オスグッド病(成長痛)

 

オスグッド病でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 膝の前面(特に膝のお皿の下)に痛みがある
  • スポーツ中や運動後に膝が痛む
  • 膝を曲げ伸ばしすると痛みが出る
  • 階段の上り下りが辛い
  • 膝を押すと痛みがある
  • 膝の下部分が腫れて盛り上がっている

オスグッド病は主に成長期(10〜15歳頃)の子どもや若者に発症する膝の障害です。特にスポーツ活動が活発な時期に多く見られ、膝蓋腱(しつがいけん)という腱が脛骨粗面(けいこつそめん、すねの骨の上部前面)に付着する部分に炎症や痛みが生じる状態です。

この記事では、オスグッド病の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのようにオスグッド病の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学の視点からのオスグッド病の原因とメカニズム

オスグッド病とは

西洋医学では、オスグッド病(正式名称:オスグッド・シュラッター病)は「脛骨粗面骨端症」と分類されています。成長期の骨端部(骨の端にある成長軟骨部分)に過度の牽引力が加わることで炎症や微小な損傷が生じる状態を指します。

主な原因

  • 成長期特有の要因:成長期には骨の成長速度が筋肉や腱の成長速度を上回ることがあります。その結果、筋肉や腱が相対的に「短く」なり、骨に過剰な牽引力がかかります。
  • 繰り返しの運動負荷:ジャンプ、ダッシュ、キック、方向転換など、膝に負荷がかかる動作を繰り返すスポーツ(サッカー、バスケットボール、バレーボール、陸上競技など)で発症リスクが高まります。
  • 大腿四頭筋の過剰な牽引力:太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)が膝蓋腱を介して脛骨粗面を引っ張る力が強すぎると、付着部に炎症や損傷が生じます。
  • 筋肉の柔軟性低下:大腿四頭筋やハムストリングスなどの柔軟性が低下すると、膝への負担が増加します。
  • 肥満や身長の急激な伸び:体重増加や急激な身長の伸びは膝への負担を増加させ、症状を悪化させる要因となります。

オスグッド病が発生するメカニズム

オスグッド病は以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 成長期には骨端部(骨の端)に「骨端線」と呼ばれる成長軟骨があり、ここから骨が伸びていきます。
  2. 脛骨粗面(すねの骨の上部前面)には膝蓋腱を介して大腿四頭筋からの強い牽引力が加わります。
  3. 特にジャンプや急な方向転換など膝を伸ばす動作を繰り返すと、脛骨粗面の骨端部に過度の牽引力が加わります。
  4. この牽引力により、脛骨粗面の骨端部に微小な損傷や剥離が生じ、炎症反応が起こります。
  5. 炎症が持続すると、組織の修復過程で骨や軟骨の不規則な形成が起こり、脛骨粗面が隆起したり、骨片(分離骨片)が形成されることもあります。

主な症状

  • 膝の前面(脛骨粗面)の痛み:特に膝を使う運動中や運動後に痛みが強くなります。
  • 脛骨粗面の腫れや隆起:炎症や修復過程による組織変化で、膝下部が膨らんで見えることがあります。
  • 圧痛:脛骨粗面を押すと痛みを感じます。
  • 膝の動きによる痛み:膝を完全に曲げたり伸ばしたりすると痛みが生じることがあります。
  • 日常生活での痛み:階段の上り下り、正座、長時間の座り姿勢などで痛みが増すことがあります。

西洋医学的なアプローチでは、オスグッド病の治療に安静、アイシング、理学療法、ストレッチなどの保存的治療が中心となります。多くの場合、成長が止まる頃に自然と症状は改善しますが、適切な管理と治療が重要です。

東洋医学の視点からのオスグッド病の原因とメカニズム

東洋医学でのオスグッド病の捉え方

東洋医学では、オスグッド病を「膝痹(しつひ)」「膝痛」などと表現し、気血の流れの滞りや体質的な要因によって引き起こされる状態と捉えます。東洋医学では体全体のバランスを重視し、局所的な症状も全身の状態と関連付けて考えます。

関連する経絡

オスグッド病に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 足の陽明胃経(あしのようめいいけい):膝の前面を通る経絡で、膝の前面の痛みに深く関連します。
  • 足の太陰脾経(あしのたいいんひけい):下肢の内側を通り、筋肉や腱の栄養に関わる経絡です。
  • 足の少陰腎経(あしのしょういんじんけい):成長や発育、骨の発達に関わる経絡です。
  • 足の太陽膀胱経(あしのたいようぼうこうけい):背中から足の後面を通り、全身の筋肉や腱の状態に関わります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、オスグッド病を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 気滞血瘀(きたいけつお)

特徴:過度の運動や外傷により、気の流れが滞り、血液の循環が悪くなった状態です。
症状:膝に刺すような痛みがある、痛みが特定の部位に固定している、触ると痛みが強い、運動後に悪化する。
改善方法:気の流れを促し、血行を改善する行気活血の治療が効果的です。

2. 腎虚(じんきょ)

