群発頭痛
群発頭痛でお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 片側の目の奥や側頭部に、激しく焼けるような痛みが突然襲ってくる
- 同じ時間帯に痛みが発作的に起こることが多い(特に夜間や明け方)
- 痛みがある側の目が充血したり、涙が出たり、鼻づまりや鼻水が出たりする
- 数週間から数ヶ月の「群発期」があり、その後しばらく症状が消える
- 痛みが強すぎて、じっとしていられず、歩き回ったり頭を押さえたりしてしまう
- 市販の鎮痛薬ではほとんど効果がなく、病院での治療も十分な効果が得られない
群発頭痛は、三叉神経痛と並んで「人生最悪の痛み」と呼ばれるほどの激しい痛みを伴う頭痛です。片側の目の奥や側頭部に焼けるような、刺すような、または押しつぶされるような激痛が特徴で、「自殺頭痛」とも呼ばれるほどの耐え難い痛みです。
この記事では、群発頭痛の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように群発頭痛の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学的視点での群発頭痛の原因とメカニズム
群発頭痛の定義
西洋医学では、群発頭痛は「三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)」の一種として分類されています。片側の頭部に激しい痛みが発作的に起こり、同じ側の自律神経症状(目の充血、涙、鼻づまり、鼻水など)を伴うのが特徴です。1日に1〜8回の発作が数週間から数ヶ月続く「群発期」と、その後症状が完全に消失する「寛解期」を繰り返します。
主な原因
- 視床下部の機能異常:脳の視床下部という部位の活動異常が群発頭痛の発症に関連していると考えられています。視床下部は体内時計の役割も担っており、これが群発頭痛の発作が特定の時間帯(多くは夜間や明け方)に起こりやすい理由とされています。
- 三叉神経血管系の活性化:三叉神経と周囲の血管の相互作用による炎症反応が痛みを引き起こすと考えられています。
- 遺伝的要因:家族内での発症例もあり、一部の患者さんでは遺伝的要因が関与している可能性があります。
- 環境的要因:アルコール、強い香り、高地への旅行、睡眠パターンの乱れなどが発作の引き金となることがあります。
- 男性優位性:男性は女性の約3〜4倍発症しやすいとされています。
群発頭痛が発生するメカニズム
群発頭痛は以下のようなメカニズムで発生すると考えられています:
- 視床下部の活動異常が引き金となり、三叉神経血管系が活性化されます
- 三叉神経の一部である眼神経(第1枝)の刺激により、片側の目の奥や側頭部に激しい痛みが生じます
- 同時に副交感神経が過剰に活性化され、同側の目の充血、涙、鼻づまり、鼻水などの自律神経症状が現れます
- 痛みの信号は脳の痛覚中枢に伝わり、非常に強い痛みとして認識されます
- 発作は通常15〜180分続き、その後自然に収まりますが、群発期には繰り返し発作が起こります
群発頭痛の特徴的な症状
- 痛みの性質:片側の目の奥や側頭部に、焼けるような、刺すような、あるいは押しつぶされるような激痛が生じます。痛みの強さは出産時の痛みを上回るとも言われています。
- 痛みの持続時間:一般的に15分から3時間程度続きます。
- 発作の頻度:群発期には1日に1〜8回の発作が起こります。多くの場合、同じ時間帯に発作が起こる傾向があります。
- 随伴症状:痛みがある側の目の充血、涙、まぶたの腫れ、鼻づまり、鼻水、顔の発汗、瞳孔の縮小などが見られます。
- 行動的特徴:片頭痛と異なり、じっとしていられず、歩き回ったり、頭を押さえたり、床を転げ回ったりすることがあります。
西洋医学的なアプローチでは、急性期の治療としては酸素吸入やトリプタン製剤の注射や点鼻薬、予防治療としてはカルシウム拮抗薬やステロイド剤などが用いられますが、完全に症状を抑えることは難しいケースも少なくありません。
東洋医学的視点での群発頭痛の原因とメカニズム
東洋医学での群発頭痛の捉え方
東洋医学では、群発頭痛を「偏頭痛」「頭風」「厥頭痛」などの範疇で捉え、「気・血・水」のバランスの乱れや経絡の不調によって引き起こされる状態と考えます。特に肝(かん)と胆(たん)の機能異常、気の上衝(じょうしょう)、血瘀(けつお)などが関連していると見なされます。
関連する経絡
