手足のしびれ
手足のしびれでお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 手や指がピリピリとしびれて、細かい作業がしにくい
- 足のしびれや冷えで歩行時に違和感がある
- 夜中にしびれで目が覚めることが増えた
- 朝起きた時に手足のしびれが強く感じる
- デスクワーク中に手や腕がしびれて集中できない
- 足の裏にいつも何かが張り付いているような感覚がある
手足のしびれは、神経の圧迫や血行不良、代謝異常など様々な原因によって起こる症状です。単なる疲れや一時的な血行不良と軽視されがちですが、放置すると日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
この記事では、手足のしびれの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように手足のしびれの症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学の視点から
手足のしびれとは
西洋医学では、手足のしびれは「末梢神経または中枢神経の機能異常により、感覚の伝達に異常が生じた状態」と定義されています。しびれは医学的には「感覚異常」や「知覚異常」と呼ばれ、正常な感覚が失われた状態(感覚鈍麻)や、実際には刺激がないのに感覚を感じる状態(異常感覚)を含みます。
主な原因
- 末梢神経障害:糖尿病性神経障害、手根管症候群、肘部管症候群、腓骨神経麻痺など、末梢神経の圧迫や損傷によるもの。
- 脊椎疾患:頸椎症、腰椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など、脊髄や神経根の圧迫によるもの。
- 血管性疾患:動脈硬化、血栓症、レイノー病など、血流障害によるもの。
- 代謝性疾患:糖尿病、甲状腺機能低下症、ビタミンB12欠乏症など、代謝異常によるもの。
- 中枢神経疾患:脳梗塞、脳出血、多発性硬化症、脊髄腫瘍など、中枢神経系の病変によるもの。
- 薬剤性:化学療法薬、一部の抗生物質、抗てんかん薬などの副作用によるもの。
手足のしびれが発生するメカニズム
手足のしびれは以下のようなメカニズムで発生します:
- 神経の圧迫や損傷により、神経伝導速度が低下または遮断されます
- 感覚神経の機能低下により、触覚、振動覚、位置覚などの感覚が鈍くなります
- 神経の異常興奮により、実際には刺激がないのにピリピリとした感覚やジンジンとした感覚が生じます
- 血流障害がある場合は、神経細胞への酸素や栄養の供給が不足し、神経機能が低下します
- 代謝異常がある場合は、神経の髄鞘(しゅくしょう)の変性や軸索の損傷が起こり、神経伝導に障害が生じます
よく見られる疾患と症状の特徴
- 手根管症候群:親指から薬指にかけてのしびれ、夜間や明け方に症状が強くなる、手首を曲げると症状が悪化する。
- 頸椎症:首から肩、腕、手指にかけてのしびれ、首を動かすと症状が変化する、握力低下を伴うことがある。
- 腰椎症・坐骨神経痛:腰から臀部、太もも、ふくらはぎ、足先にかけてのしびれ、歩行時に症状が悪化することがある。
- 糖尿病性神経障害:両手足の先端から始まり、徐々に中枢に向かって進行する対称性のしびれ、靴下や手袋をはめたような感覚。
- 血行不良によるしびれ:冷えを伴うしびれ、温めると改善する、運動後に症状が軽減することがある。
西洋医学的なアプローチでは、神経伝導検査、画像検査(MRI、CT)、血液検査などにより原因を特定し、薬物療法、理学療法、場合によっては手術療法が治療の中心となります。
東洋医学の視点から
東洋医学での手足のしびれの捉え方
東洋医学では、手足のしびれを「麻木(まぼく)」「痺症(ひしょう)」などと表現し、「気血の流れの滞り」や「経絡の障害」により起こる状態と捉えます。手足は多くの経絡が通る部位であり、これらの経絡の流れが滞ることで、栄養や酸素が末端まで行き渡らず、しびれや感覚異常が生じると考えられています。
関連する経絡
手足のしびれに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 手の太陰肺経(たいいんはいけい):胸から親指にかけて流れる経絡で、親指側の手のしびれに関連します。
- 手の陽明大腸経(ようめいだいちょうけい):人差し指から肩、顔へと流れる経絡で、人差し指側の手のしびれに関連します。
- 手の少陰心経(しょういんしんけい):心臓から小指にかけて流れる経絡で、小指側の手のしびれに関連します。
- 足の太陰脾経(たいいんひけい):足の親指から腹部に向かって流れる経絡で、足の内側のしびれに関連します。
- 足の少陽胆経(しょうようたんけい):頭部から足の薬指にかけて流れる経絡で、足の外側のしびれに関連します。
