指のこわばり(ヘバーデン結節など)

 

指のこわばりでお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 朝起きると指がこわばって動かしにくい
  • 物をつかむとき、指に力が入りにくく、細かい作業がしづらい
  • 指の関節が腫れたり、痛みを伴うことがある
  • 寒くなると症状が悪化する
  • 長時間のスマホやパソコン作業の後に指がこわばる
  • 指の動きがスムーズでなく、ピアノやタイピングなどの動作が困難になってきた

指のこわばりは、日常生活のさまざまな場面で不便さや痛みをもたらします。スマートフォンの操作やパソコン作業、料理、趣味の活動など、私たちの生活のあらゆる場面で指は重要な役割を果たしています。指のこわばりはこれらの活動を困難にし、生活の質を低下させる原因となることがあります。

この記事では、指のこわばりの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように指のこわばりの症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学的視点での指のこわばりの原因とメカニズム

指のこわばりとは

西洋医学では、指のこわばりは「関節の柔軟性が低下し、スムーズな動きが制限された状態」と定義されています。一時的なものから慢性的なものまで、様々な原因によって引き起こされる症状です。

主な原因

  • 関節リウマチ:自己免疫疾患の一種で、関節の炎症により朝のこわばりが特徴的に現れます。
  • ヘバーデン結節:指の第一関節(DIP関節)に発生する骨の隆起で、変形性関節症の一種です。主に中年以降の女性に多く見られ、関節の痛みやこわばりを引き起こします。
  • 変形性関節症:加齢や過度の使用による関節軟骨の摩耗で起こり、特に指の第一関節(DIP関節)や中手指節関節(MCP関節)に現れやすいです。
  • 腱鞘炎:指を動かす腱とその鞘(さや)に炎症が生じ、特にばね指や手首の腱鞘炎(ドケルバン病など)で指のこわばりを感じます。
  • ばね指(弾発指):腱が肥厚して腱鞘を滑りにくくなり、指の曲げ伸ばしでひっかかりやロックが生じる状態です。
  • レイノー現象:寒冷や精神的ストレスで指の動脈が過剰に収縮し、血流が減少して指が冷たく硬くなります。
  • デュピュイトラン拘縮:手のひらの筋膜が肥厚・拘縮し、指(特に小指と薬指)が曲がったままになる症状です。
  • 反復性使用障害:同じ動作の繰り返しによる微小損傷の蓄積で、スマホやパソコン操作など現代生活で増えています。
  • 神経障害:手根管症候群や尺骨神経麻痺など、神経の圧迫や損傷による症状です。

指のこわばりが発生するメカニズム

指のこわばりは以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 炎症反応:何らかの原因で関節や腱、周囲の組織に炎症が起こると、腫れや熱感とともにこわばりが生じます。関節リウマチなどの自己免疫疾患では、免疫系が自身の組織を誤って攻撃し、継続的な炎症を引き起こします。
  2. 組織の変性:加齢や過度の使用により、関節軟骨や腱などの組織が摩耗・変性すると、スムーズな動きが妨げられます。変形性関節症ではこのプロセスが顕著です。
  3. 拘縮と線維化:長期間の不使用や炎症後の修復過程で、筋膜や腱が硬くなり柔軟性が失われます。デュピュイトラン拘縮ではこの線維化が著しく進行します。
  4. 血流障害:寒冷などの刺激で血管が収縮し、指への血流が不足すると、一時的なこわばりや痛みが生じます。レイノー現象ではこの血管反応が過剰に起こります。
  5. 神経伝達の問題:手首や腕の神経が圧迫されると、指の感覚や運動に異常が生じ、こわばりを感じることがあります。手根管症候群はその代表例です。

西洋医学的なアプローチでは、これらの原因やメカニズムに応じて、薬物療法、物理療法、手術など様々な治療法が選択されます。しかし、特定の原因がない場合や、複合的な要因が絡んでいる場合も多く、総合的なアプローチが必要になります。

東洋医学的視点での指のこわばりの原因とメカニズム

東洋医学での指のこわばりの捉え方

東洋医学では、指のこわばりを「痺症(ひしょう)」や「痿症(いしょう)」の一種として捉えます。これは「気血の滞り」や「経絡の不調」により、指と手の経絡(けいらく)に気や血が十分に行き渡らなくなった状態と考えられています。

