冷え性
冷え性でお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 手足が冷たく、特に夜寝るときに足先の冷えが気になる
- 夏でもエアコンの効いた場所にいると体が冷えてつらい
- 温かい格好をしていても、なかなか体が温まらない
- 冷えによる肩こりや腰痛、頭痛などの不調がある
- 疲れやすく、朝起きるのがつらいと感じる
- 冷えとともに、むくみや生理痛が重い傾向がある
冷え性は、単なる「寒がり」ではなく、体に様々な不調をもたらす深刻な問題です。日本人女性の約7割が冷え性を自覚しているといわれ、近年では男性の冷え性も増加傾向にあります。
この記事では、冷え性の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように冷え性を改善するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学的視点での冷え性の原因とメカニズム
冷え性とは
西洋医学では、冷え性は「末梢循環障害による末端部位(手足など)の冷感を主訴とする状態」と捉えられています。客観的な体温測定では正常範囲内であっても、本人が冷えを自覚している場合は冷え性と判断されます。医学的には「冷え症」という病名はなく、様々な要因が複合的に関わる症候群として認識されています。
主な原因
- 血行不良:筋肉量の不足や運動不足により、末梢血管の収縮が起こり、手足などへの血流が低下します。
- 自律神経の乱れ:ストレスや不規則な生活リズムにより、体温調節を担う自律神経のバランスが崩れます。
- ホルモンバランスの変化:女性ホルモンの変動や甲状腺機能の低下など、ホルモンバランスの乱れが冷え性を引き起こすことがあります。
- 貧血・低血圧:鉄分不足による貧血や低血圧は、全身への血液循環を低下させ、冷え性の原因となります。
- 食生活の乱れ:栄養バランスの偏り、過度なダイエットによる栄養不足、冷たい飲食物の摂り過ぎなどが影響します。
- 生活環境要因:冷房の効いた環境での長時間の滞在、湿度の高い環境なども冷え性を悪化させます。
冷え性が発生するメカニズム
冷え性は以下のようなメカニズムで発生します:
- 何らかの要因により、末梢血管(手足などの先端部分の血管)が収縮します。
- 血管の収縮により、末端部分への血流が減少し、酸素や栄養、熱の供給が不足します。
- 血流減少により、手足など末端部分の温度が低下します。
- 体は内臓や脳など重要な器官を優先的に温めようとするため、末端部分はさらに血流が制限されることがあります。
- これが習慣化すると、自律神経の調節機能も低下し、悪循環に陥ります。
冷え性の分類
冷え性は、症状の現れ方によって以下のように分類されることがあります:
- 末端型冷え症:手足の先が特に冷える型。血行不良が主な原因と考えられます。
- 内臓型冷え症:お腹や内臓が冷える型。自律神経の乱れやホルモンバランスの異常が関連しています。
- 全身型冷え症:体全体が冷える型。代謝の低下や貧血、低血圧などが原因として考えられます。
西洋医学的なアプローチでは、冷え性の根本原因を特定し、それに対応した治療(運動療法、栄養指導、薬物療法など)を行います。ただし、冷え性は多くの場合、生活習慣の改善と継続的なケアが重要とされています。
東洋医学的視点での冷え性の原因とメカニズム
東洋医学での冷え性の捉え方
東洋医学では、冷え性を「陽気(ようき)の不足」や「気血(きけつ)の滞り」が原因とする「寒証(かんしょう)」の一種と捉えます。体内の陽気(温める力)が不足したり、気や血の巡りが悪くなったりすることで、体が冷えると考えられています。冷え性は単なる症状ではなく、様々な病気の原因にもなりうる重要な病態とされています。
関連する経絡
冷え性に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 腎経(じんけい):体内の水分代謝と基本的な生命エネルギーを司り、「先天の気」を蓄える経絡です。腎陽(じんよう)が不足すると、体を温める力が弱まります。
- 脾経(ひけい):消化と栄養の吸収、「後天の気」の生成を担当する経絡です。脾の機能が低下すると、気や血の生成が不足し、冷えの原因となります。
- 肝経(かんけい):体内の気の流れを調整し、血を蓄える役割を持つ経絡です。肝の気の滞りは血行不良を招き、冷えを悪化させます。
- 三焦経(さんしょうけい):体内のエネルギー(気)の通り道を調整し、水分代謝を担う経絡です。三焦の機能低下は気の巡りを悪くし、冷えを引き起こします。
- 膀胱経(ぼうこうけい):背中を通り全身に影響を与える長い経絡で、体内の余分な水分を排出する役割があります。膀胱経の滞りは冷えやむくみの原因となります。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、冷え性を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 腎陽虚(じんようきょ)
特徴:腎の陽気(温める力)が不足した状態です。
症状:腰から下半身の冷え、特に足先が冷える、疲れやすい、腰痛、頻尿(特に夜間)、耳鳴り、性機能の低下。
改善方法:腎陽を温める食材(羊肉、クルミ、黒ゴマなど)や温腎壮陽の鍼灸治療が効果的です。
