仙腸関節炎

 

仙腸関節炎でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 腰の下やお尻に痛みがあり、長時間座っていると辛くなる
  • 朝起きたときや長時間同じ姿勢を続けた後に腰が固まる感じがする
  • 腰やお尻の痛みが片側だけに出ている
  • 立ち上がる瞬間や歩き始めに強い痛みがある
  • 階段の上り下りや片足でバランスを取るとき不安定さを感じる
  • お尻や太ももの後ろ側、時には膝下までしびれや痛みが広がることがある

仙腸関節炎は、背骨の一番下(仙骨)と骨盤(腸骨)をつなぐ仙腸関節に炎症が起きる状態です。腰痛の中でも見落とされがちな原因の一つであり、日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたすことがあります。

この記事では、仙腸関節炎の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように仙腸関節炎の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

Gemini_Generated_Image_mqwf8kmqwf8kmqwf

西洋医学的視点での仙腸関節炎の原因とメカニズム

仙腸関節炎とは

西洋医学では、仙腸関節炎は「骨盤を形成する仙骨と腸骨の間にある関節(仙腸関節)に炎症が生じ、痛みや機能障害を引き起こす状態」と定義されています。仙腸関節は通常、わずかな動きしかない関節ですが、その微細な動きが全身の動作や安定性に重要な役割を果たしています。

主な原因

  • 外傷:転倒や交通事故、スポーツ中の衝撃などによる直接的な損傷
  • 過度の負荷:重いものの持ち上げ、繰り返しの動作、不適切な姿勢での運動
  • 妊娠・出産:妊娠中のホルモン変化による靭帯の緩みや出産時の骨盤への負担
  • 炎症性疾患:強直性脊椎炎などの自己免疫疾患に関連する炎症
  • 姿勢不良:長期間の不良姿勢による仙腸関節への不均等な負荷
  • 脚長差:左右の脚の長さの違いによる骨盤のアンバランス
  • 加齢変化:加齢に伴う関節の変性や靭帯の弾力性低下

仙腸関節炎が発生するメカニズム

仙腸関節炎は以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 過度の負荷や外傷により、仙腸関節の靭帯が伸びたり損傷したりします
  2. 関節の安定性が低下し、微細な異常運動や位置のずれ(関節の亜脱臼)が生じます
  3. 関節面の不適切な摩擦や圧迫により、関節周囲の組織に炎症反応が起こります
  4. 炎症により痛みや筋肉の緊張が生じ、それが更なる関節の不安定性を引き起こすという悪循環が形成されます
  5. 長期間放置すると、代償動作による二次的な問題(腰椎への過度の負担、股関節や膝関節の問題など)が発生します

主な症状

  • 片側または両側のお尻の痛み:特に仙腸関節部分(腰の下、お尻の上部)に痛みを感じます
  • 腰痛:腰の下部に鈍い痛みや違和感があり、長時間同じ姿勢でいると悪化します
  • 下肢への放散痛:お尻から太ももの後ろ側、時には膝下まで痛みやしびれが広がることがあります
  • 姿勢変換時の痛み:座位から立ち上がる、寝返りを打つなどの動作で痛みが強まります
  • 朝のこわばり:朝起きたときに腰や骨盤周りが固まったような感覚があります
  • 片足立ちの不安定さ:片足で立つときにバランスを取りにくく、痛みが増すことがあります
  • 長時間の座位での痛み:特に硬い椅子に長時間座っていると痛みが増します

西洋医学的なアプローチでは、仙腸関節炎の治療に消炎鎮痛剤の投与、理学療法、関節内注射などが用いられますが、根本的な解決には関節の安定性の回復と周辺筋肉のバランス改善が重要とされています。

東洋医学的視点での仙腸関節炎の原因とメカニズム

東洋医学での仙腸関節炎の捉え方

東洋医学では、仙腸関節炎を「腰疝(ようせん)」「腰痛」「腎虚腰痛」などと表現し、「気血の滞り」や「腎の虚弱」により起こる状態と捉えます。骨盤は「任脈」「督脈」などの重要な経絡が通過する場所であり、これらの経絡の流れが滞ることで様々な症状が現れると考えられています。

関連する経絡

仙腸関節炎に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 足の太陽膀胱経(たいようぼうこうけい):背中から足にかけて流れる経絡で、腰部の痛みや緊張に深く関わります。
  • 足の少陰腎経(しょういんじんけい):足から腹部を通って胸に至る経絡で、腎の機能と関連し、腰部の支持力に影響します。
  • 督脈(とくみゃく):背骨に沿って流れる奇経八脈の一つで、全身の陽気を統括し、腰部の痛みに強く関連します。
  • 帯脈(たいみゃく):腰を一周する奇経八脈の一つで、体を帯のように取り巻き、腰や骨盤の安定性に関わります。
  • 足の太陽胆経(たいようたんけい):頭部から体側を通って足に至る経絡で、骨盤の側面や股関節部の痛みに関連します。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、仙腸関節炎を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 気滞血瘀(きたいけつお)