関連する経絡

指のこわばりに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 手の陽明大腸経(しゅのようめいだいちょうけい):親指から手首を通り腕を上る経絡で、特に親指・人差し指のこわばりに関連します。
  • 手の少陰心経(しゅのしょういんしんけい):小指から手首の内側を通る経絡で、特に小指側のこわばりに関与します。
  • 手の太陰肺経(しゅのたいいんはいけい):親指から手首の内側を通る経絡で、皮膚や体表の感覚に関わります。
  • 手の少陽三焦経(しゅのしょうようさんしょうけい):薬指から前腕の外側を通る経絡で、関節の動きと関連します。
  • 手の厥陰心包経(しゅのけついんしんほうけい):中指から前腕の内側を通る経絡で、血行に関わります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、指のこわばりを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 寒湿(かんしつ)

特徴:外部の寒さや湿気が体内に侵入し、経絡の流れを阻害した状態です。
症状:寒くなると悪化する指のこわばり、冷たい指、腫れを伴うことがある、重だるい感じがある、天候の変化で症状が変わる。
改善方法:体を温め湿気を取り除く温経散寒の治療が効果的です。

2. 気滞血瘀(きたいけつお)

特徴:気の流れが停滞し、それに伴って血の循環も悪くなった状態です。
症状:刺すような痛みを伴うこわばり、指先の色が悪い、長期間継続する症状、ストレスで悪化する、しびれを伴うことがある。
改善方法:気の流れを促し、血行を改善する行気活血の治療が効果的です。

3. 肝腎陰虚(かんじんいんきょ)

特徴:加齢や過労により肝臓と腎臓の陰が不足した状態です。
症状:朝のこわばりが顕著、乾燥感を伴う、夜間や疲労時に悪化、腰や膝の問題も同時に現れやすい、手のひらがほてる。
改善方法:肝腎の陰を補う滋陰の治療が効果的です。

4. 痰湿(たんしつ)

特徴:体内に痰や湿が蓄積し、気血の流れを阻害している状態です。
症状:むくみを伴うこわばり、重だるい感じ、頭がぼんやりする、胃腸の不調も伴うことがある、湿度の高い環境で悪化する。
改善方法:痰湿を取り除く祛痰化湿の治療が効果的です。

5. 気血両虚(きけつりょうきょ)

特徴:長期の疲労や出血、栄養不足などで気と血が両方とも不足した状態です。
症状:力が入らないこわばり、顔色が悪い、疲れやすい、めまい、動悸、食欲不振。
改善方法:気と血を同時に補う補気養血の治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、指のこわばりは以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 肝(かん):筋腱を支配し、血を貯蔵する役割があります。肝の機能が低下すると、筋腱が柔軟性を失い、指のこわばりを引き起こします。
  • 腎(じん):骨や髄を支配し、加齢や過労により腎の機能が低下すると、関節や骨の問題として現れます。
  • 肺(はい):皮膚や体表を支配し、気を全身に巡らせる役割があります。肺の機能低下は手の感覚や柔軟性に影響します。
  • 脾(ひ):四肢の筋肉を支配し、気と血を生成する役割があります。脾の機能低下は筋力低下や指の柔軟性低下につながります。
  • 心(しん):血脈を支配し、血の循環に関わります。心の機能低下は指先の血行不良を招きます。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も指のこわばりに影響すると考えます:

  • :寒さにより気血の流れが滞りやすくなり、寒湿タイプのこわばりが悪化しやすい季節です。
  • 梅雨や湿度の高い時期:湿気が多いと痰湿タイプのこわばりが悪化しやすくなります。
  • 季節の変わり目:気候の変動が大きい時期は気血のバランスが崩れやすく、症状が出やすくなります。
  • 冷房の効いた環境:長時間の冷房暴露は寒湿を生じさせ、こわばりを悪化させることがあります。
  • ストレスの多い環境:精神的ストレスは肝の機能に影響し、気滞を引き起こして指のこわばりを悪化させることがあります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
原因の捉え方 関節炎、腱鞘炎、神経損傷、血流障害など、構造的・機能的問題 気血の滞り、寒湿の侵入、肝腎陰虚など、気血・陰陽のバランス異常
診断方法 血液検査、画像診断(X線、MRI)、理学的検査(関節可動域、筋力測定など) 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 薬物療法(抗炎症薬、ステロイド)、物理療法、手術、装具療法 鍼灸治療、漢方薬、按摩、気血の流れを改善する体質調整
病名・分類 関節リウマチ、変形性関節症、腱鞘炎、ばね指、レイノー現象など疾患別 寒湿、気滞血瘀、肝腎陰虚、痰湿、気血両虚など証による分類
治療の焦点 症状の直接的な緩和、炎症の抑制、構造的問題の修正 気血の流れの改善、体質改善、自然治癒力の向上
副作用の考慮 薬物療法による胃腸障害、ステロイド長期使用の副作用リスク 体質に合った鍼灸や漢方を用いることで副作用のリスクは比較的低い
個人差の考慮 疾患に基づいた標準的な治療プロトコル 体質や証に基づいた個別的な治療
予防の考え方 人間工学に基づいた環境調整、関節保護、ストレッチングなど 体質に合わせた養生法、気血のバランスを整える日常生活の工夫

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なる視点から指のこわばりにアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

指のこわばりを放置するリスク

指のこわばりは「仕方ない」「歳のせい」などと諦めてしまう方も多いですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 関節変形の進行:特に関節リウマチや変形性関節症では、治療が遅れるほど関節の変形が進み、機能障害が増悪する可能性があります。
  • 拘縮の固定化:こわばりが長期化すると、関節や筋肉の拘縮(硬く収縮した状態)が固定化し、改善が難しくなります。
  • 筋力低下:指を十分に使えないことで筋力が低下し、さらに機能障害が増悪する悪循環に陥ります。
  • 慢性痛への移行:一時的な痛みが神経系の変化により慢性痛に移行するリスクがあります。
  • 自律神経への影響:常に痛みやこわばりを感じることで、自律神経のバランスが崩れ、全身の不調につながることがあります。
  • 循環障害の悪化:特にレイノー現象などの血行障害では、適切な治療が遅れると組織の栄養障害や壊死につながる可能性があります。

生活・精神的リスク

  • 日常生活の制限:ボタンの留め外し、料理、書字など細かい作業が困難になり、日常生活の質が著しく低下します。
  • 仕事への影響:パソコン作業、手作業が必要な職種では作業効率が低下し、職業生活に支障が出る可能性があります。
  • 趣味活動の制限:ピアノ、手芸、ガーデニングなど、指を使う趣味活動が制限され、生活の楽しみが減少します。
  • 自己肯定感の低下:できていたことができなくなる経験から、自己肯定感や自信の低下を招きます。
  • 気分への影響:慢性的な不便さや痛みは、気分の落ち込みやストレスを増加させることがあります。
  • 社会的孤立:手を使う社会活動への参加が減少し、社会的つながりが希薄になるリスクがあります。

早期対処の重要性

指のこわばりは、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 症状が悪化する前に改善できる可能性が高い
  • 関節変形や拘縮などの不可逆的な変化を予防できる
  • より簡便な治療法で改善が期待できる
  • 治療期間が短縮される可能性がある
  • 日常生活への影響を最小限に抑えられる

指のこわばりを感じたら、「年齢のせいだから」「しばらくすれば良くなる」などと放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。

当院の指のこわばり施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで指のこわばりの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、指の機能回復と痛みの緩和を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:患部から離れた部位のツボを使うことで、痛みやこわばりに効果的にアプローチします。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 手の経絡調整:指に関連する経絡(大腸経、心包経、肺経など)の流れを整え、気血の巡りを改善します。
  • 手指の整体:指の関節や手の筋肉、腱の緊張を緩める手技を用いて、こわばりを改善します。
  • 温熱療法の併用:必要に応じて温熱療法を行い、血行促進や筋肉の緊張緩和を促します。

施術の流れ

  1. 問診:症状の詳細や生活習慣、既往歴などをお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:指や手、腕の筋肉のバランスを整える優しい整体を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

指のこわばりに効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、手や指の痛み、こわばりに効果があります。
  • 外関(がいかん):手首から指3本分上の腕の外側にあるツボで、手首や指の痛み、こわばりに効果的です。
  • 内関(ないかん):手首から指3本分上の腕の内側にあるツボで、血行促進や自律神経の調整に効果があります。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、免疫機能を高める効果があります。
  • 三陰交(さんいんこう):内くるぶしから指4本分上にあるツボで、全身の陰の調整に効果があります。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

指のこわばりに関するよくある質問(FAQ)

Q: 指のこわばりの改善には何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や原因、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の症状(最近始まったこわばり):週1回の頻度で2〜4週間程度
  • 中程度の症状(数ヶ月続いているこわばり):週1〜2回の頻度で1〜2ヶ月程度
  • 重度の症状(慢性化したこわばり、痛みを伴う):週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。継続的な施術により、根本的な体質改善を目指します。

Q: 指のこわばりと関連する他の症状にはどのようなものがありますか?