特徴:成長期の急速な発育により腎の気が不足した状態です。東洋医学では腎は骨を司るとされています。
症状:膝の痛みに加えて、疲れやすい、腰や膝がだるい、成長痛がある、夜間頻尿。
改善方法:腎の機能を高める補腎の治療が効果的です。

3. 脾虚湿阻(ひきょしつそ)

特徴:脾の機能低下により、水湿(余分な水分)が膝関節に停滞した状態です。
症状:膝の痛みに加えて、膝の腫れやむくみ、重だるさ、湿度の高い日や雨の日に悪化する、食欲不振。
改善方法:脾の機能を高め、湿を取り除く健脾利湿の治療が効果的です。

4. 肝腎陰虚(かんじんいんきょ)

特徴:長期の運動や過労により、肝腎の陰が消耗した状態です。
症状:膝の痛みに加えて、腰膝酸軟(腰や膝の痛みやだるさ)、口や喉の乾き、手足のほてり、寝汗。
改善方法:肝腎の陰を補う滋陰の治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、オスグッド病は以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):骨や骨髄を支配し、成長発育に大きく関わります。成長期の急速な発育により腎の精気が消耗すると、骨や関節の問題が生じやすくなります。
  • 脾(ひ):筋肉や四肢を支配し、水湿の代謝を担当します。脾の機能低下は筋肉の弱化や関節の湿邪につながります。
  • 肝(かん):筋腱を支配し、気の流れを調整します。肝の機能低下は筋腱の柔軟性低下や緊張につながります。
  • 胃(い):膝の前面は足の陽明胃経の通り道であり、胃の状態が膝前面の症状に影響を与えることがあります。

外的要因と環境の影響

東洋医学では、外的要因や環境の変化もオスグッド病の症状に影響すると考えます:

  • 過度の運動:「労倦」と呼ばれる過度の消耗は気血を損ない、特に成長期の子どもに影響します。
  • 寒冷刺激:「寒邪」は筋腱を収縮させ、膝の痛みを悪化させることがあります。特に冬場や冷房の効いた環境で症状が悪化しやすいです。
  • 湿気:「湿邪」は関節に滞留し、腫れや重だるさを引き起こすことがあります。梅雨や湿度の高い環境では注意が必要です。
  • 食生活:冷たい食べ物や生もの、加工食品の過剰摂取は「脾」の機能を弱め、症状に影響します。
  • 情緒的ストレス:精神的緊張やストレスは「肝」の機能に影響し、筋腱の緊張を高めることがあります。

東洋医学では、このように体質や環境、生活習慣などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
病名・呼称 オスグッド・シュラッター病、脛骨粗面骨端症 膝痹(しつひ)、膝痛、陽明経痺
原因の捉え方 成長期の骨と筋腱の成長速度差、繰り返しの運動負荷、大腿四頭筋の過剰な牽引力 気滞血瘀、腎虚、脾虚湿阻、肝腎陰虚などの体質的要因と経絡の異常
診断方法 理学的検査、X線検査、MRI、超音波検査 四診(望診・聞診・問診・切診)、脈診、舌診による証の判断
治療アプローチ 安静、アイシング、消炎鎮痛剤、理学療法、ストレッチ、装具療法、重症例では手術 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)療法、食養生、体質に合わせた調整
治療の焦点 局所の炎症と痛みの軽減、筋肉バランスの改善、運動制限 全身の気血のバランス調整、経絡の流れの改善、体質改善
経過と予後 多くは成長期の終了とともに自然軽快するが、適切な管理と治療が必要 体質改善により症状の早期緩和が期待でき、再発防止にも効果的
予防法 ウォームアップとクールダウン、適切なストレッチ、強度の調整、装具の使用 体質に合わせた養生法、食養生、適度な運動と休息のバランス
個別性 症状の程度や活動レベルに応じた標準的な治療プロトコル 体質や証に基づいた個別的な治療計画

西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なる視点からオスグッド病にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

オスグッド病を放置するリスク

オスグッド病は成長期に限定された一時的な症状と考えられがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 慢性的な痛みの持続:適切な処置を行わないと、痛みが長期化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
  • 骨片の形成:繰り返しの牽引力により、脛骨粗面に骨片(分離骨片)が形成されることがあります。この骨片は成人後も残り、違和感や痛みの原因となることがあります。
  • 膝蓋腱炎の併発:オスグッド病が適切に管理されないと、膝蓋腱全体に炎症が広がり、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)を併発するリスクが高まります。
  • 大腿四頭筋の機能低下:痛みを避けるための代償動作により、大腿四頭筋の機能低下や不均衡が生じることがあります。
  • 動作パターンの変化:痛みを避けるための不自然な動きが習慣化し、他の部位(足首、股関節、腰など)に過度の負担がかかることがあります。

