尾骨の痛み

 

尾骨の痛みでお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 椅子に座ると尾骨付近に鋭い痛みがある
  • 長時間座っていると痛みが増し、立ち上がるときに特に痛む
  • 硬い椅子やベンチに座るのが辛い
  • 排便時や体を前かがみにすると痛みが出る
  • 転倒や出産後から尾骨の痛みが続いている
  • 座る姿勢を何度も変えないと痛みで集中できない

尾骨(尾てい骨)の痛みは、座る、立つなどの日常的な動作で強い不快感をもたらし、生活の質を著しく低下させる症状です。尾骨は背骨の最下部に位置する小さな骨で、転倒や衝撃、出産などによる外傷、長時間の座位姿勢などが原因で痛みが生じることがあります。

この記事では、尾骨の痛みの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように尾骨の痛みを緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学的視点での尾骨の痛みの原因とメカニズム

尾骨の痛みとは

西洋医学では、尾骨の痛み(尾骨痛、尾骨部痛、尾骨痛症候群)は「尾骨とその周辺部位に生じる痛みで、特に座位時に増強する症状」と定義されています。尾骨は通常3~5個の小さな骨が連結した構造で、仙骨の下に位置し、骨盤底筋群の一部の付着部となっています。

主な原因

  • 外傷・転倒:尾骨に直接衝撃を受ける転倒(特に後方への転倒)や、スポーツでの接触による尾骨の骨折、脱臼、挫傷
  • 出産による損傷:出産時の圧力により尾骨が損傷することがあり、特に難産の場合にリスクが高まります
  • 長時間の座位姿勢:硬い椅子や不適切な座面での長時間の座位により、尾骨周辺の組織に過度な圧力がかかる
  • 骨の変形・異常:先天的な尾骨の形状異常や、加齢による変性変化
  • 体重増加・肥満:過剰な体重により尾骨部への圧力が増加する
  • 仙腸関節機能不全:仙腸関節の機能不全が尾骨部の負担を増加させる

尾骨の痛みが発生するメカニズム

尾骨の痛みは以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 外傷や過度な圧力により、尾骨そのものや尾骨周囲の靭帯、筋肉、神経が損傷します
  2. 損傷部位では炎症反応が起こり、腫れや痛みを引き起こします
  3. 尾骨の位置異常(前方への過度な屈曲など)が生じると、座る度に異常な圧力がかかり、痛みが増強します
  4. 周囲の筋肉(特に骨盤底筋群)が防御性に緊張し、これが痛みをさらに悪化させる悪循環を形成します
  5. 慢性化すると、中枢神経系の感作(痛みに対する過敏反応)が起こり、わずかな刺激でも強い痛みを感じるようになることがあります

主な症状

  • 座位時の痛み:特に硬い椅子に座ったときに尾骨部に鋭い痛みを感じる
  • 立ち上がり時の痛み:座位から立ち上がる瞬間に痛みが増強する
  • 長時間座位での痛みの増強:座っている時間が長くなるほど痛みが強くなる
  • 排便時の痛み:排便時の腹圧により尾骨部の痛みが増強する
  • 体を前かがみにしたときの痛み:前屈により尾骨に圧力がかかると痛みが出る
  • 性行為時の痛み:特に女性の場合、性行為により尾骨部に痛みが生じることがある
  • 圧痛:尾骨部を直接触ると痛みを感じる

西洋医学的なアプローチでは、尾骨の痛みに対して、消炎鎮痛剤、クッションの使用、物理療法、骨盤底筋のリハビリテーションなどの保存的治療が主に行われます。重度の場合は、局所麻酔剤の注射や、非常に稀ですが外科的処置が検討されることもあります。

東洋医学的視点での尾骨の痛みの原因とメカニズム

東洋医学での尾骨の痛みの捉え方

東洋医学では、尾骨の痛みを「尾閭痛(びりゅうつう)」と表現し、主に「気滞血瘀(きたいけつお)」「寒湿侵入(かんしつしんにゅう)」「腎虚(じんきょ)」などの状態によって引き起こされると考えます。尾骨部は「命門(めいもん)」と呼ばれる重要なエネルギーポイントに近く、ここでの痛みは全身の気血の流れにも影響を与えます。

