外反母趾
外反母趾でお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 親指の付け根が痛み、靴を履くとさらに痛みが増す
- 親指が小指側に曲がって出っ張りができている
- 出っ張った部分が靴と擦れて赤くなったり、タコやウオノメができる
- 長時間歩くと足の疲れや痛みが強くなる
- 足に合う靴が見つかりにくく、おしゃれな靴が履けない
- 足の変形が気になり、サンダルなど足の指が見える靴を避けている
外反母趾は、足の親指(母趾)が小指側に曲がり、第一中足骨の頭部(親指の付け根)が内側に突出する変形です。女性に多くみられますが、男性でも発症することがあります。この状態は単なる見た目の問題ではなく、歩行時の痛みや歩行障害を引き起こし、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
この記事では、外反母趾の原因とメカニズムを西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように外反母趾の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学の視点から見た外反母趾の原因とメカニズム
外反母趾とは
西洋医学では、外反母趾は「母趾(親指)が小指側に傾き、第一中足骨頭(親指の付け根の骨)が内側に突出する変形」と定義されています。この状態を数値で表すと、通常は第一中足骨と母趾の骨(基節骨)が作る角度(外反母趾角)が15度以下ですが、外反母趾ではこの角度が15度を超えます。症状が進行すると20度、30度、あるいはそれ以上になることもあります。
主な原因
- 不適切な靴の選択:先の尖った靴やハイヒールなど、足を圧迫する靴の長期間の使用が主な原因の一つです。
- 遺伝的要因:家族に外反母趾の方がいる場合、発症リスクが高まります。足の形状や筋力、靭帯の柔軟性などが遺伝することが関係しています。
- 足のアーチの低下:扁平足(偏平足)など、足のアーチが低下すると、体重が足の内側にかかりやすくなり、親指が小指側に押し出される原因となります。
- 関節疾患:関節リウマチなどの関節疾患は、足の関節にも影響を与え、外反母趾の発症リスクを高めます。
- 筋力低下や靭帯の緩み:加齢や運動不足による足の筋力低下や靭帯の緩みが、足の構造を支えきれなくなり、外反母趾を引き起こすことがあります。
- 職業的要因:長時間立ち仕事をする職業や、バレエダンサーなど特定のスポーツをする人に多く見られます。
外反母趾が発生するメカニズム
外反母趾は以下のようなメカニズムで発生します:
- 不適切な靴の着用や足のアーチの低下により、第一中足骨と第二中足骨の間に異常な力がかかります。
- この力が継続すると、第一中足骨が内側に偏位し始め、母趾(親指)は小指側に傾いていきます。
- 母趾が小指側に傾くと、母趾の付け根にある種子骨(小さな骨)の位置も変わり、足の構造に更なる変化をもたらします。
- 変形が進行すると、第一中足骨頭(親指の付け根の骨)が内側に突出し、靴と擦れることで炎症や痛みが生じます。
- 母趾の変形により、正常な歩行メカニズムが妨げられ、体重が足の外側や他の指に過度にかかるようになり、新たな痛みや変形の原因となります。
外反母趾の進行段階
外反母趾は一般的に以下の段階で進行します:
- 初期段階:外反母趾角が15〜20度程度。軽度の変形があり、時々痛みを感じることがありますが、日常生活への影響は限定的です。
- 中期段階:外反母趾角が20〜30度程度。明らかな変形があり、痛みも頻繁に生じます。靴選びに制限が出始め、長時間の歩行や立ち仕事が辛くなります。
- 後期段階:外反母趾角が30度以上。重度の変形があり、常に痛みを感じ、歩行が困難になることもあります。タコやウオノメ、滑液包炎(水虫袋の炎症)などの合併症も起こりやすくなります。
西洋医学的なアプローチでは、外反母趾の治療として保存療法(適切な靴の選択、装具の使用、運動療法など)や手術療法が行われます。症状の程度や日常生活への影響に応じて、適切な治療法が選択されます。
東洋医学の視点から見た外反母趾の原因とメカニズム
東洋医学での外反母趾の捉え方
東洋医学では、外反母趾を「足部の気血の滞り」や「経絡の不調」によって生じる症状と捉えます。特に足の親指は「肝の経絡」と「脾の経絡」が密接に関わる部位であり、これらの経絡のバランスが崩れることで外反母趾の症状が現れると考えられています。
関連する経絡
外反母趾に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 肝経(かんけい):足の親指から足の内側を通って上行する経絡で、筋肉や腱の柔軟性、身体のバランスに関わります。この経絡の滞りは、筋肉や腱の緊張を招き、外反母趾の一因となります。
- 脾経(ひけい):足の親指の内側から足首を経て上行する経絡で、筋肉を養い、身体を支える働きがあります。この経絡の弱まりは筋力低下を招き、足のアーチの崩れにつながります。
- 胃経(いけい):足の第二指から足の前面を通って上行する経絡で、足の親指の外側近くを通ります。この経絡の不調も外反母趾に影響を与えることがあります。
- 腎経(じんけい):足の小指の下から足の内側を通って上行する経絡で、骨や関節の健康に関わります。腎の機能低下は足の骨格構造の弱化につながります。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、外反母趾を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 肝気鬱結(かんきうっけつ)
特徴:ストレスや感情の抑制による肝の気の滞りが、筋肉や腱の緊張を引き起こした状態です。
症状:足の親指の付け根に痛みがあり、ストレスや疲労で悪化します。イライラしやすく、頭痛や肩こりを伴うことも。
改善方法:肝の気の流れを促進する疏肝解鬱(そかんかいうつ)の治療が効果的です。
2. 脾虚湿阻(ひきょしっそ)
特徴:脾の機能低下により、水湿(しっけ)が滞り、足部に溜まった状態です。
症状:足がむくみやすく、だるさを感じます。変形は緩やかに進行し、疲れると症状が悪化します。消化不良や体重増加を伴うことも。
改善方法:脾の機能を高め湿を取り除く健脾利湿(けんぴりしつ)の治療が効果的です。