精神的・社会的リスク

  • スポーツ活動の制限:痛みによりスポーツ活動を制限せざるを得なくなり、特に競技志向の強い子どもにとっては大きなストレスとなります。
  • 自己肯定感の低下:スポーツや身体活動の制限により、仲間との交流が減少したり、達成感を得る機会が減少したりすることで、自己肯定感が低下することがあります。
  • スポーツ離れ:痛みや不快感が続くことで、スポーツ自体への意欲が低下し、長期的な身体活動量の減少につながる可能性があります。
  • 学校生活への影響:体育の授業や学校行事への参加が制限され、学校生活全般に影響を及ぼすことがあります。

早期対処の重要性

オスグッド病は、早期に適切な対処を行うことで症状を軽減し、回復期間を短縮することができます。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 炎症や組織損傷が軽度なうちに対処することで、症状の悪化を防ぐことができます
  • 適切な活動調整とケアにより、スポーツ活動の完全な中断を避けられる可能性が高まります
  • 正しい自己管理法を早期に習得することで、再発予防にも役立ちます
  • 痛みによる二次的な問題(筋力低下、動作パターンの変化など)を防ぐことができます
  • 成長期の貴重な時期を有効に活用し、スポーツや日常生活を楽しむことができます

「成長とともに自然に治る」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。当院では、オスグッド病の早期発見・早期治療を重視しています。

当院のオスグッド病施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチでオスグッド病の症状緩和と早期回復を目指します。お子様や若い方でも安心して受けられる、身体に負担の少ない施術を心がけています。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:痛みのある膝から離れた部位のツボを使うことで、身体に負担の少ない施術を実現します。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 整体:膝周辺の筋肉や筋膜の緊張を緩め、大腿四頭筋や周辺筋肉のバランスを調整します。
  • 経絡調整:膝に関わる経絡(特に足の陽明胃経、足の太陰脾経)の流れを整え、気血の巡りを改善します。
  • 年齢や体格に合わせた施術:成長期のお子様の体格や年齢に合わせた適切な強さと方法で施術を行います。

施術の流れ

  1. 問診:症状の経過、普段の運動量、生活習慣、食事内容などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:膝周辺の筋肉バランスを整える優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

オスグッド病に効果的なツボ

当院では手足のツボを中心とした治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、膝の痛みの緩和や消化機能の改善に効果があります。
  • 太渓(たいけい):内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、成長や発育に関わる腎の機能を高める効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを改善し、痛みを緩和します。
  • 血海(けっかい):太ももの内側、膝上にあるツボで、血の流れを良くし、膝の症状を緩和します。
  • 陰陵泉(いんりょうせん):膝の内側にあるツボで、膝関節の滑液分泌を促進し、膝の動きを改善します。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

当院の施術の特徴とメリット

  • 即効性:多くの場合、施術後すぐに痛みの軽減を実感していただけます。
  • 安全性:手足のツボを使った施術は、直接痛みのある部位を刺激しないので安全です。
  • 継続性:スポーツ活動を完全に中断せずに治療を受けられることが多いです。
  • 総合的アプローチ:症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善も行うため、再発予防にも効果的です。
  • 個別対応:年齢、体格、スポーツの種類、症状の程度に合わせたオーダーメイドの施術プランを提供します。

当院では、お子様が安心して施術を受けられるよう、丁寧な説明と優しい施術を心がけています。保護者の方も同席いただけますので、ご安心ください。

オスグッド病に関するよくある質問(FAQ)

Q: オスグッド病は完全に治りますか?

オスグッド病は成長期特有の症状で、多くの場合、成長が止まる15〜18歳頃までに自然に症状が軽減または消失します。これは骨端線(成長軟骨)が閉鎖し、脛骨粗面が完全に骨化するためです。

ただし、適切な治療や管理を行わないと、症状が長引いたり、骨片(分離骨片)が残存したりすることがあります。また、成長期の終了後も膝蓋腱の慢性的な緊張が続くと、別の膝の問題(膝蓋腱炎など)に発展する可能性もあります。

当院では、症状の早期緩和と再発予防に重点を置いた施術を行い、できるだけ早く快適に日常生活やスポーツに復帰できるよう支援しています。

Q: オスグッド病の治療は何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や体質、スポーツ活動の状況によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の症状:週1回の頻度で2〜4週間程度
  • 中程度の症状:週1〜2回の頻度で4〜8週間程度
  • 重度の症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく

初回の施術の前に、お子様の状態に合わせた通院計画をご提案いたします。多くの場合、数回の施術で痛みの軽減が見られ、その後は症状の再発予防や体質改善のための施術を継続します。スポーツ活動が活発な時期は月1回程度のメンテナンスが効果的です。

Q: スポーツは完全に中止すべきですか?

スポーツの完全な中止は必ずしも必要ではありませんが、症状の程度や種目によって適切な活動調整が重要です。

症状が軽度〜中程度の場合:

  • 痛みを悪化させる特定の動作(ジャンプ、ダッシュ、キックなど)を一時的に制限する
  • 練習量や強度を調整する(例:週5回の練習を3回に減らす、高強度の練習を控えるなど)
  • 膝サポーターや脛骨粗面パッドの使用を検討する
  • 適切なウォームアップとクールダウンを徹底する

症状が重度の場合:

  • 一時的に膝に負担のかかるスポーツを休止し、水泳やサイクリングなど膝への衝撃が少ない代替活動を行う
  • 痛みが落ち着いてから、段階的に元のスポーツに復帰する計画を立てる

当院では、お子様のスポーツ活動を可能な限り続けられるよう、個別の状況に合わせたアドバイスを提供しています。

Q: 子どもでも鍼灸治療は受けられますか?

