坐骨神経痛

 

坐骨神経痛でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • お尻から太ももの裏側、ふくらはぎにかけて痛みやしびれがある
  • 長時間座っていると痛みが強くなる
  • くしゃみや咳をすると痛みが走る
  • 足に力が入りにくく、つまずきやすくなった
  • 朝起きた時や長時間同じ姿勢を続けた後に痛みが強くなる
  • 痛みのために夜眠れない、または睡眠の質が低下している

坐骨神経痛は、体の中で最も太い神経である坐骨神経が圧迫や炎症によって刺激されることで起こる症状です。お尻から足にかけての痛み、しびれ、灼熱感など、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

この記事では、坐骨神経痛の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように坐骨神経痛の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学の視点から見た坐骨神経痛の原因とメカニズム

坐骨神経痛とは

西洋医学では、坐骨神経痛は「坐骨神経が何らかの原因で圧迫や刺激を受けることによって生じる痛みやしびれの症状」と説明されます。坐骨神経は腰椎から始まり、お尻、太もも、ふくらはぎを通って足先まで伸びる人体最大の神経です。この神経が障害を受けると、その走行に沿って様々な症状が現れます。

主な原因

  • 椎間板ヘルニア:腰椎の椎間板が後方に飛び出し、神経根を圧迫することで痛みが生じます。特に若年〜中年層に多い原因です。
  • 腰部脊柱管狭窄症:脊柱管(脊髄が通る管)が狭くなり、神経を圧迫する状態です。主に高齢者に多く見られます。
  • 梨状筋症候群:お尻にある梨状筋が緊張や肥大によって坐骨神経を圧迫することで症状が現れます。長時間の座位や運動不足が原因となることがあります。
  • 脊椎すべり症:一つの椎骨が隣の椎骨の上を前方に滑ることで神経を圧迫します。
  • 骨盤や仙腸関節の機能障害:骨盤のゆがみや仙腸関節の動きの異常が間接的に坐骨神経に影響を与えることがあります。
  • 妊娠:妊娠中の子宮の拡大や骨盤の変化により、坐骨神経が圧迫されることがあります。
  • 外傷:転倒や事故による直接的な損傷や、それによる周囲組織の炎症が原因となることもあります。

坐骨神経痛が発生するメカニズム

坐骨神経痛は以下のようなメカニズムで発生します:

  1. なんらかの原因(ヘルニアや狭窄症など)により、腰椎から出る神経根や坐骨神経本体が圧迫されます。
  2. 神経の圧迫により、神経の血流が阻害され、神経内の酸素や栄養が不足した状態になります。
  3. 神経の圧迫や血流不足によって炎症が起こり、発痛物質が放出されます。
  4. これらの変化により、神経の正常な伝達機能が妨げられ、痛みやしびれなどの異常感覚が生じます。
  5. 長期間続くと、神経自体の変性や周囲の筋肉の緊張・萎縮などの二次的な問題が生じることもあります。

主な症状

  • 放散痛:お尻から太もも、ふくらはぎ、時には足先まで放散する痛み
  • しびれ感:足の一部または全体にかけてのしびれや感覚異常
  • 灼熱感:神経の走行に沿った灼けるような痛み
  • 運動障害:足の脱力感や筋力低下、まれに下垂足(足首を上げる力が弱まる状態)
  • 姿勢による症状の変化:座位で悪化することが多く、横になると楽になる傾向がある
  • 体動時の痛み:くしゃみ、咳、排便時など腹圧がかかる動作で痛みが増強する

西洋医学的なアプローチでは、原因に応じた治療法(保存療法や手術療法)が選択されますが、多くの場合、まずは安静や薬物療法、理学療法などの保存的治療が試みられます。

東洋医学の視点から見た坐骨神経痛の原因とメカニズム

東洋医学での坐骨神経痛の捉え方

東洋医学では、坐骨神経痛を「腰脚痛(ようきゃくつう)」などと表現し、「気血の滞り」や「経絡の不調」によって引き起こされる状態と捉えます。特に足の太陽膀胱経や胆経の流れが滞ることで、お尻から足にかけての痛みやしびれが生じると考えられています。