3. 肝腎陰虚(かんじんいんきょ)
特徴:肝臓と腎臓の陰が不足し、筋肉や腱、骨の栄養が行き渡らなくなった状態です。
症状:足の痛みが夜間や疲労時に悪化します。腰や膝の痛み、めまい、耳鳴りなどを伴うことも。
改善方法:肝腎の陰を補う滋陰(じいん)の治療が効果的です。
4. 気血両虚(きけつりょうきょ)
特徴:気と血が共に不足し、筋肉や腱を養うエネルギーが足りない状態です。
症状:長時間の立ち仕事や歩行後に痛みが増します。疲れやすく、顔色が悪い、めまいなどを伴うことも。
改善方法:気と血を補う補気養血(ほきようけつ)の治療が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、外反母趾は主に以下の臓腑の機能と関連しています:
- 肝(かん):筋肉や腱の柔軟性を司り、気の流れをスムーズにする役割があります。肝の機能低下は筋肉の緊張や血行不良を招き、足の変形につながります。
- 脾(ひ):筋肉を養い、身体を支える役割があります。脾の機能低下は筋力の減退や足のアーチの崩れを引き起こします。
- 腎(じん):骨や関節、髄を司ります。腎の機能低下は骨格の変形や筋力低下につながります。
- 心(しん):血液循環を司ります。心の機能低下は足の末梢循環不全を招き、痛みや炎症を悪化させます。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化も外反母趾の症状に影響すると考えます:
- 春:肝の活動が活発になる季節で、肝気鬱結の傾向がある人は症状が悪化しやすくなります。
- 梅雨や湿度の高い時期:湿邪が足部に停滞しやすくなり、脾虚湿阻の傾向がある人は症状が悪化することがあります。
- 冬:寒さにより血行が悪化し、痛みが増すことがあります。特に肝腎陰虚の傾向がある人は注意が必要です。
- 環境変化:引っ越しや職場変更などの環境変化は、気の流れに影響を与え、症状の変化につながることがあります。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
原因の捉え方 | 不適切な靴、遺伝的要因、足のアーチの低下、筋力低下などの解剖学的・生体力学的要因 | 気血の滞り、経絡の不調、五臓(特に肝・脾・腎)の機能異常 |
診断方法 | 視診・触診、X線検査、足圧分布測定、歩行分析など | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、経絡の流れの確認 |
治療アプローチ | 装具療法、運動療法、物理療法、手術療法 | 鍼灸治療、経絡調整、漢方薬、食養生、ツボ押し |
治療の焦点 | 足部の構造的変形の矯正、痛みの軽減、機能回復 | 体全体のバランス調整、経絡の流れの改善、五臓の機能向上 |
痛みの考え方 | 構造的変形による機械的刺激や炎症による症状 | 気血の流れの滞りや経絡の不調による症状 |
予防方法 | 適切な靴の選択、足の筋力強化エクササイズ、体重管理 | 体質改善、経絡の流れを良くする養生法、足のツボ刺激 |
個人差の考慮 | 変形の程度や機能障害に基づく標準的な治療 | 体質や証に基づいた個別的な治療 |
関連症状の捉え方 | 外反母趾による二次的な症状として膝痛や腰痛を考慮 | 同じ根本的な不調が外反母趾と他の症状を同時に引き起こすと考える |
西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なる視点から外反母趾にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。
外反母趾を放置するリスク
外反母趾は「見た目の問題」や「痛みがそれほどひどくなければ大丈夫」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。
身体的リスク
- 痛みの悪化:初期段階では歩行時のみに感じる痛みが、徐々に安静時にも感じるようになり、日常生活に支障をきたすようになります。
- 変形の進行:適切な処置を行わないと、変形が進行し、外反母趾角が増大します。これにより、症状はさらに悪化します。
- 他の足指の変形:外反母趾により足全体のバランスが崩れ、第二趾の槌趾(つちゆび)や小趾の内反変形など、他の指にも変形が生じることがあります。
- 滑液包炎:突出した中足骨頭部分に「バニオン」と呼ばれる滑液包炎が発生し、赤く腫れて痛みを伴います。
- 関節炎:長期間の異常な負荷により、母趾の付け根の関節に変形性関節症が生じることがあります。
- 皮膚トラブル:突出部分が靴と擦れることで、タコやウオノメ、皮膚の肥厚、時には潰瘍化することもあります。
- 歩行障害:痛みや変形により、正常な歩行パターンが崩れ、歩行速度の低下や歩幅の減少を引き起こします。
全身への影響
- 膝痛や腰痛:歩行パターンの変化により、膝や腰に過度な負担がかかり、痛みや障害を引き起こすことがあります。
- 転倒リスクの増加:特に高齢者では、バランス機能の低下により転倒のリスクが高まります。
- 活動性の低下:痛みや不安定感により、歩行や運動を避けるようになり、全身の筋力低下や健康状態の悪化を招くことがあります。
- 疲労感の増加:歩行効率が低下することで、同じ距離を歩くのにより多くのエネルギーを消費し、疲れやすくなります。
心理的・社会的リスク
- 靴選びの制限:足に合う靴が限られ、特に女性ではファッションの楽しみが減少することがあります。
- 自己肯定感の低下:足の外観に対する不満から、サンダルやオープントゥの靴を避けるなど、自己イメージに影響することがあります。
- 社会活動の制限:痛みにより長時間の歩行や立ち仕事が困難になり、職業選択や社会活動に影響することがあります。
- 慢性的な痛みによるストレス:継続的な痛みは精神的ストレスの原因となり、抑うつ状態を引き起こすことがあります。
早期対処の重要性
外反母趾は、早期に適切な対処を行うことで症状の進行を食い止め、多くの合併症を予防することが可能です。早期対処には以下のようなメリットがあります:
- 変形が重度になる前に進行を遅らせることができる
- 保存的治療(非手術的治療)の効果が高い
- 痛みや不快感の軽減により生活の質を維持できる
- 他の部位への二次的な影響を最小限に抑えられる
- 手術が必要となるリスクを減らせる可能性がある
