膝の痛み

 

膝の痛みでお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 階段の上り下りで膝に痛みを感じる
  • 長時間の正座や立ち仕事の後に膝が痛む
  • 膝がカクカク音を立てたり、違和感がある
  • 朝起きたときや長時間同じ姿勢の後に膝が固まる感じがする
  • 膝の腫れや熱感を感じることがある
  • 天気や気温の変化で膝の痛みが悪化する

膝の痛みは日常生活に大きな影響を与え、生活の質を低下させる原因となります。階段の上り下りや長時間の歩行、立ち座りなどの動作が辛くなり、活動範囲が狭まってしまうことも少なくありません。

この記事では、膝の痛みの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように膝の痛みを緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学の視点から見た膝の痛みの原因とメカニズム

膝の痛みとは

西洋医学では、膝の痛みは膝関節やその周辺の組織(軟骨、靭帯、半月板、筋肉、腱など)の損傷、炎症、変性などによって生じる症状と捉えられています。膝関節は体重を支え、日常的に大きな負荷がかかる部位であるため、様々な原因で痛みが生じやすい関節です。

主な原因

  • 変形性膝関節症:加齢やオーバーユースによる関節軟骨の摩耗や変性が原因で起こる疾患です。中高年に多く見られ、膝関節の痛み、こわばり、腫れなどの症状が現れます。
  • 半月板損傷:膝関節のクッションの役割を果たす半月板が、外傷やスポーツ活動、加齢などによって損傷することで痛みが生じます。ひねりや急な方向転換で発症することが多いです。
  • 靭帯損傷:膝関節を安定させる靭帯(前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯など)が損傷することで痛みや不安定感が生じます。
  • 膝蓋骨(膝のお皿)の疾患:膝蓋大腿関節症、膝蓋骨軟化症、膝蓋骨脱臼など、膝蓋骨とその周辺に関連する疾患による痛みです。
  • 腸脛靭帯症候群:膝の外側を通る腸脛靭帯の過剰な摩擦による炎症で、ランナーや自転車乗りに多く見られます。
  • 関節リウマチ:自己免疫疾患の一種で、関節の炎症が特徴です。膝だけでなく、複数の関節に左右対称に症状が現れることが多いです。
  • 痛風・偽痛風:尿酸やピロリン酸カルシウムの結晶が関節内に沈着することによる急性の炎症反応で、激しい痛みと熱感を伴います。

膝の痛みが発生するメカニズム

膝の痛みは以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 加齢や過度な負荷により、関節軟骨の磨耗や変性が進行します。
  2. 軟骨が薄くなると、骨と骨が直接こすれ合うようになり、炎症や痛みが生じます。
  3. また、炎症が起こると滑液(関節液)の量が増え、膝の腫れや熱感を引き起こします。
  4. 膝の周囲の筋肉(特に大腿四頭筋)が弱くなると、膝関節への負担が増し、痛みが悪化します。
  5. 痛みを避けるために不自然な歩き方をすると、さらに膝や周囲の関節(股関節、足関節)への負担が増加する悪循環が生じます。

膝の痛みを悪化させる要因

  • 肥満:体重過多は膝関節への負担を増加させ、軟骨の摩耗を促進します。
  • 運動不足:膝を支える筋肉(特に大腿四頭筋とハムストリングス)の筋力低下は、膝関節への負担増加につながります。
  • O脚・X脚などの体の歪み:膝関節への荷重が不均等になり、特定の部位に過度な負担がかかります。
  • 過度な運動や不適切なトレーニング:急激な運動量の増加や不適切なフォームは、膝関節への過度な負担をもたらします。
  • 不適切な靴の使用:サポート性や衝撃吸収性が不十分な靴の使用は、膝への衝撃を増加させます。
  • 加齢:年齢とともに関節軟骨の再生能力が低下し、変性が進行しやすくなります。

西洋医学的なアプローチでは、原因となる疾患の診断と治療が重要視されます。治療には薬物療法(消炎鎮痛剤、ヒアルロン酸注射など)、理学療法、必要に応じて手術などが用いられますが、症状の緩和や進行の遅延が主な目的となります。

東洋医学の視点から見た膝の痛みの原因とメカニズム

東洋医学での膝の痛みの捉え方

東洋医学では、膝の痛みを「膝痺(しつぷ)」「鶴膝風(かくしつふう)」などと呼び、「気血の滞り」や「経絡の不調」によって生じる状態と捉えます。特に「腎」は骨や関節の健康を司るとされ、「腎の衰え」が膝の痛みの根本的な原因として重視されています。