2. 脾陽虚(ひようきょ)
特徴:脾の陽気が不足し、消化機能が低下した状態です。
症状:お腹の冷え、食欲不振、胃もたれ、下痢しやすい、疲労感、四肢のだるさ、顔色が青白い。
改善方法:脾陽を補う食材(生姜、ネギ、シナモンなど)や健脾温陽の鍼灸治療が効果的です。
3. 気虚(ききょ)
特徴:体全体の気が不足した状態です。
症状:全身の冷え、疲れやすい、息切れ、声が弱い、汗をかきやすい、風邪をひきやすい。
改善方法:気を補う食材(ニンジン、大豆、山芋など)や補気の鍼灸治療が効果的です。
4. 血虚(けっきょ)
特徴:血の量が不足した状態で、西洋医学的な貧血に近い概念です。
症状:手足の冷え、顔色が青白い、爪が薄く脆い、めまい、不眠、女性の場合は月経量が少ない。
改善方法:血を補う食材(レバー、ほうれん草、黒豆など)や補血の鍼灸治療が効果的です。
5. 気滞血瘀(きたいけつお)
特徴:気の流れが滞り、その結果血の巡りも悪くなった状態です。
症状:特定の部位(下腹部や手足など)の冷え、刺すような痛みを伴うことがある、イライラしやすい、月経痛が強い、しこりを感じることがある。
改善方法:気の流れを促す食材(柑橘類、ハーブ類など)や行気活血の鍼灸治療が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、冷え性は以下の臓腑の機能と関連しています:
- 腎(じん):体の根本的な生命力である「元気(げんき)」を蓄え、体を温める「腎陽」を司ります。腎の機能低下は全身の冷えの根本原因となります。
- 脾(ひ):食物から栄養を吸収して「気」と「血」を生成する役割があります。脾の機能低下は気血の不足を招き、冷えの原因となります。
- 肝(かん):気の流れを調整し、血を蓄える働きがあります。肝の機能低下は血行不良を招き、冷えやすくなります。
- 心(しん):血液循環を促進する役割があります。心の機能低下は血行不良による冷えを招きます。
- 肺(はい):気を全身に巡らせる役割があります。肺の機能低下は気の巡りを悪くし、冷えの原因となります。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化も冷え性に影響すると考えます:
- 冬:寒さが体内に侵入しやすい季節です。特に「腎陽虚」の方は冬の冷えが悪化しやすいでしょう。
- 梅雨:湿度が高く「湿邪(しつじゃ)」が体内に侵入しやすい時期です。湿は体内の気の流れを妨げ、冷えを悪化させます。
- 夏:冷房による冷えが発生しやすい季節です。冷たい飲食物の過剰摂取も脾陽を損ない、冷えの原因となります。
- 季節の変わり目:気候の変化に体が対応しきれず、気の巡りが乱れやすい時期です。冷えとともに体調不良が現れることがあります。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。冷え性の根本原因を見極め、その人の体質に合わせた「陽気」の補充や「気血」の巡りを改善することが重要です。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
原因の捉え方 | 末梢循環障害、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの変化、貧血、栄養不足など | 陽気の不足、気血の滞り、五臓(特に腎、脾)の機能低下 |
診断方法 | 体温測定、血液検査(貧血、甲状腺機能など)、自律神経機能検査、サーモグラフィー | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診 |
治療アプローチ | 運動療法、栄養指導、薬物療法(循環改善薬など)、生活習慣の改善 | 鍼灸治療、漢方薬、体質に合わせた養生法(食事、運動など) |
冷えの分類 | 末端型、内臓型、全身型などの部位による分類 | 腎陽虚、脾陽虚、気虚、血虚、気滞血瘀などの「証」による分類 |
治療の焦点 | 末梢循環の改善、自律神経機能の調整、原因となる疾患の治療 | 陽気の補充、気血の巡りの改善、臓腑機能の調整 |
食事指導 | 栄養バランスの改善、鉄分や必須ミネラルの摂取、体を温める食材の摂取 | 体質に合わせた食材選び(温性・涼性)、薬膳、季節に応じた食養生 |
運動指導 | 有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチなど | 気功、太極拳、経絡ストレッチなど気の流れを意識した運動 |
予防の考え方 | 生活習慣の改善、環境調整、定期的な運動、適切な保温 | 体質改善による「正気」の強化、季節に合わせた養生法 |
西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なる視点から冷え性にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。特に東洋医学の「体質」に基づくアプローチは、冷え性の根本改善に効果的です。
冷え性を放置するリスク
冷え性は「単なる体質」「我慢すれば良い」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な健康問題につながる可能性があります。
身体的リスク
- 肩こり・腰痛の悪化:血行不良により筋肉が緊張し、慢性的な肩こりや腰痛が増悪することがあります。
