突発性難聴

 

突発性難聴でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • ある朝、突然片方の耳が聞こえにくくなった
  • 耳の中で「キーン」「ゴー」というような耳鳴りが続いている
  • めまいや吐き気を伴って耳が聞こえにくくなった
  • 耳の閉塞感や圧迫感を感じる
  • 病院で突発性難聴と診断されたが、改善が見られない
  • 難聴の症状が生活や仕事に支障をきたしている

突発性難聴は、何の前触れもなく突然発症する難聴で、放置すると回復が難しくなる場合があります。早期の適切な対応が聴力回復のカギとなります。

この記事では、突発性難聴の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、当院の鍼灸・整体による効果的な治療法と自宅でできるセルフケアについてご紹介します。

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西洋医学的視点での突発性難聴の原因とメカニズム

突発性難聴の定義

西洋医学では、突発性難聴は「原因不明の急性感音性難聴」と定義されています。通常、数時間から24時間以内に、片側の耳に急激な聴力低下が生じる疾患です。多くの場合、耳鳴りを伴い、時にはめまいや耳の閉塞感などの症状も現れることがあります。

主な原因

突発性難聴の明確な原因は特定されていませんが、以下のような要因が関与していると考えられています:

  • ウイルス感染説:内耳に影響を与えるウイルス感染が原因と考えられています。
  • 内耳循環障害説:内耳の血流障害により、聴覚を司る有毛細胞が酸素や栄養を十分に得られなくなることが原因とされます。
  • 自己免疫疾患説:自己免疫反応により内耳が障害を受ける可能性があります。
  • 内リンパ水腫説:内耳のリンパ液が過剰になり、内耳の機能が障害されるという説です。
  • ストレス:強いストレスや疲労が自律神経系を乱し、内耳の血流に影響を与える可能性があります。

突発性難聴が発生するメカニズム

突発性難聴は以下のようなメカニズムで発生すると考えられています:

  1. 何らかの原因(ウイルス感染や血流障害など)により、内耳の蝸牛(聴覚を司る器官)の有毛細胞が障害を受ける
  2. 有毛細胞は音の振動を電気信号に変換する役割を持っており、この細胞が障害されると音を正常に認識できなくなる
  3. 障害の程度に応じて、軽度から高度までさまざまな難聴症状が現れる
  4. 内耳の障害は蝸牛だけでなく、前庭(平衡感覚を司る器官)にも及ぶことがあり、その場合はめまいなどの症状も伴う
  5. 障害を受けた有毛細胞は自己修復能力が低く、早期に適切な治療を行わないと永続的な難聴につながる可能性がある

西洋医学での一般的な治療法

西洋医学では、突発性難聴に対して主に以下の治療法が用いられます:

  • ステロイド治療:炎症を抑え、内耳の浮腫を軽減するために、全身投与(内服や点滴)や鼓室内投与が行われます。
  • 血流改善薬:内耳の血流を改善するための薬剤が処方されます。
  • ビタミン剤:内耳細胞の代謝を助けるためのビタミン剤が用いられることがあります。
  • 高圧酸素療法:内耳への酸素供給を増やすために行われることがあります。
  • 安静:発症早期は安静を保ち、内耳への負担を減らすことが推奨されます。

西洋医学での治療は発症から2週間以内に開始することが望ましいとされています。治療開始が早いほど、聴力回復の可能性が高まります。しかし、治療開始が遅れた場合や、薬物療法で十分な効果が得られない場合もあります。そのような場合、補完的治療として鍼灸治療が効果を発揮することがあります。

東洋医学的視点での突発性難聴の原因とメカニズム

東洋医学での突発性難聴の捉え方

東洋医学では、突発性難聴を「気血」の流れの異常や「臓腑」のバランスの乱れによって引き起こされる症状と捉えます。特に「腎」と「肝」の機能が深く関わっていると考えられています。東洋医学の古典『黄帝内経』には「腎は耳に開竅する」という記載があり、腎の精気が耳の機能を支えていると考えられています。

関連する経絡

突発性難聴に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 腎経(じんけい):腎の機能と密接に関連し、耳の聴覚機能を支配します。
  • 胆経(たんけい):頭部から耳の周囲を通る経絡で、頭部や耳の症状に関連します。
  • 三焦経(さんしょうけい):耳の周囲を通り、耳の機能に影響を与えます。
  • 小腸経(しょうちょうけい):耳の前を通り、聴覚にも関係します。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、突発性難聴を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 肝火上炎(かんかじょうえん)

