肝機能障害
肝機能障害でお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 疲れやすく、日中でも強い倦怠感がある
- 右上腹部や肋骨の下に違和感や痛みを感じることがある
- 健康診断で肝機能の数値(GOT、GPT、γ-GTPなど)が高いと指摘された
- 食欲不振や吐き気、消化不良などの症状がある
- お酒を飲むと翌日の回復が遅く、二日酔いがひどい
- 肌が黄色っぽく変色したり、かゆみを感じることがある
肝機能障害とは、さまざまな原因によって肝臓の働きが低下した状態を指します。肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、症状が現れにくいため気づかないうちに進行していることがあります。
この記事では、肝機能障害の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように肝機能障害の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学の視点から見た肝機能障害の原因とメカニズム
肝機能障害とは
西洋医学では、肝機能障害は「肝臓の機能が何らかの原因によって正常に働かなくなった状態」と定義されています。肝臓は人体の化学工場とも言われ、解毒作用、栄養素の代謝・貯蔵、タンパク質の合成、胆汁の生成など300種類以上の機能を担っています。これらの機能が低下すると、体全体にさまざまな影響が現れます。
主な原因
- アルコール性肝障害:過度の飲酒により肝細胞が損傷を受け、機能が低下します。
- 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD):食生活の乱れや運動不足、肥満などにより肝臓に脂肪が蓄積し、機能障害を引き起こします。
- ウイルス性肝炎:肝炎ウイルス(A型、B型、C型など)の感染により肝臓に炎症が生じます。
- 薬物性肝障害:医薬品や健康食品、漢方薬などの副作用によって肝機能が低下することがあります。
- 自己免疫性肝炎:自己免疫反応によって肝臓が攻撃され、炎症が起こります。
- 過度のストレス:精神的・身体的ストレスが続くと、肝機能に悪影響を及ぼすことがあります。
肝機能障害が発生するメカニズム
肝機能障害は以下のようなメカニズムで発生します:
- 肝臓に有害物質(アルコール、ウイルス、薬物など)や過剰な栄養(脂肪など)が蓄積します。
- 肝細胞が損傷を受け、炎症反応が起こります。この炎症により血液中の肝酵素(GOT、GPT、γ-GTPなど)が上昇します。
- 長期間にわたって肝臓への負担が続くと、肝細胞の壊死や線維化が進行し、肝硬変へと進展することがあります。
- 肝機能が低下すると、解毒作用の減弱、タンパク質合成能の低下、胆汁の分泌異常などが生じ、様々な症状や合併症を引き起こします。
主な症状
- 全身症状:倦怠感、易疲労感、食欲不振、体重減少
- 消化器症状:右上腹部痛、腹部膨満感、吐き気、嘔吐
- 皮膚症状:黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、かゆみ、クモ状血管腫
- 精神神経症状:集中力低下、記憶障害、睡眠障害、不安やイライラ
- 代謝異常:むくみ、貧血、出血傾向、高血糖
西洋医学的なアプローチでは、血液検査(肝機能検査)、画像診断(エコー、CT、MRIなど)、場合によっては肝生検などを行い、原因に応じた治療を行います。治療内容としては、原因物質の除去(禁酒、薬物中止など)、食事・運動療法、薬物療法、重症例では肝移植なども検討されます。
東洋医学の視点から見た肝機能障害の原因とメカニズム
東洋医学での肝機能障害の捉え方
東洋医学では、肝機能障害を「肝」の機能失調と捉えます。東洋医学における「肝」は西洋医学の肝臓とは概念が異なり、「疏泄(そせつ)」と呼ばれる気の流れを調整する機能や、「血」を蔵する機能を担っています。肝の機能が乱れると、気や血の巡りが滞り、様々な不調が全身に現れると考えられています。
関連する経絡
肝機能障害に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 肝経(かんけい):足の内側から腹部、胸部を通って顔面に至る経絡で、肝の気の巡りに関わります。
- 胆経(たんけい):肝と表裏の関係にある経絡で、頭部から側胸部、下肢外側に至ります。肝の疏泄機能と密接に関連しています。
- 脾経(ひけい):足の内側から腹部、胸部に至る経絡で、消化・吸収機能を担い、肝との相互関係があります。
- 三焦経(さんしょうけい):上半身の水分代謝を司る経絡で、肝の熱を冷ます機能があります。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、肝機能障害を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 肝気鬱結(かんきうっけつ)
特徴:ストレスや情緒の不安定により肝の疏泄機能が低下し、気の流れが滞った状態です。
症状:イライラ、ため息が多い、胸脇苦満(胸や脇の張り)、頭痛、めまい、食欲不振、月経不順(女性の場合)。