特徴:気の流れが滞り、血液の循環が悪くなった状態です。
症状:刺すような鋭い痛み、特定の姿勢で痛みが増す、ストレスや疲労で悪化する、月経と関連した痛みの変化(女性の場合)。
改善方法:気の流れを促進し、血液循環を改善する行気活血の治療が効果的です。

2. 寒湿停滞(かんしつていたい)

特徴:冷えや湿気が腰部に滞った状態です。
症状:重だるい痛み、冷えると悪化する、湿度の高い日に症状が強まる、朝のこわばりが強い。
改善方法:体を温め、湿邪を取り除く温経散寒の治療が効果的です。

3. 腎陽虚(じんようきょ)

特徴:腎の陽気(温める力)が不足した状態です。
症状:腰部の冷えや痛み、疲れやすい、下半身の冷え、頻尿、性機能の低下。
改善方法:腎陽を温め、補う温補腎陽の治療が効果的です。

4. 腎陰虚(じんいんきょ)

特徴:腎の陰液(潤す力)が不足した状態です。
症状:腰の痛みとほてり、疲労時に悪化、夜間の症状悪化、手足のほてり、のぼせ、口渇。
改善方法:腎陰を補う滋陰の治療が効果的です。

5. 肝腎両虚(かんじんりょうきょ)

特徴:肝と腎の機能が共に低下した状態です。
症状:慢性的な腰痛、疲労感、めまい、視力低下、筋肉や筋腱の弾力性低下、膝の弱さ。
改善方法:肝腎を共に補う補肝腎の治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、仙腸関節炎は主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):腎は骨や髄を司り、腰は「腎の府」と呼ばれるほど腎と密接な関係があります。腎の機能低下は腰部の支持力低下や痛みの原因となります。
  • 肝(かん):肝は筋や筋腱を支配し、気の流れを調整します。肝の機能低下は筋腱の弾力性低下や気の流れの停滞を招き、腰部の痛みにつながります。
  • 脾(ひ):脾は全身の筋肉を養い、湿を処理する働きがあります。脾の機能低下は筋力低下や湿邪の停滞を招き、重だるい腰痛の原因となります。
  • 膀胱(ぼうこう):膀胱経は腰部を通過し、腎と表裏関係にあります。膀胱の機能異常は腰痛と共に排尿障害を引き起こすことがあります。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も仙腸関節炎の症状に影響すると考えます:

  • :寒さにより腎陽が消耗しやすく、腰痛が悪化しやすい季節です。特に腎陽虚のタイプは冬に注意が必要です。
  • 梅雨や湿度の高い時期:湿邪が体内に侵入しやすく、寒湿停滞による重だるい腰痛が生じやすくなります。
  • 気候の急変:急激な気温の変化や気圧の変動により、気血の流れが乱れ、痛みが悪化することがあります。
  • 冷房の効いた環境:冷気や湿気が腰部に滞りやすく、寒湿型の腰痛が誘発されることがあります。
  • ストレスの多い環境:精神的緊張が続くと肝の機能が低下し、気滞血瘀の状態を招きやすくなります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
病名・呼称 仙腸関節炎、仙腸関節機能不全 腰疝(ようせん)、腎虚腰痛
原因の捉え方 関節の炎症、靭帯の損傷、関節の不安定性 気血の滞り、腎の虚弱、経絡の障害
診断方法 触診、特殊テスト(Gaenslen’s test、Patrick’s test等)、X線、MRI 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 消炎鎮痛剤、理学療法、関節内注射、骨盤ベルト、筋力トレーニング 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 炎症の抑制、関節の安定性回復、周辺筋群の強化 気血の流れの改善、腎の機能強化、経絡の通りを回復
症状の関連性 局所的な関節の問題と捉え、関連する筋骨格系の問題を確認 全身のバランスの乱れから生じる問題と捉え、関連する臓腑の状態も重視
予防方法 コアマッスル強化、適切な姿勢の維持、過度の負荷を避ける 気血の流れを保つ養生法、腎を補う食事、適度な運動と休息のバランス
個別性の考慮 症状や検査結果に基づいた標準的な治療プロトコル 体質や証に基づいた完全個別化された治療

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なる視点から仙腸関節炎にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

仙腸関節炎を放置するリスク

仙腸関節炎は「単なる腰痛」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な健康問題につながる可能性があります。