特徴:ストレスや怒りの感情が蓄積し、肝の機能異常から「肝火」が上昇して耳に影響を与える状態です。
症状:突然の難聴、高音の耳鳴り、頭痛、めまい、イライラ、顔面紅潮、口の苦味、便秘傾向。
改善方法:肝の熱を冷まし、気の流れを整える食材(セロリ、キュウリ、緑茶など)や鍼灸治療が効果的です。

2. 痰湿蒙竅(たんしつもうきょう)

特徴:体内に痰や湿が溜まり、耳の経絡を塞いでいる状態です。
症状:徐々に進行する難聴、低音の耳鳴り、耳の閉塞感、めまい、頭重感、胸の詰まり、食欲不振、疲れやすい。
改善方法:痰湿を取り除く食材(大根、冬瓜、ハトムギなど)や鍼灸治療が効果的です。

3. 気滞血瘀(きたいけつお)

特徴:気の流れが滞り、それに伴って血の流れも滞っている状態です。
症状:突然の難聴、断続的な耳鳴り、耳の痛み、頭痛、めまい、肩こり、ストレス過多。
改善方法:気血の流れを改善する食材(生姜、ニンジン、黒きくらげなど)や鍼灸治療が効果的です。

4. 腎精不足(じんせいふそく)

特徴:腎の精気が不足している状態で、加齢や過労により起こりやすくなります。
症状:徐々に進行する難聴、耳鳴り、耳の閉塞感、めまい、腰膝の冷えや痛み、疲労感、頻尿。
改善方法:腎を補う食材(黒豆、黒ごま、クルミ、羊肉など)や鍼灸治療が効果的です。

5. 気血両虚(きけつりょうきょ)

特徴:気と血の両方が不足している状態で、長期の疲労や病後に起こりやすいです。
症状:難聴、微弱な耳鳴り、耳鳴りの強弱がある、めまい、顔色が悪い、疲れやすい、息切れ、動悸。
改善方法:気血を補う食材(牛肉、卵、ナツメ、レーズンなど)や鍼灸治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、突発性難聴は主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):耳は腎に開くとされ、腎の精気が耳の聴覚機能を支えています。腎精の不足は難聴の根本的な原因となります。
  • 肝(かん):気の流れを調整し、ストレスや感情の影響を受けやすい臓器です。肝の機能異常は「肝火上炎」を引き起こし、耳に影響を与えます。
  • 脾(ひ):消化と水分代謝を担当し、「痰湿」の発生に関わります。脾の機能低下は「痰湿蒙竅」の原因となります。
  • 三焦(さんしょう):水の通路を調節し、全身の水分バランスを整える役割があります。三焦の機能異常は耳の閉塞感や聴覚障害に関連します。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も突発性難聴の発症や症状に影響すると考えます:

  • :肝の気が上昇する時期で、「肝火上炎」による難聴が起こりやすい季節です。
  • :暑さにより気力が消耗し、「気血両虚」による難聴が現れやすくなります。
  • :乾燥する時期で、体内の潤いが不足しやすく、耳の機能にも影響を与える可能性があります。
  • :腎の機能が弱まりやすい時期で、「腎精不足」による難聴が起こりやすくなります。
  • 気候の急変:急激な気温の変化や気圧の変動は、体のバランスを崩し、突発性難聴のきっかけになることがあります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
原因の捉え方 ウイルス感染、内耳循環障害、自己免疫疾患など 気血の流れの異常、臓腑(特に腎と肝)のバランスの乱れ
診断方法 聴力検査、平衡機能検査、MRI、血液検査など 四診(望診・聞診・問診・切診)による体質や証の判断
治療アプローチ ステロイド治療、血流改善薬、高圧酸素療法など 鍼灸治療、漢方薬、体質改善、養生法
治療の焦点 聴力回復、症状の緩和(対症療法) 根本的な体質改善、気血のバランス調整、自然治癒力の向上
治療効果の発現 比較的早い(特に早期治療の場合) 徐々に効果が現れることが多い(体質改善を伴うため)
副作用の考慮 ステロイド治療などによる副作用のリスクがある 体質に合った鍼灸や漢方を用いることで副作用のリスクは比較的低い
個人差の考慮 標準的な治療プロトコルに基づく治療 体質や証に基づいた個別的な治療
予防の考え方 ストレス管理、生活習慣の改善、定期的な健康チェック 体質に合わせた養生法、未病の段階からの対応

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで突発性難聴に対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。特に発症から時間が経過したケースや、西洋医学的治療だけでは十分な効果が得られなかったケースでも、鍼灸治療による改善の可能性があります。