- 頭痛・めまいの増加:血流の低下により、頭痛やめまいが頻発することがあります。
- 消化機能の低下:内臓の冷えにより、胃腸の働きが弱まり、消化不良、便秘、下痢などの症状が現れることがあります。
- 免疫力の低下:血行不良は免疫細胞の働きを弱め、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなります。
- 生理痛・生理不順:女性の場合、冷えは子宮や卵巣の血行を悪化させ、生理痛の悪化や生理不順、不妊などのリスクを高めます。
- むくみの増加:血液やリンパの流れが滞ることで、むくみが悪化することがあります。
- 皮膚トラブル:血行不良は肌の新陳代謝を低下させ、乾燥肌、くすみ、吹き出物などの肌トラブルの原因となることがあります。
精神的リスク
- 疲労感の増加:血行不良により細胞への酸素や栄養の供給が低下し、慢性的な疲労感につながります。
- 睡眠の質の低下:就寝時の冷えは熟睡を妨げ、睡眠の質が低下することがあります。これが日中の集中力低下や疲労感につながります。
- 自律神経の乱れ:長期的な冷えは自律神経のバランスを崩し、ストレス耐性の低下やメンタルの不調を招くことがあります。
- 気分の落ち込み:慢性的な冷えや不調により、気分が落ち込みやすくなることがあります。特に冬季うつ(季節性情動障害)のリスクが高まる可能性があります。
早期対処の重要性
冷え性は、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:
- 悪循環(冷え→血行不良→さらなる冷え)に陥る前に対処できる
- 二次的な症状(肩こり、頭痛など)の発生や悪化を防げる
- 生活の質の低下を防ぎ、日常生活や仕事のパフォーマンスを維持できる
- 改善までの期間が短くなる可能性がある
- 女性の場合、将来的な妊娠や出産に関わる問題を予防できる可能性がある
冷え性は「単なる体質」ではなく、体からのSOSサインです。「寒がりだから仕方ない」と諦めずに、適切な対処を行うことが大切です。当院では、冷え性の根本原因にアプローチし、体質改善を目指した施術を提供しています。
当院の冷え性施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで冷え性の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、体の内側から温める力を高めていきます。
施術の特徴
- 手足のツボを使った鍼灸治療:体の末端部分のツボを刺激し、全身の気血の巡りを促進します。痛みが少なく、初めての方でも安心して受けられる優しい施術です。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 温灸(おんきゅう):体を温めるツボにお灸を行い、深部から体を温めていきます。
- 整体:血行を促進するための軽い整体施術を行い、筋肉の緊張をほぐします。
- 体質改善のアドバイス:あなたの体質に合わせた食事や生活習慣のアドバイスを行います。
施術の流れ
- 問診:冷えの症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 整体施術:血行を促進するための軽い整体施術を行います。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
冷え性に効果的なツボ
当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、腎・肝・脾の三つの陰経が交わる重要なポイントです。冷え性全般に効果があります。
- 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、体を温める効果があります。
- 湧泉(ゆうせん):足の裏の前方くぼみにあるツボで、腎の陽気を補い、下半身の冷えに効果的です。
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、気の流れを促進し、全身の血行を改善します。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。
体質別のアプローチ
当院では、冷え性の原因となる体質に合わせた施術を行います:
- 腎陽虚タイプ:腎の陽気を補うツボを中心に、温める施術を行います。
- 脾陽虚タイプ:脾の機能を高めるツボを中心に、消化機能の改善と気血の生成を促す施術を行います。
- 気虚タイプ:気を補うツボを中心に、全身の活力を高める施術を行います。
- 血虚タイプ:血を補うツボを中心に、血の生成と循環を促す施術を行います。
- 気滞血瘀タイプ:気血の流れを促進するツボを中心に、滞りを解消する施術を行います。
このように、当院では東洋医学の「証」に基づいた体質診断を行い、根本原因に対応した施術を提供しています。これにより、一時的な対症療法ではなく、冷え性の根本改善を目指します。
冷え性に関するよくある質問(FAQ)
冷え性の改善度合いは、症状の程度や期間、体質、生活習慣などによって個人差があります。しかし、適切な治療と生活習慣の改善により、多くの方が症状の大幅な軽減を実感されています。