身体的リスク

  • 慢性痛への移行:適切な治療を受けないと、急性の痛みが慢性化し、治療が難しくなることがあります。
  • 機能障害の進行:関節の不安定性が増し、日常動作がさらに制限される可能性があります。
  • 代償動作の定着:痛みを避けるための不自然な動作が習慣化し、他の関節(腰椎、股関節、膝関節など)に負担がかかります。
  • 筋力低下:痛みによる活動制限から筋力が低下し、さらなる不安定性を招く悪循環に陥ります。
  • 二次的な問題:腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、梨状筋症候群などの合併症が生じるリスクが高まります。
  • 骨盤底筋群の機能低下:骨盤の安定性低下により、排尿障害や性機能障害につながる可能性があります。

精神的・社会的リスク

  • 慢性的な疲労感:継続的な痛みによるストレスや睡眠の質の低下から、全身の疲労感が増加します。
  • 活動制限:痛みを避けるために活動が制限され、趣味やスポーツ、社交活動が減少します。
  • 仕事への影響:長時間の座位や立位が困難になり、仕事のパフォーマンスが低下することがあります。
  • 気分への影響:慢性的な痛みは抑うつや不安感を引き起こし、精神的健康に悪影響を及ぼします。
  • 自己肯定感の低下:活動制限による役割の変化から、自己肯定感が低下することがあります。
  • 対人関係の変化:痛みや活動制限により家族や友人との関係性が変化することがあります。

早期対処の重要性

仙腸関節炎は、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 炎症が慢性化する前に改善できる
  • 関節の不安定性が進行する前に対処できる
  • 代償動作が定着する前に正しい動作パターンを再学習できる
  • 二次的な問題(他の関節への悪影響など)を予防できる
  • 改善までの期間が短くなる可能性がある

お尻や腰の痛みが2週間以上続く場合や、日常生活に支障が出ている場合は、「単なる腰痛」と自己判断せず、専門家に相談することをおすすめします。当院では、仙腸関節炎の早期発見・早期治療を重視しています。

当院の仙腸関節炎施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで仙腸関節炎の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、関節の安定性回復と痛みの緩和を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:痛みの部位から離れたツボを使うことで、痛みの少ない施術を実現します。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 整体:骨盤のアライメントを調整し、関節の安定性を高める施術を行います。
  • 経絡調整:仙腸関節に関わる経絡(特に膀胱経、腎経、督脈)の流れを整え、気血の巡りを改善します。
  • 生活指導:日常生活での姿勢や動作について、個別にアドバイスを行います。

施術の流れ

  1. 問診:症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 検査:仙腸関節の動きや安定性を評価する特殊なテストを行います。
  4. 整体施術:骨盤のアライメントを調整し、周辺筋肉の緊張を緩める施術を行います。
  5. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  6. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

仙腸関節炎に効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 委中(いちゅう):膝の裏側の中央にあるツボで、腰痛や坐骨神経痛に効果があります。
  • 崑崙(こんろん):外くるぶしの後ろにあるツボで、腰痛や下肢の痛みに効果的です。
  • 太渓(たいけい):内くるぶしの後ろにあるツボで、腎を補い、腰痛を和らげます。
  • 環跳(かんちょう):お尻の外側にあるツボで、腰痛や坐骨神経痛に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボで、全身の痛みを和らげる効果があります。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

仙腸関節炎に関するよくある質問(FAQ)

Q: 仙腸関節炎の治療は何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 急性の症状(発症から2週間以内):週2回の頻度で2〜3週間
  • 亜急性の症状(2週間〜3ヶ月):週1〜2回の頻度で4〜6週間
  • 慢性の症状(3ヶ月以上):週1回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。また、改善後も2〜3ヶ月に一度のメンテナンス施術を受けることで、再発予防につながります。

Q: 仙腸関節炎と坐骨神経痛の違いは何ですか?

仙腸関節炎と坐骨神経痛は症状が似ていることがありますが、根本的な原因が異なります:

  • 仙腸関節炎:仙骨と腸骨の間にある関節(仙腸関節)の炎症や機能障害が原因です。痛みはお尻や腰の下部に限局することが多く、特定の姿勢や動作(立ち上がる、片足で立つなど)で悪化します。
  • 坐骨神経痛:坐骨神経が圧迫または刺激されることで生じる症状です。痛みは臀部から太ももの後面、時には膝下まで放散し、しびれや電気が走るような感覚が特徴的です。

ただし、仙腸関節炎が進行すると周囲の組織に影響を及ぼし、坐骨神経を刺激して坐骨神経痛の症状を引き起こすことがあります。両者の鑑別には専門的な検査が必要です。当院では詳細な検査と東洋医学的診断を組み合わせて、適切な治療方針を立てています。

Q: 慢性化した仙腸関節痛でも改善する可能性はありますか?

