更年期障害

更年期障害でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 突然の汗やほてり(ホットフラッシュ)に悩まされている
  • イライラや不安感が強くなり、感情の波が激しくなった
  • 夜中に何度も目が覚めて熟睡できない日が続いている
  • 疲れやすくなり、体がだるい感じが抜けない
  • 頭痛や肩こり、関節痛などの身体の不調が増えた
  • 集中力が低下し、物忘れが気になるようになった

更年期障害は40代後半から50代にかけて多くの女性が経験する症状で、ホルモンバランスの変化による様々な心身の不調が現れます。男性も同様の症状(男性更年期障害)を経験することがあります。

この記事では、更年期障害の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように更年期障害の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学的視点での更年期障害の原因とメカニズム

更年期障害の定義

西洋医学では、更年期障害は「閉経前後の時期(更年期)に女性ホルモンの減少によって引き起こされる様々な身体的・精神的症状の総称」と定義されています。医学的には「閉経関連症候群」とも呼ばれています。男性の場合は「男性更年期障害(LOH症候群:加齢男性性腺機能低下症候群)」として認識されています。

主な原因

  • ホルモンバランスの変化:女性の場合、卵巣機能の低下によりエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が減少します。男性の場合はテストステロン(男性ホルモン)の減少が関与します。
  • 自律神経系の乱れ:ホルモンバランスの変化により、体温調節や感情のコントロールを担う自律神経のバランスが崩れます。
  • 心理的ストレス:仕事、家庭、人間関係などのストレスが症状を悪化させることがあります。
  • 生活習慣:不規則な食事、運動不足、睡眠不足、喫煙、過度の飲酒などが症状を悪化させる要因となります。
  • 遺伝的要因:家族に更年期障害の症状が強く出た方がいる場合、同様の症状が現れやすい傾向があります。

更年期障害が発生するメカニズム

更年期障害は以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 卵巣機能の低下により、エストロゲン(女性ホルモン)の産生が減少します
  2. エストロゲンの減少は視床下部の体温調節中枢に影響を与え、ホットフラッシュや発汗などの血管運動神経症状を引き起こします
  3. また、エストロゲンは脳内の神経伝達物質(セロトニンやドーパミンなど)の調節にも関わるため、その減少によって精神的症状(不安、抑うつ、イライラなど)が現れます
  4. さらに、エストロゲンは骨密度の維持や皮膚の潤い、粘膜の健康維持にも重要な役割を果たしているため、減少により骨粗しょう症リスクの増加や皮膚の乾燥、膣の乾燥などが起こります
  5. これらの身体的・精神的症状が相互に影響し合い、さらに症状を悪化させる悪循環を形成することがあります

西洋医学的なアプローチでは、ホルモン補充療法や症状に応じた薬物療法、生活習慣の改善などが治療の中心となります。ただし、個人差が大きく、症状の現れ方や程度は人によって異なります。

東洋医学的視点での更年期障害の原因とメカニズム

東洋医学での更年期障害の捉え方

東洋医学では、更年期障害を「腎精の減少」による現象と捉えます。腎は生命エネルギーの源泉であり、加齢とともに腎の精気(腎精)が減少していくと考えられています。特に女性は7年、男性は8年周期で体に変化が現れるとされ、女性の場合49歳前後(7の倍数)で大きな変化を経験するとされています。

関連する経絡

更年期障害に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 腎経(じんけい):生命エネルギーの源泉で、老化や生殖機能と密接に関わっています。
  • 肝経(かんけい):気の流れの調整と血の貯蔵を担当し、情緒の安定に関わる経絡です。
  • 心経(しんけい):精神活動を司り、不安やイライラなどの精神症状に関連します。
  • 脾経(ひけい):消化機能や水分代謝に関わり、疲労感や体のだるさに関連します。
  • 三焦経(さんしょうけい):体内の水分代謝や体温調節に関わり、ホットフラッシュなどの症状に関連します。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、更年期障害を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 腎陰虚(じんいんきょ)

特徴:腎の陰が不足することで、陰陽のバランスが崩れ、相対的に陽が亢進する状態です。
症状:ほてり、のぼせ、寝汗、五心煩熱(手足の平と胸がほてる)、頭痛、めまい、耳鳴り、腰膝酸軟(腰や膝の痛みやだるさ)、神経過敏。
改善方法:腎陰を補い、熱を冷ます食材(キュウリ、白きくらげ、バナナなど)や滋陰清熱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

2. 肝気鬱結(かんきうっけつ)

特徴:ストレスなどにより肝の気の流れが滞った状態です。
症状:イライラ、怒りっぽい、気分の浮き沈み、胸や脇の張り、ため息が多い、食欲不振、便秘と下痢の繰り返し。
改善方法:肝の気の流れを改善する食材(香味野菜、レモンなど)や疏肝解鬱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

3. 心脾両虚(しんぴりょうきょ)

