのに役立ちます。
- 長時間同じ姿勢を避ける:デスクワークでは30分〜1時間ごとに立ち上がり、軽く体を動かしましょう。
- 靴選び:クッション性のある靴や、必要に応じてインソールを使用し、衝撃を和らげましょう。
- 睡眠環境:体に合った硬さのマットレスを選び、質の良い睡眠を確保しましょう。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 委中(いちゅう):膝の裏側の中央にあるくぼみにあるツボです。腰痛や坐骨神経痛に効果があります。
- 崑崙(こんろん):外くるぶしの後ろにあるくぼみにあるツボです。腰痛や足のしびれに効果があります。
- 太谿(たいけい):内くるぶしの後ろにあるくぼみにあるツボです。腎を補い、腰痛を和らげます。
- 合谷(ごうこく):親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の痛みを和らげる効果があります。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、腰部椎間板ヘルニアの症状改善と再発防止につながります。無理なく続けられるものから始めて、徐々に習慣化していきましょう。
腰部椎間板ヘルニアのまとめと施術のご案内
腰部椎間板ヘルニアの要約
腰部椎間板ヘルニアは、椎間板の髄核が外側に飛び出して神経を圧迫することで、腰痛や下肢のしびれ、痛みを引き起こす状態です。不良姿勢や重い物の持ち上げ、加齢などが主な原因とされ、20〜40代の働き盛りの世代に多く見られます。
西洋医学では椎間板の構造的問題と神経圧迫に着目し、東洋医学では気血の滞りや腎虚(腎の機能低下)などの体質的な要因に着目してアプローチします。どちらの視点も重要であり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。
腰部椎間板ヘルニアは放置すると症状が悪化し、日常生活に大きな支障をきたす可能性がありますが、早期の適切な対処により、多くの場合は手術せずに改善が期待できます。鍼灸や整体などの保存療法に加え、姿勢改善や適切な運動習慣の確立など、生活習慣の見直しも重要です。
当院のアプローチの特徴
当院では、腰部椎間板ヘルニアに対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
- 腰部周囲の筋肉バランスを整える整体
- 再発予防のための生活習慣指導と自宅でのセルフケア方法の提案
多くの患者様から「腰痛が軽減した」「足のしびれが改善した」「日常生活が楽になった」「再発しなくなった」といったお声をいただいております。腰部椎間板ヘルニアでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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腰部椎間板ヘルニアは辛い症状ですが、適切なケアで改善できます。当院では、あなたの腰部椎間板ヘルニアの根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。
施術料 5500円(税込)
初診料 1100円(税込)
(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
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