はい、慢性化した仙腸関節痛でも改善する可能性は十分にあります。慢性痛の場合は以下のような段階的なアプローチで改善を目指します:

  • まず炎症や痛みを和らげる施術から始める
  • 関節の機能を徐々に回復させる治療を進める
  • 周囲の筋肉のバランスと協調性を改善する
  • 正しい動作パターンを再学習するためのエクササイズ指導
  • 再発防止のための生活習慣や姿勢の改善

慢性化した場合は、痛みの記憶が脳に定着している場合もあるため、急性期よりも時間がかかることがありますが、多くの患者様が継続的な治療により改善を実感されています。重要なのは焦らず、計画的に治療を続けることです。当院では、慢性痛に対しても東洋医学と西洋医学の両方のアプローチを組み合わせた効果的な治療を提供しています。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術直後の激しい運動や重いものの持ち上げは避ける(24時間程度)
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させる
  • 長時間同じ姿勢を続けないよう、1時間に1回は軽く体を動かす
  • 指導されたストレッチやエクササイズを継続的に行う
  • 腰部を冷やさないよう注意し、必要に応じて温めるケアを行う
  • 深い睡眠をとり、体の回復を促進する

また、施術後に一時的に症状が強まることがあります。これは「好転反応」と呼ばれ、体が調整されている過程で起こる自然な反応です。通常は24〜48時間以内に落ち着きますが、気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。

仙腸関節炎改善のための自宅でのセルフケア

仙腸関節炎の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

姿勢の意識

  • 座位姿勢:骨盤が前後に傾きすぎないよう、坐骨で体重を支え、背筋を自然に伸ばして座ります。必要に応じてクッションやロールタオルを使用して姿勢をサポートしましょう。
  • 立位姿勢:体重を左右均等にかけ、骨盤が前傾しすぎないよう注意しましょう。長時間立つ場合は、片足を少し高い台に乗せて交互に体重を移動させると良いでしょう。
  • 歩行時:大きな歩幅は仙腸関節に負担をかけるため、やや小さめの歩幅で歩きましょう。腕を軽く振ることで体のバランスを保ちやすくなります。
  • 寝姿勢:仰向けで寝る場合は膝の下に、横向きで寝る場合は膝の間に小さな枕やクッションを入れると、骨盤への負担が軽減します。

仙腸関節安定化エクササイズ

  • 骨盤傾斜エクササイズ:仰向けに寝て膝を立て、骨盤を前後にゆっくりと傾ける動作を10回×3セット行います。これは骨盤周囲の筋肉のコントロールを高めます。
  • ブリッジエクササイズ:仰向けに寝て膝を立て、お尻を持ち上げて10秒間キープする動作を10回行います。腰椎を過度に反らさないよう注意しましょう。
  • クラムシェル:横向きに寝て、膝を曲げた状態で上側の膝だけを開く動作を15〜20回×2セット行います。これは骨盤の安定に重要な中殿筋を強化します。
  • ドローイン:仰向けに寝て、お腹をへこませる(肋骨と骨盤を近づける)動作を行い、10秒間キープを10回行います。これは体幹の安定性を高めます。

ストレッチ

  • 梨状筋ストレッチ:仰向けに寝て、右足首を左ひざの上に置き、左足を両手で抱えて胸に引き寄せます。お尻の外側に心地よい伸びを感じる位置で30秒間キープし、左右3回ずつ行います。
  • 膝抱えストレッチ:仰向けに寝て、両膝を胸に向かって抱え込みます。30秒間キープを3回行います。
  • 大腿四頭筋ストレッチ:立位または横向きに寝て、片足のかかとをお尻に近づけます。30秒間キープを左右3回ずつ行います。
  • 股関節回しストレッチ:四つん這いになり、片方の膝を丸めて大きく円を描くように動かします。時計回り、反時計回りを各10回ずつ行います。

日常生活での注意点

  • 物の持ち上げ方:重いものを持ち上げる際は、膝を曲げて腰を落とし、背筋を伸ばした状態で持ち上げます。体を捻りながらの持ち上げは避けましょう。
  • 長時間座る時の工夫:1時間ごとに立ち上がって軽く体を動かし、坐骨や仙腸関節の負担を分散させましょう。
  • 温めケア:入浴や蒸しタオルで骨盤周囲を温めると、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進する効果があります。
  • 水分補給:十分な水分を摂ることで、関節の潤滑や老廃物の排出を促します。
  • 骨盤ベルト:医師や専門家に相談の上、必要に応じて骨盤ベルトを使用すると、仙腸関節の安定性を高めることができます。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 命門(めいもん):腰の真ん中、第2腰椎の棘突起(出っ張り)の間にあるツボです。腎の機能を高め、腰痛を和らげる効果があります。
  • 委中(いちゅう):膝の裏側の中央のシワにあるツボです。腰痛や坐骨神経痛に効果的です。
  • 腎兪(じんゆ):腰の第2腰椎の高さで、背骨から指2本分外側にあるツボです。腎の機能を高め、腰の痛みを和らげます。
  • 大腸兪(だいちょうゆ):仙骨の高さで、背骨から指2本分外側にあるツボです。仙腸関節痛に効果があります。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、仙腸関節炎の改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