群発頭痛に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 足の少陽胆経(しょうようたんけい):側頭部を通る経絡で、肝の熱が上昇して胆経に影響し、頭痛を引き起こすことがあります。
- 手の少陽三焦経(しょうようさんしょうけい):耳の後ろから側頭部、眉の外側にかけて走行する経絡で、頭部の気の流れに関わります。
- 足の厥陰肝経(けついんかんけい):直接頭部には走行しませんが、肝の機能異常が頭痛の原因となることがあります。
- 手の太陽小腸経(たいようしょうちょうけい):頬から耳の前方を通り、目の外側に至る経絡です。
- 督脈(とくみゃく):背骨の中心から頭頂部を通り、前額部に至る重要な経絡で、頭部への気の供給に関わります。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、群発頭痛を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 肝陽上亢(かんようじょうこう)
特徴:肝の陽気が過剰に上昇した状態です。
症状:激しい片側頭痛、顔面紅潮、目の充血、イライラ、めまい、不眠、脈が弦で強い。
改善方法:肝陽を抑え、肝の熱を冷ます治療が効果的です。
2. 肝風内動(かんふうないどう)
特徴:肝の機能異常により内部に「風」が生じた状態です。
症状:激しい頭痛に加えて、めまい、ふらつき、手足のしびれやけいれんを伴うことがあります。
改善方法:肝を潤し風を鎮める治療が効果的です。
3. 気滞血瘀(きたいけつお)
特徴:気の流れが滞り、その結果血液の循環も悪くなった状態です。
症状:刺すような、固定した痛み、ストレスで悪化、月経と関連して悪化することがある(女性の場合)。
改善方法:気の流れを改善し、血の巡りを促進する治療が効果的です。
4. 腎精不足(じんせいふそく)
特徴:腎の精気が不足した状態で、主に長期間の群発頭痛や加齢に関連します。
症状:慢性的な頭痛、めまい、耳鳴り、腰や膝の痛み、疲れやすさを伴います。
改善方法:腎を補い、精気を養う治療が効果的です。
5. 痰湿上擾(たんしつじょうじょう)
特徴:体内の湿気や痰が頭部に上昇して脳を乱した状態です。
症状:頭重感、めまい、吐き気、胸やけ、多痰、舌に厚い苔がつきます。
改善方法:痰湿を取り除き、脾の機能を高める治療が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、群発頭痛は主に以下の臓腑の機能と関連しています:
- 肝(かん):気の流れを調整する役割があり、ストレスや感情の乱れにより肝の機能が低下すると、気の流れが乱れ、頭痛の原因となります。肝の陽気が過剰になると上昇して頭部に影響を与えます。
- 胆(たん):肝と表裏の関係にあり、胆経は頭部の側面を通ります。胆の機能不全は側頭部の痛みに関連することがあります。
- 腎(じん):腎は精気を蓄え、髄(脳を含む)を養う役割があります。腎精不足は慢性的な頭痛の素因となることがあります。
- 脾(ひ):消化機能を担当し、湿を運化する役割があります。脾の機能低下は痰湿を生じさせ、頭部に上昇して頭痛の原因となることがあります。
- 心(しん):血を循環させる役割があり、心火が上炎すると頭痛を引き起こすことがあります。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化も群発頭痛の発症や悪化に影響すると考えます:
- 春:肝の気が活発になる季節で、肝陽上亢や肝風内動による頭痛が起こりやすい時期です。
- 気候の変化:気圧の変化や気温の急激な変動は、体内の気の流れに影響を与え、頭痛の引き金となることがあります。
- 湿度の高い環境:湿度が高いと体内に痰湿が生じやすくなり、頭痛の原因となることがあります。
- 寒冷刺激:寒気は気血の流れを停滞させ、頭痛を誘発または悪化させることがあります。
- ストレスの多い環境:精神的緊張やストレスは肝の機能に影響を与え、頭痛の原因となります。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
分類・定義 | 三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)の一種 | 偏頭痛、頭風、厥頭痛などに分類 |
原因の捉え方 | 視床下部の機能異常、三叉神経血管系の活性化、遺伝的要因 | 肝陽上亢、気滞血瘀、痰湿上擾など、気・血・水のバランスの乱れ |