- 足の太陽膀胱経(たいようぼうこうけい):頭部から足の小指にかけて流れる経絡で、足の後ろ側のしびれに関連します。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、手足のしびれを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 気滞血瘀(きたいけつお)
特徴:ストレスや外傷により気の流れが滞り、血液の循環が悪くなった状態です。
症状:固定的なしびれ、刺すような痛みを伴う、ストレスで悪化する、舌の色が暗い。
改善方法:気の流れを促し、血液循環を改善する行気活血の治療が効果的です。
2. 腎陽虚(じんようきょ)
特徴:腎の陽気が不足し、体を温める力が弱まった状態です。
症状:冷えを伴うしびれ、特に足のしびれが強い、夜間頻尿、腰痛、疲れやすい。
改善方法:腎の陽気を補う温腎壮陽の治療が効果的です。
3. 肝血虚(かんけっきょ)
特徴:肝の血が不足し、筋肉や腱、神経に栄養が行き渡らない状態です。
症状:手足のしびれと脱力感、筋肉のピクピクとした痙攣、目の疲れ、生理不順(女性)。
改善方法:肝の血を補う養血柔肝の治療が効果的です。
4. 痰湿阻絡(たんしつそらく)
特徴:体内に痰湿が蓄積し、経絡の流れを阻害している状態です。
症状:重だるいしびれ、むくみを伴う、曇りや雨の日に悪化する、身体が重い、痰が多い。
改善方法:痰湿を取り除く化痰除湿の治療が効果的です。
5. 風邪侵襲(ふうじゃしんしゅう)
特徴:外部からの風邪(ふうじゃ)が経絡に侵入した状態です。
症状:移動性のしびれ、症状の場所や程度が変化しやすい、風に当たると悪化する、急性の発症。
改善方法:風邪を除く祛風通絡の治療が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、手足のしびれは主に以下の臓腑の機能と関連しています:
- 腎(じん):骨や髄を主り、精を蔵する働きがあります。腎の機能低下は骨格系や神経系に影響し、手足のしびれの原因となります。
- 肝(かん):血を蔵し、筋を主る働きがあります。肝の血が不足すると、手足の筋肉や神経に栄養が行き渡らず、しびれが生じます。
- 脾(ひ):気血を生成し、水湿の代謝を担います。脾の機能低下は痰湿の蓄積を招き、経絡の流れを阻害します。
- 心(しん):血脈を主り、神志を蔵する働きがあります。心の機能低下は血液循環の悪化やストレス性のしびれにつながります。
- 肺(はい):気を主り、水道を通調する働きがあります。肺の機能低下は全身の気の巡りや水分代謝に影響します。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化も手足のしびれの症状に影響すると考えます:
- 冬:寒さにより血管が収縮し、血流が悪くなりやすい季節です。特に腎陽虚のタイプの方は症状が悪化しやすくなります。
- 梅雨時期:湿度が高く、痰湿が蓄積しやすい時期です。痰湿阻絡のタイプの方は症状が重くなることがあります。
- 春:風が強い季節で、風邪侵襲による急性のしびれが起こりやすい時期です。
- 冷房環境:長時間の冷房により、寒邪が体内に侵入し、気血の流れが悪くなることがあります。
- ストレスの多い環境:精神的緊張が続くと気滞が生じ、血液循環に影響を与えます。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
原因の捉え方 | 神経の圧迫、損傷、血管障害、代謝異常による神経伝導の障害 | 気血の滞り、経絡の障害、五臓(特に腎、肝、脾)の機能失調 |
診断方法 | 神経伝導検査、MRI、CT、血液検査、理学的検査 | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診 |
治療アプローチ | 薬物療法(消炎鎮痛薬、ビタミン剤)、理学療法、場合によっては手術 | 鍼灸治療、漢方薬、推拿、体質改善、養生法 |
治療の焦点 | 症状の直接的な原因除去、神経機能の回復、症状の緩和 | 気血の流れの改善、経絡の通りを回復、体全体のバランスを整える |
副作用の考慮 | 薬物の副作用、手術のリスク、長期使用による依存性の可能性 | 体質に合った鍼灸や漢方を用いることで副作用のリスクは比較的低い |
個人差の考慮 | 検査結果に基づいた診断により標準的な治療を選択 | 体質や証に基づいた個別的な治療、生活環境や季節も考慮 |
予防の考え方 | 原因疾患の管理、生活習慣の改善、定期的な検査 | 体質に合わせた養生法、未病の段階からの対応、季節に応じたケア |
改善までの期間 | 原因により異なるが、構造的問題の場合は改善に時間がかかることがある | 気血の流れの改善は比較的早く感じられるが、根本的な体質改善には継続が必要 |