指のこわばりと併せて現れることが多い症状には以下のようなものがあります:

  • 手首の痛みやこわばり:特に手根管症候群や腱鞘炎では、指と手首の症状が同時に現れることが多いです。
  • 手の感覚異常:しびれやピリピリ感、感覚鈍麻などの感覚異常が指のこわばりと共に現れることがあります。
  • 握力の低下:指がこわばると自然と握力も低下します。物を落としやすくなったり、蓋が開けにくくなったりします。
  • 指の腫れや発赤:特に関節リウマチなどの炎症性疾患では、指の関節の腫れや熱感を伴うことがあります。
  • 肩や肘の痛み:上肢の問題は連動しているため、肩こりや肘の痛みが同時に現れることがあります。

当院では、指のこわばりだけでなく、これらの関連症状も含めて総合的にアプローチします。症状の連鎖を断ち切ることで、根本的な改善を目指します。

Q: 慢性化した指のこわばりでも改善する可能性はありますか?

はい、慢性化した指のこわばりでも改善する可能性はあります。ただし、以下の点に注意が必要です:

  • 症状が長期化しているほど、改善までに時間がかかる傾向があります。
  • 関節の変形などの構造的変化が進んでいる場合、完全な回復は難しいことがありますが、機能や痛みの改善は期待できます。
  • 治療と並行して、日常的なセルフケアや生活習慣の改善が非常に重要になります。
  • 改善のスピードや程度には個人差があります。

当院では、慢性的な症状に対しても、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた多角的なアプローチで改善を目指します。諦めずに継続的なケアを行うことで、長年悩まされてきた症状でも改善する可能性があります。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は過度な手の使用(長時間のパソコン作業、細かい手作業など)を控えめにしましょう。
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させましょう。
  • 手を冷やさないよう注意し、特に寒い季節は手袋やカイロなどで保温しましょう。
  • 指導されたストレッチやトレーニングを継続的に行いましょう。
  • 入浴で体を温めると血行が良くなり、こわばりの緩和に役立ちます。

また、稀に施術後に一時的な違和感や軽い痛みを感じることがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる「好転反応」の一種で、通常は24〜48時間以内に収まります。気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。

Q: スマホやパソコンをよく使う仕事ですが、予防策はありますか?

デジタルデバイスを多用する方にとって、指のこわばり予防は非常に重要です。以下の予防策がおすすめです:

  • 定期的な休憩:1時間に5分程度は手を休め、軽いストレッチを行いましょう。
  • 人間工学に基づいた器具の使用:エルゴノミクスキーボードやマウス、タブレットスタンドなどを活用しましょう。
  • 姿勢の意識:手首が自然な角度を保てるよう、デスクや椅子の高さを調整しましょう。
  • 指のストレッチ:指を広げたり握ったり、手首を回すなど、簡単なストレッチを定期的に行いましょう。
  • 温かさの維持:特にエアコンの効いたオフィスでは、手が冷えないよう注意しましょう。
  • 適度な力加減:スマホやタブレットを必要以上に強く握らないよう意識しましょう。

これらの予防策を日常的に実践することで、デジタルデバイスの使用による指のこわばりのリスクを大幅に減らすことができます。当院では、個々の働き方に合わせた具体的なアドバイスも行っていますので、お気軽にご相談ください。

指のこわばり改善のための自宅でのセルフケア

指のこわばりの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

指のストレッチとエクササイズ

  • 指の開閉運動:手を大きく広げ、次に強く握る動作を10回×3セット、1日3回行います。血行促進と筋肉のストレッチに効果的です。
  • 指の屈伸運動:各指を一本ずつゆっくりと曲げ伸ばしします。特にこわばりのある指は丁寧に行いましょう。
  • 親指の円運動:親指で大きな円を描くように回します。時計回りと反時計回りを各10回行います。
  • 手首の柔軟運動:手首を前後・左右・回転させる動きを各10回行います。指のこわばりは手首の硬さと関連していることが多いです。
  • ゴムバンドエクササイズ:輪ゴムを指に掛け、指を広げる抵抗運動を行います。筋力強化に効果的です。

