めまい・ふらつき
めまい・ふらつきでお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 立ち上がった時に急に目の前が暗くなり、フラッとすることがある
- 部屋が回転しているような激しいめまいを経験したことがある
- 長時間デスクワークをしていると、頭がふわふわする感じがする
- 常に地面が揺れている感覚や、不安定な歩行が続いている
- めまいと同時に耳鳴りや難聴、吐き気を伴うことがある
- めまいが怖くて外出を控えるようになった
めまいやふらつきは、日常生活に大きな影響を与える不快な症状です。一過性の軽いめまいから、寝返りを打つだけで部屋が回転するような激しい症状まで、その現れ方は様々です。また、めまいによって転倒する危険性もあり、特に高齢者の方にとっては重大な問題となることがあります。
この記事では、めまい・ふらつきの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのようにめまい・ふらつきの症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学的視点でのめまい・ふらつきの原因とメカニズム
めまい・ふらつきの定義
西洋医学では、めまいは「自分と周囲との間に生じる運動感覚の錯覚」と定義されています。大きく分けて以下の種類があります:
- 回転性めまい(眩暈/vertigo):自分自身や周囲の環境が回転しているように感じるめまい
- 非回転性めまい(ふらつき/dizziness):ふわふわ、フラフラするような感覚で、回転感はない
- 平衡障害(unsteadiness):バランスが取りにくく、ふらつきを感じる状態
- 失神性めまい(presyncope):立ちくらみのような、意識が遠のく感覚を伴うめまい
主な原因
めまい・ふらつきを引き起こす主な原因は以下のようなものがあります:
- 内耳の問題:
- 良性発作性頭位めまい症(BPPV):内耳の三半規管内の耳石が誤った場所に移動することで起こるめまい
- メニエール病:内耳の液体(内リンパ液)が過剰に溜まることで起こる疾患
- 前庭神経炎:前庭神経の炎症によるめまい
- 循環器系の問題:
- 起立性低血圧:立ち上がった時に血圧が急激に低下する状態
- 不整脈:心臓のリズムの乱れによる脳への血流低下
- 貧血:赤血球や鉄分の不足による酸素運搬能力の低下
- 神経系の問題:
- 片頭痛関連めまい:片頭痛に伴って生じるめまい
- 脳の循環障害:一過性脳虚血発作(TIA)や脳卒中など
- 多発性硬化症やパーキンソン病などの神経疾患
- 薬剤の副作用:降圧剤、抗うつ剤、抗不安薬、睡眠薬など多くの薬がめまいを引き起こす可能性があります
- 頸椎の問題:頸椎の歪みや変形による血流障害や神経圧迫
- 心理的要因:過度のストレスや不安、パニック障害などによるめまい
- 低血糖:血糖値の急激な低下によるめまい
- 脱水:体内の水分不足による血液の粘度上昇
めまい・ふらつきが発生するメカニズム
私たちの体が正常に平衡感覚を保つためには、以下の三つの感覚器官からの情報が脳で統合される必要があります:
- 前庭系(内耳の平衡器官):頭の位置や動きの変化を感知します
- 視覚系:周囲の環境や自分の位置関係を視覚的に把握します
- 体性感覚系(深部感覚):筋肉や関節からの情報で体の位置を把握します
めまいは、これらのシステムのいずれかに問題が生じたり、それらの情報の統合に障害が起きたりすることで発生します。例えば:
- BPPVの場合:耳石が三半規管内で誤った場所に移動することで、頭の動きがないのに動いているという誤った信号が脳に送られ、回転性のめまいが生じます。
- 起立性低血圧の場合:急に立ち上がると血圧が一時的に低下し、脳への血流が減少することでめまいが起こります。
- 頸椎の問題の場合:頸椎の歪みによって頸部の血管が圧迫されたり、脳に向かう神経が影響を受けたりすることで、平衡感覚に障害が生じます。
- メニエール病の場合:内耳の内リンパ液の量が増加し、圧力が高まることで前庭系の機能が乱れ、めまいが発生します。
西洋医学的アプローチでは、まず原因を特定するための検査(聴力検査、平衡機能検査、頭部MRIなど)を行い、原因に応じた薬物療法や理学療法を行います。ただし、めまいの原因が特定できないケースも少なくありません。
東洋医学的視点でのめまい・ふらつきの原因とメカニズム
東洋医学でのめまい・ふらつきの捉え方
東洋医学では、めまい・ふらつきを「眩暈(げんうん)」と呼び、「清陽が上がらない」または「邪気が頭に昇る」状態として捉えます。「清陽」とは、体内の清らかな気のことで、通常は上方へ昇って頭脳を養います。この清陽の上昇が阻害されたり、逆に邪気(病気の原因となる異常な気)が頭部に昇ったりすることでめまいが生じると考えられています。