外反母趾を放置することのリスクを理解し、症状を感じたら早めに専門家に相談することをおすすめします。
当院の外反母趾施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで外反母趾の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの緩和だけでなく、変形の進行を防ぎ、正常な足の機能の回復を促します。
施術の特徴
- 手足のツボを使った鍼灸治療:足先から離れた部位のツボも使用することで、身体に負担の少ない施術を実現します。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 足部の筋バランス調整:外反母趾に関わる足の内在筋・外在筋のバランスを整え、正常な足のアーチを回復させます。
- 経絡調整:肝経や脾経など、足部に関わる経絡の流れを整え、気血の巡りを改善します。
- 整体:足部だけでなく、膝や股関節、骨盤のアライメントも整えることで、全身のバランスを改善します。
施術の流れ
- 問診:外反母趾の症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 足部の評価:足の形状、アーチの状態、筋力バランス、歩行パターンなどを評価します。
- 整体施術:足部の筋肉バランスを整え、骨格のアライメントを調整します。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
外反母趾に効果的なツボ
当院では例えば以下のツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 太衝(たいしょう):足の甲の第一趾と第二趾の間の骨の間にあるツボで、肝経の原穴です。肝の気の流れを整え、筋肉や腱の緊張を和らげます。
- 三陰交(さんいんこう):足首の内側から指4本分上にあるツボで、肝経・脾経・腎経の交わる重要なポイントです。下半身の気血の流れを調整します。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、胃経上の重要なポイントです。全身の気を補い、下肢の筋力を強化する効果があります。
- 太渓(たいけい):足首の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎経の原穴です。腎の機能を高め、骨や関節の健康を促進します。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。
治療の期待効果
- 痛みの軽減:鍼灸治療により、痛みの伝達を抑制し、抗炎症効果を促進します。多くの方が数回の施術で痛みの軽減を実感されます。
- 血行の改善:経絡の流れを整えることで、足部の血行が改善し、炎症や腫れの軽減につながります。
- 筋バランスの改善:足の内在筋・外在筋のバランスを整えることで、足のアーチの回復と変形の進行抑制が期待できます。
- 歩行の改善:痛みの軽減と足の機能回復により、歩行パターンが改善し、膝や腰への負担も軽減します。
- 生活の質の向上:痛みや不快感の軽減により、日常生活の活動性が向上し、生活の質が改善します。
外反母趾は完全に元に戻すことは難しい場合もありますが、適切な治療と日常のケアにより、症状の改善と進行の抑制が可能です。当院では、手術に頼らない保存的治療で最大限の改善を目指します。
外反母趾に関するよくある質問(FAQ)
外反母趾の改善度合いは、変形の程度や期間、年齢、生活習慣などによって個人差があります。初期から中期の外反母趾では、適切な治療と生活習慣の改善により、痛みの軽減や変形の進行を抑えることが十分に可能です。
ただし、進行した変形を完全に元の状態に戻すことは難しい場合があります。特に長期間放置されたケースや、重度の変形がある場合は、症状の管理と進行抑制が主な目標となります。当院では、手術に頼らず鍼灸・整体による保存的アプローチで、最大限の改善を目指しています。
重要なのは、早期に対処し、適切な治療と自己ケアを継続することです。多くの患者様が、施術と適切な履物の選択、セルフケアの組み合わせによって、痛みが大幅に軽減し、日常生活の質が向上したと実感されています。
症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
- 軽度の症状:週1回の頻度で1〜2ヶ月程度
- 中程度の症状:週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月程度
- 重度の症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく
初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。多くの場合、最初の数回の施術で痛みの軽減を実感されることが多いですが、外反母趾は長期間かけて形成された変形であるため、根本的な改善には継続的な施術が必要です。
症状が改善した後も、定期的なメンテナンス(月1回程度)を受けることで、再発予防と足の健康維持につながります。
外反母趾に適した靴選びは症状の管理と進行予防に非常に重要です。以下のポイントを参考にしてください:
- つま先が広い靴:前足部(靴のつま先部分)に十分な幅があり、指が自然に広がる余裕がある靴を選びましょう。
- 適切なサイズ:小さすぎる靴は足を圧迫するため避けましょう。靴購入時は午後(足が若干膨らむ時間帯)に試着するのがおすすめです。
- ヒールの高さ:ヒールは3cm以下が理想的です。高すぎるヒールは前足部に過度な圧力をかけます。
- 靴の素材:柔らかい素材や伸縮性のある素材を選ぶと、出っ張った部分への圧迫が軽減されます。
- 足のアーチサポート:アーチをサポートする中敷きや構造を持つ靴は、足の正しいアライメントを促進します。
- 靴紐やマジックテープ:調節可能な留め具がある靴は、足のサイズや形状に合わせて調整できます。
また、市販の外反母趾用のパッドや中敷きを使用することも効果的です。それらを使用する際は、靴に余裕があることを確認してください。当院では、個々の症状や足の形状に合わせた靴選びのアドバイスも行っていますので、お気軽にご相談ください。