西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで手足のしびれに対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。
手足のしびれを放置するリスク
手足のしびれは「一時的なもの」「年齢的に仕方ない」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。
身体的リスク
- 神経損傷の進行:圧迫や炎症が続くことで神経の損傷が進行し、回復が困難になる可能性があります。
- 筋力低下・筋萎縮:運動神経にも影響が及ぶと、手足の筋力低下や筋萎縮が起こり、日常動作に支障をきたします。
- 転倒リスクの増加:足のしびれや感覚低下により、バランス感覚が悪くなり、転倒や怪我のリスクが高まります。
- 手指の巧緻性低下:手のしびれが進行すると、細かい作業ができなくなり、書字や裁縫、料理などの日常動作が困難になります。
- 二次的な外傷:感覚が鈍くなることで、熱傷や外傷に気づきにくくなり、重篤な怪我につながる可能性があります。
- 血行不良の悪化:循環障害が原因の場合、放置すると血行不良が進行し、皮膚の色調変化や潰瘍形成のリスクがあります。
精神的・社会的リスク
- 睡眠障害:夜間のしびれや痛みにより、睡眠の質が低下し、慢性的な疲労や集中力低下につながります。
- 不安・うつ状態:持続するしびれや将来への不安から、精神的な負担が増加し、不安やうつ状態を引き起こすことがあります。
- 活動量の低下:手足の不自由さから、運動や外出を控えるようになり、体力や筋力の低下、社会からの孤立につながることがあります。
- 仕事への影響:手先を使う作業や長時間の立ち仕事が困難になり、仕事の効率低下や職業選択の制限が生じる可能性があります。
- 介護負担の増加:症状が進行すると家族の介護負担が増加し、家族関係にも影響を与える可能性があります。
早期対処の重要性
手足のしびれは、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:
- 神経損傷が軽微なうちに治療を開始することで、完全回復の可能性が高まる
- 原因疾患の早期発見により、適切な治療選択肢が増える
- 症状の進行を防ぎ、生活の質の低下を最小限に抑えられる
- 二次的な合併症のリスクを減らすことができる
- 治療期間の短縮と医療費の節約につながる
手足のしびれを感じたら、「少し様子を見よう」「年のせいだから仕方ない」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。当院では、手足のしびれの早期発見・早期治療を重視し、根本的な改善を目指しています。
当院の手足のしびれ施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで手足のしびれの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、神経機能の回復と気血の流れの改善を促進します。
施術の特徴
- 手足のツボを使った鍼灸治療:身体に負担の少ない施術で、神経の働きを活性化し、血流を改善します。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 経絡調整:しびれに関連する経絡の流れを整え、気血の循環を改善します。
- 整体:神経圧迫の原因となる筋肉の緊張や関節の歪みを優しく調整します。
- 体質改善:しびれの根本原因となる体質的な問題に働きかけ、再発を防ぎます。
施術の流れ
- 問診:しびれの症状や発症時期、生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 整体施術:神経圧迫の原因となる筋肉や関節の問題を優しく調整します。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
手足のしびれに効果的なツボ
当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、上肢のしびれや痛みに効果があります。
- 外関(がいかん):手首から指3本分上の腕の外側にあるツボで、手や腕のしびれに効果的です。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、下肢の血流改善とともに全身の気を補います。
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、下肢の血行改善に効果があります。
- 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、下肢のしびれを改善します。