東洋医学におけるめまいの主な原因は、「肝」「腎」「脾」という臓腑の機能異常と関連しています。特に「肝陽上亢(かんようじょうこう)」「腎精不足(じんせいぶそく)」「脾虚(ひきょ)」が重要な病態とされています。
関連する経絡
めまい・ふらつきに関連する主な経絡には以下のものがあります:
- 肝経(かんけい):頭部への気血の流れを調節し、精神の安定にも関わる経絡です。ストレスや怒りによって乱れやすい経絡でもあります。
- 腎経(じんけい):生命エネルギーの源である「精」を蓄え、脳を養い、骨や髄を生成する働きに関連する経絡です。
- 脾経(ひけい):消化吸収や水分代謝に関わり、全身に気と血を送り巡らせる働きを持つ経絡です。
- 胆経(たんけい):肝と密接に関連し、決断力や勇気に関わる経絡で、側頭部を通り頭部に達します。
- 三焦経(さんしょうけい):体内の水分代謝を調節する経絡で、耳の周囲を通り頭部に至ります。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、めまい・ふらつきを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 肝陽上亢(かんようじょうこう)
特徴:肝の陽気が過剰に上昇し、頭部に昇ることで起こる状態です。
症状:激しいめまい、頭痛(特に側頭部)、イライラ、怒りっぽい、顔面紅潮、口の苦さ、不眠。
原因:過度のストレス、怒りの抑制、過労、不規則な生活。
改善方法:肝陽を鎮め、気の上昇を抑える食事(冬瓜、キュウリなどの涼性食品)や鍼灸治療が効果的です。
2. 腎精不足(じんせいぶそく)
特徴:腎に蓄えられる生命エネルギー「精」が不足し、脳を養えなくなった状態です。
症状:慢性的なめまい、耳鳴り、難聴、腰膝酸軟(腰や膝の痛みやだるさ)、記憶力低下、脱毛、視力低下。
原因:加齢、過度の性生活、長期疲労、慢性疾患。
改善方法:腎を補い精を養う食事(黒ゴマ、クコの実、クルミなど)や鍼灸治療が有効です。
3. 脾虚(ひきょ)・気虚(ききょ)
特徴:脾の機能が低下し、気が不足した状態です。清陽が上昇せず、頭部が養われません。
症状:起立時や疲労時のめまい、顔色が青白い、食欲不振、疲れやすい、下痢しやすい、手足の冷え。
原因:過度の疲労、偏食、過度の心配や思考、慢性疾患。
改善方法:脾を補い気を養う食事(山芋、サツマイモ、白米など)や鍼灸治療が効果的です。
4. 痰湿(たんしつ)
特徴:体内の水分代謝が乱れ、痰や湿が生じて頭部に上昇した状態です。
症状:頭が重い感じのめまい、むくみ、胸の詰まり感、吐き気、痰が多い、肥満傾向。
原因:脂っこい食事の過剰摂取、冷たい食べ物の過剰摂取、湿度の高い環境。
改善方法:痰湿を取り除く食事(ハトムギ、冬瓜、緑豆など)や鍼灸治療が効果的です。
5. 血虚(けっきょ)
特徴:血が不足し、頭部や肝を養えない状態です。
症状:軽いめまい、立ちくらみ、爪や唇が薄い、不眠、動悸、息切れ、視力低下。
原因:出血、過度の労働、栄養不足、慢性疾患。
改善方法:血を補う食事(レバー、赤身肉、黒豆など)や鍼灸治療が有効です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、めまい・ふらつきを特に以下の臓腑と関連づけています:
- 肝(かん):気の流れを調節し、血を貯蔵するとともに、肝の陽気は上昇する性質を持ちます。肝の機能が過剰になると、肝陽が過剰に上昇してめまいを引き起こします。
- 腎(じん):生命エネルギーの源泉であり、骨や髄を生成し、脳を養う働きがあります。腎の精気が不足すると、脳が十分に養われなくなり、めまいが生じます。
- 脾(ひ):食物から気と血を生成し、全身に送り巡らせる働きがあります。脾の機能が低下すると、清陽が上昇せず、頭部が栄養不足になることでめまいが起こります。
- 胆(たん):肝と表裏関係にあり、決断力を司ります。肝と共に働き、胆の熱が上昇することでもめまいが生じることがあります。
- 心(しん):血を統括し、精神活動を司ります。心血不足になると、脳が栄養不足となり、めまいが現れることがあります。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化もめまい・ふらつきに影響すると考えます:
- 春:肝の気が活発になる季節で、肝陽上亢によるめまいが生じやすい時期です。
- 夏:暑さにより気が消耗しやすく、脾虚や気虚によるめまいが起こりやすくなります。
- 梅雨・夏:湿度が高い時期で、痰湿によるめまいが増加します。
- 秋:乾燥する季節で、血虚によるめまいが現れやすくなります。
- 冬:寒さにより腎の機能が低下しやすく、腎精不足によるめまいが増える傾向があります。
東洋医学では、めまい・ふらつきの治療において、これらの証や季節的要因を考慮しながら、体質改善を目指した総合的なアプローチを行います。鍼灸治療は、経絡の流れを調整し、臓腑の機能を正常化することで、めまい・ふらつきの根本的な改善を図ります。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