特徴:心と脾の機能が低下した状態で、精神的な不安と消化機能の低下が同時に起こります。
症状:不安、動悸、不眠、多夢、疲れやすい、食欲不振、下痢しやすい、顔色が悪い、貧血傾向。
改善方法:心と脾を補う食材(小豆、山芋、カボチャなど)や補気養血の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

4. 腎陽虚(じんようきょ)

特徴:腎の陽が不足し、体を温める力が弱まった状態です。
症状:冷え(特に下半身)、むくみ、疲労感、腰痛、頻尿、夜間頻尿、性欲減退、関節痛。
改善方法:腎陽を温める食材(羊肉、クルミ、黒ゴマなど)や温腎壮陽の漢方薬、温める鍼灸治療が効果的です。

5. 痰湿(たんしつ)

特徴:体内の水分代謝が乱れて痰や湿が生じている状態です。
症状:むくみ、重だるさ、頭がぼんやりする、めまい、吐き気、胃もたれ、肥満傾向。
改善方法:痰湿を取り除く食材(冬瓜、ハトムギ、緑豆など)や祛痰化湿の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、更年期障害は主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):生命エネルギーの源泉で、加齢とともに減少する「腎精」を蓄えています。更年期障害の根本的な原因は腎精の減少にあるとされます。
  • 肝(かん):気の流れを調整し、血を貯蔵する働きがあります。ストレスにより機能が低下すると、イライラや情緒不安定などの症状を引き起こします。
  • 心(しん):精神活動を司り、不安や不眠などの精神症状に関わります。
  • 脾(ひ):消化や水分代謝を担当し、疲労感や体のだるさに関連します。
  • 肺(はい):呼吸を司り、皮膚や粘膜の健康に関わります。肺の乾燥は皮膚や粘膜の乾燥につながります。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も更年期障害の症状に影響すると考えます:

  • :肝の気が上昇する時期で、肝気鬱結の症状(イライラ、情緒不安定など)が悪化しやすい季節です。
  • :暑さにより腎陰虚の症状(ほてり、のぼせなど)が強くなりやすい時期です。
  • :乾燥する時期で、体内の潤いが不足しやすく、肺や腎の陰の不足による症状(皮膚や粘膜の乾燥など)が現れやすくなります。
  • :寒さにより腎陽虚の症状(冷え、むくみなど)が悪化しやすい季節です。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
原因の捉え方 女性ホルモン(エストロゲン)の減少による身体的・精神的変化 腎精の減少と五臓(特に腎、肝、心)のバランスの乱れ
診断方法 血液検査(ホルモン値)、問診、更年期症状評価スケール 四診(望診・聞診・問診・切診)による体質や証の判断
治療アプローチ ホルモン補充療法、症状別の薬物療法、生活習慣の改善 鍼灸治療、漢方薬、体質改善、養生法
治療の焦点 症状の直接的な緩和(対症療法)、ホルモン値の調整 体質改善、気血水のバランス調整、自然治癒力の向上
副作用の考慮 ホルモン補充療法には乳がんや血栓症のリスク増加などの副作用の可能性がある 体質に合った鍼灸や漢方を用いることで副作用のリスクは比較的低い
個人差の考慮 ホルモン値や症状に基づいた標準的な治療 体質や証に基づいた個別的な治療
予防の考え方 健康的な生活習慣の維持、定期的な健康チェック 体質に合わせた養生法、未病の段階からの対応

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで更年期障害に対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

更年期障害を放置するリスク

更年期障害は「年齢的に仕方ない」と諦めてしまう方も多いですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 骨粗しょう症の進行:エストロゲンは骨密度の維持に重要な役割を果たしています。減少により骨がもろくなり、骨折のリスクが高まります。
  • 心血管疾患リスクの増加:エストロゲンには血管を柔軟に保ち、悪玉コレステロールを減らす作用があります。減少により動脈硬化や高血圧のリスクが高まります。
  • 排尿トラブルの悪化:膀胱や尿道の周囲の組織が萎縮し、頻尿や尿もれなどの症状が進行する可能性があります。
  • 肌や粘膜の乾燥の進行:皮膚のハリや潤いが失われ、膣の乾燥による痛みや不快感が増す可能性があります。
  • 自律神経症状の悪化:ホットフラッシュや発汗、めまいなどの症状が長期化・悪化する可能性があります。
  • 睡眠障害の慢性化:不眠が長期間続くことで、慢性的な疲労や免疫力低下につながります。

精神的リスク

  • うつ症状の悪化:気分の落ち込みや意欲低下が悪化し、うつ病に発展するリスクがあります。
  • 不安障害の発症:不安感や恐怖感が強まり、パニック障害などの不安障害につながる可能性があります。
  • 認知機能の低下:集中力や記憶力の低下が進み、日常生活や仕事に支障をきたす可能性があります。
  • 対人関係の悪化:イライラや感情の起伏が激しくなることで、家族や職場での人間関係に問題が生じる可能性があります。
  • 自己評価の低下:症状による生活の質の低下から、自信や自己評価が下がり、さらに気分が落ち込むという悪循環に陥る可能性があります。