突発性難聴を放置するリスク

突発性難聴は早期治療が重要な疾患です。発症から適切な治療を受けないまま時間が経過すると、以下のようなリスクが高まります。

身体的リスク

  • 永続的な難聴:発症から2週間以内に治療を開始しないと、聴力回復の可能性が大幅に低下します。特に高音域の聴力は回復が難しくなることが多いです。
  • 慢性的な耳鳴り:難聴が改善しないと、耳鳴りも慢性化する傾向があります。慢性的な耳鳴りは生活の質を著しく低下させることがあります。
  • 平衡感覚の障害:内耳は聴覚だけでなく平衡感覚にも関わっています。治療が遅れると、めまいや平衡障害が長期化することがあります。
  • 聴力の左右差:片側の聴力が低下したままだと、音の方向感覚が乱れ、日常生活に支障をきたすことがあります。
  • 音の歪み:聴力が部分的に回復した場合でも、音が歪んで聞こえる「音歪み」が残ることがあります。

精神的・社会的リスク

  • コミュニケーション障害:難聴により会話の理解が困難になり、社会的なコミュニケーションに支障をきたします。
  • 孤立感:聞き取りの困難さから、会話や集まりを避けるようになり、社会的孤立を招くことがあります。
  • 不安やうつ:聴力が回復しない不安や、コミュニケーション障害によるストレスから、不安障害やうつ症状を引き起こすことがあります。
  • 仕事への影響:聴力障害により職場でのコミュニケーションが困難になり、仕事のパフォーマンスに影響することがあります。
  • 生活の質の低下:難聴や耳鳴りにより、音楽鑑賞や映画鑑賞などの楽しみが減少し、全体的な生活の質が低下します。

早期対処の重要性

突発性難聴は、早期の適切な対応が最も重要です。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 発症から1週間以内の治療開始で、聴力完全回復の可能性が最も高い
  • 早期の治療ほど、耳鳴りの改善率も高くなる
  • めまいなどの随伴症状の早期改善が期待できる
  • 精神的ストレスや不安の軽減につながる
  • 社会生活や仕事への早期復帰が可能になる

突発性難聴の症状を感じたら、できるだけ早く医療機関を受診することをおすすめします。また、西洋医学的治療と並行して、当院の鍼灸治療を受けることで、回復の可能性を高めることができます。特に発症から時間が経過したケースでも、鍼灸治療による改善例は多数あります。

当院の突発性難聴施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで突発性難聴の改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、聴力回復と全身の健康バランスを整えていきます。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:痛みが少なく、初めての方でも安心して受けられる優しい施術です。遠隔反射を利用した施術で効果を高めます。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 耳周辺の局所治療と全身治療の併用:耳の周囲のツボへの施術と全身のバランスを整える施術を組み合わせ、総合的なアプローチを行います。
  • 自律神経調整:自律神経のバランスを整えることで、内耳の血流改善を促します。
  • 頭頸部の筋緊張緩和:首や肩の筋肉の緊張を緩和し、耳への血流を改善します。

施術の流れ

  1. 問診:難聴の発症状況や症状の詳細、既往歴、生活習慣などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:必要に応じて、頭頸部や肩の緊張を緩和する優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

突発性難聴に効果的なツボ

当院では例えば以下のツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 聴宮(ちょうきゅう):手の小指と薬指の間にあるツボで、耳の機能を改善する効果があります。
  • 太谿(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、耳の症状を改善します。
  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、全身の気血のバランスを整えます。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、頭部や顔面の症状に効果的です。

耳周辺と頭部のツボ(局所治療)

  • 翳風(えいふう):耳の後ろのくぼみにあるツボで、耳の機能改善に効果的です。
  • 完骨(かんこつ):乳様突起(耳の後ろの骨の出っ張り)の後ろ下方にあるツボで、耳鳴りや難聴に効果があります。
  • 耳門(じもん):耳の前方のくぼみにあるツボで、聴覚機能の改善に効果的です。
  • 百会(ひゃくえ):頭頂部の真ん中にあるツボで、頭部の血流を改善し、聴力回復を助けます。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

当院での治療効果

当院の突発性難聴の治療では、以下のような効果が期待できます:

  • 聴力の改善:鍼灸治療により内耳の血流が促進され、聴力の回復を助けます。
  • 耳鳴りの軽減:自律神経のバランスを整えることで、耳鳴りの程度や頻度が軽減することがあります。
  • めまいの改善:内耳の機能が改善することで、めまいや平衡障害が軽減します。
  • ストレスの軽減:鍼灸治療のリラックス効果により、全身の緊張が緩和され、ストレスレベルが下がります。
  • 睡眠の質の向上:自律神経のバランスが整うことで、睡眠の質が向上し、回復力が高まります。

突発性難聴は個人差が大きく、発症からの期間や症状の程度によって回復の程度も異なります。特に発症から早期(2週間以内)の治療開始が望ましいですが、当院では発症から時間が経過したケースでも改善が見られることがあります。西洋医学的治療と併用することで、さらに効果が高まる場合もあります。

突発性難聴に関するよくある質問(FAQ)

Q: 突発性難聴の治療には何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や発症からの期間によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 発症から2週間以内の急性期:週2〜3回の頻度で2〜4週間
  • 発症から1〜3ヶ月の回復期:週1〜2回の頻度で4〜8週間
  • 発症から3ヶ月以上経過した慢性期:週1回の頻度で8〜12週間

初回の施術後に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。なお、治療効果は個人差が大きく、発症からの期間が長いほど完全回復までに時間がかかる傾向がありますが、慢性化したケースでも一定の改善が見られることがあります。

Q: 病院での治療と並行して鍼灸治療を受けても大丈夫ですか?

はい、病院での治療と並行して鍼灸治療を受けることは可能です。むしろ、相乗効果が期待できる場合が多いです。

病院でのステロイド治療や血流改善薬などの薬物療法は、炎症を抑えたり血流を改善したりする直接的な効果がありますが、鍼灸治療は自律神経のバランスを整え、体全体の血流を促進し、自然治癒力を高める効果があります。

当院の鍼灸治療は西洋医学的治療の効果を高めたり、薬物治療での改善が不十分な場合に補完的な役割を果たすことができます。ただし、現在受けている治療内容や使用中の薬剤については、初回カウンセリング時に詳しくお聞かせください。

Q: 発症から長期間経過していますが、鍼灸治療で効果はありますか?

発症から時間が経過しているケースでも、鍼灸治療による改善の可能性はあります。一般的に突発性難聴は発症から2週間以内の治療開始が最も効果的とされていますが、それ以降でも聴力の改善や耳鳴りの軽減が見られることがあります。

発症から3ヶ月以上経過した慢性期の場合、完全回復は難しいことが多いですが、部分的な聴力改善や耳鳴りの軽減、耳の閉塞感の改善などの効果が期待できます。特に東洋医学的アプローチは、西洋医学的治療で改善が見られなかったケースでも効果を発揮することがあります。

当院では、長期間経過したケースでも、あきらめずに一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。まずは初回のカウンセリングで詳しくお話を伺い、治療の可能性を検討させていただきます。

Q: 耳鳴りだけが残っていますが、改善する可能性はありますか?

はい、聴力は回復したものの耳鳴りだけが残っているケースでも、鍼灸治療による改善の可能性があります。

耳鳴りは、内耳の障害だけでなく、自律神経のバランスの乱れや筋肉の緊張、ストレスなど様々な要因が関与しています。鍼灸治療は、これらの要因に総合的にアプローチすることができるため、耳鳴りの軽減に効果的な場合が多いです。

当院での治療では、耳鳴りの種類(高音・低音・断続的・持続的など)や体質、生活習慣などを考慮した総合的なアプローチを行います。耳鳴りの完全な消失は難しい場合もありますが、音量の低下や気になる頻度の減少など、生活の質を向上させる改善が期待できます。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日の激しい運動や長時間の入浴(サウナなど)は避ける
  • 冷たい飲食物の摂取を控え、できるだけ温かい飲み物を摂る
  • アルコールの摂取を控える
  • 水分をしっかり摂る(特に白湯がおすすめです)
  • 耳を冷やさないよう注意し、寒い季節は特に耳を保温する
  • 大きな音を避け、耳への負担を減らす
  • 十分な休息と睡眠をとる

また、稀に施術後に「好転反応」として、一時的に症状が強くなったり、だるさを感じたりすることがあります。これは体が治癒に向かうプロセスの一つで、通常2〜3日で収まります。不安を感じる場合は、ご連絡ください。