はい、子どもにも外反母趾は発生します。これを「若年性外反母趾」と呼ぶことがあります。子どもの外反母趾は以下のような特徴や要因があります:
- 遺伝的要因:家族に外反母趾がある場合、子どもにも発症するリスクが高まります。
- 不適切な靴:成長期に小さすぎる靴や先の尖った靴を履くことは、外反母趾の原因となります。
- 扁平足:子どもの扁平足(偏平足)は、外反母趾の発症リスクを高めます。
- バレエやダンス:特定のスポーツや活動(特にバレエ)は、足に特殊な負荷をかけ、外反母趾の発症リスクを高めることがあります。
子どもの外反母趾の特徴として、成人よりも症状が進行しやすいことが挙げられます。これは骨や軟部組織がまだ発達途上で柔軟であるためです。逆に言えば、早期に適切な対処を行えば、成人よりも改善の可能性が高いとも言えます。
お子様の足に外反母趾の兆候が見られる場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。適切な靴の選択、足の体操、必要に応じて足底板(インソール)の使用などが有効です。当院では、お子様の外反母趾に対しても、年齢に合わせた優しい治療とアドバイスを提供しています。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 水分摂取:施術後は十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させましょう。
- 適切な靴の使用:施術効果を持続させるため、正しい靴選びを心がけましょう。特にハイヒールや先の尖った靴は避けてください。
- 足を冷やさない:足を冷やすと血行が悪くなり、症状が悪化する可能性があります。冷たい床の上を素足で歩くことは避けましょう。
- 足のエクササイズ:指導された足の体操やストレッチを継続的に行いましょう。
- 無理な運動を避ける:施術当日は、ハードな運動や長時間の立ち仕事は控えめにしましょう。
また、稀に施術後に一時的な違和感や軽い痛みを感じることがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる「好転反応」の一種で、通常は24〜48時間以内に収まります。気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。
外反母趾改善のための自宅でのセルフケア
外反母趾の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。
足の体操・ストレッチ
- 足指じゃんけん:親指だけを上げる「グー」、小指だけを上げる「チョキ」、全ての指を広げる「パー」を繰り返し行います。足の内在筋を鍛え、指の動きを改善します。
- タオルギャザー:床に薄いタオルを広げ、足指でタオルを手前に引き寄せる動作を繰り返します。足の内在筋を強化し、アーチの形成を助けます。
- 足指の開閉:足の指を広げる(開く)→閉じるを繰り返し行います。特に親指と他の指の間を意識して広げると効果的です。
- 親指の矯正運動:親指を小指から離す方向に動かし、数秒間保持する動作を繰り返します。親指の付け根の関節を支える筋肉を強化します。
- ふくらはぎのストレッチ:アキレス腱やふくらはぎの柔軟性を高めると、歩行時の足への負担が軽減されます。
日常生活での工夫
- 適切な靴選び:つま先が広く、アーチをサポートする靴を選びましょう。ヒールの高さは3cm以下が理想的です。
- 外反母趾用パッド・中敷き:市販の外反母趾用パッドや中敷きを使用すると、痛みの軽減や変形の進行予防に役立ちます。
- 足指間パッド:親指と人差し指の間にシリコン製の足指間パッドを挟むことで、親指の位置を矯正する効果があります。
- 靴下の選択:外反母趾用の靴下や、指先が分かれた「五本指ソックス」は、指の間隔を維持し、正しい位置をサポートします。
- 裸足歩行:安全な場所(自宅の室内など)では、時々裸足で歩くことで足の筋肉をバランスよく使えます。ただし、硬い床での長時間の裸足歩行は避けましょう。
マッサージと温熱ケア
- 足浴:38〜40℃のお湯に10〜15分間足を浸けると、血行が促進され、筋肉の緊張が緩和されます。塩や精油を加えるとリラックス効果が高まります。
- 足裏マッサージ:足の裏全体を指の腹でゆっくりと揉みほぐします。特に土踏まず(アーチ)の部分を丁寧にマッサージすると効果的です。
- 足指のマッサージ:各指の付け根から先端に向かって、優しく引き伸ばすようにマッサージします。
- 突出部のアイシング:痛みや炎症がある場合は、氷嚢などで突出部を5〜10分間冷やすと、痛みや炎症が軽減されます。ただし、長時間の冷却は避けましょう。
生活習慣の改善
- 体重管理:適正体重を維持することで、足への負担が軽減されます。
- バランス運動:片足立ちなどのバランス運動は、足の筋肉を総合的に鍛え、アーチの形成を促進します。
- 水分摂取:十分な水分を摂ることで、筋肉や関節の健康を保ち、老廃物の排出を促進します。
- 歩き方の意識:歩く際は、かかとから着地し、親指で地面を押し出すようなイメージで歩くと、正しい歩行パターンが身につきます。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 太衝(たいしょう):足の甲の第一趾と第二趾の間の骨の間にあるツボです。肝経の流れを整え、足の痛みや緊張を和らげます。
- 三陰交(さんいんこう):足首の内側から指4本分上にあるツボです。下半身の血行を改善し、足のむくみを軽減します。
- 湧泉(ゆうせん):足の裏、指の付け根よりやや後ろ、足裏の窪んだ部分にあるツボです。腎経の始点で、全身の気を補い、足の機能を高めます。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。全身の気を補い、下肢の血行を改善します。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、外反母趾の症状を和らげることができます。無理なく続けられるものから始めて、徐々に習慣化していきましょう。
外反母趾のまとめと施術のご案内
外反母趾の要約
外反母趾は、足の親指が小指側に曲がり、親指の付け根の骨が内側に突出する変形です。不適切な靴の使用、遺伝的要因、足のアーチの低下などが主な原因とされています。放置すると、痛みの増加、変形の進行、歩行障害など様々な問題を引き起こす可能性があります。