仙腸関節炎のまとめと施術のご案内

仙腸関節炎の要約

仙腸関節炎は、骨盤を形成する仙骨と腸骨の間にある関節(仙腸関節)に炎症や機能障害が生じる状態です。腰痛の中でも見過ごされがちな原因の一つであり、お尻や腰の下部の痛み、立ち上がり時の痛み、下肢への放散痛などの特徴的な症状を引き起こします。

西洋医学では外傷、過度の負荷、姿勢不良、妊娠・出産などを主な原因と考え、東洋医学では気血の滞りや腎の虚弱、経絡の障害などが原因と捉えます。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。

仙腸関節炎は放置すると慢性化し、日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたすことがあります。しかし、適切な治療と自己ケアによって多くの場合改善が期待できます。治療だけでなく、姿勢の改善や適切なエクササイズ、日常生活での注意点を実践することが重要です。

当院のアプローチの特徴

当院では、仙腸関節炎に対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
  • 骨盤のアライメント調整と周辺筋肉のバランス改善
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「長年の痛みが改善した」「座っていられる時間が増えた」「歩きやすくなった」「日常生活が楽になった」といったお声をいただいております。仙腸関節炎でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

仙腸関節炎の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

仙腸関節炎は適切な治療と自己ケアで必ず改善できます。当院では、あなたの仙腸関節炎の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 

恥骨の痛みでお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 妊娠中や産後に恥骨部分に痛みが出るようになった
  • 歩くときや階段の昇降時に恥骨が痛む
  • 起き上がりや寝返りをするときに恥骨周辺が痛む
  • 足を大きく開いたり、片足立ちをすると恥骨が痛む
  • スポーツ中や運動後に恥骨周辺に痛みを感じる
  • 恥骨から太ももの内側にかけて痛みやしびれがある

恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常生活での姿勢の問題により男性にも起こることがあります。

この記事では、恥骨の痛みの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように恥骨の痛みを緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

西洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム

恥骨の痛みとは

西洋医学では、恥骨の痛みは「恥骨結合部の機能不全や炎症によって引き起こされる痛み」と定義されています。恥骨結合は左右の恥骨をつなぐ軟骨性の関節で、通常は非常に動きの少ない関節ですが、妊娠中のホルモンの影響や外傷により不安定になることがあります。

主な原因

  • 妊娠・出産関連:妊娠中に分泌されるリラキシンなどのホルモンにより靭帯が緩み、恥骨結合部が不安定になります。また、胎児の成長により骨盤への負荷が増加します。
  • スポーツ外傷:サッカー、ランニング、体操など、恥骨周辺に強い負荷がかかるスポーツで発生することがあります。
  • 筋肉の不均衡:腹筋、背筋、骨盤底筋群のバランスが崩れることで、恥骨結合部に過度な負担がかかります。
  • 姿勢の問題:骨盤の前傾や後傾、左右の歪みにより恥骨部分への負荷が増加します。
  • 外傷:転倒や交通事故などによる骨盤周辺への直接的な外力により損傷することがあります。
  • 感染症:稀に恥骨結合部の感染症(恥骨結合炎)により痛みが生じることがあります。

恥骨の痛みが発生するメカニズム

恥骨の痛みは以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 妊娠中のホルモンの影響や外力により、恥骨結合部の軟骨や靭帯に炎症や微細損傷が生じます
  2. 恥骨結合部の不安定性により、周辺の筋肉(腹直筋、内転筋群、骨盤底筋)が過度に緊張します
  3. 筋肉の緊張により血流が悪化し、痛みを感じる侵害受容器が刺激されます
  4. 疼痛により動作を避けるようになると、さらに筋力低下や関節の可動域制限が生じ、症状が悪化する悪循環に陥ります
  5. 慢性化すると、中枢神経系での痛みの処理が変化し、軽微な刺激でも強い痛みを感じるようになることがあります

主な症状

  • 恥骨部の痛み:恥骨結合部を中心とした局所的な痛みで、触ると痛みが増すことがあります。
  • 放散痛:恥骨から太ももの内側、下腹部、腰部への痛みの放散が見られることがあります。
  • 歩行時痛:歩く際、特に足を前に出すときや階段昇降時に痛みが強くなります。
  • 起立・座位での痛み:立ち上がりや座るときに痛みが生じることがあります。
  • 寝返り時の痛み:夜間の寝返りや起き上がり時に強い痛みを感じることがあります。
  • 筋力低下:痛みにより活動量が減少し、骨盤周辺の筋力が低下することがあります。