温熱療法と保温

  • 温浴法:40℃程度のお湯に手を5分ほど浸します。血行が促進され、こわばりが和らぎます。
  • パラフィンバス:市販のパラフィンバスを使用すると、深部までの温熱効果が得られます。特に寒い季節におすすめです。
  • 蒸しタオル:熱いお湯で絞ったタオルを手に巻き、保温します。手軽に行える温熱法です。
  • 手袋の活用:冬季や冷房の効いた場所では、手袋を着用して手を保温しましょう。血行不良によるこわばりの予防になります。
  • 入浴時のマッサージ:入浴中に手や指を優しくマッサージすると、温熱効果と相まって効果的です。

生活習慣の改善

  • 適度な休息:同じ動作を長時間続けず、定期的に休憩とストレッチを挟みましょう。
  • 正しい姿勢:パソコンやスマホ使用時は、手首や肘が自然な角度を保てるよう姿勢に注意しましょう。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、体内の循環が促進され、老廃物の排出が助けられます。
  • バランスの良い食事:抗炎症作用のある食品(オメガ3脂肪酸を含む魚、クルクミンを含むウコン、ビタミンCやEを多く含む食品など)を積極的に摂りましょう。
  • 禁煙:喫煙は末梢血管を収縮させ、指の血行を悪化させるので、禁煙が推奨されます。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 合谷(ごうこく):親指と人差し指の付け根にあるツボです。指のこわばりや痛みに効果があります。
  • 外関(がいかん):手首から指3本分上の腕の外側にあるツボです。手首や指の痛み、こわばりに効果があります。
  • 内関(ないかん):手首から指3本分上の腕の内側にあるツボです。血行促進に効果があります。
  • 労宮(ろうきゅう):手のひらの中央、指を軽く曲げたときにできるくぼみにあるツボです。手のこりや痛みに効果があります。

道具を使ったセルフケア

  • ハンドセラピーボール:握り心地の良い硬さのボールを握ったり離したりすることで、指の筋力強化とリラクゼーション効果があります。
  • セラピーパテ(粘土):専用の粘土状の素材を握ったり伸ばしたりすることで、指の様々な筋肉を鍛えます。
  • フィンガーローラー:指先を刺激するローラーを使って、血行促進と神経刺激を行います。
  • ハンドマッサージャー:バイブレーション機能のあるマッサージ器具で、手や指の緊張を緩和します。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、指のこわばりの改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

指のこわばりのまとめと施術のご案内

指のこわばりの要約

指のこわばりは、関節の柔軟性が低下し、スムーズな動きが制限される症状で、様々な原因から生じます。西洋医学では関節炎や腱鞘炎などの構造的問題として、東洋医学では気血の滞りや寒湿の侵入など気血のバランス異常として捉えられます。

朝のこわばり、物をつかむ際の不便さ、痛みを伴うこわばりなど、症状は様々ですが、放置すると関節変形の進行や日常生活の質の低下を招く可能性があります。特にスマートフォンやパソコンの普及により、若い世代でも指のこわばりに悩む方が増えています。

指のこわばりの改善には、適切な施術に加えて、ストレッチやエクササイズ、温熱療法、生活習慣の改善など、日常的なセルフケアが重要です。早期に対処することで、症状の悪化を防ぎ、指の機能を回復させることが可能です。

当院のアプローチの特徴

当院では、指のこわばりに対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った鍼灸治療と体質に合わせた施術
  • 手指の整体による関節や筋肉の調整
  • 生活習慣や姿勢に関する具体的なアドバイス
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「朝のこわばりが軽減した」「細かい作業がスムーズにできるようになった」「冷えによる指の痛みが減った」「スマホ操作による痛みが楽になった」といったお声をいただいております。指のこわばりでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

指のこわばりの症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

指のこわばりは「年齢のせい」「仕方ない」と諦めることなく、適切なケアで改善できます。当院では、あなたの指のこわばりの根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 5500円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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