体質的な要素が強い場合は、完全に「治す」というよりも、「上手に付き合っていく」という考え方も大切です。当院では、あなたの体質に合わせた施術と生活アドバイスを通じて、冷え性と上手に付き合いながらも、症状を最小限に抑え、快適な生活を送れるようサポートします。
特に東洋医学的アプローチでは、体質改善を通じて根本的な原因にアプローチするため、長期的な効果が期待できます。施術を受けるだけでなく、食事や運動などの生活習慣の改善も継続していただくことで、より効果的に冷え性を改善することができます。
症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
- 軽度の冷え性:週1回の頻度で1〜2ヶ月程度
- 中程度の冷え性:週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月程度
- 重度の冷え性:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく
初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。多くの場合、数回の施術で冷えの軽減を実感される方が多いですが、根本的な体質改善のためには継続的な施術が効果的です。
また、季節の変わり目や寒い季節には定期的なメンテナンス(月1回程度)を受けることで、症状の再発を予防することができます。
はい、冷え性と婦人科系の症状には密接な関係があります。東洋医学では、冷えは「血の巡り」を悪くする要因と考えられています。子宮や卵巣は特に血の巡りが重要な臓器であり、冷えによって血行が悪化すると、様々な婦人科系の症状が現れやすくなります。
具体的には以下のような関連が考えられます:
- 冷えによる血行不良は子宮の収縮を強め、生理痛を悪化させる可能性があります
- 卵巣機能が冷えの影響を受けると、ホルモンバランスが乱れ、生理不順につながることがあります
- 冷えは子宮内膜症や子宮筋腫などのリスク要因になる可能性があります
- 長期的な冷えは不妊の原因の一つになることもあります
当院では、冷え性の改善を通じて婦人科系の症状の緩和も目指した施術を行っています。特に下腹部の冷えがある方や、生理痛や生理不順でお悩みの方には、体質に合わせた総合的なアプローチをご提案しています。
冷え性の施術は季節を問わず効果があります。むしろ、冷え性の根本改善には、症状が比較的軽い夏場から施術を始めることがおすすめです。
夏場に冷え性の施術を受けるメリットとしては以下のようなものがあります:
- 冷房による「夏の冷え」に対応できる
- 寒い季節が来る前に体質改善を進めておける
- 血行が比較的良い時期なので、施術の効果が出やすい
- 季節の変わり目の体調不良を予防できる
特に近年は冷房の効いた環境で過ごすことが多く、「夏でも冷える」という方が増えています。また、冷たい飲食物の摂取も夏に増えがちで、内臓を冷やす原因となります。
冷え性は一朝一夕で改善するものではなく、継続的なケアが大切です。季節を問わず定期的な施術を受けることで、年間を通じて体調を整え、冷えにくい体質を目指しましょう。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 水分摂取:施術後は十分な水分(できれば白湯や温かいお茶)を摂ってください。これにより体内の循環が促進されます。
- 保温:施術後は体が温まっている状態です。冷やさないように、特に首や腰、お腹、足元を適切に保温してください。
- 入浴:可能であれば施術当日は湯船にゆっくりつかり、体を温めることをおすすめします。ただし、サウナや長時間の入浴は避けてください。
- 食事:施術後は消化の良い温かい食事を摂り、冷たい飲食物や刺激物(アルコール、カフェインなど)は控えめにしてください。
- 運動:激しい運動は避け、軽い散歩など血行を促進する程度の活動がおすすめです。
また、施術後に一時的に体がポカポカしたり、逆に症状が少し強く感じられることがあります。これは体が反応している「好転反応」の一種で、通常は心配ありません。しかし、気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。
冷え性改善のための自宅でのセルフケア
冷え性の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と体質改善につながります。
食生活の改善
- 温性食材を取り入れる:生姜、ねぎ、にんにく、シナモン、黒胡椒などの温性食材は、体を内側から温める効果があります。
- 根菜類を積極的に摂る:ごぼう、人参、大根などの根菜類は、体を温め、気血の流れを良くする作用があります。
- 良質なタンパク質を適量摂る:肉、魚、豆類などのタンパク質は、筋肉量を維持し、基礎代謝を上げるのに役立ちます。
- 鉄分を意識して摂る:レバー、小松菜、ひじき、赤身肉などの鉄分豊富な食品は、貧血予防と血行促進に効果的です。
- 冷たい食べ物・飲み物を控える:冷たい飲食物は胃腸を冷やし、消化機能を低下させます。特に朝食は温かいものを選びましょう。
- 食事の時間を規則正しく:不規則な食事は自律神経のバランスを崩します。特に夜遅い食事は控えましょう。
適度な運動習慣
- ウォーキング:1日30分程度の軽いウォーキングは、全身の血行を促進し、冷え性の改善に効果的です。