西洋医学的なアプローチでは、安静、物理療法、運動療法、場合によっては薬物療法が用いられますが、根本的な改善には筋力強化と姿勢改善が重要とされています。

東洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム

東洋医学での恥骨の痛みの捉え方

東洋医学では、恥骨の痛みを「気血の滞り」や「経絡の不調」により起こる状態と捉えます。恥骨周辺は生殖器に関わる重要な部位であり、腎や肝の機能と密接に関連すると考えられています。特に妊娠・出産期は腎の精気が大きく消耗するため、この時期の恥骨の痛みは腎虚との関連が深いとされています。

関連する経絡

恥骨の痛みに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 任脈(にんみゃく):身体の前面中央を通る経絡で、恥骨から生殖器、下腹部の機能に関わります。
  • 足の厥陰肝経(けついんかんけい):恥骨周辺を通り、生殖器機能や筋腱の働きに関連します。
  • 足の少陰腎経(しょういんじんけい):腎の機能を担う経絡で、骨や髄、生殖機能に関わります。
  • 足の太陰脾経(たいいんひけい):下腹部から恥骨周辺を通り、筋肉の働きや水分代謝に関連します。
  • 衝脈(しょうみゃく):下腹部の奇経八脈の一つで、生殖機能や血の巡りに関わります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、恥骨の痛みを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 腎虚(じんきょ)

特徴:妊娠・出産、加齢、過労により腎の精気が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、腰痛、足腰のだるさ、頻尿、むくみ、疲れやすい、冷え症。
改善方法:腎を補う食材(黒ゴマ、クルミ、山芋など)や補腎の漢方薬、温める鍼灸治療が効果的です。

2. 肝鬱気滞(かんうつきたい)

特徴:ストレスや感情の抑制により肝の気の流れが滞った状態です。
症状:恥骨周辺の刺すような痛み、痛みの場所が移動する、イライラ、ため息、生理不順、胸の張り。
改善方法:肝の気の流れを改善する食材(柑橘類、香味野菜など)や疏肝解鬱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

3. 血瘀(けつお)

特徴:血液の循環が悪くなり、血の滞りが生じた状態です。
症状:恥骨周辺の固定した刺すような痛み、夜間に痛みが増す、皮膚の色が暗い、生理時の血塊。
改善方法:血の流れを改善する食材(山査子、紅花茶など)や活血化瘀の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

4. 寒湿(かんしつ)

特徴:冷えと湿気が体内に侵入し、気血の流れを妨げている状態です。
症状:恥骨周辺の重だるい痛み、冷えると痛みが悪化、むくみ、下痢しやすい、関節の重い感じ。
改善方法:体を温め湿気を取り除く食材(生姜、シナモン、ハトムギなど)や温経散寒の漢方薬、温灸治療が効果的です。

5. 脾虚(ひきょ)

特徴:消化機能の低下により気血の生成が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、疲れやすい、食欲不振、下痢しやすい、顔色が悪い、手足のむくみ。
改善方法:脾胃を補う食材(山芋、カボチャ、小豆など)や補気健脾の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、恥骨の痛みは主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):生殖機能や骨・髄を支配し、恥骨周辺の骨格や筋肉の健康に重要な役割を果たします。
  • 肝(かん):筋腱を支配し、気の流れを調整します。肝の機能低下は筋肉の緊張や痛みを引き起こします。
  • 脾(ひ):筋肉を支配し、水分代謝に関わります。脾の機能低下は筋力低下やむくみを引き起こします。
  • 心(しん):血液循環を支配し、恥骨周辺の血流に影響します。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も恥骨の痛みに影響すると考えます:

  • :寒さにより腎の機能が低下しやすく、恥骨周辺の痛みが悪化しやすい季節です。
  • 梅雨時期:湿気により脾の機能が低下し、むくみや重だるい痛みが増すことがあります。
  • :肝の気が上昇する時期で、ストレスによる肝鬱気滞の症状が悪化しやすくなります。
  • 冷房の効いた環境:長時間の冷えにより寒湿が体内に侵入し、痛みが増すことがあります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
原因の捉え方 恥骨結合部の機能不全、ホルモンの影響、筋肉の不均衡、外傷 気血の滞り、腎や肝の機能低下、経絡の不調
診断方法 X線検査、MRI、CT、理学的検査、触診 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 安静、物理療法、運動療法、薬物療法、場合によっては手術 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 炎症の抑制、筋力強化、構造的安定性の回復 気血の流れの改善、腎肝の機能強化、体全体のバランス調整
妊娠期への対応 薬物療法に制限があり、主に物理療法や運動療法が中心 妊娠期に安全な鍼灸治療や食養生で対応可能
予防の考え方 筋力強化、姿勢改善、適切な体重管理 体質に合わせた養生法、腎肝の機能強化、未病の段階からの対応
再発予防 継続的な運動療法、生活習慣の改善 体質改善による根本的な再発予防、季節に合わせた養生

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで恥骨の痛みに対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