関連する経絡

膝の痛みに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 足の陽明胃経(あしのようめいいけい):膝の前面を通り、膝関節の外側の痛みに関連します。
  • 足の太陰脾経(あしのたいいんひけい):膝の内側を通り、膝関節の内側の痛みに関連します。
  • 足の少陰腎経(あしのしょういんじんけい):膝の内側を通り、腎の機能と密接に関連し、膝の全体的な健康に影響します。
  • 足の太陽膀胱経(あしのたいようぼうこうけい):膝の後面を通り、膝の裏側(膝窩部)の痛みに関連します。
  • 足の少陽胆経(あしのしょうようたんけい):膝の外側を通り、膝の外側の痛みに関連します。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、膝の痛みを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 寒湿(かんしつ)

特徴:冷えや湿気が膝に滞った状態です。
症状:膝に重だるい痛みがあり、冷えると悪化します。天気や気温の変化で症状が変動し、暖めると楽になります。腫れていることもあります。
改善方法:体を温め湿気を取り除く「温経散寒・祛湿」の治療が効果的です。

2. 湿熱(しつねつ)

特徴:熱と湿気が膝に滞った状態です。
症状:膝に灼熱感のある痛みがあり、赤みや腫れを伴います。触ると熱感があり、動かすと痛みが増します。
改善方法:熱と湿を除く「清熱利湿」の治療が効果的です。

3. 血瘀(けつお)

特徴:血液の循環が滞った状態です。
症状:膝に刺すような痛みがあり、場所が固定しています。夜間や休息時に痛みが増し、軽い運動で一時的に楽になることがあります。古い外傷後に現れることが多いです。
改善方法:血の流れを改善する「活血化瘀」の治療が効果的です。

4. 腎虚(じんきょ)

特徴:加齢や過労により腎の機能が低下した状態です。
症状:慢性的な膝の痛みや弱さがあり、疲れると悪化します。腰痛を伴うことが多く、耳鳴りやめまい、夜間頻尿などの症状も現れることがあります。
改善方法:腎を補う「補腎」の治療が効果的です。

5. 肝腎不足(かんじんぶそく)

特徴:肝と腎の機能が低下した状態です。
症状:膝や腰の痛みと同時に、筋肉の拘縮やこわばり、歩行困難などが見られます。目の症状(かすみ目など)を伴うこともあります。
改善方法:肝と腎を補う「補肝腎」の治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、膝の痛みは以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):骨や関節を司り、特に加齢に伴う膝の痛みと密接に関連しています。腎の機能が低下すると、膝のサポート力が弱まります。
  • 脾(ひ):筋肉と四肢を司り、膝周囲の筋肉の健康に影響します。また、湿を処理する役割があり、脾の機能低下は膝の水腫(むくみ)を招きます。
  • 肝(かん):筋や腱の健康を司り、膝の靭帯や腱の状態に影響します。また、気の流れを調整する役割もあります。
  • 胃(い)・胆(たん):それぞれの経絡が膝を通過するため、これらの臓腑の不調は膝の痛みに影響を与えることがあります。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も膝の痛みに影響すると考えます:

  • :寒さにより「寒湿」タイプの膝の痛みが悪化しやすい季節です。特に腎虚の方は注意が必要です。
  • 梅雨や湿度の高い時期:湿度が高いと「湿」のタイプの膝の痛みが悪化しやすくなります。
  • 気圧の変化:低気圧になると膝の痛みが増すことがあります。これは体内の水分バランスや気血の流れに影響するためとされています。
  • 湿気のある環境:ジメジメした環境での生活や仕事は、「湿」の邪気が体内に侵入しやすく、膝の痛みを悪化させることがあります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
病名・呼称 変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷、膝蓋骨軟化症など 膝痺(しつぷ)、鶴膝風(かくしつふう)
原因の捉え方 関節軟骨の摩耗・変性、外傷、炎症、自己免疫反応など 気血の滞り、経絡の障害、寒湿・湿熱・血瘀・腎虚などの状態
診断方法 X線、MRI、CT、関節鏡検査、血液検査など 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 消炎鎮痛剤、ヒアルロン酸注射、理学療法、手術療法など 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 症状の緩和、炎症の抑制、構造的問題の修復 気血の流れの改善、経絡の通りを回復、体質改善
予防方法 体重管理、適切な運動、筋力強化、正しいフォームの指導 体質に合わせた養生法、食養生、季節に応じた生活習慣の調整
個別性の考慮 疾患名に基づく標準的な治療プロトコル 体質や証に基づいた個別的な治療計画
全身との関連 局所的な問題として捉えることが多い 全身の気血のバランスや臓腑の機能との関連を重視