はい、お子様でも安心して鍼灸治療を受けていただけます。当院では年齢や体格に合わせた施術を行っています。

子どもへの鍼灸治療の特徴:

  • 手足のツボを中心とした身体に負担の少ない施術を行います
  • 年齢に合わせて鍼の太さや刺激量を調整します
  • 鍼に抵抗感がある場合は、お灸やマッサージなどの代替施術も可能です
  • 丁寧な説明と声かけを行い、リラックスした状態で施術を受けられるよう配慮します
  • 保護者の方の同席も可能です

実際に多くのお子様が当院で施術を受けており、「思ったより痛くなかった」「スポーツに早く復帰できた」という感想をいただいています。不安な点があれば、初回のご相談時にお気軽にお尋ねください。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や長時間の運動は控え、適度な休息をとりましょう
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させましょう
  • 冷たい飲み物や冷たい食べ物の過剰摂取は避けましょう
  • 指導されたストレッチやセルフケアを継続的に行いましょう
  • サポーターや装具の使用について指示があれば、それに従いましょう

また、稀に施術後に一時的な違和感や軽い痛みを感じることがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる「好転反応」の一種で、通常は24〜48時間以内に収まります。気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。

オスグッド病改善のための自宅でのセルフケア

オスグッド病の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と早期回復につながります。

急性期(痛みが強い時期)のケア

  • RICE処置
    • Rest(休息):痛みを悪化させる活動を控える
    • Ice(冷却):痛みのある部位を1回15〜20分程度、1日2〜3回冷やす
    • Compression(圧迫):膝サポーターや包帯で軽く圧迫する
    • Elevation(挙上):膝を心臓より高い位置に置いて休む
  • 膝サポーターの使用:特に脛骨粗面に当たるパッド付きのサポーターが効果的です。スポーツ活動中に使用しましょう。
  • 活動の調整:ジャンプやダッシュなど、痛みを増強させる動作を一時的に控えましょう。

回復期〜維持期のストレッチと筋力トレーニング

急性期の痛みが落ち着いてきたら、以下のストレッチと軽いトレーニングを始めましょう:

  • 大腿四頭筋のストレッチ:立った状態で片足の足首を持ち、かかとをお尻に近づけます。膝がそろうように意識し、15〜30秒間保持します。左右3回ずつ行いましょう。
  • ハムストリングスのストレッチ:座った状態で片足を伸ばし、つま先に向かって上体を倒します。膝が曲がらないように注意し、15〜30秒間保持します。左右3回ずつ行いましょう。
  • ふくらはぎのストレッチ:壁に向かって立ち、片足を後ろに引いて踵を床につけたまま、壁に体重をかけます。ふくらはぎが伸びるのを感じながら15〜30秒間保持します。左右3回ずつ行いましょう。
  • 大腿四頭筋の等尺性収縮:仰向けに寝て、膝の下にタオルを置き、膝をまっすぐに伸ばすようにして5秒間力を入れます。10回×3セット行いましょう。
  • ミニスクワット:痛みがない範囲で軽いスクワットを行います。膝が前に出過ぎないよう注意し、お尻を後ろに引くイメージで行いましょう。10回×3セット行います。

注意点:ストレッチや筋力トレーニング中に痛みが増す場合は中止し、無理のない範囲で行いましょう。

日常生活での工夫

  • 適切な靴の選択:クッション性が高く、足のアーチをサポートする靴を選びましょう。特にスポーツシューズは重要です。
  • 姿勢の改善:日常生活での姿勢や歩き方を意識しましょう。内股や外股、猫背などの癖があると膝への負担が増加します。
  • 体重管理:成長期は急激な体重増加が起こることがありますが、過度な体重増加は膝への負担を増やします。バランスの良い食事を心がけましょう。
  • 階段の上り下り:階段を一段ずつゆっくり上り下りし、膝に負担がかからないよう意識しましょう。
  • 長時間の正座を避ける:日本の生活様式では正座をする機会が多いですが、オスグッド病の場合は長時間の正座を避けましょう。