恥骨の痛みを放置するリスク

恥骨の痛みは「一時的なもの」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 慢性疼痛への移行:急性の痛みが慢性化し、日常的に痛みを感じる状態になるリスクがあります。
  • 歩行障害:痛みにより正常な歩行が困難になり、跛行(びっこ)や歩行速度の低下が生じます。
  • 筋力低下:痛みを避けるために活動量が減ると、骨盤周辺の筋力が著しく低下します。
  • 姿勢の悪化:痛みをかばう姿勢を続けることで、骨盤の歪みや脊柱の変形が進行する可能性があります。
  • 他部位への影響:恥骨の痛みをかばうことで、腰痛、股関節痛、膝痛などの二次的な症状が出現することがあります。
  • 関節拘縮:長期間の痛みにより股関節や仙腸関節の可動域が制限される可能性があります。
  • 妊娠・出産への影響:女性の場合、将来の妊娠・出産時に症状が悪化するリスクがあります。

精神的・社会的リスク

  • 生活の質の低下:痛みにより日常生活動作が制限され、生活の質が大幅に低下します。
  • 睡眠障害:寝返りや起き上がり時の痛みにより、良質な睡眠がとれなくなります。
  • 不安とストレス:「いつまで痛みが続くのか」という不安や、活動制限によるストレスが増加します。
  • 社会活動への影響:仕事や家事、育児への影響により、社会的役割を果たすことが困難になることがあります。
  • 自己効力感の低下:「何をしても良くならない」という無力感から、自己肯定感が低下することがあります。
  • 人間関係への影響:痛みによるイライラや活動制限により、家族や友人との関係に支障をきたすことがあります。

早期対処の重要性

恥骨の痛みは、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 炎症が慢性化する前に改善できる
  • 筋力低下や関節拘縮を予防できる
  • 代償的な姿勢変化による二次的症状を予防できる
  • 日常生活への影響を最小限に抑えられる
  • 治療期間を短縮できる可能性がある
  • 将来の妊娠・出産時のリスクを軽減できる

恥骨周辺の痛みや違和感を感じたら、「そのうち良くなる」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。

当院の恥骨の痛み施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで恥骨の痛みの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの軽減と機能回復を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:身体に負担の少ない施術で、初めての方でも安心して受けられます。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 妊娠期にも安全な施術:妊娠中の恥骨の痛みにも対応できる安全な鍼灸治療を提供します。
  • 骨盤調整:骨盤の歪みや不安定性を改善する優しい整体施術を行います。
  • 全身調整:恥骨の痛みの原因となる全身のバランスを整え、根本的な改善を目指します。

施術の流れ

  1. 問診:恥骨の痛みの症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:必要に応じて、骨盤や全身のバランスを整える優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

恥骨の痛みに効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを改善します。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整します。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

恥骨の痛みに関するよくある質問(FAQ)

Q: 恥骨の痛みの改善には何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や期間、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 急性期(発症から1ヶ月以内):週2回の頻度で1〜2ヶ月
  • 慢性期(発症から3ヶ月以上):週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月
  • 妊娠中の症状:週1回の頻度で症状の改善まで継続

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。継続的な施術により、根本的な体質改善を目指します。

Q: 妊娠中でも施術を受けることができますか?

はい、妊娠中でも安全に施術を受けることができます。当院では、妊娠期の恥骨の痛みに対して以下のような安全な施術を行っています:

  • 妊娠期に禁忌とされるツボを避けた安全な鍼灸治療
  • うつ伏せにならない、側臥位での優しい施術
  • お腹に負担をかけない骨盤調整
  • 妊娠期の体質変化に合わせた個別的なアプローチ

妊娠中の恥骨の痛みは、胎児の成長とともに悪化することが多いため、早期の対処が重要です。施術前には必ず現在の妊娠週数や体調についてお聞きし、最も安全で効果的な施術を提供いたします。

Q: 恥骨の痛みと腰痛は関係がありますか?

はい、恥骨の痛みと腰痛には密接な関係があります。以下のような関連性があります:

  • 骨盤帯痛症候群:恥骨の痛みは骨盤帯痛症候群の一部として、腰痛や仙腸関節痛と同時に現れることがあります
  • 代償的な動作:恥骨の痛みをかばうような歩き方や姿勢により、腰部に負担がかかり腰痛が発生します
  • 筋肉の連鎖:恥骨周辺の筋肉と腰部の筋肉は機能的に関連しており、一方の問題が他方に影響します
  • 骨盤の不安定性:恥骨結合部の不安定性は、腰椎や仙腸関節にも影響を与えます

当院では、恥骨の痛みと腰痛を関連する症状として捉え、骨盤全体のバランスを整える施術を行います。単独の症状を治療するのではなく、全身のバランスを考慮した根本的な改善を目指します。

Q: 恥骨の痛みがある時に避けるべき動作はありますか?