原因の捉え方 | 内耳の障害、循環器系の問題、神経学的疾患など解剖学的・生理学的な異常として捉える | 気・血・水のバランスの乱れや五臓六腑(特に肝・腎・脾)の機能異常として捉える |
診断方法 | 問診、神経学的検査、平衡機能検査、血液検査、画像診断(MRI・CTなど) | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診、腹診など |
治療アプローチ | 薬物療法(制吐剤、抗めまい薬など)、耳石置換法(BPPVの場合)、前庭リハビリテーション、手術療法 | 鍼灸治療、漢方薬、体質改善のための食事指導や生活習慣の改善 |
治療の焦点 | 特定の病理に対する対症療法や原因治療 | 体全体のバランスを調整し、根本的な体質改善を目指す |
個人差の考慮 | 疾患名に基づいた標準的な治療プロトコル | その人の体質や証に合わせたオーダーメイドの治療 |
副作用 | 薬物療法による眠気、口渇などの副作用がある場合がある | 適切な治療であれば副作用は少なく、体質改善による全身状態の向上も期待できる |
急性症状への対応 | 薬物による即効性のある対症療法に強み | 鍼灸治療による急性症状の緩和も可能だが、根本改善には継続的な治療が必要 |
慢性症状への対応 | 長期的な薬物療法が必要になる場合があり、原因不明の慢性めまいには対応が難しいこともある | 体質改善による根本的な治療を目指すため、慢性症状の改善に有効 |
西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なる視点からめまい・ふらつきにアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の医学的知見を活かしながら、患者様一人ひとりに最適な治療を提供しています。特に原因不明のめまいや慢性的なふらつきに対しては、東洋医学的なアプローチが効果を発揮することが多いです。
めまい・ふらつきを放置するリスク
めまいやふらつきは、単なる不快な症状と思って放置してしまうことがありますが、そのままにしておくことでさまざまなリスクが生じる可能性があります。
身体的リスク
- 転倒・外傷のリスク:めまいによってバランスを崩し、転倒して骨折や頭部外傷などの怪我をする危険性があります。特に高齢者では、転倒による骨折が寝たきりの原因になることもあります。
- 重大な疾患の見逃し:めまいが脳卒中や脳腫瘍などの重篤な疾患の初期症状である場合、放置することで病状が進行し、治療が困難になるリスクがあります。
- 慢性化・難治化:早期に適切な治療を受けないと、めまいが慢性化し、治療に時間がかかるようになることがあります。
- 自律神経の乱れの悪化:めまいが自律神経の乱れから来ている場合、放置することでさらに自律神経の調節機能が低下し、他の症状(不眠、疲労感、消化器症状など)も悪化する可能性があります。
- 内耳機能の低下:内耳の問題によるめまいを放置すると、聴力低下などの合併症が進行する可能性があります。
精神的・社会的リスク
- 不安・うつ状態の発生:いつめまいが起こるかわからない不安や、繰り返すめまいによって日常生活が制限されることでうつ状態に陥るリスクがあります。
- 社会的孤立:めまいを恐れて外出を控えるようになり、社会的な活動や人間関係が制限されることで孤立するリスクがあります。
- QOL(生活の質)の低下:めまいによって趣味や仕事、家事などの日常活動が制限され、生活の質が著しく低下することがあります。
- めまい恐怖症の発生:めまいの経験がトラウマとなり、めまいに対する強い恐怖感(めまい恐怖症)が生じることがあります。これにより、さらにストレスが増加し、めまいの悪循環に陥るリスクがあります。
- 就労問題:仕事中のめまいは業務に支障をきたし、長期的には就労継続が困難になるケースもあります。
早期対処の重要性
めまい・ふらつきは早期に適切な対処をすることで、以下のようなメリットがあります:
- 重篤な疾患の早期発見・早期治療が可能になります
- 症状が悪化する前に改善できる可能性が高まります
- 慢性化・難治化を防ぎ、短期間での回復が期待できます
- 不安やストレスの軽減により、精神的な安定が得られます
- 日常生活や社会活動への早期復帰が可能になります
- 転倒などの二次的な事故や怪我を防止できます
めまい・ふらつきを感じたら、「様子を見ればよくなる」と放置せず、専門家に相談することをお勧めします。当院では、東洋医学的な視点から体全体のバランスを整え、めまい・ふらつきの根本的な改善を目指した治療を行っています。