食事と栄養

  • タンパク質:筋肉や腱、軟骨の修復に必要です。肉、魚、卵、大豆製品などを適量摂取しましょう。
  • カルシウムとビタミンD:骨の成長と強化に重要です。乳製品、小魚、緑黄色野菜、適度な日光浴などで摂取しましょう。
  • 抗炎症作用のある食品:青魚(EPA、DHAを含む)、ウコン、生姜、緑茶などには抗炎症作用があります。
  • コラーゲン:腱や軟骨の主成分であるコラーゲンを含む食品(ゼラチン、煮込み料理など)も有効です。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、関節の潤滑や老廃物の排出を促進します。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 足三里(あしさんり):膝のお皿の外側下方、すねの骨の外側にあるくぼみにあります。膝の痛みや炎症の緩和に効果的です。
  • 合谷(ごうこく):親指と人差し指の付け根の骨が交わる部分にあります。全身の痛みの緩和に効果があります。
  • 太渓(たいけい):内くるぶしの後ろ側のくぼみにあります。成長や発育に関わる「腎」の機能を高めます。
  • 血海(けっかい):正座の姿勢で膝のすぐ上、太ももの内側にあります。膝周辺の血行を促進します。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、オスグッド病の症状改善と再発防止につながります。無理なく続けられるものから始めて、徐々に習慣化していきましょう。

オスグッド病のまとめと施術のご案内

オスグッド病の要約

オスグッド病は、成長期(10〜15歳頃)の子どもに多く見られる膝の障害で、膝蓋腱が脛骨粗面に付着する部分に痛みや炎症が生じる状態です。成長期特有の骨と筋腱の成長速度の不均衡や、スポーツなどの繰り返しの運動負荷が主な原因と考えられています。

西洋医学では物理的な観点から骨端部への過度の牽引力に焦点を当て、東洋医学では気血の流れの滞りや体質的な要因(特に腎虚や気滞血瘀)に注目します。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。

多くの場合、成長期の終了とともに自然に症状は軽減しますが、適切な対処を行わないと慢性的な痛みや骨片の形成、スポーツ活動の制限など様々な問題につながる可能性があります。早期の適切な対処が重要で、当院ではお子様の状態に合わせた身体に負担の少ない施術を行っています。

当院のアプローチの特徴

当院では、オスグッド病に対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った身体に負担の少ない鍼灸治療
  • 急性期の痛みの緩和から、根本的な体質改善まで一貫したサポート
  • スポーツ活動を可能な限り継続できるような管理アドバイス
  • 自宅でできるセルフケアや生活習慣のアドバイス

多くの患者様から「痛みが軽減した」「スポーツを続けられるようになった」「思ったより早く改善した」といったお声をいただいております。オスグッド病でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

オスグッド病の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

成長期のお子様の健康は将来の活動の基盤となります。オスグッド病の早期改善と適切な管理で、お子様がスポーツを楽しみ、健やかに成長できるようサポートいたします。保護者の方のご不安にもしっかりとお応えしますので、お気軽にご相談ください。

施術料 

恥骨の痛みでお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 妊娠中や産後に恥骨部分に痛みが出るようになった
  • 歩くときや階段の昇降時に恥骨が痛む
  • 起き上がりや寝返りをするときに恥骨周辺が痛む
  • 足を大きく開いたり、片足立ちをすると恥骨が痛む
  • スポーツ中や運動後に恥骨周辺に痛みを感じる
  • 恥骨から太ももの内側にかけて痛みやしびれがある

恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常生活での姿勢の問題により男性にも起こることがあります。

この記事では、恥骨の痛みの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように恥骨の痛みを緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

西洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム

恥骨の痛みとは

西洋医学では、恥骨の痛みは「恥骨結合部の機能不全や炎症によって引き起こされる痛み」と定義されています。恥骨結合は左右の恥骨をつなぐ軟骨性の関節で、通常は非常に動きの少ない関節ですが、妊娠中のホルモンの影響や外傷により不安定になることがあります。

主な原因

  • 妊娠・出産関連:妊娠中に分泌されるリラキシンなどのホルモンにより靭帯が緩み、恥骨結合部が不安定になります。また、胎児の成長により骨盤への負荷が増加します。
  • スポーツ外傷:サッカー、ランニング、体操など、恥骨周辺に強い負荷がかかるスポーツで発生することがあります。
  • 筋肉の不均衡:腹筋、背筋、骨盤底筋群のバランスが崩れることで、恥骨結合部に過度な負担がかかります。
  • 姿勢の問題:骨盤の前傾や後傾、左右の歪みにより恥骨部分への負荷が増加します。
  • 外傷:転倒や交通事故などによる骨盤周辺への直接的な外力により損傷することがあります。
  • 感染症:稀に恥骨結合部の感染症(恥骨結合炎)により痛みが生じることがあります。

恥骨の痛みが発生するメカニズム

恥骨の痛みは以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 妊娠中のホルモンの影響や外力により、恥骨結合部の軟骨や靭帯に炎症や微細損傷が生じます
  2. 恥骨結合部の不安定性により、周辺の筋肉(腹直筋、内転筋群、骨盤底筋)が過度に緊張します
  3. 筋肉の緊張により血流が悪化し、痛みを感じる侵害受容器が刺激されます
  4. 疼痛により動作を避けるようになると、さらに筋力低下や関節の可動域制限が生じ、症状が悪化する悪循環に陥ります
  5. 慢性化すると、中枢神経系での痛みの処理が変化し、軽微な刺激でも強い痛みを感じるようになることがあります