- ストレッチ:特に足首や股関節、骨盤周りのストレッチは、下半身の血行を改善します。朝晩5分程度のストレッチを習慣にしましょう。
- 有酸素運動と筋トレのバランス:有酸素運動だけでなく、適度な筋力トレーニングも行うことで、基礎代謝を高めることができます。
- ヨガや太極拳:呼吸を意識した動きは、内臓機能を高め、気の流れを促進します。
- 入浴後のストレッチ:体が温まっている入浴後に軽いストレッチを行うと、効果的に筋肉をほぐせます。
入浴法の工夫
- 湯船にしっかりつかる:シャワーだけでなく、38〜40度のお湯に15〜20分程度つかることで、体の芯まで温まります。
- 半身浴:時間がないときは、みぞおちまでのお湯につかる半身浴も効果的です。この場合は上半身が冷えないよう注意しましょう。
- 入浴剤の活用:生姜やよもぎ、エプソムソルトなどの入浴剤を使うと、血行促進効果が高まります。
- 足湯:時間がない日は、足湯だけでも効果的です。ふくらはぎまでお湯につけると、全身が温まりやすくなります。
- 入浴後の保温:入浴後は体が冷えないよう、すぐに服を着て、特に足元を温かくしましょう。
生活環境の調整
- 適切な服装:首、手首、足首、腰、お腹は特に冷えやすいので、しっかり保温しましょう。重ね着で調整するのが効果的です。
- 就寝環境:寝る前に布団を温め、冷えた状態で就寝しないようにしましょう。足元を特に温かくすることが大切です。
- 冷房対策:冷房の効いた環境では、ひざ掛けやカーディガンを用意し、直接風が当たらないよう注意しましょう。
- トイレの温度:トイレは冷えやすい場所です。特に冬場は便座カバーやトイレマットを使用し、冷えを防ぎましょう。
- デスクワーク中の工夫:長時間同じ姿勢でいると血行が悪くなります。1時間に一度は立ち上がり、軽く体を動かしましょう。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。冷え性全般に効果があります。
- 湧泉(ゆうせん):足の裏の前方くぼみにあるツボです。腎の陽気を補い、下半身の冷えに効果的です。
- 関元(かんげん):おへそから指3本分下にあるツボです。腎の機能を高め、下腹部の冷えに効果があります。
- 命門(めいもん):腰のちょうど真ん中にあるツボです。腎の陽気を補い、全身を温める効果があります。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、冷え性の改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。
冷え性のまとめと施術のご案内
冷え性の要約
冷え性は、末梢循環障害による手足などの冷えを主訴とする症状であり、単なる「寒がり」ではなく、様々な健康問題を引き起こす可能性がある重要な状態です。西洋医学では血行不良や自律神経の乱れ、ホルモンバランスの変化などが原因と考えられ、東洋医学では「陽気の不足」や「気血の滞り」が原因とされています。
冷え性を放置すると、肩こりや腰痛、頭痛などの痛み、消化機能の低下、免疫力の低下、女性の場合は生理痛や生理不順、不妊など様々な問題につながる可能性があります。また、疲労感の増加や睡眠の質の低下、気分の落ち込みなど、心身両面に影響を及ぼします。
冷え性の改善には、体質に合わせた施術と、食生活や運動習慣、入浴法、生活環境の調整など、日常生活での取り組みが重要です。一時的な対症療法ではなく、根本的な体質改善を目指すことが、長期的な健康維持につながります。
当院のアプローチの特徴
当院では、冷え性に対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
- 体の内側から温める力を高める温灸や整体施術
- 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
多くの患者様から「手足の冷えが改善した」「朝起きるのが楽になった」「体が温かくなった」「肩こりや頭痛が減った」「生理痛が軽減した」といったお声をいただいております。冷え性でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
冷え性の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。
【住所】
567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)
【お電話】
072-622ー0134
【受付時間】
月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土 10:00~13:30
日曜・祝日 休み
冷え性は「我慢するしかない」と諦めていませんか?適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの冷え性の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。
施術料 5500円(税込)
初診料 1100円(税込)
(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。
ご予約はこちら
ネット予約:
LINEで予約:
電話で予約:
072-622-0134