西洋医学では足の構造的な変形として捉え、東洋医学では気血の滞りや経絡の不調として捉えます。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。
外反母趾は早期に適切な対処を行うことで、症状の改善と進行の抑制が期待できます。治療だけでなく、適切な靴の選択や日常のセルフケアも重要です。当院では、施術と生活指導の両面からサポートし、根本的な改善と再発防止を目指しています。
当院のアプローチの特徴
当院では、外反母趾に対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
- 足部の筋バランス調整による足のアーチの回復促進
- 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
多くの患者様から「痛みが軽減した」「歩きやすくなった」「靴選びの幅が広がった」「変形の進行が止まった」といったお声をいただいております。外反母趾でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
外反母趾の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。
【住所】
567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)
【お電話】
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【受付時間】
月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土 10:00~13:30
日曜・祝日 休み
外反母趾は適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの外反母趾の根本改善をサポートし、健やかな足の状態を取り戻すお手伝いをいたします。
施術料
恥骨の痛みでお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 妊娠中や産後に恥骨部分に痛みが出るようになった
- 歩くときや階段の昇降時に恥骨が痛む
- 起き上がりや寝返りをするときに恥骨周辺が痛む
- 足を大きく開いたり、片足立ちをすると恥骨が痛む
- スポーツ中や運動後に恥骨周辺に痛みを感じる
- 恥骨から太ももの内側にかけて痛みやしびれがある
恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常生活での姿勢の問題により男性にも起こることがあります。
この記事では、恥骨の痛みの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように恥骨の痛みを緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム
恥骨の痛みとは
西洋医学では、恥骨の痛みは「恥骨結合部の機能不全や炎症によって引き起こされる痛み」と定義されています。恥骨結合は左右の恥骨をつなぐ軟骨性の関節で、通常は非常に動きの少ない関節ですが、妊娠中のホルモンの影響や外傷により不安定になることがあります。
主な原因
- 妊娠・出産関連:妊娠中に分泌されるリラキシンなどのホルモンにより靭帯が緩み、恥骨結合部が不安定になります。また、胎児の成長により骨盤への負荷が増加します。
- スポーツ外傷:サッカー、ランニング、体操など、恥骨周辺に強い負荷がかかるスポーツで発生することがあります。
- 筋肉の不均衡:腹筋、背筋、骨盤底筋群のバランスが崩れることで、恥骨結合部に過度な負担がかかります。
- 姿勢の問題:骨盤の前傾や後傾、左右の歪みにより恥骨部分への負荷が増加します。
- 外傷:転倒や交通事故などによる骨盤周辺への直接的な外力により損傷することがあります。
- 感染症:稀に恥骨結合部の感染症(恥骨結合炎)により痛みが生じることがあります。
恥骨の痛みが発生するメカニズム
恥骨の痛みは以下のようなメカニズムで発生します:
- 妊娠中のホルモンの影響や外力により、恥骨結合部の軟骨や靭帯に炎症や微細損傷が生じます
- 恥骨結合部の不安定性により、周辺の筋肉(腹直筋、内転筋群、骨盤底筋)が過度に緊張します
- 筋肉の緊張により血流が悪化し、痛みを感じる侵害受容器が刺激されます
- 疼痛により動作を避けるようになると、さらに筋力低下や関節の可動域制限が生じ、症状が悪化する悪循環に陥ります
- 慢性化すると、中枢神経系での痛みの処理が変化し、軽微な刺激でも強い痛みを感じるようになることがあります
主な症状
- 恥骨部の痛み:恥骨結合部を中心とした局所的な痛みで、触ると痛みが増すことがあります。
- 放散痛:恥骨から太ももの内側、下腹部、腰部への痛みの放散が見られることがあります。
- 歩行時痛:歩く際、特に足を前に出すときや階段昇降時に痛みが強くなります。
- 起立・座位での痛み:立ち上がりや座るときに痛みが生じることがあります。
- 寝返り時の痛み:夜間の寝返りや起き上がり時に強い痛みを感じることがあります。
- 筋力低下:痛みにより活動量が減少し、骨盤周辺の筋力が低下することがあります。
西洋医学的なアプローチでは、安静、物理療法、運動療法、場合によっては薬物療法が用いられますが、根本的な改善には筋力強化と姿勢改善が重要とされています。
東洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム
東洋医学での恥骨の痛みの捉え方
東洋医学では、恥骨の痛みを「気血の滞り」や「経絡の不調」により起こる状態と捉えます。恥骨周辺は生殖器に関わる重要な部位であり、腎や肝の機能と密接に関連すると考えられています。特に妊娠・出産期は腎の精気が大きく消耗するため、この時期の恥骨の痛みは腎虚との関連が深いとされています。
関連する経絡
恥骨の痛みに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 任脈(にんみゃく):身体の前面中央を通る経絡で、恥骨から生殖器、下腹部の機能に関わります。