改善方法:気の流れを促し、肝の疏泄機能を高める治療が効果的です。
2. 肝火上炎(かんかじょうえん)
特徴:肝の気が滞りが長く続くと「火」に変わり、上方に燃え上がる状態です。
症状:イライラや怒りっぽい、顔や目の充血、めまい、耳鳴り、不眠、口の苦さ、便秘。
改善方法:肝火を鎮め、熱を冷ます治療が効果的です。
3. 肝陰虚(かんいんきょ)
特徴:過労や慢性的なストレス、加齢などにより肝の「陰」(水分や栄養)が不足した状態です。
症状:目の乾燥、視力低下、めまい、耳鳴り、手足のしびれ、腰膝酸軟(腰や膝の痛みやだるさ)、寝汗、のぼせ。
改善方法:肝陰を補う治療が効果的です。
4. 肝血虚(かんけっきょ)
特徴:出血、栄養不足、慢性疾患などにより肝に蓄えられる「血」が不足した状態です。
症状:顔色不良、爪が薄く脆い、視力低下、めまい、不眠、月経量減少(女性の場合)、手足のしびれやけいれん。
改善方法:血を補う治療が効果的です。
5. 肝鬱脾虚(かんうつひきょ)
特徴:肝の疏泄機能の低下が脾(消化器系)の機能に影響を与えた状態です。
症状:胸脇苦満、食欲不振、腹部膨満感、下痢と便秘の繰り返し、全身倦怠感、むくみ。
改善方法:肝の気の流れを改善しつつ、脾の機能を高める治療が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、肝機能障害は以下の臓腑との関連があると考えられています:
- 肝と胆(かんとたん):表裏関係にあり、肝の機能低下は胆汁の分泌にも影響し、消化不良や胆石の形成リスクを高めます。
- 肝と脾(かんとひ):肝が疏泄機能を発揮し、脾が運化機能を司るという相互関係があります。肝の機能低下は脾の消化吸収機能にも影響します。
- 肝と腎(かんとじん):肝腎同源(肝と腎は同じ源から生じる)という考え方があり、慢性的な肝機能障害は腎の機能にも影響を与えることがあります。
- 肝と心(かんとしん):肝は血を蔵し、心は血を運行するという関係があります。肝機能障害が長期化すると、心の機能にも影響することがあります。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化も肝機能に影響すると考えます:
- 春:肝は春に対応する臓器とされ、この季節は肝の気が上昇しやすい時期です。肝機能障害がある人は、春に症状が悪化する可能性があります。
- 風邪(ふうじゃ):春に多い「風」の邪気は肝と関連が深く、頭痛やめまい、筋肉の痙攣などを引き起こすことがあります。
- 情緒的環境:肝は怒りと関連が深いとされ、ストレスの多い環境や怒りを抑圧する状況は肝の機能低下を招くことがあります。
- 食環境:脂っこい食事や刺激物、アルコールの過剰摂取は「湿熱」を生じさせ、肝機能に悪影響を与えます。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
肝機能障害の定義 | 肝細胞の損傷や機能低下による解毒・代謝・合成機能の障害 | 肝の疏泄機能の低下や気・血・陰陽のバランスの乱れ |
原因の捉え方 | アルコール、ウイルス、脂肪、薬物、自己免疫など特定の原因物質や疾患 | 気滞、火熱、陰虚、血虚など体内の気・血・陰陽のバランスの乱れ |
診断方法 | 血液検査(肝機能検査)、画像診断(エコー、CT、MRIなど)、肝生検 | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診 |
治療アプローチ | 原因の除去、薬物療法、食事・運動療法、重症例では肝移植 | 鍼灸治療、漢方薬、養生法による気・血・陰陽のバランス調整 |
症状の捉え方 | 肝機能障害の直接的な結果として現れる身体症状 | 肝の機能失調が全身に及ぼす影響としての証候 |
予防の考え方 | リスク因子の回避(禁酒、ウイルス感染予防、適正体重維持など) | 養生(精神安静、適切な食事、運動など)による肝の機能調整 |
他臓器との関連 | 肝臓の機能低下が他臓器に与える直接的な影響(腎障害、脳症など) | 肝と他の臓腑(脾、腎、心など)との相互関係による全身への影響 |
個別化治療 | 疾患や検査値に基づいた標準的な治療プロトコル | 一人ひとりの証や体質に合わせた個別的な治療 |
西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なる視点から肝機能障害にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。
肝機能障害を放置するリスク
肝機能障害は「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓の問題であるため、自覚症状が乏しく軽視されがちです。しかし、適切な対処をしないまま放置すると、様々な健康問題につながる可能性があります。
身体的リスク
- 肝硬変への進行:慢性的な肝機能障害が続くと、肝臓の線維化が進み、肝硬変に至ることがあります。肝硬変になると肝機能が著しく低下し、様々な合併症が現れます。
- 肝不全:重度の肝機能障害が続くと、肝臓が正常に機能できなくなる肝不全に陥ることがあります。これは命に関わる危険な状態です。