西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なる視点から膝の痛みにアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

膝の痛みを放置するリスク

膝の痛みは「年齢のせいだから仕方ない」と諦めたり、「しばらく休めば治る」と放置したりする方が多いですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 関節変形の進行:変形性膝関節症などの場合、適切なケアをしないと軟骨の摩耗が進行し、関節の変形がより深刻になる可能性があります。
  • 周囲の関節への負担増加:膝の痛みを避けるために不自然な歩き方をすると、股関節や足首、腰などに過度な負担がかかり、二次的な問題が生じることがあります。
  • 筋力低下:痛みを避けて膝を使わないでいると、大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋力が低下し、さらに膝の安定性が失われる悪循環が生じます。
  • 可動域の制限:治療せずに放置すると、徐々に膝の曲げ伸ばしの範囲(可動域)が狭くなり、日常動作に支障をきたすようになります。
  • 転倒リスクの増加:膝の機能が低下すると、バランスを崩しやすくなり、特に高齢者では転倒のリスクが高まります。
  • 慢性疼痛症候群:長期間痛みが続くと、中枢神経系の変化により痛みに過敏になる「慢性疼痛症候群」に発展するリスクがあります。

精神的・社会的リスク

  • 活動範囲の狭小化:膝の痛みにより外出や社会活動が制限され、行動範囲が狭まることで生活の質が低下します。
  • 依存度の増加:日常生活動作が困難になることで、家族や周囲の人への依存度が高まり、自己肯定感の低下につながることがあります。
  • うつや不安の発症:慢性的な痛みや活動制限により、うつ症状や不安感が生じるリスクが高まります。
  • 睡眠障害:痛みにより睡眠の質が低下し、全身の疲労感や精神的ストレスが増加することがあります。
  • 運動不足による健康への影響:活動量の減少により、肥満、心血管疾患、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まります。

早期対処の重要性

膝の痛みは、早期に適切な対処を行うことで症状を緩和し、進行を遅らせることができます。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 軟骨や靭帯のさらなる損傷を防ぐことができる
  • 筋力と関節の安定性を維持することで、症状の悪化を予防できる
  • 早い段階では保存的治療(手術以外の治療)で改善できることが多い
  • 日常生活への影響を最小限に抑えることができる
  • 痛みが慢性化する前に対処することで、慢性疼痛症候群を予防できる

膝の痛みを感じたら、「年齢のせい」「一時的なもの」と片付けずに、早めに専門家に相談することをおすすめします。

当院の膝の痛み施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで膝の痛みの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、膝の機能回復と痛みの緩和を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:痛みが少なく、初めての方でも安心して受けられる優しい施術です。膝だけでなく、関連する経絡のツボにアプローチすることで、全身のバランスを整えます。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 整体:膝だけでなく、骨盤や股関節、足関節のバランスも調整し、膝への負担を軽減します。
  • 温熱療法:必要に応じて灸やホットパックを用い、冷えや湿邪による膝の痛みを緩和します。
  • 運動指導:膝周囲の筋肉を強化し、適切に使うための運動方法を指導します。

施術の流れ

  1. 問診:膝の痛みの状態、いつからどのような症状があるか、日常生活での困りごとなどを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:膝だけでなく、全身のバランスを整える施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

膝の痛みに効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、膝の痛みの緩和や消化機能の改善に効果があります。
  • 陰陵泉(いんりょうせん):膝の内側のくぼみにあるツボで、膝の内側の痛みや腫れの改善に効果があります。
  • 陽陵泉(ようりょうせん):膝の外側のくぼみにあるツボで、膝の外側の痛みや筋肉の緊張緩和に効果があります。
  • 血海(けっかい):大腿部内側にあるツボで、血行促進や膝関節の腫れの改善に効果があります。
  • 三陰交(さんいんこう):足首の内くるぶしの上にあるツボで、全身の気血のバランスを整え、膝の痛みの緩和に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足首の内くるぶしの後ろにあるツボで、腎の機能を高め、膝の慢性的な痛みに効果があります。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

膝の痛みの種類別アプローチ

  • 変形性膝関節症:関節周囲の血行を促進し、炎症を抑える施術を中心に、可動域の維持と筋力強化を目指します。
  • 半月板損傷:炎症を抑え、周囲の筋肉の緊張を緩和する施術を行います。また、正しい動作パターンの再教育も重要です。
  • 膝蓋骨の問題:大腿四頭筋や腸脛靭帯の緊張緩和、膝蓋骨の適切な動きの促進を目指した施術を行います。
  • 靭帯損傷:損傷の程度に応じて、初期は炎症コントロール、その後は安定性の回復を目指した施術を行います。
  • 関節リウマチ:全身の免疫バランスと局所の炎症を考慮した総合的なアプローチを行います。