関連する経絡

尾骨の痛みに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 督脈(とくみゃく):背骨の中心を通る重要な経絡で、尾骨部の「長強(ちょうきょう)」というツボがあります。全身の陽気を統括し、腰部や背部の痛みに関連します。
  • 膀胱経(ぼうこうけい):背中を通り下肢の後側を通る経絡で、腰部や尾骨部の痛みに関連します。
  • 腎経(じんけい):下肢内側を通り、下腹部に至る経絡で、尾骨部の痛みや腰痛と関連があります。腎は骨を司るとされ、尾骨のような骨の問題に深く関わります。
  • 任脈(にんみゃく):腹部の正中線を通る経絡で、骨盤内臓器と関連があり、尾骨痛と間接的に関連することがあります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、尾骨の痛みを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 気滞血瘀(きたいけつお)

特徴:気の流れが滞り、血液の循環が悪くなった状態です。主に外傷や打撲などで起こります。
症状:鋭い刺すような痛み、特定の場所に固定した痛み、触ると痛む、夜間や疲労時に悪化する。
改善方法:気の流れを促進し、血行を改善する行気活血の治療が効果的です。

2. 寒湿侵入(かんしつしんにゅう)

特徴:冷えや湿気が尾骨部に侵入した状態です。冷たい場所に長時間座ったり、湿気の多い環境にいることで発症します。
症状:重だるい痛み、冷えると痛みが増す、湿度の高い日に症状が悪化する、温めると楽になる。
改善方法:体を温め、湿を取り除く温経散寒除湿の治療が効果的です。

3. 腎虚(じんきょ)

特徴:腎の機能が低下した状態で、特に高齢者や慢性的な疲労がある方に多く見られます。
症状:鈍い痛み、長期間続く慢性的な痛み、疲れると悪化する、腰や膝の冷えや痛みを伴う、夜間頻尿。
改善方法:腎の機能を高める補腎の治療が効果的です。

4. 肝腎陰虚(かんじんいんきょ)

特徴:肝と腎の陰が不足した状態で、長期間のストレスや過労がある方に見られます。
症状:尾骨痛に加え、頭痛、めまい、耳鳴り、不眠、イライラ、目の疲れなどを伴う。
改善方法:肝腎の陰を補う滋陰の治療が効果的です。

5. 湿熱(しつねつ)

特徴:湿と熱が尾骨部に溜まった状態で、主に長時間座位や骨盤内の炎症性疾患に伴って見られます。
症状:熱感を伴う痛み、座ると痛みが強くなる、排尿時や排便時の不快感を伴うことがある。
改善方法:湿熱を取り除く清熱利湿の治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、尾骨の痛みは以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):骨を司る臓器とされ、腎の機能低下は骨の問題につながります。尾骨の痛みは腎虚と密接に関連することがあります。
  • 肝(かん):筋や腱を支配し、血を蔵する役割があります。肝の機能不全は筋肉の緊張や気滞を引き起こし、尾骨周辺の痛みにつながることがあります。
  • 脾(ひ):水湿を運化する機能があり、脾の機能低下は湿の停滞を招き、尾骨部の寒湿や湿熱の原因となります。
  • 膀胱(ぼうこう):尾骨に近接する臓器で、膀胱経の流れの停滞は尾骨部の痛みと関連します。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も尾骨の痛みに影響すると考えます:

  • :寒さにより気血の流れが滞りやすくなり、特に寒湿タイプの尾骨痛が悪化しやすい季節です。
  • 梅雨や湿度の高い時期:湿邪が体内に侵入しやすくなり、湿タイプの尾骨痛が悪化しやすくなります。
  • 冷房の効いた環境:長時間冷房の下で過ごすと、寒湿が侵入しやすくなり、尾骨痛を誘発することがあります。
  • 座り仕事の多い環境:長時間同じ姿勢でいることで気血の流れが滞り、尾骨部の痛みを悪化させることがあります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
病名・呼称 尾骨痛、尾骨部痛、尾骨痛症候群 尾閭痛(びりゅうつう)
原因の捉え方 外傷、長時間の座位、骨の形状異常、骨盤底筋群の緊張など物理的・構造的な問題 気滞血瘀、寒湿侵入、腎虚などの気血や臓腑のバランスの乱れ
診断方法 画像診断(X線、MRI)、理学的検査(圧痛点の確認など)、病歴聴取 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 消炎鎮痛剤、クッション使用、物理療法(温熱、超音波など)、骨盤底筋のリハビリ 鍼灸治療、体質や証に合わせた漢方薬、推拿(すいな)、養生法
治療の焦点 尾骨部の痛みの直接的な緩和、炎症の抑制、組織の修復 気血の流れの改善、経絡の通りを回復、体全体のバランスを整える
全身への視点 局所的な問題として捉えることが多い(ただし、姿勢や骨盤全体のバランスも考慮) 全身の気血のバランスや五臓六腑の機能との関連を重視
外的要因の考慮 人間工学的要因(座面の硬さなど)、外傷歴 気候(寒冷、湿度)、季節変化、生活環境や感情的ストレスも重視
個別化の程度 病態による標準的な治療プロトコル 体質や証に基づいた高度に個別化された治療

西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なる視点から尾骨の痛みにアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

尾骨の痛みを放置するリスク

尾骨の痛みは「我慢すれば治る」と考えられがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題につながる可能性があります。

身体的リスク

  • 慢性痛症候群の発症:長期間放置すると中枢神経系の感作が起こり、痛みに対する過敏性が高まり、治療が困難な慢性痛症候群に発展することがあります。
  • 姿勢の悪化:痛みを避けるための不自然な座り方や立ち方が習慣化し、姿勢が歪み、脊椎全体のバランスが崩れることがあります。
  • 周辺筋肉の機能不全:尾骨痛を避けるための代償動作により、骨盤底筋群や腰部、臀部の筋肉の機能不全が生じることがあります。
  • 他の部位への痛みの波及:姿勢の変化により、腰痛や坐骨神経痛、股関節痛などが二次的に発生するリスクが高まります。
  • 骨盤底機能障害:骨盤底筋群の緊張や弱化により、排尿障害や便秘などの骨盤底機能障害を引き起こすことがあります。
  • 全身の疲労増加:常に痛みを気にしながらの生活は全身の緊張を高め、疲労感を増加させます。

精神的・社会的リスク

  • 生活の質の低下:快適に座れないことで、食事、仕事、娯楽など多くの日常活動に支障が出ます。
  • 集中力の低下と作業効率の悪化:痛みによる注意散漫から、仕事や学業のパフォーマンスが低下します。
  • 気分の落ち込みやイライラ:慢性的な痛みは気分の落ち込みや不安、イライラを引き起こすことがあります。
  • 社交活動の制限:長時間座ることを避けるために、外食や映画鑑賞、旅行などの社会活動を控えるようになります。
  • 睡眠障害:痛みにより良質な睡眠が妨げられ、疲労感や集中力低下がさらに悪化します。
  • 自己肯定感の低下:痛みによる生活制限が長期化すると、自己肯定感の低下につながることがあります。

早期対処の重要性

尾骨の痛みは、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 痛みが慢性化する前に改善できる可能性が高い
  • 不自然な姿勢や代償動作が習慣化する前に対処できる
  • 二次的な問題(腰痛や他の部位の痛み)の発生を予防できる
  • 痛みによる日常生活への影響を最小限に抑えられる
  • 治療期間が短くなる可能性がある

尾骨の痛みを感じたら、「そのうち治る」と放置せず、適切な評価と治療を受けることをおすすめします。当院では、尾骨の痛みの早期発見・早期治療を重視しています。

当院の尾骨の痛み施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで尾骨の痛みの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの緩和だけでなく再発予防にも力を入れています。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:尾骨部から離れたツボを使うので、患部を露出する必要がないので安心して施術を受けることができます。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 整体施術:骨盤や仙腸関節のバランスを整え、尾骨周辺への過度な負担を軽減します。
  • 経絡調整:尾骨部に関わる経絡(特に督脈、膀胱経、腎経)の流れを整え、気血の巡りを改善します。
  • 生活習慣指導:座り方や姿勢、クッションの選び方など、日常生活での注意点をアドバイスします。

施術の流れ

  1. 問診:尾骨の痛みの発症状況、痛みのパターン、生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:骨盤や仙腸関節のバランスを整え、尾骨への負担を軽減する施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