- 肝がん:慢性肝炎や肝硬変は肝がん(肝細胞がん)のリスク因子となります。特にB型・C型肝炎ウイルス感染者や長期のアルコール性肝障害の方はリスクが高まります。
- 消化器系の問題:門脈圧亢進症による食道・胃静脈瘤、腹水の貯留、消化管出血などが起こる可能性があります。
- 代謝異常:肝臓は糖質、脂質、タンパク質の代謝を担うため、機能障害が続くとこれらの代謝に異常をきたし、糖尿病や高脂血症などを引き起こすことがあります。
精神的・社会的リスク
- 慢性疲労:肝機能障害による倦怠感や疲労は、日常生活の質を著しく低下させ、意欲の減退や社会活動の制限につながることがあります。
- 認知機能への影響:肝性脳症と呼ばれる状態では、集中力低下、記憶障害、判断力の低下などが現れ、仕事や学業に支障をきたします。
- うつ症状:慢性的な体調不良や将来への不安から、抑うつ状態になるリスクが高まります。
- 人間関係への影響:肝機能障害による体調不良やイライラ、不安感は、家族や友人、職場での人間関係にも影響を及ぼすことがあります。
早期対処の重要性
肝機能障害は、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:
- 肝細胞は再生能力が高いため、早期であれば機能回復の可能性が高い
- 肝硬変や肝がんなどの重篤な合併症を予防できる
- 症状の緩和により生活の質を向上させることができる
- 職場や家庭での生産性や人間関係の維持につながる
- 将来的な医療費の節約になる
健康診断で肝機能の数値に異常を指摘された方や、倦怠感や消化器症状が続く方は、「様子を見よう」と放置せず、専門家に相談することをおすすめします。当院では、肝機能障害の早期発見・早期治療を重視しています。
当院の肝機能障害施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで肝機能障害の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、肝臓の回復力を高め、全身の調和を促進します。
施術の特徴
- 手足のツボを使った鍼灸治療:痛みが少なく、初めての方でも安心して受けられる優しい施術です。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 経絡調整:肝経、胆経、脾経などの経絡の流れを整え、気血のバランスを改善します。
- 整体:肋骨や横隔膜の緊張を緩め、肝臓周辺の血流を改善します。
- 生活習慣指導:食事、運動、睡眠など、肝機能を改善するための具体的なアドバイスを提供します。
施術の流れ
- 問診:症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 整体施術:肋骨や横隔膜の緊張を緩め、肝臓周辺の血流を改善する優しい整体施術を行います。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
肝機能障害に効果的なツボ
当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 太衝(たいしょう):足の甲の親指と人差し指の付け根の間にあるツボで、肝の気の流れを整え、ストレスを緩和します。
- 行間(こうかん):足の第一指と第二指の間にあるツボで、肝の熱を冷まし、イライラを鎮めます。
- 陽陵泉(ようりょうせん):膝の外側のくぼみにあるツボで、肝胆の機能を高め、消化を助けます。
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、肝・脾・腎の三つの陰経が交わる重要なポイントです。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。
肝機能障害に関するよくある質問(FAQ)
肝機能障害の改善には個人差がありますが、鍼灸治療は肝機能の回復をサポートする効果が期待できます。鍼灸治療によって、血行が促進され、肝臓への酸素や栄養の供給が増加し、代謝機能が活性化されます。また、自律神経のバランスを整えることで、ストレスによる肝機能への負担を軽減します。
特に、軽度から中等度の肝機能障害では、適切な生活習慣の改善と併せて鍼灸治療を行うことで、肝機能検査値の改善が見られるケースが多くあります。ただし、重度の肝障害や特定の疾患(ウイルス性肝炎や自己免疫性肝炎など)がある場合は、医師の治療と並行して補完的に鍼灸治療を受けることをおすすめします。
当院では、あなたの症状や状態に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
肝機能障害の改善期間は、原因や症状の程度、個人の体質によって大きく異なります。一般的には、以下のような目安があります:
- 軽度の場合:週1回の頻度で1〜2ヶ月程度の施術で、自覚症状の改善や検査値の好転が見られることが多いです。
- 中等度の場合:週1〜2回の頻度で3〜6ヶ月程度継続すると、徐々に改善が期待できます。
- 重度の場合:状態によって異なりますが、長期的な視点で治療を継続することが重要です。医師の治療と並行して行うことをおすすめします。