早期対処の重要性

更年期障害は、早期に適切な対処を行うことで症状を緩和し、生活の質を維持することができます。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 症状が重症化する前に改善できる
  • 体質改善により、症状の出現期間を短縮できる可能性がある
  • 骨粗しょう症や心血管疾患などの二次的な健康リスクを減らせる
  • 仕事や家庭生活への影響を最小限に抑えられる
  • 更年期後の健康的な生活の基盤を作ることができる

更年期障害の症状を感じたら、「年齢的に仕方ない」と諦めずに、早めに専門家に相談することをおすすめします。

当院の更年期障害施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで更年期障害の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、心身のバランスを整えていきます。

施術の特徴

  • 鍼の本数を絞った優しい鍼灸治療:痛みが少なく、初めての方でも安心して受けられる優しい施術です。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 遠隔治療の活用:症状のある部分だけでなく、手足のツボも使った全身的なアプローチで効果を高めます。
  • 自律神経調整:更年期障害の多くの症状は自律神経の乱れから生じるため、自律神経を整える施術を重視します。
  • ホルモンバランスの調整:鍼灸治療により視床下部-下垂体-卵巣系の機能を調整し、ホルモンバランスの改善を促します。

施術の流れ

  1. 問診:更年期障害の症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:必要に応じて、自律神経の調整を促す優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

更年期障害に効果的なツボ

当院では例えば以下のツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、のぼせやほてりを鎮めます。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整します。
  • 内関(ないかん):手首の内側から指3本分腕を上がったところにあるツボで、不安やイライラを鎮め、自律神経を整えます。

体幹部のツボ(局所治療)

  • 関元(かんげん):おへそから指3本分下にあるツボで、腎の機能を高め、ホルモンバランスを整えます。
  • 気海(きかい):おへそから指2本分下にあるツボで、全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 神門(しんもん):手首の内側のしわにあるツボで、心を落ち着かせ、不眠や不安を緩和します。
  • 百会(ひゃくえ):頭頂部の真ん中にあるツボで、のぼせやほてりを鎮め、精神を安定させます。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

更年期障害に関するよくある質問(FAQ)

Q: 更年期障害の改善には何回くらい通えばいいですか?
A:

症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の症状:週1回の頻度で1〜2ヶ月
  • 中程度の症状:週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月
  • 重度の症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく

初回の施術後に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。継続的な施術により、根本的な体質改善を目指します。

Q: 男性も更年期障害になりますか?

A:はい、男性も「男性更年期障害」(LOH症候群:加齢男性性腺機能低下症候群)を経験することがあります。男性の場合は、テストステロン(男性ホルモン)の減少が主な原因となります。

男性更年期障害の主な症状には、疲労感、気力の低下、イライラ、不安、うつ症状、性欲減退、筋力低下、体脂肪の増加などがあります。女性の更年期障害に比べて認知度が低いため、単なる加齢や疲れと誤解されることも多いです。

当院では、男性更年期障害に対しても、鍼灸治療による自律神経の調整やホルモンバランスの改善、体質改善のアプローチを行っています。お悩みの際はご相談ください。

Q: ホルモン補充療法と鍼灸治療は併用できますか?

A:はい、ホルモン補充療法と鍼灸治療は併用することができます。むしろ、相乗効果が期待できる場合もあります。

ホルモン補充療法は直接的にホルモンを補うことで症状を改善しますが、副作用のリスクがあります。一方、鍼灸治療は体の自然な調整機能を高め、自律神経のバランスを整えることで症状の緩和を促します。

当院の鍼灸治療はホルモン補充療法の副作用を軽減したり、少ない投与量でも効果を得られるようサポートする役割も果たします。ただし、ホルモン補充療法を受けている場合は、初回カウンセリング時にその旨をお伝えください。

Q: どのような症状が改善しやすいですか?

A:鍼灸治療は特に以下のような更年期障害の症状に効果を発揮することが多いです:

  • ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)
  • 不眠
  • イライラや不安感
  • 疲労感
  • 頭痛や肩こり
  • 自律神経の乱れによる症状全般

特に自律神経の調整が鍵となる症状には効果的です。ただし、個人差があり、体質や症状の程度によって改善のスピードや効果は異なります。また、鍼灸治療は一時的な対症療法ではなく、根本的な体質改善を目指すため、継続的な施術が重要です。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

A:施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日の激しい運動や長時間の入浴(サウナなど)は避ける
  • アルコールの過剰摂取を控える
  • 水分をしっかり摂る(特に白湯がおすすめです)
  • 可能であれば施術後は休息をとる
  • 規則正しい生活リズムを心がける