関連する経絡

坐骨神経痛に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 足の太陽膀胱経(あしのたいようぼうこうけい):頭部から背部、腰部を通り、足の外側を通って小指まで至る経絡で、坐骨神経の走行と重なる部分が多く、腰や足の痛みに深く関係します。
  • 足の少陽胆経(あしのしょうようたんけい):側頭部から体側、足の外側を通る経絡で、お尻や太ももの外側の痛みに関連します。
  • 督脈(とくみゃく):背骨の中心線を通る重要な経絡で、腰部の問題に深く関わります。
  • 腎経(じんけい):腰や下肢の内側を通る経絡で、腰の機能に関わります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、坐骨神経痛を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 寒湿証(かんしつしょう)

特徴:寒さや湿気により気血の流れが滞った状態です。
症状:冷えると痛みが悪化する、湿度の高い日や天気の変化で症状が変わる、重だるい痛み、動くと楽になる傾向がある。
改善方法:体を温め、湿を取り除く温経散寒の治療が効果的です。

2. 瘀血証(おけつしょう)

特徴:血液の循環が悪くなり、滞った状態です。特に外傷後や長期間の症状がある場合に多く見られます。
症状:刺すような鋭い痛み、夜間に痛みが強くなる、痛みの場所が固定している、押すと痛みが増す。
改善方法:血液循環を改善する活血化瘀の治療が効果的です。

3. 気滞証(きたいしょう)

特徴:ストレスや疲労により気の流れが滞った状態です。
症状:痛みが移動しやすい、ストレスで悪化する、お腹が張る、ため息が出やすい。
改善方法:気の流れを促す疏肝理気の治療が効果的です。

4. 腎虚証(じんきょしょう)

特徴:加齢や過労により腎の機能が低下した状態です。特に高齢者や慢性的な坐骨神経痛を持つ方に多く見られます。
症状:慢性的な腰や膝の痛み、疲れやすい、尿の異常(頻尿や夜間頻尿など)、耳鳴りやめまい。
改善方法:腎の機能を高める補腎の治療が効果的です。

5. 痰湿証(たんしつしょう)

特徴:体内に痰や湿が蓄積した状態です。肥満傾向のある方や湿度の高い環境で生活している方に多く見られます。
症状:重だるい痛み、頭がぼんやりする、むくみ、食欲不振、肥満傾向。
改善方法:痰湿を取り除く化痰利湿の治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、坐骨神経痛は以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):骨や髄を支配し、腰と膝を司ります。腎の機能低下は腰部の弱さや痛みの原因となります。
  • 肝(かん):筋や腱を支配し、気の流れをスムーズにする役割があります。肝の機能異常は筋肉の緊張や痛みにつながります。
  • 脾(ひ):水分代謝と筋肉の栄養を担当します。脾の機能低下は湿の停滞や筋力低下を招きます。
  • 膀胱(ぼうこう):水分代謝に関わり、その経絡は背部全体を通ります。膀胱経の不調は腰部や下肢の痛みに関連します。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も坐骨神経痛の症状に影響すると考えます:

  • :寒さにより血行が悪くなり、筋肉が緊張しやすくなるため、寒湿証の方は症状が悪化しやすい季節です。
  • 梅雨や湿度の高い時期:湿度が高くなると体内の湿も増加しやすく、痰湿証の方は症状が悪化することがあります。
  • 気圧の変化:低気圧が近づくと、体内の水分バランスが乱れ、痛みが増す傾向があります。
  • 長時間の同じ姿勢:特に座位を続けることで気血の流れが滞り、症状が悪化します。
  • 運動不足:適度な運動不足は気血の巡りを悪くし、筋肉の緊張を招きます。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
病名・呼称 坐骨神経痛(Sciatica) 腰脚痛(ようきゃくつう)、脚気(きゃっけ)
原因の捉え方 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などによる神経の圧迫や炎症 気血の滞り、経絡(特に膀胱経や胆経)の障害、寒湿や瘀血の停滞
診断方法 MRI、CT、レントゲン検査、神経学的検査(SLRテストなど)、血液検査 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 消炎鎮痛剤、理学療法、神経ブロック注射、手術(重度の場合) 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 神経圧迫の解消、炎症の軽減、痛みのコントロール 気血の流れの改善、経絡の通りを回復、体全体のバランスを整える
副作用の考慮 薬物療法には胃腸障害や肝機能障害などのリスクがあり、手術には感染や神経損傷のリスクがある 体質に合った鍼灸や漢方を用いることで副作用のリスクは比較的低い
予防方法 正しい姿勢の維持、腰痛体操、適切な重量物の持ち方、体重管理 気血の流れを良くする養生法、体質に合わせた食養生、自己ツボ押し
体質や季節の考慮 個人差を認めるが、治療法は比較的標準化されている 体質(証)や季節による症状の変化を重視し、それに応じた治療法を選択