尾骨の痛みに効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

  • 委中(いちゅう):膝の裏側中央にあるツボで、腰部や尾骨の痛みに効果があります。
  • 崑崙(こんろん):外くるぶしの後ろにあるツボで、腰背部の痛みや尾骨痛に効果的です。
  • 太渓(たいけい):内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、骨の問題に効果があります。
  • 三陰交(さんいんこう):内くるぶしから指4本分上の部位で、腎経・肝経・脾経の交わる重要なツボです。
  • 陰陵泉(いんりょうせん):膝の内側下部にあるツボで、湿の停滞を解消するのに効果的です。
  • 合谷(ごうこく):親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の痛みに効果があります。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

尾骨の痛みに関するよくある質問(FAQ)

Q: 尾骨の痛みの改善には何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の症状(最近発症した痛み):週1回の頻度で2~4週間程度
  • 中程度の症状(数ヶ月続いている痛み):週1~2回の頻度で4~8週間程度
  • 重度の症状(長期間続いている慢性的な痛み):週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。また、症状が改善した後も、定期的なメンテナンス(月1回程度)を受けることで、再発予防につながります。

Q: 尾骨の痛みと坐骨神経痛の違いは何ですか?

尾骨の痛みと坐骨神経痛は、どちらも臀部周辺に痛みが出ることがありますが、以下のような違いがあります:

  • 痛みの場所:尾骨痛は尾骨(お尻の割れ目の最下部)に限局した痛みが特徴です。一方、坐骨神経痛は臀部から太もも、ふくらはぎ、時には足首や足先まで放散する痛みが特徴です。
  • 痛みの性質:尾骨痛は座ったときや立ち上がるときに強まる鈍痛や鋭痛が主です。坐骨神経痛は電気が走るような痛み、ピリピリとした痺れ感、灼熱感などが特徴です。
  • 悪化する動作:尾骨痛は座位や前かがみの姿勢で悪化します。坐骨神経痛は長時間の座位だけでなく、歩行、立位、くしゃみや咳などでも悪化することがあります。

両方の症状が同時に現れることもあるため、正確な診断と適切な治療が重要です。当院では詳細な問診と検査により、症状の原因を特定し、最適な治療法をご提案いたします。

Q: 尾骨の痛みがある時、どんなクッションを使うべきですか?

尾骨の痛みがある場合、適切なクッションの選択は症状の緩和に役立ちます。以下のようなクッションがおすすめです:

  • ドーナツ型クッション:中央に穴があり、尾骨部への直接的な圧力を避けることができます。
  • 尾骨カットアウトクッション:尾骨部分が凹んでいるデザインで、尾骨への圧迫を軽減します。
  • ゲルクッション:体圧を均等に分散させる効果があり、長時間座る必要がある方に適しています。
  • 低反発クッション:体重に合わせて形状が変化し、過度な圧力がかかるのを防ぎます。

クッションの選択は個人の体型や痛みの程度によって異なります。また、どのようなクッションを使用しても、長時間同じ姿勢でいることは避け、定期的に立ち上がって体を動かすことが大切です。当院では、あなたの症状に合ったクッションの選び方や使い方についてもアドバイスいたします。

Q: 出産後の尾骨痛はいつまで続きますか?

出産後の尾骨痛の持続期間は個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の場合:数週間~2ヶ月程度で自然に改善することが多いです。
  • 中程度の場合:2~6ヶ月程度続くことがあります。
  • 重度の場合(尾骨の脱臼や骨折を伴う場合):6ヶ月以上、時には1年以上続くことがあります。

出産後の尾骨痛が長引く場合は、適切な治療を受けることが重要です。当院では、出産後の母体の回復状況を考慮しながら、安全で効果的な施術を提供しています。早期に治療を開始することで、回復期間を短縮できる可能性が高まります。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 長時間の座位を避ける:施術当日は特に、長時間同じ姿勢で座ることは避けましょう。
  • 適切なクッションを使用する:座る必要がある場合は、尾骨部への圧力を軽減するクッションを使用しましょう。
  • 水分をしっかり摂る:十分な水分摂取は、体内の循環を促進し、老廃物の排出を助けます。
  • 冷やさないようにする:尾骨部を冷やさないよう注意し、特に冷たい場所に直接座ることは避けましょう。