また、稀に施術後に「好転反応」として、一時的に症状が強くなったり、だるさを感じたりすることがあります。これは体が治癒に向かうプロセスの一つで、通常2〜3日で収まります。気になる場合はご連絡ください。

更年期障害改善のための自宅でのセルフケア

更年期障害の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と体質改善につながります。

適度な運動習慣

  • ウォーキング:1日30分程度の適度なウォーキングは、自律神経のバランスを整え、気分を改善するのに効果的です。
  • ストレッチ:朝晩のストレッチは筋肉の緊張をほぐし、血行を促進します。特に肩や首、腰のストレッチがおすすめです。
  • ヨガや太極拳:呼吸と動作を意識するヨガや太極拳は、心身のリラックス効果が高く、更年期症状の緩和に役立ちます。
  • 水泳や水中ウォーキング:関節への負担が少なく、全身運動として効果的です。特に肥満傾向がある方におすすめです。

食生活の改善

  • 大豆製品:豆腐、納豆、味噌などの大豆製品に含まれるイソフラボンには、エストロゲン様作用があり、更年期症状の緩和に役立ちます。
  • 魚介類:青魚に含まれるDHAやEPAは、血管の健康維持や脳機能向上に役立ちます。
  • 野菜と果物:抗酸化物質が豊富で、体の炎症を抑える作用があります。特に緑黄色野菜の摂取を心がけましょう。
  • カルシウム豊富な食品:小魚、乳製品、緑黄色野菜などのカルシウム摂取は、骨粗しょう症予防に重要です。
  • 控えたい食品:カフェイン、アルコール、辛い食品、脂っこい食品、砂糖の多い食品は、ホットフラッシュや不眠を悪化させることがあります。

ストレス管理

  • 深呼吸法:1日数回、意識的に深呼吸を行うことで、自律神経のバランスを整えることができます。腹式呼吸を意識しましょう。
  • 瞑想:短時間でも継続的な瞑想は、心を落ち着かせ、ストレスホルモンの分泌を抑える効果があります。
  • 趣味の時間:自分が楽しめる活動や趣味の時間を定期的に持つことで、精神的な余裕を作りましょう。
  • コミュニケーション:信頼できる人との会話や交流は、精神的な支えになります。孤独感を感じないように心がけましょう。

睡眠の質の向上

  • 規則正しい就寝・起床時間:可能な限り同じ時間に就寝・起床することで、生体リズムを整えましょう。
  • 寝室環境の調整:寝室は静かで暗く、涼しい環境を保ちましょう。特に更年期は体温調節が難しいため、寝具や室温の調整が重要です。
  • 就寝前のリラックス:入浴やストレッチ、読書など、リラックスできる活動を就寝前の習慣にしましょう。
  • 電子機器の制限:就寝前1時間はスマートフォンやパソコン、テレビなどのブルーライトを発する機器の使用を控えましょう。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 内関(ないかん):手首の内側から指3本分腕を上がったところにあるツボです。不安や不眠、動悸に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。のぼせやほてりを鎮める効果があります。
  • 百会(ひゃくえ):頭頂部の真ん中にあるツボです。精神を安定させ、のぼせを鎮める効果があります。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、更年期障害の症状を和らげることができます。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

更年期障害のまとめと施術のご案内

更年期障害の要約

更年期障害は、ホルモンバランスの変化によって引き起こされる様々な心身の不調です。西洋医学ではエストロゲンの減少が主な原因とされ、東洋医学では腎精の減少と五臓のバランスの乱れと捉えられています。

症状は人によって大きく異なりますが、ホットフラッシュ、発汗、不眠、イライラ、不安、疲労感などが代表的です。これらは単なる不快感ではなく、放置すると生活の質を大きく低下させ、骨粗しょう症や心血管疾患などの健康リスクを高める可能性があります。

更年期障害の改善には、適切な施術による自律神経の調整やホルモンバランスの改善に加えて、日常生活での運動、食事、睡眠、ストレス管理などの見直しが欠かせません。一時的な対症療法ではなく、根本的な体質改善を目指すことが長期的な健康維持につながります。

当院のアプローチの特徴

当院では、更年期障害に対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 鍼の本数を絞った優しい鍼灸治療と、体質に合わせた施術
  • 自律神経を整え、ホルモンバランスを調整する施術
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「ホットフラッシュが減った」「眠れるようになった」「イライラが和らいだ」「生活の質が向上した」といったお声をいただいております。更年期障害でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

更年期障害の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

更年期障害は辛い症状ですが、適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの更年期障害の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 5500円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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更年期障害でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 突然の汗やほてり(ホットフラッシュ)に悩まされている
  • イライラや不安感が強くなり、感情の波が激しくなった
  • 夜中に何度も目が覚めて熟睡できない日が続いている
  • 疲れやすくなり、体がだるい感じが抜けない
  • 頭痛や肩こり、関節痛などの身体の不調が増えた
  • 集中力が低下し、物忘れが気になるようになった
更年期障害は40代後半から50代にかけて多くの女性が経験する症状で、ホルモンバランスの変化による様々な心身の不調が現れます。男性も同様の症状(男性更年期障害)を経験することがあります。 この記事では、更年期障害の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように更年期障害の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