突発性難聴改善のための自宅でのセルフケア

突発性難聴の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、回復を促進し、再発予防にもつながります。

耳と頭部のケア

  • 耳の保温:特に寒い季節は、耳を冷やさないよう帽子やイヤーウォーマーなどで保温しましょう。
  • 騒音環境の回避:大きな音や長時間の騒音は内耳に負担をかけるため、できるだけ避けましょう。
  • 頭頸部のマッサージ:首や肩、後頭部の軽いマッサージを行い、緊張を緩和させましょう。
  • 耳のツボ押し:翳風(耳の後ろのくぼみ)や完骨(耳の後ろ下方)などのツボを、指で優しく押さえましょう。

血行促進と自律神経調整

  • 入浴:ぬるめのお湯(38〜40℃程度)にゆっくり浸かり、全身の血行を促進しましょう。ただし、サウナや長時間の入浴は避けてください。
  • 足湯:足首までお湯につける足湯も血行促進に効果的です。42℃程度のやや熱めのお湯に20分程度浸かりましょう。
  • 軽い運動:ウォーキングなどの軽い有酸素運動は、全身の血行を良くし、自律神経のバランスを整えます。
  • 深呼吸:1日数回、意識的に深呼吸(腹式呼吸)を行うことで、自律神経のバランスを整えることができます。

食生活の改善

  • 血行促進食品:生姜、にんにく、玉ねぎ、唐辛子などの食材には血行を促進する効果があります。
  • 抗酸化物質が豊富な食品:ブルーベリー、ほうれん草、ブロッコリーなどの抗酸化物質が豊富な食品は、内耳の細胞を保護する効果があります。
  • オメガ3脂肪酸:青魚(サバ、サンマなど)に含まれるオメガ3脂肪酸は、炎症を抑える効果があります。
  • ビタミンB群:レバーや卵、玄米などに含まれるビタミンB群は、神経機能の維持に役立ちます。
  • 控えたい食品:カフェイン、アルコール、塩分の多い食品、加工食品は血流に悪影響を与える可能性があるため、摂取を控えめにしましょう。

ストレス管理と生活習慣の改善

  • 十分な睡眠:質の良い睡眠は回復力を高めます。規則正しい就寝・起床時間を心がけましょう。
  • ストレス軽減:瞑想やヨガ、趣味の時間など、ストレスを軽減する活動を取り入れましょう。
  • 禁煙:喫煙は血管を収縮させ、内耳の血流を悪化させるため、禁煙が推奨されます。
  • 水分摂取:適切な水分摂取は血液の循環を良くします。特に白湯(さゆ)がおすすめです。

簡単にできるツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 翳風(えいふう):耳の後ろのくぼみにあるツボです。耳の機能改善に効果があります。
  • 聴宮(ちょうきゅう):手の小指と薬指の間にあるツボです。耳鳴りや難聴に効果があります。
  • 太谿(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、耳の症状を改善します。
  • 百会(ひゃくえ):頭頂部の真ん中にあるツボです。頭部の血流を改善し、聴力回復を助けます。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、突発性難聴の回復をサポートすることができます。ただし、セルフケアだけでなく、医療機関や当院での専門的な治療を並行して受けることが重要です。

突発性難聴のまとめと施術のご案内

突発性難聴の要約

突発性難聴は、特に誘因なく急激に発症する片側性の感音難聴です。西洋医学ではウイルス感染や内耳循環障害などが原因と考えられており、東洋医学では気血の流れの異常や臓腑(特に腎と肝)のバランスの乱れが関与していると捉えられています。

症状は難聴だけでなく、耳鳴り、耳の閉塞感、めまいなどを伴うことがあり、放置すると永続的な難聴につながる可能性があります。特に発症から2週間以内の早期治療が推奨されますが、それ以降でも適切な治療により改善が期待できます。

治療には西洋医学的アプローチ(ステロイド治療、血流改善薬など)と東洋医学的アプローチ(鍼灸治療、漢方薬など)があり、両方を組み合わせることで効果を高めることができます。また、日常生活でのセルフケアも回復を促進する重要な要素です。

当院のアプローチの特徴

当院では、突発性難聴に対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った鍼灸治療と、耳周辺の局所治療を組み合わせた施術
  • 自律神経のバランスを整え、内耳の血流を改善する施術
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「聴力が回復した」「耳鳴りが軽減した」「耳の閉塞感が改善した」「めまいが減った」といったお声をいただいております。突発性難聴は早期治療が重要ですが、発症から時間が経過したケースでも諦めずにご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

突発性難聴の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
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072-622ー0134

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月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

突発性難聴は早期の適切な対処が重要です。症状にお気づきの際は、できるだけ早くご相談ください。当院では、あなたの聴力回復をサポートし、健やかな聴覚を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 5500円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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