主な症状

  • 恥骨部の痛み:恥骨結合部を中心とした局所的な痛みで、触ると痛みが増すことがあります。
  • 放散痛:恥骨から太ももの内側、下腹部、腰部への痛みの放散が見られることがあります。
  • 歩行時痛:歩く際、特に足を前に出すときや階段昇降時に痛みが強くなります。
  • 起立・座位での痛み:立ち上がりや座るときに痛みが生じることがあります。
  • 寝返り時の痛み:夜間の寝返りや起き上がり時に強い痛みを感じることがあります。
  • 筋力低下:痛みにより活動量が減少し、骨盤周辺の筋力が低下することがあります。

西洋医学的なアプローチでは、安静、物理療法、運動療法、場合によっては薬物療法が用いられますが、根本的な改善には筋力強化と姿勢改善が重要とされています。

東洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム

東洋医学での恥骨の痛みの捉え方

東洋医学では、恥骨の痛みを「気血の滞り」や「経絡の不調」により起こる状態と捉えます。恥骨周辺は生殖器に関わる重要な部位であり、腎や肝の機能と密接に関連すると考えられています。特に妊娠・出産期は腎の精気が大きく消耗するため、この時期の恥骨の痛みは腎虚との関連が深いとされています。

関連する経絡

恥骨の痛みに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 任脈(にんみゃく):身体の前面中央を通る経絡で、恥骨から生殖器、下腹部の機能に関わります。
  • 足の厥陰肝経(けついんかんけい):恥骨周辺を通り、生殖器機能や筋腱の働きに関連します。
  • 足の少陰腎経(しょういんじんけい):腎の機能を担う経絡で、骨や髄、生殖機能に関わります。
  • 足の太陰脾経(たいいんひけい):下腹部から恥骨周辺を通り、筋肉の働きや水分代謝に関連します。
  • 衝脈(しょうみゃく):下腹部の奇経八脈の一つで、生殖機能や血の巡りに関わります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、恥骨の痛みを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 腎虚(じんきょ)

特徴:妊娠・出産、加齢、過労により腎の精気が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、腰痛、足腰のだるさ、頻尿、むくみ、疲れやすい、冷え症。
改善方法:腎を補う食材(黒ゴマ、クルミ、山芋など)や補腎の漢方薬、温める鍼灸治療が効果的です。

2. 肝鬱気滞(かんうつきたい)

特徴:ストレスや感情の抑制により肝の気の流れが滞った状態です。
症状:恥骨周辺の刺すような痛み、痛みの場所が移動する、イライラ、ため息、生理不順、胸の張り。
改善方法:肝の気の流れを改善する食材(柑橘類、香味野菜など)や疏肝解鬱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

3. 血瘀(けつお)

特徴:血液の循環が悪くなり、血の滞りが生じた状態です。
症状:恥骨周辺の固定した刺すような痛み、夜間に痛みが増す、皮膚の色が暗い、生理時の血塊。
改善方法:血の流れを改善する食材(山査子、紅花茶など)や活血化瘀の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

4. 寒湿(かんしつ)

特徴:冷えと湿気が体内に侵入し、気血の流れを妨げている状態です。
症状:恥骨周辺の重だるい痛み、冷えると痛みが悪化、むくみ、下痢しやすい、関節の重い感じ。
改善方法:体を温め湿気を取り除く食材(生姜、シナモン、ハトムギなど)や温経散寒の漢方薬、温灸治療が効果的です。

5. 脾虚(ひきょ)

特徴:消化機能の低下により気血の生成が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、疲れやすい、食欲不振、下痢しやすい、顔色が悪い、手足のむくみ。
改善方法:脾胃を補う食材(山芋、カボチャ、小豆など)や補気健脾の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、恥骨の痛みは主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):生殖機能や骨・髄を支配し、恥骨周辺の骨格や筋肉の健康に重要な役割を果たします。
  • 肝(かん):筋腱を支配し、気の流れを調整します。肝の機能低下は筋肉の緊張や痛みを引き起こします。
  • 脾(ひ):筋肉を支配し、水分代謝に関わります。脾の機能低下は筋力低下やむくみを引き起こします。
  • 心(しん):血液循環を支配し、恥骨周辺の血流に影響します。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も恥骨の痛みに影響すると考えます:

  • :寒さにより腎の機能が低下しやすく、恥骨周辺の痛みが悪化しやすい季節です。
  • 梅雨時期:湿気により脾の機能が低下し、むくみや重だるい痛みが増すことがあります。
  • :肝の気が上昇する時期で、ストレスによる肝鬱気滞の症状が悪化しやすくなります。
  • 冷房の効いた環境:長時間の冷えにより寒湿が体内に侵入し、痛みが増すことがあります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
原因の捉え方 恥骨結合部の機能不全、ホルモンの影響、筋肉の不均衡、外傷 気血の滞り、腎や肝の機能低下、経絡の不調
診断方法 X線検査、MRI、CT、理学的検査、触診 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 安静、物理療法、運動療法、薬物療法、場合によっては手術 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 炎症の抑制、筋力強化、構造的安定性の回復 気血の流れの改善、腎肝の機能強化、体全体のバランス調整
妊娠期への対応 薬物療法に制限があり、主に物理療法や運動療法が中心 妊娠期に安全な鍼灸治療や食養生で対応可能
予防の考え方 筋力強化、姿勢改善、適切な体重管理 体質に合わせた養生法、腎肝の機能強化、未病の段階からの対応
再発予防 継続的な運動療法、生活習慣の改善 体質改善による根本的な再発予防、季節に合わせた養生