また、施術後に疑問や気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。個々の状態に合わせたアドバイスをさせていただきます。

尾骨の痛み改善のための自宅でのセルフケア

尾骨の痛みの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

姿勢と座り方の工夫

  • 正しい座り方:骨盤を少し前傾させ、背筋を伸ばして座ります。これにより尾骨への直接的な圧力を軽減できます。
  • 体重の分散:座る際は体重を均等に両方の坐骨に分散させ、尾骨に直接体重がかからないようにします。
  • クッションの活用:ドーナツ型クッションや尾骨カットアウトクッションを使用し、尾骨部への圧力を軽減します。
  • 姿勢の変換:長時間同じ姿勢でいることを避け、30分ごとに立ち上がって軽く体を動かしましょう。
  • 椅子の高さ調整:椅子の高さを調整し、膝が腰よりも少し低くなるようにすると、骨盤の位置が安定します。

温熱療法と冷却療法

  • 温熱療法:慢性的な尾骨痛には、蒸しタオルやホットパックで患部を温めると、血行が促進され、筋肉の緊張が緩和されます。
  • 冷却療法:急性期(外傷直後)の尾骨痛には、アイスパックを短時間(15~20分)当てて炎症を抑えます。
  • 交互療法:温冷交互湿布を行うことで、循環を促進し、痛みを和らげる効果があります。
  • 入浴:温かいお風呂にゆっくりつかることで、全身の筋肉の緊張がほぐれ、痛みの緩和につながります。

生活習慣の改善

  • バランスの良い食事:抗炎症作用のある食品(オメガ3脂肪酸を含む魚、ターメリック、生姜など)を積極的に摂取し、炎症を抑えます。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、体内の循環を促進し、老廃物の排出を助けます。
  • 体重管理:過剰な体重は尾骨部への負担を増加させるため、適正体重の維持が大切です。
  • 睡眠姿勢の見直し:仰向けに寝る際は膝の下に枕を置いたり、横向きに寝る際は膝の間に枕を挟むなど、尾骨への負担を軽減する工夫をします。
  • ストレス管理:ストレスは筋肉の緊張を高め、痛みを悪化させることがあるため、リラクゼーション法や深呼吸法などでストレスを管理します。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 委中(いちゅう):膝の裏側の中央にあるツボです。腰部や尾骨の痛みに効果があります。
  • 崑崙(こんろん):外くるぶしの後ろにあるツボです。腰背部の痛みや尾骨痛に効果的です。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の痛みに効果があります。
  • 太渓(たいけい):内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、骨の問題に効果があります。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、尾骨の痛みの緩和と再発防止につながります。無理なく続けられるものから始めて、徐々に習慣化していきましょう。

尾骨の痛みのまとめと施術のご案内

尾骨の痛みの要約

尾骨の痛みは、出産、転倒、長時間の座位姿勢、骨格の変形など様々な原因で発生します。西洋医学では構造的な問題として捉え、東洋医学ではケガ以外では気血の滞りや寒湿の侵入などの観点から捉えます。

座ったときの痛み、立ち上がるときの痛み、長時間座っていると増す痛みなどが主な症状で、放置すると慢性化し、姿勢の悪化や他の部位への痛みの波及、日常生活の質の低下などのリスクがあります。

尾骨の痛みの改善には、適切な施術による痛みの緩和と原因へのアプローチに加えて、日常生活での姿勢管理、適切なクッションの使用、ストレッチなどのセルフケアが重要です。早期に適切な対処を行うことで、回復の可能性が高まり、慢性化を防ぐことができます。

当院のアプローチの特徴

当院では、尾骨の痛みに対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
  • 骨盤や仙腸関節のバランスを整える整体施術
  • 日常生活での姿勢管理や座り方についての具体的なアドバイス
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「座っていても痛みが軽減した」「立ち上がりの痛みが減った」「日常生活が快適になった」といったお声をいただいております。尾骨の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

尾骨の痛みでお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

尾骨の痛みは、適切なケアと生活習慣の改善で必ず良くなります。当院では、あなたの尾骨の痛みの根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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