花粉症

 

花粉症でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • くしゃみや鼻水が止まらず、日常生活に支障が出ている
  • 目のかゆみや充血がひどく、集中できない
  • 薬を飲んでも症状が十分に改善しない、または眠気などの副作用が気になる
  • 毎年花粉の季節になると体調を崩してしまう
  • 仕事や学校、家事などのパフォーマンスが花粉症によって低下している
  • 花粉症の症状が年々悪化しているように感じる

花粉症はアレルギー疾患の一種で、花粉に対する過剰な免疫反応によって引き起こされる症状です。日本人の約4人に1人が花粉症に悩まされていると言われ、年々その数は増加傾向にあります。特に春先のスギ・ヒノキ花粉や、秋のブタクサなどの花粉が代表的なアレルゲンとして知られています。

この記事では、花粉症の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように花粉症の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学的視点での花粉症の原因とメカニズム

花粉症とは

西洋医学では、花粉症は「季節性アレルギー性鼻炎」の一種とされ、特定の季節に飛散する花粉に対するI型アレルギー反応によって引き起こされる疾患です。この反応は、本来は体を守るためのものですが、無害な花粉に対して過剰に反応してしまうことで様々な症状が現れます。

主な原因

  • 花粉への暴露:スギ、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤなどの花粉が主な原因です。特に日本ではスギ花粉が最も一般的な原因とされています。
  • 遺伝的素因:両親や家族にアレルギー疾患がある場合、花粉症になりやすい傾向があります。
  • 環境要因:大気汚染、排気ガス、タバコの煙などの環境汚染物質が鼻粘膜を刺激し、アレルギー反応を起こしやすくします。
  • 生活環境の変化:清潔志向の高まりによる免疫系の発達不全(衛生仮説)や、ストレス、食生活の欧米化なども関与しているとされています。
  • 交差反応:特定の食物と花粉の間に構造的類似性があり、花粉症の方が特定の食物でもアレルギー症状を起こすことがあります(口腔アレルギー症候群)。

花粉症が発生するメカニズム

花粉症は以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 感作:初めて花粉に接触した際、体内で花粉の特定のタンパク質(アレルゲン)に対する抗体(IgE)が作られます。これを「感作」と呼びます。
  2. 肥満細胞への結合:生成されたIgE抗体は肥満細胞の表面に結合します。この時点ではまだ症状は現れません。
  3. 再暴露と脱顆粒:再び同じ花粉に接触すると、肥満細胞表面のIgE抗体が花粉アレルゲンと結合し、「脱顆粒」と呼ばれる反応を起こします。
  4. 化学伝達物質の放出:脱顆粒によってヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され、これらが鼻や目の粘膜を刺激します。
  5. 症状の発現:ヒスタミンなどの化学伝達物質の作用により、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れます。
  6. 遅発相反応:アレルギー反応の初期(即時相)から数時間後に、炎症性細胞が集まって炎症が持続する「遅発相」が起こり、症状が長引くことがあります。

主な症状

  • 鼻の症状:繰り返すくしゃみ、水のような鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみ
  • 目の症状:目のかゆみ、充血、涙目、まぶたの腫れ
  • のどの症状:のどのかゆみや不快感、痛み
  • 全身症状:倦怠感、集中力低下、頭痛、微熱
  • 皮膚症状:かゆみ、湿疹

西洋医学的なアプローチでは、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬、ステロイド点鼻薬などの薬物療法が中心となりますが、これらは対症療法であり、根本的な体質改善には至らないことがほとんどです。また、眠気や口の渇きなどの副作用が生じることも少なくありません。

東洋医学的視点での花粉症の原因とメカニズム

東洋医学での花粉症の捉え方

東洋医学では、花粉症を「鼻鼽(びきゅう)」や「鼻淵(びえん)」などと表現し、「正気(せいき)」の虚弱と「邪気(じゃき)」の侵入によるバランスの乱れとして捉えます。花粉という外邪(がいじゃ)が体内に侵入すると、体の防御機能である「衛気(えき)」が正常に働かない状態となり、様々な症状が現れると考えられています。

