こんなお悩みはありませんか？

• 食事の後にお腹が痛くなることが多い
• ストレスを感じると腹痛が起こりやすい
• お腹の張りや膨満感が長時間続く
• 便秘と下痢を繰り返すことがある
• 腹痛に加えて腰痛や肩こりも併発している
• 病院で検査しても原因がはっきりしない

腹痛は、誰もが一度は経験する身近な症状です。一時的なものから慢性的なもの、軽度なものから重度なものまで様々ですが、日常生活に大きな影響を与えることもあります。病院で検査しても異常が見つからないケースも多く、原因不明の腹痛に悩まされている方も少なくありません。

この記事では、腹痛の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように腹痛の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

東洋医学の視点から

東洋医学での腹痛の捉え方

東洋医学では、腹痛を「腹部の気血の流れの乱れ」や「臓腑の機能失調」として捉えます。気（エネルギー）や血（栄養）の流れが滞ることで痛みが生じると考え、その原因を「外邪（がいじゃ）」と「内傷（ないしょう）」に大別します。東洋医学では、腹部は多くの重要な臓腑（内臓）がある場所であり、それぞれの臓腑の状態が腹痛の性質に反映されると考えます。

関連する経絡

腹痛に特に関連する経絡には以下のようなものがあります：

• 足の陽明胃経（そくようめいいけい）：胃の機能を司り、腹部の前面を通過します。食後の腹痛や上腹部痛と関連します。
• 足の太陰脾経（そくたいいんひけい）：脾臓と膵臓の機能を司り、消化吸収に関わります。消化不良や腹部膨満感と関連します。
• 足の少陰腎経（そくしょういんじんけい）：腎臓の機能を司り、下腹部を通ります。下腹部痛や生殖器系の問題と関連します。
• 足の厥陰肝経（そくけついんかんけい）：肝臓の機能を司り、下腹部を通ります。ストレス関連の腹痛や月経痛と関連します。
• 任脈（にんみゃく）：腹部の中央を通る特殊な経絡で、全ての陰経と関連し、腹部全体の状態に影響します。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、腹痛を以下のような「証」（体質や症状のパターン）に分類します：

1. 気滞（きたい）

特徴：ストレスやイライラによって気の流れが滞った状態です。
症状：腹部の張り感、移動する痛み、ため息が多い、イライラしやすい、ストレスで症状が悪化する。
改善方法：気の流れを促す行気活血の治療が効果的です。

2. 寒凝（かんぎょう）

特徴：冷えによって気血の流れが停滞した状態です。
症状：鋭い痛み、冷えると痛みが増す、温めると楽になる、冷たい飲食物で悪化する。
改善方法：体を温め、気血の流れを促す温経散寒の治療が効果的です。

3. 湿熱（しつねつ）

特徴：湿気と熱が腹部に停滞した状態です。
症状：灼熱感を伴う痛み、下痢や粘り気のある便、口が苦い、尿が濃い。
改善方法：湿熱を取り除く清熱利湿の治療が効果的です。

4. 脾虚（ひきょ）

特徴：消化吸収を担当する脾臓の機能が低下した状態です。
症状：食後の腹部膨満感、軽い痛み、倦怠感、食欲不振、下痢しやすい、顔色が悪い。
改善方法：脾臓の機能を高める補脾益気の治療が効果的です。

5. 瘀血（おけつ）

特徴：血液の流れが滞って停滞した状態です。
症状：固定した刺すような痛み、触ると痛みが増す、夜間に痛みが強くなる、女性は月経痛がひどい。
改善方法：血の流れを改善する活血化瘀の治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、腹痛は以下の臓腑の機能と関連しています：

• 脾（ひ）：消化吸収を担当し、「後天の本」と呼ばれます。脾の機能低下は消化不良、食欲不振、腹部膨満感を引き起こします。
• 胃（い）：食物の受け入れと消化の初期段階を司ります。胃の機能異常は上腹部痛や胃もたれの原因となります。
• 肝（かん）：気の流れを調整し、ストレスの影響を強く受けます。肝の機能失調はストレス性の腹痛や月経痛と関連します。
• 腎（じん）：生命エネルギーの根源で、下腹部や生殖器系の機能と関連します。腎の機能低下は下腹部の冷えや痛みに関わります。
• 大腸・小腸：消化吸収と排泄を担当します。その機能異常は腹痛、便秘、下痢などの原因となります。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も腹痛に影響すると考えます：