西洋医学的視点での更年期障害の原因とメカニズム

更年期障害の定義

西洋医学では、更年期障害は「閉経前後の時期(更年期)に女性ホルモンの減少によって引き起こされる様々な身体的・精神的症状の総称」と定義されています。医学的には「閉経関連症候群」とも呼ばれています。男性の場合は「男性更年期障害(LOH症候群:加齢男性性腺機能低下症候群)」として認識されています。

主な原因

  • ホルモンバランスの変化:女性の場合、卵巣機能の低下によりエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が減少します。男性の場合はテストステロン(男性ホルモン)の減少が関与します。
  • 自律神経系の乱れ:ホルモンバランスの変化により、体温調節や感情のコントロールを担う自律神経のバランスが崩れます。
  • 心理的ストレス:仕事、家庭、人間関係などのストレスが症状を悪化させることがあります。
  • 生活習慣:不規則な食事、運動不足、睡眠不足、喫煙、過度の飲酒などが症状を悪化させる要因となります。
  • 遺伝的要因:家族に更年期障害の症状が強く出た方がいる場合、同様の症状が現れやすい傾向があります。

更年期障害が発生するメカニズム

更年期障害は以下のようなメカニズムで発生します:
  1. 卵巣機能の低下により、エストロゲン(女性ホルモン)の産生が減少します
  2. エストロゲンの減少は視床下部の体温調節中枢に影響を与え、ホットフラッシュや発汗などの血管運動神経症状を引き起こします
  3. また、エストロゲンは脳内の神経伝達物質(セロトニンやドーパミンなど)の調節にも関わるため、その減少によって精神的症状(不安、抑うつ、イライラなど)が現れます
  4. さらに、エストロゲンは骨密度の維持や皮膚の潤い、粘膜の健康維持にも重要な役割を果たしているため、減少により骨粗しょう症リスクの増加や皮膚の乾燥、膣の乾燥などが起こります
  5. これらの身体的・精神的症状が相互に影響し合い、さらに症状を悪化させる悪循環を形成することがあります
西洋医学的なアプローチでは、ホルモン補充療法や症状に応じた薬物療法、生活習慣の改善などが治療の中心となります。ただし、個人差が大きく、症状の現れ方や程度は人によって異なります。

東洋医学的視点での更年期障害の原因とメカニズム

東洋医学での更年期障害の捉え方

東洋医学では、更年期障害を「腎精の減少」による現象と捉えます。腎は生命エネルギーの源泉であり、加齢とともに腎の精気(腎精)が減少していくと考えられています。特に女性は7年、男性は8年周期で体に変化が現れるとされ、女性の場合49歳前後(7の倍数)で大きな変化を経験するとされています。

関連する経絡

更年期障害に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
  • 腎経(じんけい):生命エネルギーの源泉で、老化や生殖機能と密接に関わっています。
  • 肝経(かんけい):気の流れの調整と血の貯蔵を担当し、情緒の安定に関わる経絡です。
  • 心経(しんけい):精神活動を司り、不安やイライラなどの精神症状に関連します。
  • 脾経(ひけい):消化機能や水分代謝に関わり、疲労感や体のだるさに関連します。
  • 三焦経(さんしょうけい):体内の水分代謝や体温調節に関わり、ホットフラッシュなどの症状に関連します。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、更年期障害を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 腎陰虚(じんいんきょ)

特徴:腎の陰が不足することで、陰陽のバランスが崩れ、相対的に陽が亢進する状態です。 症状:ほてり、のぼせ、寝汗、五心煩熱(手足の平と胸がほてる)、頭痛、めまい、耳鳴り、腰膝酸軟(腰や膝の痛みやだるさ)、神経過敏。 改善方法:腎陰を補い、熱を冷ます食材(キュウリ、白きくらげ、バナナなど)や滋陰清熱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

2. 肝気鬱結(かんきうっけつ)

特徴:ストレスなどにより肝の気の流れが滞った状態です。 症状:イライラ、怒りっぽい、気分の浮き沈み、胸や脇の張り、ため息が多い、食欲不振、便秘と下痢の繰り返し。 改善方法:肝の気の流れを改善する食材(香味野菜、レモンなど)や疏肝解鬱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

3. 心脾両虚(しんぴりょうきょ)

特徴:心と脾の機能が低下した状態で、精神的な不安と消化機能の低下が同時に起こります。 症状:不安、動悸、不眠、多夢、疲れやすい、食欲不振、下痢しやすい、顔色が悪い、貧血傾向。 改善方法:心と脾を補う食材(小豆、山芋、カボチャなど)や補気養血の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