- 足の厥陰肝経(けついんかんけい):恥骨周辺を通り、生殖器機能や筋腱の働きに関連します。
- 足の少陰腎経(しょういんじんけい):腎の機能を担う経絡で、骨や髄、生殖機能に関わります。
- 足の太陰脾経(たいいんひけい):下腹部から恥骨周辺を通り、筋肉の働きや水分代謝に関連します。
- 衝脈(しょうみゃく):下腹部の奇経八脈の一つで、生殖機能や血の巡りに関わります。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、恥骨の痛みを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 腎虚(じんきょ)
特徴:妊娠・出産、加齢、過労により腎の精気が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、腰痛、足腰のだるさ、頻尿、むくみ、疲れやすい、冷え症。
改善方法:腎を補う食材(黒ゴマ、クルミ、山芋など)や補腎の漢方薬、温める鍼灸治療が効果的です。
2. 肝鬱気滞(かんうつきたい)
特徴:ストレスや感情の抑制により肝の気の流れが滞った状態です。
症状:恥骨周辺の刺すような痛み、痛みの場所が移動する、イライラ、ため息、生理不順、胸の張り。
改善方法:肝の気の流れを改善する食材(柑橘類、香味野菜など)や疏肝解鬱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。
3. 血瘀(けつお)
特徴:血液の循環が悪くなり、血の滞りが生じた状態です。
症状:恥骨周辺の固定した刺すような痛み、夜間に痛みが増す、皮膚の色が暗い、生理時の血塊。
改善方法:血の流れを改善する食材(山査子、紅花茶など)や活血化瘀の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。
4. 寒湿(かんしつ)
特徴:冷えと湿気が体内に侵入し、気血の流れを妨げている状態です。
症状:恥骨周辺の重だるい痛み、冷えると痛みが悪化、むくみ、下痢しやすい、関節の重い感じ。
改善方法:体を温め湿気を取り除く食材(生姜、シナモン、ハトムギなど)や温経散寒の漢方薬、温灸治療が効果的です。
5. 脾虚(ひきょ)
特徴:消化機能の低下により気血の生成が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、疲れやすい、食欲不振、下痢しやすい、顔色が悪い、手足のむくみ。
改善方法:脾胃を補う食材(山芋、カボチャ、小豆など)や補気健脾の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、恥骨の痛みは主に以下の臓腑の機能と関連しています:
- 腎(じん):生殖機能や骨・髄を支配し、恥骨周辺の骨格や筋肉の健康に重要な役割を果たします。
- 肝(かん):筋腱を支配し、気の流れを調整します。肝の機能低下は筋肉の緊張や痛みを引き起こします。
- 脾(ひ):筋肉を支配し、水分代謝に関わります。脾の機能低下は筋力低下やむくみを引き起こします。
- 心(しん):血液循環を支配し、恥骨周辺の血流に影響します。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化も恥骨の痛みに影響すると考えます:
- 冬:寒さにより腎の機能が低下しやすく、恥骨周辺の痛みが悪化しやすい季節です。
- 梅雨時期:湿気により脾の機能が低下し、むくみや重だるい痛みが増すことがあります。
- 春:肝の気が上昇する時期で、ストレスによる肝鬱気滞の症状が悪化しやすくなります。
- 冷房の効いた環境:長時間の冷えにより寒湿が体内に侵入し、痛みが増すことがあります。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
原因の捉え方 | 恥骨結合部の機能不全、ホルモンの影響、筋肉の不均衡、外傷 | 気血の滞り、腎や肝の機能低下、経絡の不調 |
診断方法 | X線検査、MRI、CT、理学的検査、触診 | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診 |
治療アプローチ | 安静、物理療法、運動療法、薬物療法、場合によっては手術 | 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法 |
治療の焦点 | 炎症の抑制、筋力強化、構造的安定性の回復 | 気血の流れの改善、腎肝の機能強化、体全体のバランス調整 |
妊娠期への対応 | 薬物療法に制限があり、主に物理療法や運動療法が中心 | 妊娠期に安全な鍼灸治療や食養生で対応可能 |
予防の考え方 | 筋力強化、姿勢改善、適切な体重管理 | 体質に合わせた養生法、腎肝の機能強化、未病の段階からの対応 |
再発予防 | 継続的な運動療法、生活習慣の改善 | 体質改善による根本的な再発予防、季節に合わせた養生 |
西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで恥骨の痛みに対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。
恥骨の痛みを放置するリスク
恥骨の痛みは「一時的なもの」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。
身体的リスク
- 慢性疼痛への移行:急性の痛みが慢性化し、日常的に痛みを感じる状態になるリスクがあります。
- 歩行障害:痛みにより正常な歩行が困難になり、跛行(びっこ)や歩行速度の低下が生じます。
- 筋力低下:痛みを避けるために活動量が減ると、骨盤周辺の筋力が著しく低下します。
- 姿勢の悪化:痛みをかばう姿勢を続けることで、骨盤の歪みや脊柱の変形が進行する可能性があります。
- 他部位への影響:恥骨の痛みをかばうことで、腰痛、股関節痛、膝痛などの二次的な症状が出現することがあります。
- 関節拘縮:長期間の痛みにより股関節や仙腸関節の可動域が制限される可能性があります。
- 妊娠・出産への影響:女性の場合、将来の妊娠・出産時に症状が悪化するリスクがあります。
精神的・社会的リスク
- 生活の質の低下:痛みにより日常生活動作が制限され、生活の質が大幅に低下します。
- 睡眠障害:寝返りや起き上がり時の痛みにより、良質な睡眠がとれなくなります。