• 春：肝の気が上昇する季節で、ストレスによる肝気鬱結が起こりやすく、腹部の張りや痛みが生じやすい時期です。
• 夏：暑さと湿気が多い季節で、湿熱による腹痛や下痢が起こりやすくなります。
• 秋：乾燥する季節で、腸の乾燥による便秘や腹痛が増加することがあります。
• 冬：寒さにより腹部が冷えやすく、寒凝による鋭い腹痛が起こりやすい時期です。
• 環境要因：食生活の乱れ、過度の飲酒、冷たい飲食物の摂取、ストレスの多い環境なども腹痛の要因となります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

腹痛を放置するリスク

腹痛は「一時的なもの」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

• 潜在的な重篤疾患の進行：腹痛が炎症性腸疾患、消化器系腫瘍、虫垂炎などの初期症状である場合、放置することで疾患が進行し、治療が困難になることがあります。
• 慢性化のリスク：一時的な腹痛が適切に対処されないと、慢性的な問題に発展することがあります。例えば、一時的な過敏性腸症候群が慢性化し、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
• 腸内環境の悪化：腹痛に伴う便秘や下痢を放置すると、腸内環境が悪化し、免疫力の低下や栄養吸収の問題につながることがあります。
• 二次的な健康問題：慢性的な腹痛は食欲不振や食事の偏りを引き起こし、栄養不足や体重減少、疲労感などの二次的な健康問題を招くことがあります。
• 自律神経の乱れ：長期間の腹部不快感は自律神経系に影響を与え、消化器系以外の様々な症状（頭痛、不眠、疲労感など）を引き起こすことがあります。

精神的リスク

• 不安やストレスの増加：原因不明の腹痛が続くことで、不安感やストレスが増加し、それがさらに症状を悪化させるという悪循環に陥ることがあります。
• 生活の質の低下：慢性的な腹痛は日常活動、仕事、社交生活などに影響を与え、生活の質を著しく低下させることがあります。
• 抑うつ状態：長期間続く身体的不調は気分の落ち込みを引き起こし、抑うつ状態に発展するリスクがあります。
• 食への恐怖：食後に腹痛が生じる場合、食べることへの恐怖や不安が生まれ、食行動の異常につながることがあります。
• 自己肯定感の低下：慢性的な体調不良は自信や自己肯定感の低下を招くことがあります。

早期対処の重要性

腹痛は、早期に適切な対処を行うことで多くの場合改善が期待できます。早期対処には以下のようなメリットがあります：

• 重篤な疾患の早期発見・早期治療が可能になる
• 慢性化する前に症状を改善できる可能性が高まる
• 体質改善により、再発を予防できる
• 症状が軽度なうちに対処することで、治療期間が短縮される
• 二次的な心身の問題を予防できる

腹痛が2週間以上続く場合や、痛みが徐々に強くなる場合、日常生活に支障をきたす場合は、専門家に相談することをおすすめします。当院では、西洋医学的検査で異常が見つからない「機能性腹痛」にも、東洋医学の視点からアプローチし、根本的な改善を目指しています。

腹痛に関するよくある質問（FAQ）

腹痛のまとめと施術のご案内

腹痛の要約

腹痛は、様々な原因で起こる身近な症状です。西洋医学では解剖学的・生理学的異常に焦点を当て、東洋医学では気血の流れや臓腑の機能失調という視点から捉えます。

腹痛の種類は多岐にわたり、急性・慢性、局所的・全体的、けいれん性・持続性など様々なパターンがあります。特に注目すべきは、西洋医学的検査で異常が見つからない「機能性腹痛」が多いという点です。こうした症状は東洋医学的アプローチが効果を発揮することが多いです。

腹痛を放置すると、慢性化や生活の質の低下、精神的ストレスの増加など様々な問題につながる可能性があります。早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待できます。

当院のアプローチの特徴

当院では、腹痛に対して以下のようなアプローチを行っています：

• 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
• 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
• 手足のツボを使った鍼灸治療と、腹部に負担のない優しい整体
• 自律神経のバランスを整え、内臓機能を改善するアプローチ
• 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
• 食生活や生活習慣の改善に関する具体的なアドバイス

多くの患者様から「病院では異常なしと言われたが、施術を受けて改善した」「長年の腹痛がかなり楽になった」「食事の影響を受けにくくなった」「ストレスを感じても腹痛が起こりにくくなった」といったお声をいただいております。腹痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

腹痛の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

腹痛は辛い症状ですが、適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの腹痛の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。