当院のめまい・ふらつき施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで、めまい・ふらつきの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、バランスの取れた体へと導きます。
施術の特徴
- 鍼の本数を絞った優しい鍼灸治療:痛みが少なく、初めての方でも安心して受けられる優しい施術です。めまいのある方には特に、刺激量を調整した穏やかな施術を行います。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診、問診を通じて、あなたのめまい・ふらつきの原因となっている「証」を見極め、それに合わせた治療を行います。
- 遠隔治療の活用:頭部や首だけでなく、手足のツボも使った全身的なアプローチで、効果を高めつつ負担を軽減します。
- 頸椎の調整:首の歪みからくるめまいには、優しい頸椎の調整を行い、血流や神経の圧迫を改善します。
- 自律神経の調整:多くのめまいの背景にある自律神経の乱れを整える施術を重視します。
施術の流れ
- 問診:めまい・ふらつきの症状の詳細(発症のきっかけ、頻度、随伴症状など)や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 整体施術:必要に応じて、頸椎や肩甲骨、骨盤などの歪みを優しく調整します。特に首の調整は、めまいの改善に重要です。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
めまい・ふらつきに効果的なツボ
当院では例えば以下のツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 足三里(あしさんり):膝の下、すねの外側にあるツボで、体全体の気を補い、胃腸の機能を高めます。脾虚によるめまいに効果的です。
- 太衝(たいしょう):足の甲、第1趾と第2趾の付け根の間にあるツボで、肝の気の流れを調整します。肝陽上亢によるめまいに有効です。
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、頭部への気の流れを整え、頭痛やめまいを緩和します。
- 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎を補い、精を養います。腎精不足によるめまいに効果的です。
頭頸部のツボ(局所治療)
- 百会(ひゃくえ):頭頂部の中央にあるツボで、清陽を上昇させ、めまいを鎮める効果があります。
- 風池(ふうち):後頭部の左右のくぼみにあるツボで、頭部への血流を改善し、めまいや頭痛を和らげます。
- 完骨(かんこつ):耳の後ろ、乳様突起の後方にあるツボで、内耳の機能を調整し、めまいを和らげます。
- 翳風(えいふう):耳の後ろのくぼみにあるツボで、耳の機能を改善し、めまいや耳鳴りに効果があります。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。当院では、鍼の本数を必要最小限に絞り、患者様の負担を減らしながら効果的な治療を心がけています。
めまい・ふらつきに関するよくある質問(FAQ)
めまい・ふらつきの原因や体質、症状の程度によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
- 急性の症状(最近始まっためまい):週2〜3回の頻度で2週間程度、その後症状に合わせて徐々に間隔を空けていきます。
- 慢性的な症状(3ヶ月以上続いているめまい):初めは週1〜2回の頻度で1〜2ヶ月、その後は月2〜4回のペースで体質改善を目指します。
- 再発予防:症状が落ち着いた後も、月1回程度の定期的なメンテナンスがおすすめです。
初回の施術後に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。焦らず根気よく続けることが、長期的な改善につながります。
はい、当院には「病院で異常なしと言われた」「原因不明と診断された」にもかかわらず、めまいやふらつきが続いている方が多く来院されます。西洋医学的検査で異常が見つからないめまいでも、東洋医学的には体のバランスの乱れとして捉えることができます。
特に、自律神経の乱れ、頸椎の歪み、気・血・水のバランスの崩れなどが原因となっているケースでは、鍼灸治療と整体によって改善が期待できます。当院では症状だけでなく、その方の体質や生活習慣も含めた総合的なアプローチを行うため、検査では見つからない原因にもアプローチできることが多いです。
ただし、めまいの性質や原因によっては、改善に時間がかかるケースもあります。まずは初回のカウンセリングで詳しくお話を伺い、治療の見通しについてご説明いたします。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、内耳の三半規管内の耳石が誤った場所に移動することで起こるめまいで、特定の頭位変換で強いめまいが誘発されるのが特徴です。