4. 腎陽虚(じんようきょ)

特徴:腎の陽が不足し、体を温める力が弱まった状態です。 症状:冷え(特に下半身)、むくみ、疲労感、腰痛、頻尿、夜間頻尿、性欲減退、関節痛。 改善方法:腎陽を温める食材(羊肉、クルミ、黒ゴマなど)や温腎壮陽の漢方薬、温める鍼灸治療が効果的です。

5. 痰湿(たんしつ)

特徴:体内の水分代謝が乱れて痰や湿が生じている状態です。 症状:むくみ、重だるさ、頭がぼんやりする、めまい、吐き気、胃もたれ、肥満傾向。 改善方法:痰湿を取り除く食材(冬瓜、ハトムギ、緑豆など)や祛痰化湿の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、更年期障害は主に以下の臓腑の機能と関連しています:
  • 腎(じん):生命エネルギーの源泉で、加齢とともに減少する「腎精」を蓄えています。更年期障害の根本的な原因は腎精の減少にあるとされます。
  • 肝(かん):気の流れを調整し、血を貯蔵する働きがあります。ストレスにより機能が低下すると、イライラや情緒不安定などの症状を引き起こします。
  • 心(しん):精神活動を司り、不安や不眠などの精神症状に関わります。
  • 脾(ひ):消化や水分代謝を担当し、疲労感や体のだるさに関連します。
  • 肺(はい):呼吸を司り、皮膚や粘膜の健康に関わります。肺の乾燥は皮膚や粘膜の乾燥につながります。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も更年期障害の症状に影響すると考えます:
  • :肝の気が上昇する時期で、肝気鬱結の症状(イライラ、情緒不安定など)が悪化しやすい季節です。
  • :暑さにより腎陰虚の症状(ほてり、のぼせなど)が強くなりやすい時期です。
  • :乾燥する時期で、体内の潤いが不足しやすく、肺や腎の陰の不足による症状(皮膚や粘膜の乾燥など)が現れやすくなります。
  • :寒さにより腎陽虚の症状(冷え、むくみなど)が悪化しやすい季節です。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
原因の捉え方 女性ホルモン(エストロゲン)の減少による身体的・精神的変化 腎精の減少と五臓(特に腎、肝、心)のバランスの乱れ
診断方法 血液検査(ホルモン値)、問診、更年期症状評価スケール 四診(望診・聞診・問診・切診)による体質や証の判断
治療アプローチ ホルモン補充療法、症状別の薬物療法、生活習慣の改善 鍼灸治療、漢方薬、体質改善、養生法
治療の焦点 症状の直接的な緩和(対症療法)、ホルモン値の調整 体質改善、気血水のバランス調整、自然治癒力の向上
副作用の考慮 ホルモン補充療法には乳がんや血栓症のリスク増加などの副作用の可能性がある 体質に合った鍼灸や漢方を用いることで副作用のリスクは比較的低い
個人差の考慮 ホルモン値や症状に基づいた標準的な治療 体質や証に基づいた個別的な治療
予防の考え方 健康的な生活習慣の維持、定期的な健康チェック 体質に合わせた養生法、未病の段階からの対応
西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで更年期障害に対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

更年期障害を放置するリスク

更年期障害は「年齢的に仕方ない」と諦めてしまう方も多いですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 骨粗しょう症の進行:エストロゲンは骨密度の維持に重要な役割を果たしています。減少により骨がもろくなり、骨折のリスクが高まります。
  • 心血管疾患リスクの増加:エストロゲンには血管を柔軟に保ち、悪玉コレステロールを減らす作用があります。減少により動脈硬化や高血圧のリスクが高まります。
  • 排尿トラブルの悪化:膀胱や尿道の周囲の組織が萎縮し、頻尿や尿もれなどの症状が進行する可能性があります。
  • 肌や粘膜の乾燥の進行:皮膚のハリや潤いが失われ、膣の乾燥による痛みや不快感が増す可能性があります。
  • 自律神経症状の悪化:ホットフラッシュや発汗、めまいなどの症状が長期化・悪化する可能性があります。
  • 睡眠障害の慢性化:不眠が長期間続くことで、慢性的な疲労や免疫力低下につながります。

精神的リスク

  • うつ症状の悪化:気分の落ち込みや意欲低下が悪化し、うつ病に発展するリスクがあります。
  • 不安障害の発症:不安感や恐怖感が強まり、パニック障害などの不安障害につながる可能性があります。
  • 認知機能の低下:集中力や記憶力の低下が進み、日常生活や仕事に支障をきたす可能性があります。
  • 対人関係の悪化:イライラや感情の起伏が激しくなることで、家族や職場での人間関係に問題が生じる可能性があります。
  • 自己評価の低下:症状による生活の質の低下から、自信や自己評価が下がり、さらに気分が落ち込むという悪循環に陥る可能性があります。