初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。また、施術と同時に生活習慣の改善(食事、運動、休息など)を行うことで、より効果的な改善が期待できます。
お酒を飲む機会が多い方が肝機能を守るためにできることはいくつかあります:
- 休肝日を設ける:週に2〜3日は意識的にお酒を飲まない日を作り、肝臓を休ませましょう。
- 適量を心がける:一日の適量(純アルコールで男性20g、女性10g程度。ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合が目安)を守りましょう。
- 食事とともに飲む:空腹時の飲酒は肝臓への負担が大きいため、必ず食事と一緒にお酒を飲むようにしましょう。
- 肝臓に優しい食材を摂る:緑黄色野菜、大豆製品、魚(特に青魚)、ウコン、ゴマなど、肝機能をサポートする食材を積極的に摂りましょう。
- 水分補給:アルコールを飲む前後に十分な水分を摂ることで、肝臓の解毒作用をサポートします。
- 定期的な検査:年に一度は健康診断を受け、肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTPなど)の数値をチェックしましょう。
また、当院では肝機能をサポートするツボ押しや食事法などをアドバイスしています。お酒を飲む機会が多い方は、定期的な施術で肝機能のメンテナンスを行うことも効果的です。
肝機能障害と食事には密接な関係があります。肝臓は食べ物の消化・代謝・解毒を担う重要な臓器であり、日々の食事選択が肝機能に大きく影響します。
肝機能障害を改善・予防するためには、以下のような食事の工夫が効果的です:
- 良質なタンパク質の摂取:大豆製品、魚、鶏肉などの良質なタンパク質は、肝細胞の修復に役立ちます。ただし、重度の肝障害がある場合はタンパク質制限が必要なことがあります。
- 抗酸化物質を含む食品:ブロッコリー、ほうれん草、ニンジンなどの緑黄色野菜や、ブルーベリーなどのベリー類には、肝細胞を酸化ストレスから守る抗酸化物質が含まれています。
- 適切な脂質の選択:オリーブオイル、アボカド、ナッツ類に含まれる不飽和脂肪酸は肝機能に良い影響を与えますが、飽和脂肪や加工食品に含まれるトランス脂肪は控えめにしましょう。
- 糖分の制限:過剰な糖分は肝臓に脂肪を蓄積させる原因となります。特に果糖(フルクトース)を多く含む加工食品やソフトドリンクは控えめにしましょう。
- 肝臓をサポートするハーブや食材:ウコン(クルクミン)、マリアアザミ(シリマリン)、ニンニク、グレープフルーツなどには肝機能をサポートする成分が含まれています。
当院では、あなたの体質や症状に合わせた食事アドバイスも行っています。東洋医学の視点からは、「証」に合わせた食材選びも重要です。例えば、肝気鬱結の方は柑橘類やミント、肝陰虚の方は黒ゴマや豆類などがおすすめです。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 水分補給:施術後は十分な水分を摂り、体内の循環を促進しましょう。特に白湯(さゆ)がおすすめです。
- アルコールを控える:施術当日はアルコールを控え、肝臓に余計な負担をかけないようにしましょう。
- 食事に気をつける:施術後は消化の良い食事を心がけ、脂っこいものや刺激物は控えめにしましょう。
- 十分な休息:施術後は体が治癒モードに入るため、可能であれば軽めの活動にとどめ、十分な休息をとりましょう。
- 入浴時間:施術当日の長時間の入浴や熱いお風呂、サウナなどは控えめにしましょう。ぬるめのお風呂に短時間つかる程度が理想的です。
また、稀に施術後に「好転反応」として、一時的に倦怠感や軽い頭痛、排尿回数の増加などが起こることがあります。これは体が好ましい方向に変化する過程で現れる自然な反応で、通常は1〜2日で収まります。気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。
肝機能障害改善のための自宅でのセルフケア
肝機能障害の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と肝機能の回復をサポートします。
食生活の改善
- 肝臓に優しい食材を選ぶ:緑黄色野菜(ブロッコリー、ほうれん草など)、大豆製品(豆腐、納豆など)、魚(特に青魚)、ナッツ類(クルミ、アーモンドなど)を積極的に摂りましょう。
- 脂質の質と量に注意:良質な油(オリーブオイル、えごま油など)を適量使用し、飽和脂肪やトランス脂肪(加工食品、揚げ物など)は控えめにしましょう。
- 糖分を制限:砂糖や白米などの精製糖質、果糖(フルクトース)を多く含む食品は控えめにし、玄米や全粒穀物などの複合糖質を選びましょう。
- 適切なタンパク質摂取:植物性タンパク質(大豆製品など)や良質な動物性タンパク質(魚、鶏肉など)を適量摂りましょう。
- 塩分を控える:過剰な塩分は肝臓や腎臓に負担をかけるため、薄味を心がけましょう。
適度な運動習慣
- 有酸素運動:ウォーキング、サイクリング、水泳などの有酸素運動は、肝臓の脂肪を減らし、血行を促進する効果があります。週に3〜5回、30分程度を目安に行いましょう。