BPPVに対しては、西洋医学的には「耳石置換法」という特殊な頭位変換マニューバーが有効です。当院では必要に応じてこの手技を取り入れることもあります。
また、鍼灸治療は自律神経のバランスを整え、内耳の血流を改善することでBPPVの症状を緩和し、再発を予防する効果が期待できます。特に再発を繰り返すBPPVの方には、根本的な体質改善のアプローチが有効です。
初診時に症状の詳細をお聞きした上で、最適な治療法をご提案いたします。
はい、めまいが起きている最中でも施術を受けることができます。むしろ、症状がある時に施術を受けることで、より効果的に症状を緩和できる場合があります。
ただし、めまいの程度が非常に強く、移動自体が困難な場合は無理をせず、症状が少し落ち着いてからご来院ください。また、初めて起こった激しいめまいで、吐き気や意識障害、麻痺などの症状を伴う場合は、まず医療機関を受診することをお勧めします。
めまい発作中の方には、横になった状態での施術や、刺激量を抑えた優しい治療を行います。症状に合わせて無理のない形で対応いたしますので、ご安心ください。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 施術直後は、ゆっくりと体を起こし、めまいがないことを確認してから動くようにしてください。
- 施術当日の激しい運動や長時間の入浴(サウナなど)は避けましょう。
- 水分をしっかり摂り、脱水を防ぎましょう。特に白湯がおすすめです。
- アルコールの過剰摂取は控えましょう。
- 長時間のスマートフォンやパソコン作業は目への負担となり、めまいを誘発する可能性があるため、適度に休憩を取りましょう。
- 可能であれば施術後は休息をとり、体を整える時間を作りましょう。
まれに施術後に一時的にめまいが強くなったり、だるさを感じたりすることがあります。これは「好転反応」と呼ばれる現象で、体が治癒に向かうプロセスの一つです。通常2〜3日で収まりますが、気になる場合はご連絡ください。
めまい・ふらつき改善のための自宅でのセルフケア
めまい・ふらつきの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と体質改善につながります。
首や肩の緊張を和らげるストレッチ
首や肩の緊張は血流を阻害し、めまいの原因となることがあります。以下のストレッチを1日2〜3回、各5〜10回程度行いましょう:
- 首の回旋ストレッチ:
- 背筋を伸ばして座り、視線は正面に向けます。
- ゆっくりと右を向き、3秒間キープします。
- 元の位置に戻り、今度は左を向いて3秒間キープします。
- これを5回繰り返します。
- 首の前後ストレッチ:
- 背筋を伸ばして座ります。
- あごを軽く引き、頭を前に倒して3秒間キープします。
- 元の位置に戻り、今度は天井を見るように頭を後ろに倒して3秒間キープします。
- これを5回繰り返します。
- 肩の上下ストレッチ:
- 背筋を伸ばして座ります。
- 両肩を上げて3秒間キープし、その後力を抜いて肩を下げます。
- これを10回繰り返します。
注意:ストレッチ中にめまいが強くなったり、痛みを感じたりする場合は、すぐに中止してください。特に首のストレッチは、無理のない範囲でゆっくりと行うことが重要です。
前庭リハビリテーション
前庭リハビリテーションは、内耳の平衡感覚を調整するための運動療法です。特にBPPVやメニエール病などの内耳性めまいに効果があります:
- 視線固定訓練:
- 目の高さに親指を立てます。
- 親指に視線を固定したまま、頭をゆっくりと左右に動かします。
- これを1分間続けます。
- 次に、親指を固定して頭を動かさず、親指を左右に動かしながら視線で追います。
- バランス訓練:
- 壁や机などの支えがある場所の近くに立ちます。
- 両足をそろえて立ち、30秒間バランスを保ちます。
- 余裕があれば片足立ちに挑戦します。
- さらに余裕があれば、目を閉じて同様の訓練を行います。
注意:バランス訓練は転倒リスクがあるため、必ず支えになるものの近くで行い、無理はしないでください。めまいが強くなった場合はすぐに中止しましょう。
食事と水分摂取の注意点
- 十分な水分摂取:脱水はめまいの原因になりますので、1日1.5〜2リットルの水分を摂りましょう。特に起床時と就寝前の水分補給が重要です。
- 塩分制限:特にメニエール病の方は、塩分の過剰摂取を控えましょう。塩分は内耳の水分バランスに影響します。
- カフェイン・アルコールの制限:カフェインやアルコールは血管を拡張・収縮させ、めまいを悪化させることがあります。
- 規則正しい食事:食事を抜いたり、極端な食事制限をしたりすると低血糖になり、めまいの原因になることがあります。規則正しく栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