早期対処の重要性

更年期障害は、早期に適切な対処を行うことで症状を緩和し、生活の質を維持することができます。早期対処には以下のようなメリットがあります:
  • 症状が重症化する前に改善できる
  • 体質改善により、症状の出現期間を短縮できる可能性がある
  • 骨粗しょう症や心血管疾患などの二次的な健康リスクを減らせる
  • 仕事や家庭生活への影響を最小限に抑えられる
  • 更年期後の健康的な生活の基盤を作ることができる
更年期障害の症状を感じたら、「年齢的に仕方ない」と諦めずに、早めに専門家に相談することをおすすめします。

当院の更年期障害施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで更年期障害の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、心身のバランスを整えていきます。

施術の特徴

  • 鍼の本数を絞った優しい鍼灸治療:痛みが少なく、初めての方でも安心して受けられる優しい施術です。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 遠隔治療の活用:症状のある部分だけでなく、手足のツボも使った全身的なアプローチで効果を高めます。
  • 自律神経調整:更年期障害の多くの症状は自律神経の乱れから生じるため、自律神経を整える施術を重視します。
  • ホルモンバランスの調整:鍼灸治療により視床下部-下垂体-卵巣系の機能を調整し、ホルモンバランスの改善を促します。

施術の流れ

  1. 問診:更年期障害の症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:必要に応じて、自律神経の調整を促す優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

更年期障害に効果的なツボ

当院では例えば以下のツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、のぼせやほてりを鎮めます。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整します。
  • 内関(ないかん):手首の内側から指3本分腕を上がったところにあるツボで、不安やイライラを鎮め、自律神経を整えます。

体幹部のツボ(局所治療)

  • 関元(かんげん):おへそから指3本分下にあるツボで、腎の機能を高め、ホルモンバランスを整えます。
  • 気海(きかい):おへそから指2本分下にあるツボで、全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 神門(しんもん):手首の内側のしわにあるツボで、心を落ち着かせ、不眠や不安を緩和します。
  • 百会(ひゃくえ):頭頂部の真ん中にあるツボで、のぼせやほてりを鎮め、精神を安定させます。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

更年期障害に関するよくある質問(FAQ)

Q: 更年期障害の改善には何回くらい通えばいいですか?
A: A: 症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
  • 軽度の症状:週1回の頻度で1〜2ヶ月
  • 中程度の症状:週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月
  • 重度の症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく
初回の施術後に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。継続的な施術により、根本的な体質改善を目指します。
Q: 男性も更年期障害になりますか?
はい、男性も「男性更年期障害」(LOH症候群:加齢男性性腺機能低下症候群)を経験することがあります。男性の場合は、テストステロン(男性ホルモン)の減少が主な原因となります。 男性更年期障害の主な症状には、疲労感、気力の低下、イライラ、不安、うつ症状、性欲減退、筋力低下、体脂肪の増加などがあります。女性の更年期障害に比べて認知度が低いため、単なる加齢や疲れと誤解されることも多いです。 当院では、男性更年期障害に対しても、鍼灸治療による自律神経の調整やホルモンバランスの改善、体質改善のアプローチを行っています。お悩みの際はご相談ください。
Q: ホルモン補充療法と鍼灸治療は併用できますか?
はい、ホルモン補充療法と鍼灸治療は併用することができます。むしろ、相乗効果が期待できる場合もあります。 ホルモン補充療法は直接的にホルモンを補うことで症状を改善しますが、副作用のリスクがあります。一方、鍼灸治療は体の自然な調整機能を高め、自律神経のバランスを整えることで症状の緩和を促します。 当院の鍼灸治療はホルモン補充療法の副作用を軽減したり、少ない投与量でも効果を得られるようサポートする役割も果たします。ただし、ホルモン補充療法を受けている場合は、初回カウンセリング時にその旨をお伝えください。
Q: どのような症状が改善しやすいですか?
鍼灸治療は特に以下のような更年期障害の症状に効果を発揮することが多いです:
  • ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)
  • 不眠
  • イライラや不安感
  • 疲労感
  • 頭痛や肩こり
  • 自律神経の乱れによる症状全般
特に自律神経の調整が鍵となる症状には効果的です。ただし、個人差があり、体質や症状の程度によって改善のスピードや効果は異なります。また、鍼灸治療は一時的な対症療法ではなく、根本的な体質改善を目指すため、継続的な施術が重要です。
Q: 施術後に気をつけることはありますか?
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
  • 施術当日の激しい運動や長時間の入浴(サウナなど)は避ける
  • アルコールの過剰摂取を控える
  • 水分をしっかり摂る(特に白湯がおすすめです)
  • 可能であれば施術後は休息をとる
  • 規則正しい生活リズムを心がける
また、稀に施術後に「好転反応」として、一時的に症状が強くなったり、だるさを感じたりすることがあります。これは体が治癒に向かうプロセスの一つで、通常2〜3日で収まります。気になる場合はご連絡ください。