- 軽い筋力トレーニング:筋肉量を維持・増加させることで、代謝が活性化し、肝機能の改善につながります。自重トレーニングやダンベル運動などを取り入れましょう。
- 継続性を重視:短時間でも毎日続けることが大切です。生活に無理なく取り入れられる運動方法を見つけましょう。
アルコールとの付き合い方
- 休肝日を設ける:週に2〜3日は意識的にお酒を飲まない日を作り、肝臓を休ませましょう。
- 適量を守る:一日の適量(純アルコールで男性20g、女性10g程度)を超えないようにしましょう。
- 飲み方の工夫:食事と一緒に飲む、ゆっくり飲む、水やソフトドリンクを間に挟むなど、飲み方を工夫しましょう。
- 種類の選択:蒸留酒よりも発酵酒(ビール、ワインなど)の方が肝臓への負担が少ないとされています。
ストレス管理
- リラクゼーション法:深呼吸、瞑想、ヨガなどのリラクゼーション法を取り入れ、ストレスを軽減しましょう。
- 十分な睡眠:質の良い睡眠は肝臓の回復に不可欠です。規則正しい睡眠習慣を心がけましょう。
- 趣味や気分転換:好きな活動や趣味の時間を持ち、精神的なリフレッシュを図りましょう。
- 人間関係の調整:ストレスの原因となる人間関係を見直し、必要に応じて境界線を設けましょう。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 太衝(たいしょう):足の甲の親指と人差し指の付け根の間にあるツボです。肝の気の流れを整え、ストレスを緩和する効果があります。
- 行間(こうかん):足の第一指と第二指の間にあるツボです。肝の熱を冷まし、イライラを鎮める効果があります。
- 内関(ないかん):手首から指3本分上の、手のひら側の真ん中にあるツボです。吐き気やストレスを緩和する効果があります。
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。肝・脾・腎の機能を調整する効果があります。
健康管理
- 定期的な検査:年に一度は健康診断を受け、肝機能検査の数値をチェックしましょう。
- 薬の管理:服用している薬(処方薬、市販薬、サプリメントを含む)を医師や薬剤師に相談し、肝臓への負担を最小限に抑えましょう。
- 体重管理:適正体重を維持することで、脂肪肝のリスクを減らしましょう。
- 感染予防:肝炎ウイルスの感染予防に努め、必要に応じてワクチン接種を検討しましょう。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、肝機能の改善を促進することができます。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。
肝機能障害のまとめと施術のご案内
肝機能障害の要約
肝機能障害は、様々な原因によって肝臓の機能が低下した状態です。西洋医学ではアルコール、ウイルス、脂肪、薬物などによる肝細胞の損傷として捉え、東洋医学では肝の気血のバランスの乱れとして理解されます。
自覚症状が乏しいため気づかないうちに進行していることが多く、放置すると肝硬変や肝不全などの重篤な状態に進展するリスクがあります。しかし、早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善することが可能です。
肝機能障害の改善には、鍼灸や整体などの東洋医学的アプローチと、食事・運動・休息などの生活習慣の改善を組み合わせた総合的なケアが効果的です。特に肝臓は再生能力の高い臓器であるため、適切なケアによって機能を回復させることができます。
当院のアプローチの特徴
当院では、肝機能障害に対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
- 肝臓の機能回復をサポートする食事・運動・生活習慣のアドバイス
- 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
多くの患者様から「倦怠感が減った」「肝機能検査の数値が改善した」「お酒を飲んでも翌日の回復が早くなった」「体が軽くなった」といったお声をいただいております。肝機能障害でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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日曜・祝日 休み
肝機能障害は初期段階では自覚症状が少ないため見過ごされがちですが、適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの肝機能障害の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。
施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)
(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。
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