診断方法 | 国際頭痛分類による診断基準、MRIやCTなどの画像検査(他疾患の除外) | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診 |
急性期治療 | 酸素吸入、トリプタン製剤(注射・点鼻)、麦角製剤 | 証に応じた鍼灸治療、漢方薬 |
予防治療 | カルシウム拮抗薬、ステロイド剤、リチウム、抗てんかん薬 | 体質改善のための定期的な鍼灸治療、体質に合わせた漢方薬、養生法 |
個別性の考慮 | 統一された診断基準と治療ガイドラインに基づく | 患者一人ひとりの体質、証に合わせた個別治療 |
副作用の有無 | 薬物治療に伴う副作用のリスクがある | 鍼灸治療は副作用が少なく、体質に合った漢方薬は比較的安全 |
治療の焦点 | 症状の抑制と発作頻度の減少 | 根本的な体質改善と発作予防、症状緩和 |
西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なる視点から群発頭痛にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。特に難治性の群発頭痛では、両方のアプローチを組み合わせることで、より効果的な症状コントロールが期待できます。
群発頭痛を放置するリスク
群発頭痛は極めて強い痛みを伴う疾患ですが、「一時的なもの」「仕方ない」と諦めてしまう方も少なくありません。しかし、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。
身体的リスク
- 痛みの慢性化:放置すると、発作の頻度が増加したり、群発期が長期化したりする可能性があります。
- 自律神経系への影響:繰り返される激しい痛みは自律神経系のバランスを崩し、他の自律神経症状(消化器症状、睡眠障害など)につながることがあります。
- 鎮痛薬の乱用:痛みを抑えようと市販の鎮痛薬を過剰に服用することで、薬物乱用頭痛を併発するリスクがあります。
- 血圧上昇:発作時の激しい痛みは一時的に血圧を上昇させ、繰り返されると循環器系に負担をかける可能性があります。
- 免疫機能の低下:慢性的な痛みやそれに伴うストレスは、免疫機能を低下させることがあります。
精神的・社会的リスク
- 抑うつ状態:耐え難い痛みが繰り返されることで、無力感や絶望感を抱き、抑うつ状態に陥るリスクがあります。
- 不安障害:「また発作が来るのではないか」という恐怖や不安が強まり、不安障害を発症することがあります。
- 睡眠障害:特に夜間や明け方に発作が起こりやすい群発頭痛では、睡眠の質が著しく低下し、慢性的な睡眠不足につながります。
- 社会生活への影響:予測不能な発作により、仕事や学校、家庭生活に支障をきたすことがあります。
- 孤立感:周囲に理解されにくい痛みであるため、孤立感や疎外感を抱くことがあります。
- 自殺リスク:「自殺頭痛」とも呼ばれるほどの激しい痛みが、最悪の場合、自殺念慮につながることも報告されています。
早期対処の重要性
群発頭痛は、早期に適切な対処を行うことで、発作の回数や強さを軽減できる可能性があります。早期対処には以下のようなメリットがあります:
- 発作の重症化を防ぎ、痛みの強さを軽減できる
- 群発期の長さを短縮できる可能性がある
- 薬物乱用などの二次的な問題を予防できる
- 精神的・社会的な悪影響を最小限に抑えられる
- 生活の質を維持・向上させることができる
群発頭痛のような激しい痛みは「我慢するもの」ではありません。症状が現れたら、専門家に相談し、適切な治療を受けることが重要です。当院では、西洋医学的治療と並行して、東洋医学的アプローチによる症状緩和と体質改善のサポートを行っています。
当院の群発頭痛施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで群発頭痛の症状緩和と体質改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、発作の頻度や強さの軽減、群発期の短縮を図ります。
施術の特徴
- 手足のツボを使った鍼灸治療:頭部から離れた部位のツボを使うことで、痛みの少ない施術が可能です。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 経絡調整:頭部に関わる経絡(特に少陽経、太陽経)の流れを整え、気血の巡りを改善します。