恥骨の痛みがある時は、以下のような動作を避けることで症状の悪化を防ぐことができます:

  • 片足立ちになる動作:階段昇降、ズボンの着脱、靴下の着脱など
  • 足を大きく開く動作:跨ぐ、あぐらをかく、足を組むなど
  • 重いものを持ち上げる動作:腹圧がかかり恥骨への負担が増します
  • 急激な方向転換:スポーツや歩行時の急な方向転換
  • 長時間の同一姿勢:長時間の立位や座位

これらの動作を行う際は、両足に均等に体重をかける、手すりを使用する、膝を曲げて物を持ち上げるなどの工夫をしましょう。当院では、日常生活での注意点について詳しくアドバイスいたします。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や長時間の歩行を避ける
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させる
  • 恥骨周辺を冷やさないよう注意し、必要に応じて温める
  • 指導された姿勢や動作の注意点を守る
  • 十分な睡眠と休息を取る

また、稀に施術後に一時的に症状が変化することがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる好転反応の一種です。通常は24〜48時間以内に収まりますが、気になる症状がある場合は院長にご相談ください。

恥骨の痛み改善のための自宅でのセルフケア

恥骨の痛みの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

姿勢の意識

  • 立位姿勢:両足に均等に体重をかけ、骨盤を正しい位置に保ちます。反り腰や猫背にならないよう注意しましょう。
  • 座位姿勢:深く腰掛け、背もたれを利用して腰椎の自然なカーブを保ちます。足は床にしっかりとつけましょう。
  • 歩行姿勢:小幅で歩き、急激な方向転換を避けます。階段は一段ずつゆっくりと昇降しましょう。
  • 寝る姿勢:横向きで寝る際は膝の間にクッションを挟み、仰向けの場合は膝の下にクッションを置くと楽になります。

簡単ストレッチ

  • 骨盤傾斜運動:仰向けに寝て膝を立て、腰を床に押し付けるように骨盤を後傾させます。5秒間キープを10回繰り返します。
  • 内転筋ストレッチ:座った状態で足裏を合わせ、膝を軽く床に近づけます。無理をせず、痛みの出ない範囲で行いましょう。
  • 股関節屈筋ストレッチ:片膝を床につき、もう一方の足を前に出してゆっくりと体重をかけます。左右30秒ずつ行います。
  • 膝抱えストレッチ:仰向けに寝て片膝を胸に引き寄せます。30秒間キープし、左右交互に行います。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを和らげます。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の気の流れを良くし、痛みの緩和に効果があります。

温熱療法

  • 湯船にゆっくり浸かる:38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かることで、骨盤周辺の血流を改善します。
  • 湯たんぽ・カイロの使用:腰やお腹に湯たんぽやカイロを当てて温めることで、筋肉の緊張を和らげます。
  • 足湯:足首まで温かいお湯に浸けることで、下半身の血行を促進します。
  • 蒸しタオル:温かい蒸しタオルを恥骨周辺(直接ではなく下着の上から)に当てて温めます。

生活習慣の改善

  • 食事の改善:抗炎症作用のある食材(青魚、緑黄色野菜、ナッツ類など)を積極的に摂り、糖質や揚げ物、甘い物は控えめにしましょう。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、体内の循環を促進し、老廃物の排出を促します。
  • 規則正しい睡眠:7〜8時間の質の良い睡眠を心がけ、体の回復を促進します。
  • ストレス管理:深呼吸、瞑想、軽い運動などでストレスを軽減し、筋肉の緊張を和らげます。
  • 適度な運動:水中ウォーキングやヨガなど、関節に負担の少ない運動を無理のない範囲で行います。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、恥骨の痛みの改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

恥骨の痛みのまとめと施術のご案内

恥骨の痛みの要約

恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常的な姿勢の問題により男性にも起こることがあります。

西洋医学では恥骨結合部の機能不全や筋肉の不均衡に着目し、東洋医学では気血の滞りや腎肝の機能低下と捉えて治療にあたります。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。

恥骨の痛みは早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待できます。しかし、治療だけでなく、日常生活での姿勢改善、適切な動作方法、セルフケアなども重要です。当院では、施術と生活指導の両面からサポートし、根本的な改善と再発防止を目指しています。

当院のアプローチの特徴

当院では、恥骨の痛みに対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 妊娠期にも安全な手足のツボを使った鍼灸治療
  • 骨盤の調整と全身のバランスを整える優しい整体
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「恥骨の痛みが軽減した」「歩くのが楽になった」「寝返りが痛くなくなった」「妊娠中も安心して治療を受けられた」といったお声をいただいております。恥骨の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

恥骨の痛みの症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

恥骨の痛みは適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの恥骨の痛みの根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

ご予約はこちら

ネット予約:

LINEで予約:

友だち追加

電話で予約:

072-622-0134

円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

ご予約はこちら

ネット予約:

LINEで予約:

友だち追加

電話で予約:

072-622-0134

このページの先頭へ