西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なる視点から坐骨神経痛にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

坐骨神経痛を放置するリスク

坐骨神経痛は「時間が経てば自然に良くなる」と思われがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 神経障害の悪化:長期間の神経圧迫により、神経線維が損傷し、永続的な神経障害を引き起こす可能性があります。
  • 筋力低下:痛みを避けるための代償動作により、本来使われるべき筋肉が使われなくなり、筋力が低下することがあります。
  • バランス障害:足の感覚障害や筋力低下によりバランスが悪くなり、転倒リスクが高まります。
  • 慢性痛症候群:長期間続く痛みにより、中枢神経系の感作が起こり、痛みに対する閾値が下がって慢性痛症候群に発展することがあります。
  • 膀胱・直腸障害:重度の場合、排尿や排便機能に影響することもあります(馬尾症候群)。これは医療緊急事態であり、早急な治療が必要です。

精神的・社会的リスク

  • 睡眠障害:痛みにより良質な睡眠がとれないことで、疲労が蓄積し、痛みの感受性が高まるという悪循環に陥ります。
  • 気分障害:慢性的な痛みは抑うつやイライラといった気分の変調を引き起こすことがあります。
  • 社会的孤立:痛みによる活動制限から、社会参加が減少し、孤立感や自己肯定感の低下につながることがあります。
  • 仕事への影響:座位での仕事が困難になったり、長時間の立ち仕事ができなくなったりして、職業生活に支障をきたすことがあります。
  • 薬物依存:長期間の鎮痛剤使用により、薬物依存のリスクが高まることがあります。

早期対処の重要性

坐骨神経痛は、早期に適切な対処を行うことで症状の改善とリスクの軽減が期待できます。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 神経への長期的なダメージを防ぎ、完全回復の可能性を高める
  • 痛みの慢性化を防ぎ、薬物依存のリスクを減らす
  • 早期に日常生活や仕事に復帰できる可能性が高まる
  • 二次的な筋力低下やバランス障害を防止できる
  • 全体的な治療期間の短縮につながることが多い

坐骨神経痛の症状を感じたら、「様子を見よう」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。特に、足の筋力低下や排尿・排便障害、急激な症状の悪化がある場合は、早急に医療機関を受診してください。

当院の坐骨神経痛施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで坐骨神経痛の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの軽減と再発予防を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:痛みのある部位から離れたツボを使うことで、身体に負担の少ない施術を実現します。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 整体:骨盤や腰椎のバランスを整え、神経への圧迫を軽減します。
  • 経絡調整:膀胱経や胆経などの流れを整え、気血の巡りを改善します。
  • オーダーメイド治療計画:症状の程度や原因、体質に合わせた個別の治療計画を立てます。

施術の流れ

  1. 問診:症状の詳細、いつから始まったか、悪化・軽減する状況などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 検査:簡単な動作検査や触診を行い、症状の原因やメカニズムを探ります。
  4. 整体:全身のバランスを整える優しい整体施術を行います。
  5. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  6. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

坐骨神経痛に効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 委中(いちゅう):膝の裏側の中央にあるツボで、坐骨神経痛に特に効果が高いツボです。
  • 崑崙(こんろん):外くるぶしの後ろにあるツボで、足の痛みやしびれに効果があります。
  • 環跳(かんちょう):お尻の外側にあるツボで、坐骨神経痛の痛みを和らげます。
  • 陽陵泉(ようりょうせん):膝の外側下方にあるツボで、足の外側の痛みに効果的です。
  • 太渓(たいけい):内くるぶしの後ろにあるツボで、腎の機能を高め、腰痛や坐骨神経痛に効果があります。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

坐骨神経痛に関するよくある質問(FAQ)

Q: 坐骨神経痛の治療は何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や原因、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の症状:週1回の頻度で4〜6週間程度
  • 中程度の症状:週1〜2回の頻度で6〜8週間程度
  • 重度の症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。また、再発予防のためのメンテナンス施術(月1回程度)を継続されることもおすすめします。

Q: 坐骨神経痛と一般的な腰痛はどう違うのですか?