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで恥骨の痛みに対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

恥骨の痛みを放置するリスク

恥骨の痛みは「一時的なもの」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 慢性疼痛への移行:急性の痛みが慢性化し、日常的に痛みを感じる状態になるリスクがあります。
  • 歩行障害:痛みにより正常な歩行が困難になり、跛行(びっこ)や歩行速度の低下が生じます。
  • 筋力低下:痛みを避けるために活動量が減ると、骨盤周辺の筋力が著しく低下します。
  • 姿勢の悪化:痛みをかばう姿勢を続けることで、骨盤の歪みや脊柱の変形が進行する可能性があります。
  • 他部位への影響:恥骨の痛みをかばうことで、腰痛、股関節痛、膝痛などの二次的な症状が出現することがあります。
  • 関節拘縮:長期間の痛みにより股関節や仙腸関節の可動域が制限される可能性があります。
  • 妊娠・出産への影響:女性の場合、将来の妊娠・出産時に症状が悪化するリスクがあります。

精神的・社会的リスク

  • 生活の質の低下:痛みにより日常生活動作が制限され、生活の質が大幅に低下します。
  • 睡眠障害:寝返りや起き上がり時の痛みにより、良質な睡眠がとれなくなります。
  • 不安とストレス:「いつまで痛みが続くのか」という不安や、活動制限によるストレスが増加します。
  • 社会活動への影響:仕事や家事、育児への影響により、社会的役割を果たすことが困難になることがあります。
  • 自己効力感の低下:「何をしても良くならない」という無力感から、自己肯定感が低下することがあります。
  • 人間関係への影響:痛みによるイライラや活動制限により、家族や友人との関係に支障をきたすことがあります。

早期対処の重要性

恥骨の痛みは、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 炎症が慢性化する前に改善できる
  • 筋力低下や関節拘縮を予防できる
  • 代償的な姿勢変化による二次的症状を予防できる
  • 日常生活への影響を最小限に抑えられる
  • 治療期間を短縮できる可能性がある
  • 将来の妊娠・出産時のリスクを軽減できる

恥骨周辺の痛みや違和感を感じたら、「そのうち良くなる」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。

当院の恥骨の痛み施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで恥骨の痛みの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの軽減と機能回復を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:身体に負担の少ない施術で、初めての方でも安心して受けられます。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 妊娠期にも安全な施術:妊娠中の恥骨の痛みにも対応できる安全な鍼灸治療を提供します。
  • 骨盤調整:骨盤の歪みや不安定性を改善する優しい整体施術を行います。
  • 全身調整:恥骨の痛みの原因となる全身のバランスを整え、根本的な改善を目指します。

施術の流れ

  1. 問診:恥骨の痛みの症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:必要に応じて、骨盤や全身のバランスを整える優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

恥骨の痛みに効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを改善します。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整します。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

恥骨の痛みに関するよくある質問(FAQ)

Q: 恥骨の痛みの改善には何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や期間、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 急性期(発症から1ヶ月以内):週2回の頻度で1〜2ヶ月
  • 慢性期(発症から3ヶ月以上):週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月
  • 妊娠中の症状:週1回の頻度で症状の改善まで継続

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。継続的な施術により、根本的な体質改善を目指します。

Q: 妊娠中でも施術を受けることができますか?

はい、妊娠中でも安全に施術を受けることができます。当院では、妊娠期の恥骨の痛みに対して以下のような安全な施術を行っています:

  • 妊娠期に禁忌とされるツボを避けた安全な鍼灸治療
  • うつ伏せにならない、側臥位での優しい施術
  • お腹に負担をかけない骨盤調整
  • 妊娠期の体質変化に合わせた個別的なアプローチ

妊娠中の恥骨の痛みは、胎児の成長とともに悪化することが多いため、早期の対処が重要です。施術前には必ず現在の妊娠週数や体調についてお聞きし、最も安全で効果的な施術を提供いたします。

Q: 恥骨の痛みと腰痛は関係がありますか?

はい、恥骨の痛みと腰痛には密接な関係があります。以下のような関連性があります:

  • 骨盤帯痛症候群:恥骨の痛みは骨盤帯痛症候群の一部として、腰痛や仙腸関節痛と同時に現れることがあります
  • 代償的な動作:恥骨の痛みをかばうような歩き方や姿勢により、腰部に負担がかかり腰痛が発生します
  • 筋肉の連鎖:恥骨周辺の筋肉と腰部の筋肉は機能的に関連しており、一方の問題が他方に影響します
  • 骨盤の不安定性:恥骨結合部の不安定性は、腰椎や仙腸関節にも影響を与えます

当院では、恥骨の痛みと腰痛を関連する症状として捉え、骨盤全体のバランスを整える施術を行います。単独の症状を治療するのではなく、全身のバランスを考慮した根本的な改善を目指します。

Q: 恥骨の痛みがある時に避けるべき動作はありますか?