- 不安とストレス:「いつまで痛みが続くのか」という不安や、活動制限によるストレスが増加します。
- 社会活動への影響:仕事や家事、育児への影響により、社会的役割を果たすことが困難になることがあります。
- 自己効力感の低下:「何をしても良くならない」という無力感から、自己肯定感が低下することがあります。
- 人間関係への影響:痛みによるイライラや活動制限により、家族や友人との関係に支障をきたすことがあります。
早期対処の重要性
恥骨の痛みは、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:
- 炎症が慢性化する前に改善できる
- 筋力低下や関節拘縮を予防できる
- 代償的な姿勢変化による二次的症状を予防できる
- 日常生活への影響を最小限に抑えられる
- 治療期間を短縮できる可能性がある
- 将来の妊娠・出産時のリスクを軽減できる
恥骨周辺の痛みや違和感を感じたら、「そのうち良くなる」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。
当院の恥骨の痛み施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで恥骨の痛みの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの軽減と機能回復を促進します。
施術の特徴
- 手足のツボを使った鍼灸治療:身体に負担の少ない施術で、初めての方でも安心して受けられます。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 妊娠期にも安全な施術:妊娠中の恥骨の痛みにも対応できる安全な鍼灸治療を提供します。
- 骨盤調整:骨盤の歪みや不安定性を改善する優しい整体施術を行います。
- 全身調整:恥骨の痛みの原因となる全身のバランスを整え、根本的な改善を目指します。
施術の流れ
- 問診:恥骨の痛みの症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 整体施術:必要に応じて、骨盤や全身のバランスを整える優しい整体施術を行います。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
恥骨の痛みに効果的なツボ
当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、婦人科系の症状全般に効果があります。
- 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを改善します。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整します。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。
恥骨の痛みに関するよくある質問(FAQ)
症状の程度や期間、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
- 急性期(発症から1ヶ月以内):週2回の頻度で1〜2ヶ月
- 慢性期(発症から3ヶ月以上):週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月
- 妊娠中の症状:週1回の頻度で症状の改善まで継続
初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。継続的な施術により、根本的な体質改善を目指します。
はい、妊娠中でも安全に施術を受けることができます。当院では、妊娠期の恥骨の痛みに対して以下のような安全な施術を行っています:
- 妊娠期に禁忌とされるツボを避けた安全な鍼灸治療
- うつ伏せにならない、側臥位での優しい施術
- お腹に負担をかけない骨盤調整
- 妊娠期の体質変化に合わせた個別的なアプローチ
妊娠中の恥骨の痛みは、胎児の成長とともに悪化することが多いため、早期の対処が重要です。施術前には必ず現在の妊娠週数や体調についてお聞きし、最も安全で効果的な施術を提供いたします。
はい、恥骨の痛みと腰痛には密接な関係があります。以下のような関連性があります:
- 骨盤帯痛症候群:恥骨の痛みは骨盤帯痛症候群の一部として、腰痛や仙腸関節痛と同時に現れることがあります
- 代償的な動作:恥骨の痛みをかばうような歩き方や姿勢により、腰部に負担がかかり腰痛が発生します
- 筋肉の連鎖:恥骨周辺の筋肉と腰部の筋肉は機能的に関連しており、一方の問題が他方に影響します
- 骨盤の不安定性:恥骨結合部の不安定性は、腰椎や仙腸関節にも影響を与えます
当院では、恥骨の痛みと腰痛を関連する症状として捉え、骨盤全体のバランスを整える施術を行います。単独の症状を治療するのではなく、全身のバランスを考慮した根本的な改善を目指します。
恥骨の痛みがある時は、以下のような動作を避けることで症状の悪化を防ぐことができます:
- 片足立ちになる動作:階段昇降、ズボンの着脱、靴下の着脱など
- 足を大きく開く動作:跨ぐ、あぐらをかく、足を組むなど
- 重いものを持ち上げる動作:腹圧がかかり恥骨への負担が増します
- 急激な方向転換:スポーツや歩行時の急な方向転換
- 長時間の同一姿勢:長時間の立位や座位
これらの動作を行う際は、両足に均等に体重をかける、手すりを使用する、膝を曲げて物を持ち上げるなどの工夫をしましょう。当院では、日常生活での注意点について詳しくアドバイスいたします。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 施術当日は激しい運動や長時間の歩行を避ける
- 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させる
- 恥骨周辺を冷やさないよう注意し、必要に応じて温める
- 指導された姿勢や動作の注意点を守る
- 十分な睡眠と休息を取る
また、稀に施術後に一時的に症状が変化することがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる好転反応の一種です。通常は24〜48時間以内に収まりますが、気になる症状がある場合は院長にご相談ください。