- 自律神経調整:群発頭痛に関わる自律神経の異常を調整し、発作の予防と緩和を図ります。
- 整体:頸部や肩の緊張を緩め、血流を改善することで頭部への血流を正常化します。
施術の流れ
- 問診:頭痛の発生パターン、頻度、強さ、随伴症状、生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 整体施術:頸部や肩の筋肉の緊張を緩め、血流を改善します。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
群発頭痛に効果的なツボ
当院では主に手足のツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、頭痛全般に効果があります。
- 外関(がいかん):手首から指3本分上の腕の外側にあるツボで、片頭痛や群発頭痛に効果的です。
- 足臨泣(あしりんきゅう):足の甲の第4・5中足骨間にあるツボで、特に側頭部の痛みに効果があります。
- 太衝(たいしょう):足の甲の第1・2中足骨間のくぼみにあるツボで、肝の気の流れを整えます。
- 行間(こうかん):足の第1・2指の間にあるツボで、肝火を鎮める効果があります。
- 内関(ないかん):手首の内側から指3本分上にあるツボで、吐き気や自律神経症状の緩和に効果的です。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。また、急性発作時と発作間欠期では異なるアプローチを取り、効果的な治療を心がけています。
治療の効果と期間
群発頭痛に対する鍼灸治療の効果は、以下のような点が期待できます:
- 発作の頻度減少:定期的な施術により、発作の回数が減少することがあります。
- 痛みの強さの軽減:発作時の痛みの強さが軽減されることがあります。
- 発作時間の短縮:一回の発作が続く時間が短くなることがあります。
- 群発期の短縮:群発期の期間が短くなることがあります。
- 随伴症状の緩和:目の充血や涙、鼻づまりなどの症状が軽減されることがあります。
治療期間は個人差がありますが、一般的には以下のようなスケジュールが目安となります:
- 群発期:週2〜3回の頻度で施術を行い、症状の早期緩和を目指します。
- 群発期終了後:月1〜2回の頻度でメンテナンス施術を行い、次の群発期の予防や軽減を図ります。
- 長期的な体質改善:体質的な要因がある場合は、季節の変わり目などに定期的な施術を継続することで、根本的な改善を目指します。
個々の症状や体質、生活環境によって最適な治療計画は異なりますので、初回のカウンセリングでじっくりとお話を伺い、あなたに合った施術プランをご提案いたします。
群発頭痛に関するよくある質問(FAQ)
群発頭痛と片頭痛は、どちらも重度の頭痛を引き起こしますが、いくつかの重要な違いがあります:
- 痛みの性質:群発頭痛は片側の目の奥や側頭部に限局した激痛で、「焼けるような」「刺すような」痛みが特徴です。片頭痛は拍動性の痛みで、頭の片側または両側に現れることがあります。
- 持続時間:群発頭痛の発作は通常15分〜3時間程度で終わりますが、片頭痛は4〜72時間続くことがあります。
- 行動パターン:群発頭痛の患者さんは痛みで動き回ることが多いですが、片頭痛の患者さんは通常静かに横になることを好みます。
- 随伴症状:群発頭痛は目の充血、涙、鼻づまりなどの自律神経症状を伴います。片頭痛は光・音・におい過敏、吐き気、嘔吐などを伴うことが多いです。
- 発生パターン:群発頭痛は数週間から数ヶ月続く「群発期」と症状のない「寛解期」を繰り返しますが、片頭痛にはそのようなパターンはありません。
これらの違いを正確に診断することが、適切な治療法の選択に重要です。当院では詳細な問診と東洋医学的診断を組み合わせて、あなたの頭痛のタイプを見極め、最適な治療法をご提案します。
はい、発作中でも鍼灸治療を受けることは可能です。実際、発作中の鍼灸治療は以下のような効果が期待できます:
- 特定のツボへの刺激により、脳内の痛みを抑制する物質(エンドルフィンなど)の分泌を促進し、急性の痛みを和らげることがあります。
- 自律神経系のバランスを調整し、充血や涙などの随伴症状を軽減することがあります。
- 血流を改善し、発作の持続時間を短縮する可能性があります。