坐骨神経痛と一般的な腰痛の主な違いは以下の点にあります:

  • 痛みの場所:一般的な腰痛は腰部に限局することが多いですが、坐骨神経痛はお尻から足にかけて放散する痛みが特徴です。
  • 痛みの性質:坐骨神経痛は「電気が走るような」「焼けるような」痛みやしびれを伴うことが多く、神経症状が中心です。一般的な腰痛は「鈍い」「重い」などの表現で表される筋肉や関節の痛みが中心です。
  • 悪化する動作:坐骨神経痛は座位や腹圧がかかる動作(くしゃみ、咳など)で悪化することが多いですが、一般的な腰痛は前屈や重い物を持つといった動作で悪化することが多いです。
  • 原因:坐骨神経痛は神経の圧迫や炎症が主な原因ですが、一般的な腰痛は筋肉の疲労や緊張、関節の機能障害など多様な原因があります。

当院では、詳しい問診と検査によって症状の正確な評価を行い、適切な治療方針を立てています。坐骨神経痛と一般的な腰痛では治療アプローチが異なる場合もありますので、症状について詳しくお伝えください。

Q: 坐骨神経痛は完全に治りますか?

坐骨神経痛は原因や症状の程度によって回復の見通しが異なりますが、多くの場合は適切な治療と自己ケアにより大幅に改善もしくは完全に回復することが可能です。

早期に対処した場合や、一時的な筋肉の緊張や軽度のヘルニアが原因の場合は完全回復の可能性が高くなります。一方、長期間放置された重度の症状や、高度な神経圧迫がある場合は、症状の管理が主な目標となることもあります。

当院では、単に症状を一時的に抑えるだけでなく、根本的な原因に対処することで再発を防ぎ、長期的な回復を目指しています。治療と並行して、正しい姿勢や動作の習得、適切なエクササイズなど、日常生活での自己ケアも重要な回復への鍵となります。

Q: 坐骨神経痛と診断されましたが、手術は必要ですか?

坐骨神経痛の大部分のケースでは、まず保存的治療(手術以外の治療)が試みられます。実際に、多くの患者さんは保存的治療で症状が改善します。手術が検討されるのは通常以下のような場合です:

  • 6〜12週間の保存的治療で効果が見られない場合
  • 筋力の急速な低下や重度の筋力低下がある場合
  • 膀胱や腸の機能障害(排尿・排便困難)がある場合(馬尾症候群)
  • 日常生活が著しく制限される耐えがたい痛みがある場合

当院の鍼灸・整体治療は、手術を避けたい方や保存的治療の一環として多くの方に選ばれています。ただし、神経学的な緊急事態(進行する筋力低下や排尿・排便障害など)がある場合は、迅速に医療機関を受診することをお勧めします。また、すでに整形外科などで診断を受けている場合は、その内容を当院にお伝えいただければ、より適切な治療計画を立てることができます。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や長時間の同じ姿勢(特に座位)を避ける
  • 十分な水分をとり、体内の循環を促進する
  • 腰や臀部を冷やさないよう注意する
  • 指導されたストレッチやエクササイズを自宅で継続する
  • 正しい姿勢や動作(特に物を持ち上げる際など)を心がける
  • ストレスを減らし、十分な休息をとる

また、稀に施術後に一時的に症状が強まることがあります。これは「好転反応」と呼ばれ、体が治癒過程で起こる一時的な反応です。通常は24〜48時間で落ち着きますが、気になる場合は院長にご相談ください。施術後の過ごし方について個別のアドバイスをさせていただきます。

坐骨神経痛改善のための自宅でのセルフケア

坐骨神経痛の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

ストレッチと簡単なエクササイズ

  • 膝抱えストレッチ:仰向けになり、片方の膝を胸に向かって抱え込み、15〜30秒キープします。両足を交互に行いましょう。
  • 梨状筋ストレッチ:仰向けになり、片方の足首を反対側の膝の上に置き、下の足を胸に引き寄せます。お尻に伸びを感じる位置で15〜30秒キープします。
  • 骨盤傾斜エクササイズ:仰向けになり、膝を立てます。腰を床に押し付けるように骨盤を後傾させ、5秒キープして戻します。10回を1セットとして1日3セット行います。
  • 猫のポーズ:四つん這いになり、背中を丸めたり反らしたりを交互にゆっくりと行います。各姿勢で5秒キープし、10回繰り返します。