- 体質に合わせた食事:東洋医学の証に基づいた食事も効果的です。
- 肝陽上亢:冬瓜、キュウリ、セロリなど冷涼性の食材がおすすめ
- 腎精不足:黒ゴマ、クルミ、黒豆など腎を補う食材がおすすめ
- 脾虚:山芋、カボチャ、白米など消化の良い食材がおすすめ
ストレス管理と睡眠の質向上
- 十分な睡眠:睡眠不足は自律神経の乱れを引き起こし、めまいを悪化させることがあります。7〜8時間の質の良い睡眠を心がけましょう。
- リラクゼーション法:深呼吸、瞑想、ヨガなどのリラクゼーション法を取り入れ、自律神経のバランスを整えましょう。
- 適度な休息:長時間のデスクワークや画面の注視は眼精疲労や首の緊張を引き起こし、めまいの要因になります。1時間に5〜10分程度の休憩を取りましょう。
- デジタルデトックス:就寝前の1時間はスマートフォンやパソコン、テレビなどの電子機器の使用を控え、脳と目を休めましょう。
めまい・ふらつきに効くツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 百会(ひゃくえ):頭頂部の中央にあるツボです。両耳の頂点を結んだ線上にあります。頭を垂直に保ち、気分を落ち着かせるのに効果的です。
- 風池(ふうち):後頭部の左右のくぼみにあるツボです。うつむいた時に首の付け根に触れるくぼみに位置します。めまいや頭痛の緩和に役立ちます。
- 内関(ないかん):手首の内側、真ん中から指3本分腕を上がったところにあるツボです。吐き気を伴うめまいや自律神経の調整に効果があります。
- 足三里(あしさんり):膝の下、すねの外側にあるツボです。全身の気を補い、めまいの予防に役立ちます。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、めまい・ふらつきの再発を予防することができます。自分のペースで無理なく続けることが大切です。急にめまいが強くなったり、新しい症状が出たりした場合は、自己判断せずに専門家に相談しましょう。
めまい・ふらつきのまとめと施術のご案内
めまい・ふらつきの要約
めまい・ふらつきは、様々な原因で起こる症状で、単なる不快感だけでなく、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。西洋医学では内耳の問題や循環器系の異常、神経系の疾患などが原因として考えられ、東洋医学では肝陽上亢、腎精不足、脾虚、痰湿などの体のバランスの乱れとして捉えられます。
めまい・ふらつきを放置すると、転倒のリスクが高まるだけでなく、症状が慢性化したり、日常生活の質が低下したりする恐れがあります。特に「病院で異常なし」と言われたにもかかわらず症状が続く方は、東洋医学的なアプローチが効果的な場合が多いです。
治療には、医学的な対応と併せて、ストレス管理、適切な栄養と水分摂取、首や肩の緊張を緩めるためのストレッチなど、生活習慣の改善も重要です。長く続いためまいでも、適切なケアで改善する可能性は十分にあります。
当院のアプローチの特徴
当院では、めまい・ふらつきに対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 鍼の本数を絞った優しい鍼灸治療と、頸椎の緊張を緩める優しい整体施術
- 自律神経のバランスを整え、体全体の気・血・水の流れを改善するアプローチ
- 再発予防のための生活習慣のアドバイスや簡単なセルフケア方法の指導
多くの患者様から「めまいの回数が減った」「ふらつきが軽くなった」「薬に頼らなくなった」「日常生活が楽になった」といったお声をいただいております。めまい・ふらつきでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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めまい・ふらつきの症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。
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日曜・祝日 休み
めまい・ふらつきは日常生活に大きな不安と制限をもたらしますが、適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたのめまい・ふらつきの根本改善をサポートし、安心して活動的な生活を取り戻すお手伝いをいたします。
施術料 5500円(税込)
初診料 1100円(税込)
(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。
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