恥骨の痛み改善のための自宅でのセルフケア
恥骨の痛みの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。
姿勢の意識
- 立位姿勢:両足に均等に体重をかけ、骨盤を正しい位置に保ちます。反り腰や猫背にならないよう注意しましょう。
- 座位姿勢:深く腰掛け、背もたれを利用して腰椎の自然なカーブを保ちます。足は床にしっかりとつけましょう。
- 歩行姿勢:小幅で歩き、急激な方向転換を避けます。階段は一段ずつゆっくりと昇降しましょう。
- 寝る姿勢:横向きで寝る際は膝の間にクッションを挟み、仰向けの場合は膝の下にクッションを置くと楽になります。
簡単ストレッチ
- 骨盤傾斜運動:仰向けに寝て膝を立て、腰を床に押し付けるように骨盤を後傾させます。5秒間キープを10回繰り返します。
- 内転筋ストレッチ:座った状態で足裏を合わせ、膝を軽く床に近づけます。無理をせず、痛みの出ない範囲で行いましょう。
- 股関節屈筋ストレッチ:片膝を床につき、もう一方の足を前に出してゆっくりと体重をかけます。左右30秒ずつ行います。
- 膝抱えストレッチ:仰向けに寝て片膝を胸に引き寄せます。30秒間キープし、左右交互に行います。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。婦人科系の症状全般に効果があります。
- 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを和らげます。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の気の流れを良くし、痛みの緩和に効果があります。
温熱療法
- 湯船にゆっくり浸かる:38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かることで、骨盤周辺の血流を改善します。
- 湯たんぽ・カイロの使用:腰やお腹に湯たんぽやカイロを当てて温めることで、筋肉の緊張を和らげます。
- 足湯:足首まで温かいお湯に浸けることで、下半身の血行を促進します。
- 蒸しタオル:温かい蒸しタオルを恥骨周辺(直接ではなく下着の上から)に当てて温めます。
生活習慣の改善
- 食事の改善:抗炎症作用のある食材(青魚、緑黄色野菜、ナッツ類など)を積極的に摂り、糖質や揚げ物、甘い物は控えめにしましょう。
- 水分摂取:十分な水分を摂ることで、体内の循環を促進し、老廃物の排出を促します。
- 規則正しい睡眠:7〜8時間の質の良い睡眠を心がけ、体の回復を促進します。
- ストレス管理:深呼吸、瞑想、軽い運動などでストレスを軽減し、筋肉の緊張を和らげます。
- 適度な運動:水中ウォーキングやヨガなど、関節に負担の少ない運動を無理のない範囲で行います。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、恥骨の痛みの改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。
恥骨の痛みのまとめと施術のご案内
恥骨の痛みの要約
恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常的な姿勢の問題により男性にも起こることがあります。
西洋医学では恥骨結合部の機能不全や筋肉の不均衡に着目し、東洋医学では気血の滞りや腎肝の機能低下と捉えて治療にあたります。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。
恥骨の痛みは早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待できます。しかし、治療だけでなく、日常生活での姿勢改善、適切な動作方法、セルフケアなども重要です。当院では、施術と生活指導の両面からサポートし、根本的な改善と再発防止を目指しています。
当院のアプローチの特徴
当院では、恥骨の痛みに対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 妊娠期にも安全な手足のツボを使った鍼灸治療
- 骨盤の調整と全身のバランスを整える優しい整体
- 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
多くの患者様から「恥骨の痛みが軽減した」「歩くのが楽になった」「寝返りが痛くなくなった」「妊娠中も安心して治療を受けられた」といったお声をいただいております。恥骨の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
恥骨の痛みの症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。
【住所】
567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)
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月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土 10:00~13:30
日曜・祝日 休み
恥骨の痛みは適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの恥骨の痛みの根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。
施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)
(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。
ご予約はこちら
ネット予約:
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電話で予約:
072-622-0134
円(税込)初診料 1100円(税込)
(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。
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