- 崑崙(こんろん):外くるぶしの後ろにあるツボで、足のしびれや痛みに効果があります。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。
手足のしびれに関するよくある質問(FAQ)
症状の程度や原因、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
- 軽度の症状:週1〜2回の頻度で1〜2ヶ月
- 中程度の症状:週2回の頻度で2〜3ヶ月
- 重度の症状:週2〜3回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく
初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。急性期のしびれは比較的早期に改善することが多いですが、慢性化したしびれや神経性のしびれは、根本的な改善に時間がかかる場合があります。継続的な施術により、症状の緩和と再発防止を目指します。
以下のような症状がある場合は、医療機関での検査をおすすめします:
- 急激に発症した強いしびれ
- 片側だけの手足のしびれ
- 筋力低下や歩行困難を伴うしびれ
- 発熱や頭痛を伴うしびれ
- 糖尿病などの基礎疾患がある方
これらの症状がない場合でも、持続するしびれや日常生活に支障をきたすしびれについては、念のため医療機関での診察を受けることをおすすめします。当院では、必要に応じて医療機関との連携も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
糖尿病性神経障害によるしびれに対しても、鍼灸治療は効果を期待できます。鍼灸治療には以下のような作用があります:
- 末梢血流の改善により、神経への栄養供給を促進
- 神経の修復・再生を促進する効果
- 血糖値の安定化をサポート
- 自律神経の調整による代謝機能の改善
ただし、糖尿病性神経障害は進行性の疾患のため、血糖値のコントロールが最も重要です。医師の指導のもとで血糖値管理を行いながら、当院の鍼灸治療を併用することで、より良い効果が期待できます。治療開始前に、現在の血糖値の状態や使用している薬剤について詳しくお聞かせください。
手根管症候群による手のしびれに対して、鍼灸治療は効果的です。特に軽度から中等度の症状において良好な結果が期待できます:
- 手首周辺の筋肉の緊張を緩和し、手根管内の圧力を軽減
- 炎症の軽減により、神経の圧迫を改善
- 正中神経の血流改善により、神経機能の回復を促進
- 手や腕全体の循環改善
ただし、神経の圧迫が重度で筋萎縮が進行している場合や、保存的治療で改善が見られない場合は、手術が必要になることもあります。当院では、症状の程度を慎重に評価し、必要に応じて医療機関への紹介も行っています。早期の治療開始が重要ですので、症状を感じたらお早めにご相談ください。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 施術当日は激しい運動や長時間の手作業を控える
- 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させる
- 手足を冷やさないよう、保温に気をつける
- 指導された自宅でのストレッチやマッサージを継続的に行う
- 睡眠を十分にとり、体の回復を促進させる
また、施術後に一時的にしびれが強くなったり、だるさを感じたりすることがありますが、これは「好転反応」と呼ばれる体が回復に向かうプロセスの一つです。通常は24〜48時間以内に収まりますが、気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。
手足のしびれ改善のための自宅でのセルフケア
手足のしびれの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。
姿勢の改善
- デスクワーク時の姿勢:肘は90度に保ち、手首は中立位置を維持します。モニターは目線の高さに調整し、首の前傾を防ぎましょう。
- 座り方の工夫:深く椅子に座り、背筋を伸ばします。足は床にしっかりとつけ、膝は90度に保ちます。
- 立ち姿勢の意識:頭頂部を天井に向けて引き上げ、肩の力を抜いて自然に立ちます。重心は両足に均等にかけましょう。
- 睡眠時の姿勢:首や手首に負担をかけない枕や寝具を選び、手足を圧迫しない姿勢で睡眠をとります。
ストレッチとエクササイズ
- 手首のストレッチ:手のひらを前に向けて腕を伸ばし、反対の手で手首をゆっくりと手前に引きます。30秒間保持し、反対も同様に行います。
- 首のストレッチ:首をゆっくりと左右に傾け、肩から首にかけての筋肉を伸ばします。各方向30秒間保持します。