関連する経絡

花粉症に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 肺経(はいけい):呼吸器系全般を司り、外界と体内の境界を管理する経絡です。花粉症の鼻症状に特に関連します。
  • 脾経(ひけい):消化吸収や水分代謝を担当する経絡で、免疫機能にも関わります。アレルギー体質の基盤に関連します。
  • 腎経(じんけい):体の根本的なエネルギー源である「腎精(じんせい)」を蓄え、体の防御力の基盤となります。
  • 胃経・大腸経(いけい・だいちょうけい):顔面を通り、鼻や目の周囲にも流れる経絡で、花粉症の局所症状に関連します。
  • 三焦経(さんしょうけい):体内の水分代謝に関わり、免疫機能と密接に関連する経絡です。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、花粉症を以下のような「証(しょう)」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 肺衛気虚(はいえききょ)

特徴:体の表面を守る「衛気」が弱く、外邪が侵入しやすい状態です。
症状:くしゃみ、水のような鼻水、微熱、汗をかきやすい、疲れやすい、風邪をひきやすい。
改善方法:衛気を強化し、体の防御力を高める治療が効果的です。

2. 肺熱(はいねつ)

特徴:肺に熱がこもった状態で、粘膜に炎症が起きやすくなっています。
症状:鼻づまり、黄色い鼻水、のどの痛み、口の渇き、のぼせ感、イライラ。
改善方法:肺の熱を冷まし、炎症を抑える治療が効果的です。

3. 脾虚湿盛(ひきょしつせい)

特徴:脾の機能が低下し、体内に水分や湿気が停滞している状態です。
症状:粘り気のある鼻水、重だるい感じ、食欲不振、倦怠感、むくみやすい。
改善方法:脾の機能を高め、余分な湿気を取り除く治療が効果的です。

4. 腎陽虚(じんようきょ)

特徴:体を温める「腎陽」が不足し、冷えやすい状態です。
症状:冷えのぼせ、冷え性、腰や膝の冷え、頻尿、疲れやすい、アレルギー症状が寒冷時に悪化する。
改善方法:腎陽を温め、体の基礎体温を上げる治療が効果的です。

5. 肝気鬱結(かんきうっけつ)

特徴:ストレスなどにより肝の気の流れが滞った状態です。
症状:イライラ、目の充血やかゆみが強い、頭痛、胸の圧迫感、ため息が多い、ストレスで症状が悪化する。
改善方法:肝の気の流れを改善し、ストレスを緩和する治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、花粉症は主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 肺(はい):体の表面を守り、外邪の侵入を防ぐ働きがあります。肺の機能低下は、花粉などの外邪が侵入しやすい環境を作ります。
  • 脾(ひ):消化吸収と水分代謝を担当し、「後天の本」と呼ばれる重要な臓器です。脾の機能低下は免疫力の低下につながります。
  • 腎(じん):先天的な「精」を蓄え、体の基礎体力や抵抗力の基盤となります。腎の弱さはアレルギー体質の素因となります。
  • 肝(かん):気の流れを調整する働きがあり、ストレスによる気の滞りはアレルギー反応を増強させます。
  • 心(しん):血を循環させる役割があり、心の不安定さは自律神経のバランスを崩し、アレルギー症状に影響します。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も花粉症の症状に影響すると考えます:

  • :「風」の邪気が強まる時期で、肝の気が上昇しやすく、スギ・ヒノキ花粉症が悪化しやすい季節です。
  • :「熱」の邪気が強まり、イネ科花粉症などが悪化しやすい時期です。
  • :「燥」の邪気が強まり、乾燥により肺が弱まりやすく、ブタクサ花粉症などが悪化しやすい季節です。
  • :「寒」の邪気が強まり、腎陽が弱まることで次のシーズンのアレルギー症状に影響します。
  • 気象条件:乾燥した晴れの日は花粉の飛散量が増え、症状が悪化します。雨の日は花粉が地表に落ちるため症状が和らぐことが多いですが、湿度の上昇は「湿」の邪気を増強させることもあります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
病名・呼称 季節性アレルギー性鼻炎、花粉症 鼻鼽(びきゅう)、鼻淵(びえん)
原因の捉え方 花粉アレルゲンに対するIgE抗体を介した過剰な免疫反応 正気(衛気)の虚弱と邪気(風邪、風熱など)の侵入によるバランスの乱れ
診断方法 問診、皮膚テスト、血液検査(特異的IgE抗体の測定)、鼻汁検査 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、舌診、脈診
治療アプローチ 抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、ステロイド点鼻薬、抗IgE抗体療法、減感作療法 鍼灸治療、漢方薬、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 症状の抑制、アレルギー反応の抑制、アレルゲンの回避 体質改善、正気の強化、邪気の排除、体内のバランス回復
副作用の考慮 薬物療法には眠気、口渇、倦怠感などの副作用がある場合がある 体質に合った鍼灸や漢方を用いることで副作用のリスクは比較的低い
予防的アプローチ 花粉飛散前からの薬物療法、アレルゲン回避、マスク・メガネの着用 シーズン前からの体質改善、養生法、経絡の調整
個別性の考慮 アレルゲンの種類や症状の重症度による治療選択 体質や証に基づいた個別的な治療
長期的展望 症状のコントロール、一部では減感作療法による寛解を目指す 根本的な体質改善による症状の軽減・消失を目指す