ただし、発作中は非常に強い痛みのため来院が困難な場合も多いです。そのため、当院では予防的な治療、つまり発作間欠期や群発期の初期からの定期的な施術をおすすめしています。これにより、発作の頻度や強さを軽減し、群発期の短縮を図ることができます。緊急時の対応についてもご相談ください。
群発頭痛の治療期間は個人差が大きく、症状の重症度や群発期の長さ、体質的な要因などによって異なります。一般的には以下のような目安があります:
- 群発期の症状緩和:週2〜3回の頻度で、群発期が終了するまで(通常数週間から数ヶ月)
- 発作予防:群発期が終わった後も、月1〜2回の頻度でメンテナンス治療を続けることで、次の群発期の予防や症状の軽減が期待できます
- 体質改善:根本的な体質改善を目指す場合は、季節の変わり目などに定期的な治療を1年以上継続することもあります
初回のカウンセリングでは、あなたの症状のパターンや体質を詳しく診断し、最適な治療計画をご提案します。治療の進行に応じて計画を調整していきますので、症状の変化を当院にお知らせください。多くの患者様が3〜5回の施術で症状の改善を実感されていますが、根本的な改善のためには継続的な施術をおすすめしています。
はい、西洋医学の治療と鍼灸治療は併用することができます。むしろ、両方のアプローチを組み合わせることで相乗効果が期待できる場合も多いです。
西洋医学の治療(酸素療法、トリプタン製剤、予防薬など)は急性発作の緩和や頻度の減少に効果的ですが、副作用の懸念や完全に症状をコントロールできないケースもあります。一方、鍼灸治療は体全体のバランスを整え、自然治癒力を高める効果があり、副作用のリスクが少ないという特徴があります。
当院では、すでに医療機関で処方されている薬物療法を継続しながら、補完的に鍼灸治療を受けられる方も多くいらっしゃいます。治療を始める際には、現在受けている治療や服用中のお薬について詳しくお聞かせください。また、鍼灸治療を始めて症状が改善した場合でも、医師の指示なく薬の服用を中止せず、担当医に相談することをおすすめします。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 水分摂取:十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させましょう。
- アルコール控え:施術当日はアルコールを控えることをおすすめします。アルコールは群発頭痛の発作の引き金になることもあります。
- 入浴:施術直後の長時間の入浴や熱いお風呂、サウナは避けましょう。シャワーや温めのお風呂は問題ありません。
- 食事:極端に空腹になったり、過食したりせず、規則正しい食事を心がけましょう。
- 睡眠:規則正しい睡眠習慣を維持し、十分な休息をとりましょう。特に群発頭痛は睡眠と関連している場合が多いです。
- ストレス管理:可能な限りストレスを軽減し、リラックスする時間を確保しましょう。
- 発作の引き金を避ける:あなたの発作の引き金となるものがわかっている場合(強い香り、特定の食品など)は避けましょう。
また、施術後に症状の変化(良くも悪くも)があれば、次回の施術時に教えていただくと、より効果的な治療計画を立てることができます。何か気になることがあれば、いつでも院長にご相談ください。
群発頭痛改善のための自宅でのセルフケア
群発頭痛の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と発作予防につながります。
生活習慣の改善
- 規則正しい睡眠:毎日同じ時間に就寝・起床することで、体内時計を安定させます。群発頭痛は睡眠のリズムと関連することが多いので特に重要です。
- 飲酒制限:アルコール(特に赤ワイン)は群発頭痛の発作を誘発することがあるため、群発期には完全に避けることをおすすめします。
- 喫煙の回避:タバコは血管収縮作用があり、群発頭痛を悪化させる可能性があります。禁煙または減煙を検討しましょう。
- ストレス管理:瞑想、深呼吸、ヨガなどのリラクゼーション法を取り入れ、ストレスを軽減しましょう。
- 水分摂取:十分な水分を摂取し、体内の循環を良好に保ちましょう。脱水は頭痛の誘因となることがあります。
発作時の対処法
- 冷却:痛みのある側の側頭部や目の周りに冷たいタオルやアイスパックを当てると、一時的に痛みが和らぐことがあります。
- 深呼吸:ゆっくりと深い呼吸を繰り返すことで、痛みの感じ方を和らげる効果があります。4秒かけて吸い、7秒保持し、8秒かけて吐く「4-7-8呼吸法」を試してみましょう。