当院では、症状の緩和だけでなく、原因となっている体の不調や生活習慣にもアプローチし、再発防止と長期的な健康維持を目指しています。

膝の痛みに関するよくある質問(FAQ)

Q: 膝の痛みの改善には何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や原因、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の症状:週1回の頻度で1〜2ヶ月程度
  • 中程度の症状:週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月程度
  • 重度・慢性的な症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。また、症状が改善した後も、定期的なメンテナンス(月1回程度)を受けることで、再発予防につながります。

Q: 変形性膝関節症は改善しますか?

変形性膝関節症は、軟骨の摩耗や変性が原因で起こる疾患であり、一度変形した軟骨や骨を完全に元の状態に戻すことは困難です。しかし、適切なケアによって症状の緩和や進行の遅延は十分に可能です。

当院の施術では、以下のような効果が期待できます:

  • 痛みや炎症の軽減
  • 関節周囲の血行促進
  • 筋肉のバランス調整による関節の安定性向上
  • 可動域の改善
  • 日常生活動作のしやすさの向上

また、生活習慣の改善(体重管理、適切な運動、正しい姿勢など)と組み合わせることで、より良い結果が得られます。症状の程度や年齢によって効果の現れ方には個人差がありますが、多くの患者様が「痛みが軽減した」「階段の上り下りがラクになった」などの改善を実感されています。

Q: 膝の痛みがあるときの運動や日常生活での注意点は?

膝に痛みがある時期の運動や日常生活では、以下の点に注意することが大切です:

  • 低負荷の運動を選ぶ:水中歩行や水泳、自転車(サドルの高さ調整が重要)など、膝への衝撃が少ない運動を選びましょう。
  • 過度な負荷を避ける:急な階段や坂道、長時間の正座、重いものの持ち運びは膝に負担がかかります。
  • 適切な休息:痛みが強い時は無理をせず、適度な休息を取りましょう。ただし、長期間の安静は筋力低下を招くので注意が必要です。
  • 温冷療法の活用:炎症期(熱感や腫れがある時)は冷却、慢性期は温めることで症状が緩和することがあります。
  • 適切な靴の選択:クッション性が良く、足にフィットする靴を選びましょう。必要に応じてインソールの使用も検討してください。
  • 体重管理:体重が増えると膝への負担が増加します。適正体重の維持を心がけましょう。

これらは一般的なアドバイスですが、個々の状態によって適切な対応は異なります。当院では、あなたの症状や生活スタイルに合わせた具体的なアドバイスをご提供しています。

Q: 膝の手術を勧められていますが、鍼灸治療で改善する可能性はありますか?

膝の手術を勧められている状態での鍼灸治療の効果は、病態の程度や種類によって異なります。以下のような場合が考えられます:

  • 症状の緩和が期待できる場合:変形性膝関節症の初期〜中期や、痛みが主な症状の場合は、鍼灸治療で痛みの緩和や機能改善が期待できることがあります。
  • 手術の必要性が高い場合:高度な変形や重度の靭帯損傷、大きな半月板損傷など、構造的な問題が明確な場合は、鍼灸治療だけでは十分な改善が難しいことがあります。

手術が必要な場合でも、術前の鍼灸治療で状態を少しでも良くしておくことや、術後のリハビリテーションを補完する目的での鍼灸治療も有効なことがあります。

いずれにしても、手術を勧められている場合は、医師とのコミュニケーションを大切にし、当院の施術と並行して適切な医学的管理を受けることをお勧めします。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や長時間の歩行、階段の上り下りなどの膝に負担のかかる動作は控えめにしましょう
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させましょう
  • 膝を冷やさないよう注意し、特に寒湿タイプの方は保温を心がけましょう
  • 指導されたストレッチや簡単な運動は、痛みのない範囲で行いましょう
  • 膝に負担のかかる姿勢(正座の長時間維持、あぐらなど)は避けましょう

また、稀に施術後に一時的な違和感や軽い痛みを感じることがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる「好転反応」の一種で、通常は24〜48時間以内に収まります。気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。