西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なる視点から花粉症にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

花粉症を放置するリスク

花粉症は「命に関わらない病気だから」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な健康問題やQOL(生活の質)の低下につながる可能性があります。

身体的リスク

  • アレルギー性鼻炎の慢性化:放置すると、季節性から通年性のアレルギー性鼻炎へと移行するリスクが高まります。
  • 副鼻腔炎(蓄膿症):鼻の粘膜が慢性的に炎症を起こすことで、副鼻腔炎を発症するリスクが高まります。
  • 中耳炎:鼻づまりによる耳管機能の低下から、中耳炎を引き起こすことがあります。
  • アトピー性皮膚炎の悪化:アレルギー反応が全身に影響し、アトピー性皮膚炎を持つ方では症状が悪化することがあります。
  • 喘息の発症・悪化:上気道と下気道は連続しているため、鼻の炎症が気管支にも影響し、喘息のリスクが高まります(アレルギーマーチ)。
  • 睡眠障害:鼻づまりによる口呼吸や不快感により、睡眠の質が低下し、慢性的な疲労や免疫力低下につながります。

精神的・社会的リスク

  • 集中力・作業効率の低下:くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状により、仕事や学業のパフォーマンスが低下します。
  • 精神的ストレス:症状による不快感や社会生活への影響が、イライラやストレスを増大させます。
  • 活動制限:外出や運動、趣味活動などが制限され、社会的孤立や体力低下につながることがあります。
  • QOLの低下:症状や薬の副作用により、全体的な生活の質が低下します。
  • 経済的負担:薬の継続使用や医療機関への受診、仕事の生産性低下などによる経済的コストが増加します。

長期的リスク

  • アレルギーマーチの進行:放置すると、他のアレルギー疾患(喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど)へと発展するリスクがあります。
  • 感覚器官への影響:慢性的な鼻づまりにより、嗅覚が低下することがあります。
  • 顔貌の変化:長期の口呼吸により、特に成長期の子どもでは顔の形に影響を及ぼすことがあります(アデノイド顔貌)。
  • 免疫システムのさらなる乱れ:長期的な炎症状態が続くことで、免疫システムのバランスがさらに崩れる可能性があります。

早期対処の重要性

花粉症は、早期に適切な対処を行うことで症状を軽減し、QOLを維持することができます。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 症状が重症化する前に改善できる
  • 体質改善により、根本的な改善を目指せる
  • 合併症のリスクを減らせる
  • 日常生活や仕事への影響を最小限に抑えられる
  • 薬に頼りすぎない生活を送れる可能性が高まる

花粉症の症状が現れたら、「季節的なもので仕方ない」と諦めず、早めに専門家に相談することをおすすめします。当院では、花粉症の早期発見・早期治療を重視しています。

当院の花粉症施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで花粉症の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、アレルギー反応の抑制と免疫システムのバランス調整を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:顔から離れた部位のツボを使うことで、痛みの少ない施術を実現します。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 整体:首や肩周りの緊張を緩め、自律神経のバランスを整えます。
  • 経絡調整:花粉症に関わる経絡(特に肺経、脾経、腎経)の流れを整え、気血の巡りを改善します。
  • 予防的アプローチ:シーズン前からの体質改善を行い、発症予防や症状の軽減を目指します。

施術の流れ

  1. 問診:症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:首や肩周りの緊張を緩め、自律神経のバランスを整えます。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

花粉症に効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、アレルギー症状全般に効果があります。
  • 列缺(れっけつ):手首の内側、親指側にあるツボで、鼻づまりや鼻水の改善に効果的です。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、免疫力を高め、体の抵抗力を向上させます。
  • 三陰交(さんいんこう):足首の内側にあるツボで、アレルギー体質の改善に効果があります。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

花粉症治療の適切な時期

花粉症の治療は、以下のようなタイミングで開始することをおすすめします:

  • 予防的治療:花粉の飛散が始まる1~2ヶ月前から(スギ花粉症なら12月~1月頃から)治療を始めると、症状の発現を抑制したり、軽減したりする効果が期待できます。
  • シーズン中の治療:すでに症状が現れている場合でも、鍼灸治療によって症状を緩和することができます。週1~2回の施術を症状に合わせて行います。
  • シーズン後の根本治療:花粉の飛散が終わった後も、体質改善のための施術を継続することで、翌年の症状軽減が期待できます。

花粉症は季節性の症状ですが、根本的な改善を目指すなら、年間を通じた体質改善が重要です。当院では、あなたのライフスタイルに合わせた施術計画をご提案いたします。

花粉症に関するよくある質問(FAQ)

Q: 花粉症は完全に治りますか?

花粉症の改善度合いは、症状の程度や期間、体質などによって個人差があります。東洋医学的アプローチでは、表面的な症状の抑制だけでなく、体質の根本改善を目指すため、多くの方が症状の軽減や消失を経験されています。

完全に症状がなくなるケースもありますが、一般的には2~3シーズンにわたる継続的な治療と自己ケアが重要です。西洋医学的には「寛解」と表現されますが、体質改善によって花粉に接触しても以前ほど強い反応が出なくなったり、薬に頼らなくても日常生活に支障がなくなったりするケースが多いです。

当院では、個々の体質や症状に合わせた治療計画を立て、長期的な視点で花粉症の根本改善をサポートしています。

Q: 花粉症の治療は何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 急性期(症状が強い時期):週2回の頻度で2~3週間
  • 症状が落ち着いてきた時期:週1回の頻度で1~2ヶ月
  • 予防的治療・体質改善期:2~4週に1回の頻度

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。シーズン中だけでなく、オフシーズンの体質改善も重要です。根本的な改善を目指す場合は、最低でも1年間、できれば2~3年にわたる継続的なケアが効果的です。

Q: 鍼灸治療は花粉飛散ピーク時でも効果がありますか?

はい、花粉の飛散ピーク時でも鍼灸治療の効果は期待できます。鍼灸治療には以下のような即時的な効果があります:

  • 鼻粘膜の炎症を抑制し、くしゃみや鼻水を軽減
  • 自律神経のバランスを整え、過敏な免疫反応を鎮める
  • 鼻づまりを改善し、呼吸を楽にする
  • 目のかゆみや充血を和らげる

ただし、最も効果的なのは予防的な治療です。可能であれば、花粉の飛散が始まる1~2ヶ月前から治療を開始することをおすすめします。それでも、シーズン中の治療でも十分に症状緩和の効果は期待できますので、辛い症状でお悩みの際はぜひご相談ください。

Q: アレルギー薬と鍼灸治療は併用できますか?

はい、抗ヒスタミン薬などのアレルギー薬と鍼灸治療は併用することができます。むしろ、相乗効果が期待できる場合もあります。

鍼灸治療は、薬物療法とは異なるメカニズムで花粉症の症状を緩和します。鍼灸治療を続けることで、薬の量を減らせるようになったり、薬の効果がより高まったりするケースも多く見られます。

治療を始める際には、現在服用している薬について詳しくお聞かせください。個々の状況に合わせて、薬物療法と鍼灸治療を組み合わせた最適なプランをご提案いたします。ただし、薬の減量や中止については、必ず処方した医師にご相談ください。

Q: 子どもの花粉症も治療できますか?

はい、当院では子どもの花粉症治療も行っています。子どもは成長途上であり、免疫システムも発達中であるため、早期の適切な治療によって症状の改善や体質改善の効果が期待できます。

子ども向けの施術では、以下のような工夫を行っています:

  • より細い鍼を使用し、痛みを最小限に抑える
  • 治療時間を短くし、子どもの集中力に合わせる
  • 必要に応じて非侵襲的な治療法(お灸やツボ押しなど)を取り入れる
  • 子どもが理解しやすい言葉で説明し、安心感を持ってもらう