- 足首の運動:座った状態で足首をゆっくりと回し、ふくらはぎの筋肉をほぐします。時計回り・反時計回りに各10回行います。
- 指の運動:手を握ったり開いたりを繰り返し、指の関節を動かします。また、指を一本ずつ曲げ伸ばしして関節の可動域を保ちます。
血行促進のための工夫
- 温める習慣:手足を温めることで血行が促進されます。温かいタオルでの温湿布や、手浴・足浴を習慣にしましょう。
- マッサージ:手のひらや足の裏を優しくマッサージし、血液循環を促進します。強い力は必要なく、気持ちよい程度の圧で行います。
- 適度な運動:ウォーキングや軽いストレッチなど、全身の血行を促進する運動を定期的に行います。
- 冷え対策:手袋や靴下を着用し、特に末端部分の冷えを防ぎます。冷房の効いた環境では上着を羽織るなどの工夫をしましょう。
生活習慣の改善
- 食事の工夫:ビタミンB群(特にB1、B6、B12)を多く含む食品(玄米、豚肉、魚類、卵など)を積極的に摂取しましょう。
- 水分補給:十分な水分を摂ることで血液循環が改善されます。カフェインの過剰摂取は血管を収縮させるため控えめにしましょう。
- 禁煙・節酒:喫煙は血管を収縮させ、アルコールの過剰摂取は神経に悪影響を与えるため、控えることが重要です。
- ストレス管理:深呼吸や瞑想、趣味の時間を持つなど、ストレスを適切に管理し、自律神経のバランスを整えましょう。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 合谷(ごうこく):親指と人差し指の付け根にあるツボです。上肢のしびれや痛みに効果があります。
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。下肢の血行改善に効果があります。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。全身の気を補い、血行を促進します。
- 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、下肢のしびれを改善します。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、手足のしびれの改善と再発防止につながります。無理なく続けられるものから始めて、徐々に習慣化していきましょう。
手足のしびれのまとめと施術のご案内
手足のしびれの要約
手足のしびれは、神経の圧迫や損傷、血行不良、代謝異常など様々な原因によって起こる症状です。西洋医学では神経伝導の障害に着目し、東洋医学では気血の滞りや経絡の障害と捉えて治療にあたります。
しびれは単なる不快感ではなく、放置すると神経損傷の進行や筋力低下、転倒リスクの増加など、深刻な問題につながる可能性があります。また、日常生活の質を大きく低下させ、精神的な負担も増加します。
手足のしびれの改善には、適切な施術による神経機能の回復と血行改善に加えて、日常生活での姿勢改善、運動、温熱療法などの見直しが重要です。早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待でき、再発の防止にもつながります。
当院のアプローチの特徴
当院では、手足のしびれに対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
- 神経圧迫の原因となる筋肉や関節の問題に対する整体
- 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
多くの患者様から「しびれが軽減した」「手作業がしやすくなった」「夜間のしびれで目が覚めることが減った」「歩行時の違和感が改善した」といったお声をいただいております。手足のしびれでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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日曜・祝日 休み
手足のしびれは決して「年のせい」で諦める必要のある症状ではありません。適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの手足のしびれの根本改善をサポートし、快適な日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。
施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)
(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
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