膝の痛み改善のための自宅でのセルフケア

膝の痛みの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

筋力強化エクササイズ

  • 大腿四頭筋の強化(膝伸ばし運動):椅子に座り、片足をゆっくりと伸ばし、5秒間キープします。これを各足10回×2セット行います。膝を支える最も重要な筋肉の強化に効果的です。
  • ハムストリングスの強化(膝曲げ運動):立った状態で、片足をゆっくりと後ろに曲げます。これを各足10回×2セット行います。大腿四頭筋とのバランスが重要です。
  • 体幹の強化(プランク):膝への負担を軽減するためには体幹の安定性も重要です。初めは10秒間から始め、徐々に時間を延ばしていきます。
  • バランス訓練:片足立ちを安全な場所で行います。初めは10秒から始め、徐々に時間を延ばしていきます。膝の安定性向上に効果的です。

※これらのエクササイズは、痛みのない範囲で行ってください。痛みが強い場合は、無理をせず休息を取りましょう。

ストレッチと柔軟性の向上

  • 大腿四頭筋のストレッチ:立った状態で片足を後ろに曲げ、同じ側の手で足首をつかみます。お尻を引き締め、膝を後ろに押し出すように意識します。各足30秒間×2回行います。
  • ハムストリングスのストレッチ:椅子に座り、片足を前に伸ばします。つま先を天井に向け、上半身をゆっくりと前に倒します。各足30秒間×2回行います。
  • ふくらはぎのストレッチ:壁に向かって立ち、一方の足を後ろに引きます。かかとを床につけたまま、前に体重をかけます。各足30秒間×2回行います。
  • 股関節のストレッチ:床に座り、両足の裏を合わせます。膝を外側に開き、股関節の柔軟性を高めます。30秒間×2回行います。

日常生活での注意点

  • 適切な姿勢:立つ時も座る時も、骨盤が前傾せず、膝が内側に入らないよう注意します。正しい姿勢は膝への負担を軽減します。
  • 体重管理:余分な体重は膝への負担を増加させます。健康的な食事と適度な運動で体重管理を心がけましょう。
  • 適切な靴の選択:クッション性があり、足のアーチをサポートする靴を選びましょう。必要に応じてインソールの使用も検討してください。
  • 階段の上り下り:可能であれば手すりを使い、膝に痛みがある場合は「良い足から上がり、悪い足から下りる」を意識します。
  • 長時間の同じ姿勢を避ける:デスクワークや立ち仕事の場合は、定期的に姿勢を変えたり、軽いストレッチを行いましょう。

温冷療法

  • 冷却療法:急性の炎症(熱感、腫れがある場合)には、氷嚢やアイスパックを使用します。タオルなどで包み、15〜20分間当てます。
  • 温熱療法:慢性的な痛みや寒湿タイプの膝の痛みには、温めることが効果的です。蒸しタオルやカイロ、入浴時の温めなどを活用しましょう。
  • 交代浴:慢性的な症状に対しては、温めと冷やすを交互に行う「交代浴」も効果的です。温める時間を長く(3〜4分)、冷やす時間を短く(30秒〜1分)します。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 足三里(あしさんり):膝のお皿の外側下方約4cm、すねの骨の外側にあるツボです。膝の痛みや全身の疲労回復に効果があります。
  • 陰陵泉(いんりょうせん):膝の内側のくぼみにあるツボです。膝の内側の痛みや腫れに効果があります。
  • 血海(けっかい):膝の内側上方、大腿部の筋肉が盛り上がるところにあるツボです。膝の血行促進に効果があります。
  • 三陰交(さんいんこう):足首の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。全身の気血のバランスを整え、膝の痛みにも効果があります。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、膝の痛みの改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

膝の痛みのまとめと施術のご案内

膝の痛みの要約

膝の痛みは、変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷など様々な原因で起こります。西洋医学では構造的な問題に着目し、東洋医学では気血の滞りや経絡の不調、体質的な要因に着目してアプローチします。

膝の痛みを放置すると、関節の変形が進行したり、筋力低下や可動域制限により日常生活に支障をきたしたりする恐れがあります。また、膝への負担を避けるための不自然な動作により、他の関節にも問題が生じる可能性があります。

早期の適切なケアと日常生活での対策を組み合わせることで、多くの場合、症状の改善や進行の抑制が可能です。特に、膝周囲の筋力強化、適切な運動、体重管理などは重要な要素となります。

当院のアプローチの特徴

当院では、膝の痛みに対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った鍼灸治療と、必要に応じた温熱療法
  • 膝だけでなく、骨盤や股関節、足関節のバランスも考慮した全身的なアプローチ
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「階段の上り下りが楽になった」「長時間歩けるようになった」「膝の腫れや熱感が軽減した」「薬の量が減らせた」といったお声をいただいております。膝の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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膝の痛みの症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

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大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
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膝の痛みは放置せず、早めの対処が大切です。当院では、あなたの膝の痛みの根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

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(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
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