子どもの花粉症は放置すると重症化したり、喘息などの他のアレルギー疾患に発展したりするリスクがあります。お子様の症状でお悩みの場合は、ぜひご相談ください。

花粉症改善のための自宅でのセルフケア

花粉症の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と体質改善につながります。

花粉の回避・対策

  • 外出時の対策:花粉対策用のメガネやマスクを着用し、帽子や花粉の付着しにくい素材の服を選びましょう。
  • 帰宅時のケア:家に入る前に服や髪についた花粉を払い落とし、手洗い・うがい・洗顔を行いましょう。
  • 室内環境の整備:窓を閉め、空気清浄機を活用し、花粉の少ない室内環境を維持しましょう。
  • 洗濯物の対策:花粉の多い日は室内干しにするか、乾燥機を使用しましょう。
  • 花粉情報の確認:花粉飛散情報をチェックし、飛散量の多い日は外出を控えめにしましょう。

食生活の改善

  • 抗炎症作用のある食品:青魚(EPA・DHAが豊富)、緑黄色野菜、ショウガ、ニンニク、ターメリックなどを積極的に摂りましょう。
  • 発酵食品:味噌、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品は腸内環境を整え、免疫力の調整に役立ちます。
  • 控えたい食品:糖分の多い食品、加工食品、アルコール、乳製品の過剰摂取は炎症を促進するため控えめにしましょう。
  • 交差反応に注意:花粉症の方は、関連する食物でアレルギー反応が出ることがあります(例:スギ花粉症とトマト、リンゴなど)。症状が悪化する食品があれば、花粉の季節は控えめにしましょう。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、粘膜の乾燥を防ぎ、体内の老廃物排出を促進します。

適度な運動

  • 有酸素運動:ウォーキング、水泳、サイクリングなどの適度な有酸素運動は、免疫機能を調整し、ストレスを軽減します。
  • ヨガや太極拳:呼吸法を意識した運動は、自律神経のバランスを整え、アレルギー反応を抑制する効果があります。
  • 運動のタイミング:花粉の飛散量が多い日中や屋外での運動は避け、室内や花粉の少ない早朝・夜間に行いましょう。
  • 運動後のケア:運動後は体についた花粉を洗い流し、うがいと洗顔を忘れずに行いましょう。

ストレス管理

  • 適切な休息:十分な睡眠と休息は、免疫システムの正常な機能に不可欠です。
  • リラクセーション法:深呼吸、瞑想、入浴など、自分に合ったリラクセーション方法を取り入れましょう。
  • 趣味や楽しみの時間:ストレス解消につながる趣味や楽しみの時間を定期的に持ちましょう。
  • 過労を避ける:過度の疲労やストレスは免疫システムを乱し、アレルギー症状を悪化させます。

鼻腔ケア

  • 鼻洗浄:鼻洗浄器や生理食塩水を使った鼻うがいは、鼻腔内の花粉を洗い流し、症状を軽減します。
  • 鼻腔保湿:鼻腔の乾燥を防ぐため、鼻粘膜保湿スプレーを使用するのも効果的です。
  • 入浴時のケア:入浴時に蒸気を吸い込むことで、鼻づまりの緩和や粘膜の保湿効果が期待できます。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボです。くしゃみや鼻水に効果があります。
  • 列缺(れっけつ):手首の内側、親指側にあるツボです。鼻づまりや鼻水の改善に効果があります。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。免疫力を高め、体の抵抗力を向上させます。
  • 印堂(いんどう):眉間のツボです。鼻づまりや前頭部の重さを軽減します。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、花粉症の症状を和らげることができます。無理なく続けられるものから始めて、徐々に習慣化していきましょう。

花粉症のまとめと施術のご案内

花粉症の要約

花粉症は、特定の花粉に対する過剰な免疫反応(アレルギー反応)によって引き起こされる疾患です。西洋医学ではIgE抗体を介した免疫反応として捉え、東洋医学では正気(衛気)の虚弱と邪気の侵入によるバランスの乱れとして理解されています。

症状は鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみや充血など多岐にわたり、日常生活に大きな影響を与えることがあります。放置すると、アレルギー性鼻炎の慢性化や他のアレルギー疾患への発展リスクが高まるため、適切な対処が重要です。

花粉症の改善には、薬物療法などの対症療法だけでなく、体質改善や生活習慣の見直し、適切な予防策が欠かせません。東洋医学的アプローチでは、一人ひとりの体質や症状パターンに合わせた治療を行い、根本的な改善を目指します。

当院のアプローチの特徴

当院では、花粉症に対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
  • シーズン前からの予防的アプローチ
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「薬に頼る量が減った」「症状が軽くなった」「生活の質が向上した」「翌年は症状が出なかった」といったお声をいただいております。花粉症でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

花粉症の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

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【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

花粉症は辛い症状ですが、適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの花粉症の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 5500円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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