- 安静:暗く静かな環境で休むことで、発作の強さを軽減できることがあります。
- 医師から処方された薬の服用:医師から処方された発作時の薬(トリプタン製剤など)がある場合は、指示通りに服用してください。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 合谷(ごうこく):親指と人差し指の付け根の骨が交わるあたりのツボです。頭痛全般に効果があります。
- 太衝(たいしょう):足の甲の第1・2中足骨間のくぼみにあるツボです。肝の気の流れを整えます。
- 内関(ないかん):手首の内側から指3本分上にあるツボです。吐き気や自律神経症状の緩和に効果的です。
- 足臨泣(あしりんきゅう):足の甲の第4・5中足骨間にあるツボです。特に側頭部の痛みに効果があります。
食事の注意点
- MSG(味の素など)の回避:一部の方ではMSG(グルタミン酸ナトリウム)が頭痛の引き金になることがあります。
- チョコレートと熟成チーズの制限:これらの食品に含まれるチラミンという物質が頭痛を誘発することがあります。
- カフェインの適量摂取:過剰なカフェイン摂取も回避しましょう。群発期には特に注意が必要です。
- 食事の規則性:食事を抜いたり、極端に遅らせたりすると頭痛の引き金になることがあります。規則正しい食事を心がけましょう。
日記をつける
頭痛日記をつけることで、あなた自身の発作パターンや引き金となる要因を特定するのに役立ちます。記録すべき項目は以下の通りです:
- 発作の日時と持続時間
- 痛みの強さ(1〜10のスケール)
- 痛みの部位と特徴
- 随伴症状(目の充血、涙、鼻づまりなど)
- 発作前の出来事(食べた物、飲み物、ストレス、天候など)
- 服用した薬と効果
- 睡眠時間と質
これらのセルフケア方法を日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、群発頭痛の症状を和らげることができます。ただし、これらはあくまで補助的な方法であり、医師や専門家による適切な治療を受けることが重要です。当院での施術と併せて、総合的なアプローチで群発頭痛の改善を目指しましょう。
群発頭痛のまとめと施術のご案内
群発頭痛の要約
群発頭痛は、片側の目の奥や側頭部に激しい痛みが発作的に起こる頭痛です。「自殺頭痛」とも呼ばれるほどの耐え難い痛みが特徴で、同側の目の充血、涙、鼻づまりなどの自律神経症状を伴います。数週間から数ヶ月続く「群発期」と症状のない「寛解期」を繰り返すパターンがあります。
西洋医学では視床下部の機能異常や三叉神経血管系の活性化が原因と考えられ、東洋医学では肝陽上亢や気滞血瘀などの気・血・水のバランスの乱れとして捉えられています。
群発頭痛は放置すると痛みの慢性化、自律神経系への悪影響、精神的な苦痛など様々なリスクがあります。西洋医学的治療(酸素吸入、トリプタン製剤など)と東洋医学的アプローチ(鍼灸治療、養生法など)を組み合わせることで、効果的な症状コントロールが期待できます。
当院のアプローチの特徴
当院では、群発頭痛に対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
- 自律神経系の調整による発作の予防と緩和
- 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と群発期の短縮を目指した施術
多くの患者様から「発作の頻度が減った」「痛みの強さが軽減した」「群発期が短くなった」「日常生活が送りやすくなった」といったお声をいただいております。群発頭痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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群発頭痛は「人生最悪の痛み」とも言われる辛い症状ですが、適切なケアと施術で必ず改善できます。当院では、あなたの群発頭痛の症状緩和と体質改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。お一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。
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