これらのストレッチは痛みのない範囲で行い、無理をしないことが大切です。痛みが強くなるストレッチは中止し、別の方法を試してみましょう。

姿勢と動作の改善

  • 座り方:長時間座る場合は、小さな枕やクッションを腰の後ろに置いて自然なカーブを保ちましょう。両足は床につけ、必要に応じて足台を使用します。
  • 立ち方:片足に体重をかけず、両足に均等に分散させます。長時間立つ場合は、足を前後に開いて立つと腰への負担が減ります。
  • 物の持ち上げ方:物を持ち上げる際は、腰ではなく膝を曲げてしゃがみ、腰をひねらないように注意します。重い物は胸の近くで持ちます。
  • 歩き方:小さな歩幅から始め、腰を振らないよう意識します。良い姿勢を保ち、適切な靴を選びましょう。

日常生活での工夫

  • 温熱療法:痛みのある部位を温めることで、筋肉の緊張を和らげ、血流を促進します。特に寒湿証の方には効果的です。
  • 適度な活動:完全な安静はかえって回復を遅らせることがあります。痛みのない範囲で軽いウォーキングなどの活動を続けましょう。
  • 休息の取り方:横になる際は、膝の下に枕を置いて仰向けになるか、膝の間に枕を挟んで横向きになると楽です。うつ伏せは腰を反らせるため避けましょう。
  • 睡眠環境:適切な硬さのマットレスを選び、腰部をサポートする枕やクッションを使用しましょう。
  • ストレス管理:ストレスは筋肉の緊張を高め、痛みを悪化させることがあります。リラクゼーション技法や趣味などでストレスを軽減しましょう。

食事と生活習慣

  • 抗炎症作用のある食品:オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油など)、ターメリック、生姜、緑黄色野菜などを積極的に摂りましょう。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、体内の循環を促進し、老廃物の排出を助けます。
  • 体重管理:過剰な体重は腰部や背部に負担をかけます。健康的な食事と適度な運動で適正体重を維持しましょう。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 委中(いちゅう):膝の裏側の中央のシワにあるツボです。坐骨神経痛の主要なツボとされています。
  • 崑崙(こんろん):外くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。足の痛みやしびれに効果があります。
  • 陽陵泉(ようりょうせん):膝の外側、すねの骨の下端のくぼみにあるツボです。下肢の痛みに効果があります。
  • 太渓(たいけい):内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、腰痛に効果があります。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、坐骨神経痛の改善と再発防止につながります。ただし、痛みが強い時や症状が急に変化した場合は、無理にセルフケアを行わず、専門家に相談することをおすすめします。

坐骨神経痛のまとめと施術のご案内

坐骨神経痛の要約

坐骨神経痛は、体の中で最も太い神経である坐骨神経が圧迫や炎症によって刺激されることで生じる症状です。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などが主な原因となり、お尻から足にかけての痛みやしびれ、灼熱感などの症状が特徴です。

西洋医学では神経の圧迫や炎症に焦点を当て、東洋医学では気血の滞りや経絡の不調として捉えます。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせることで、より効果的な治療を提供しています。

坐骨神経痛は放置すると慢性化し、日常生活に大きな支障をきたす可能性がありますが、早期の適切な治療と自己ケアにより、多くの場合は改善が期待できます。症状の程度や原因に応じた治療計画と、姿勢や動作の改善、適切なストレッチやエクササイズによるセルフケアが回復の鍵となります。

当院のアプローチの特徴

当院では、坐骨神経痛に対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
  • 骨盤や腰椎のバランスを整える優しい整体施術
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
  • 自宅でのセルフケア方法の詳しいアドバイス

多くの患者様から「痛みが軽減した」「しびれが改善した」「長時間座れるようになった」「薬の量が減らせた」といったお声をいただいております。坐骨神経痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

坐骨神経痛の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

坐骨神経痛は辛い症状ですが、適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの坐骨神経痛の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 5500円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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