恥骨の痛みがある時は、以下のような動作を避けることで症状の悪化を防ぐことができます:

  • 片足立ちになる動作:階段昇降、ズボンの着脱、靴下の着脱など
  • 足を大きく開く動作:跨ぐ、あぐらをかく、足を組むなど
  • 重いものを持ち上げる動作:腹圧がかかり恥骨への負担が増します
  • 急激な方向転換:スポーツや歩行時の急な方向転換
  • 長時間の同一姿勢:長時間の立位や座位

これらの動作を行う際は、両足に均等に体重をかける、手すりを使用する、膝を曲げて物を持ち上げるなどの工夫をしましょう。当院では、日常生活での注意点について詳しくアドバイスいたします。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や長時間の歩行を避ける
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させる
  • 恥骨周辺を冷やさないよう注意し、必要に応じて温める
  • 指導された姿勢や動作の注意点を守る
  • 十分な睡眠と休息を取る

また、稀に施術後に一時的に症状が変化することがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる好転反応の一種です。通常は24〜48時間以内に収まりますが、気になる症状がある場合は院長にご相談ください。

恥骨の痛み改善のための自宅でのセルフケア

恥骨の痛みの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

姿勢の意識

  • 立位姿勢:両足に均等に体重をかけ、骨盤を正しい位置に保ちます。反り腰や猫背にならないよう注意しましょう。
  • 座位姿勢:深く腰掛け、背もたれを利用して腰椎の自然なカーブを保ちます。足は床にしっかりとつけましょう。
  • 歩行姿勢:小幅で歩き、急激な方向転換を避けます。階段は一段ずつゆっくりと昇降しましょう。
  • 寝る姿勢:横向きで寝る際は膝の間にクッションを挟み、仰向けの場合は膝の下にクッションを置くと楽になります。

簡単ストレッチ

  • 骨盤傾斜運動:仰向けに寝て膝を立て、腰を床に押し付けるように骨盤を後傾させます。5秒間キープを10回繰り返します。
  • 内転筋ストレッチ:座った状態で足裏を合わせ、膝を軽く床に近づけます。無理をせず、痛みの出ない範囲で行いましょう。
  • 股関節屈筋ストレッチ:片膝を床につき、もう一方の足を前に出してゆっくりと体重をかけます。左右30秒ずつ行います。
  • 膝抱えストレッチ:仰向けに寝て片膝を胸に引き寄せます。30秒間キープし、左右交互に行います。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを和らげます。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の気の流れを良くし、痛みの緩和に効果があります。

温熱療法

  • 湯船にゆっくり浸かる:38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かることで、骨盤周辺の血流を改善します。
  • 湯たんぽ・カイロの使用:腰やお腹に湯たんぽやカイロを当てて温めることで、筋肉の緊張を和らげます。
  • 足湯:足首まで温かいお湯に浸けることで、下半身の血行を促進します。
  • 蒸しタオル:温かい蒸しタオルを恥骨周辺(直接ではなく下着の上から)に当てて温めます。

生活習慣の改善

  • 食事の改善:抗炎症作用のある食材(青魚、緑黄色野菜、ナッツ類など)を積極的に摂り、糖質や揚げ物、甘い物は控えめにしましょう。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、体内の循環を促進し、老廃物の排出を促します。
  • 規則正しい睡眠:7〜8時間の質の良い睡眠を心がけ、体の回復を促進します。
  • ストレス管理:深呼吸、瞑想、軽い運動などでストレスを軽減し、筋肉の緊張を和らげます。
  • 適度な運動:水中ウォーキングやヨガなど、関節に負担の少ない運動を無理のない範囲で行います。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、恥骨の痛みの改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

恥骨の痛みのまとめと施術のご案内

恥骨の痛みの要約

恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常的な姿勢の問題により男性にも起こることがあります。

西洋医学では恥骨結合部の機能不全や筋肉の不均衡に着目し、東洋医学では気血の滞りや腎肝の機能低下と捉えて治療にあたります。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。

恥骨の痛みは早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待できます。しかし、治療だけでなく、日常生活での姿勢改善、適切な動作方法、セルフケアなども重要です。当院では、施術と生活指導の両面からサポートし、根本的な改善と再発防止を目指しています。

当院のアプローチの特徴

当院では、恥骨の痛みに対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 妊娠期にも安全な手足のツボを使った鍼灸治療
  • 骨盤の調整と全身のバランスを整える優しい整体
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「恥骨の痛みが軽減した」「歩くのが楽になった」「寝返りが痛くなくなった」「妊娠中も安心して治療を受けられた」といったお声をいただいております。恥骨の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

恥骨の痛みの症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

恥骨の痛みは適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの恥骨の痛みの根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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