更年期障害改善のための自宅でのセルフケア

更年期障害の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と体質改善につながります。

適度な運動習慣

  • ウォーキング:1日30分程度の適度なウォーキングは、自律神経のバランスを整え、気分を改善するのに効果的です。
  • ストレッチ:朝晩のストレッチは筋肉の緊張をほぐし、血行を促進します。特に肩や首、腰のストレッチがおすすめです。
  • ヨガや太極拳:呼吸と動作を意識するヨガや太極拳は、心身のリラックス効果が高く、更年期症状の緩和に役立ちます。
  • 水泳や水中ウォーキング:関節への負担が少なく、全身運動として効果的です。特に肥満傾向がある方におすすめです。

食生活の改善

  • 大豆製品:豆腐、納豆、味噌などの大豆製品に含まれるイソフラボンには、エストロゲン様作用があり、更年期症状の緩和に役立ちます。
  • 魚介類:青魚に含まれるDHAやEPAは、血管の健康維持や脳機能向上に役立ちます。
  • 野菜と果物:抗酸化物質が豊富で、体の炎症を抑える作用があります。特に緑黄色野菜の摂取を心がけましょう。
  • カルシウム豊富な食品:小魚、乳製品、緑黄色野菜などのカルシウム摂取は、骨粗しょう症予防に重要です。
  • 控えたい食品:カフェイン、アルコール、辛い食品、脂っこい食品、砂糖の多い食品は、ホットフラッシュや不眠を悪化させることがあります。

ストレス管理

  • 深呼吸法:1日数回、意識的に深呼吸を行うことで、自律神経のバランスを整えることができます。腹式呼吸を意識しましょう。
  • 瞑想:短時間でも継続的な瞑想は、心を落ち着かせ、ストレスホルモンの分泌を抑える効果があります。
  • 趣味の時間:自分が楽しめる活動や趣味の時間を定期的に持つことで、精神的な余裕を作りましょう。
  • コミュニケーション:信頼できる人との会話や交流は、精神的な支えになります。孤独感を感じないように心がけましょう。

睡眠の質の向上

  • 規則正しい就寝・起床時間:可能な限り同じ時間に就寝・起床することで、生体リズムを整えましょう。
  • 寝室環境の調整:寝室は静かで暗く、涼しい環境を保ちましょう。特に更年期は体温調節が難しいため、寝具や室温の調整が重要です。
  • 就寝前のリラックス:入浴やストレッチ、読書など、リラックスできる活動を就寝前の習慣にしましょう。
  • 電子機器の制限:就寝前1時間はスマートフォンやパソコン、テレビなどのブルーライトを発する機器の使用を控えましょう。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 内関(ないかん):手首の内側から指3本分腕を上がったところにあるツボです。不安や不眠、動悸に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。のぼせやほてりを鎮める効果があります。
  • 百会(ひゃくえ):頭頂部の真ん中にあるツボです。精神を安定させ、のぼせを鎮める効果があります。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、更年期障害の症状を和らげることができます。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

更年期障害のまとめと施術のご案内

更年期障害の要約

更年期障害は、ホルモンバランスの変化によって引き起こされる様々な心身の不調です。西洋医学ではエストロゲンの減少が主な原因とされ、東洋医学では腎精の減少と五臓のバランスの乱れと捉えられています。 症状は人によって大きく異なりますが、ホットフラッシュ、発汗、不眠、イライラ、不安、疲労感などが代表的です。これらは単なる不快感ではなく、放置すると生活の質を大きく低下させ、骨粗しょう症や心血管疾患などの健康リスクを高める可能性があります。 更年期障害の改善には、適切な施術による自律神経の調整やホルモンバランスの改善に加えて、日常生活での運動、食事、睡眠、ストレス管理などの見直しが欠かせません。一時的な対症療法ではなく、根本的な体質改善を目指すことが長期的な健康維持につながります。

当院のアプローチの特徴

当院では、更年期障害に対して以下のようなアプローチを行っています:
  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 鍼の本数を絞った優しい鍼灸治療と、体質に合わせた施術
  • 自律神経を整え、ホルモンバランスを調整する施術
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
多くの患者様から「ホットフラッシュが減った」「眠れるようになった」「イライラが和らいだ」「生活の質が向上した」といったお声をいただいております。更年期障害でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

更年期障害の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。
【住所】 567-0818 大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階 (阪急茨木市駅から徒歩5分) 【お電話】 072-622ー0134 【受付時間】 月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30 水・土    10:00~13:30 日曜・祝日  休み
更年期障害は辛い症状ですが、適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの更年期障害の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。
施術料 5500円(税込) 初診料 1100円(税込) (前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております) ※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。 ご予約はこちら ネット予約:

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