喉の違和感
喉の違和感でお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 喉に何かが引っかかっている感じがする
- 何度も咳払いをしてしまう
- 食事の時に食べ物が引っかかる感覚がある
- 喉が乾燥して不快感がある
- ストレスや緊張すると喉の違和感が強くなる
- 喉の奥に痰がある感じがして気になる
喉の違和感は多くの方が経験する症状で、実際に何かが詰まっているわけではなくても「何かが引っかかっている感じ」「違和感がある」といった不快な感覚を伴います。この症状は耳鼻科で検査をしても異常が見つからないことも多く、悩みを抱え続けている方も少なくありません。
この記事では、喉の違和感の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように喉の違和感を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学の視点から見る喉の違和感の原因とメカニズム
喉の違和感とは
西洋医学では、喉の違和感は「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」と呼ばれることがあります。これは、喉に何かが詰まっている、引っかかっている、圧迫感がある、しめつけられる感じがするなどの自覚症状があるにもかかわらず、検査では明らかな異常が見つからない状態を指します。
主な原因
- 逆流性食道炎(GERD):胃酸が食道を逆流して喉まで達することで、炎症や違和感を引き起こします。特に就寝時や食後に症状が悪化することが特徴です。
- 慢性副鼻腔炎:鼻の奥から喉へ鼻水や粘液が流れ落ちる後鼻漏(こうびろう)により、喉の違和感や痰が絡む感覚を生じることがあります。
- アレルギー性鼻炎:アレルギー反応によって分泌される粘液が喉に流れ落ち、喉の違和感を引き起こします。季節性のアレルギーでは、特定の時期に症状が悪化することもあります。
- 咽頭炎や喉頭炎:ウイルスや細菌感染、喫煙、大声を出すことなどによる喉の炎症が、違和感の原因となることがあります。
- 心因性要因:ストレスや不安、緊張などの精神的要因が、喉の筋肉の緊張を引き起こし、違和感につながることがあります。特にストレスが多い場面で症状が悪化する傾向があります。
- 甲状腺の異常:甲状腺の肥大や結節が喉の圧迫感を引き起こすことがあります。甲状腺機能の異常を伴う場合もあります。
- 筋肉の緊張:首や肩の筋肉の緊張が、間接的に喉の違和感につながることがあります。特にデスクワークが多い方や姿勢が悪い方に見られます。
- 加齢による変化:年齢とともに喉の筋肉や粘膜が変化し、違和感が生じることがあります。特に50代以降に増える傾向があります。
喉の違和感が発生するメカニズム
喉の違和感は以下のようなメカニズムで発生します:
- 喉の粘膜が何らかの刺激(胃酸、アレルゲン、乾燥など)を受けると、炎症反応が起こり、知覚神経が過敏になります。
- 過敏になった知覚神経は通常なら気にならない小さな刺激(唾液を飲み込む動作など)でも強く反応するようになり、違和感として感じられます。
- ストレスや不安によって交感神経が優位になると、喉の筋肉(特に輪状咽頭筋)が緊張し、物理的な圧迫感や詰まった感じにつながります。
- 一度違和感を感じると、その部分に意識が向くようになり(注意の焦点化)、症状がさらに増強されるという悪循環が生じることがあります。
- また、違和感を解消しようとして無意識に咳払いや嚥下を繰り返すことで、喉の粘膜がさらに刺激され、症状が長引くことがあります。
西洋医学での検査と治療
西洋医学では、喉の違和感の原因を特定するために以下のような検査が行われます:
- 内視鏡検査:喉や食道を直接観察し、炎症や異常の有無を確認します。
- 画像検査:レントゲンやCTスキャンなどで、喉や周辺組織の構造的な異常を調べます。
- pH測定:逆流性食道炎が疑われる場合に、食道内のpH値を測定して胃酸の逆流を確認します。
- 血液検査:甲状腺機能やアレルギー反応を調べます。
治療は原因に応じて行われますが、明確な器質的疾患が見つからない場合は、症状を緩和するための対症療法が中心となります。抗酸分泌薬(逆流性食道炎)、抗ヒスタミン薬(アレルギー)、抗不安薬(心因性)などの薬物療法や、生活習慣の改善が推奨されることが多いです。
東洋医学の視点から見る喉の違和感の原因とメカニズム
東洋医学での喉の違和感の捉え方
東洋医学では、喉の違和感を「梅核気(ばいかくき)」と呼ぶことがあります。これは梅の種が喉に詰まったような感覚があるものの、飲食に支障がなく、吐き出すこともできない状態を表します。東洋医学では、この症状を気(エネルギー)や血(血液)、痰(たん)などのバランスの乱れによって生じると考えます。
関連する経絡
喉の違和感に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 任脈(にんみゃく):体の前面を通る重要な経絡で、喉の部分も通ります。気の流れに大きく関わります。
- 督脈(とくみゃく):体の背面を通る重要な経絡で、頭部から背骨に沿って流れ、喉の機能にも影響します。
- 肺経(はいけい):肺と直接関連する経絡で、呼吸器系全体に関わります。喉の乾燥や痰の問題に関連します。
- 胃経(いけい):喉から胃へとつながる消化器系の経絡で、逆流などの問題に関連します。
- 心経(しんけい):精神的な要素と関連し、ストレスや不安による喉の症状に関わります。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、喉の違和感を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 気滞(きたい)
特徴:ストレスや感情の抑制により、気の流れが滞った状態です。
症状:感情の変化によって喉の違和感が悪化する、胸や脇の張り、ため息が多い、イライラする、不安感がある。
改善方法:気の流れを促す行気解鬱の治療法が効果的です。
2. 痰湿(たんしつ)
特徴:体内に痰や湿気が蓄積した状態です。
症状:喉に痰がある感じがする、咳や痰が絡む、胸が詰まった感じがする、頭がぼんやりする、湿度の高い環境で悪化する。
改善方法:痰を消化し湿を取り除く化痰祛湿の治療法が効果的です。
3. 陰虚(いんきょ)
特徴:体の潤いを司る陰が不足した状態です。
症状:喉の乾燥感、口の渇き、ほてり、微熱、夕方に症状が悪化する、疲れやすい。
改善方法:陰を補い潤いを与える滋陰の治療法が効果的です。
4. 肝火上炎(かんかじょうえん)
特徴:ストレスや怒りにより肝の火(熱)が上昇した状態です。
症状:喉の熱感や痛み、顔面紅潮、イライラ、怒りっぽい、目の充血、頭痛。
改善方法:肝の熱を冷ます清肝瀉火の治療法が効果的です。
5. 脾虚(ひきょ)
特徴:消化機能を担う脾の機能が低下した状態です。
症状:食後に喉の違和感が悪化する、食欲不振、疲れやすい、下痢しやすい、顔色が悪い。
改善方法:脾の機能を高める補脾益気の治療法が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、喉の違和感は以下の臓腑の機能と関連しています:
- 肝(かん):気の流れを調整する役割があり、ストレスにより機能が低下すると、気の流れが滞り、喉の違和感につながります。
- 脾(ひ):消化と水分代謝を担当し、機能低下によって痰や湿が生じ、喉の違和感の原因となります。
- 肺(はい):呼吸器系全体を支配し、乾燥や外邪(外からの邪気)により機能が乱れると、喉の症状が現れます。
- 腎(じん):体の根本的なエネルギー源で、陰液を司り、機能低下により喉の乾燥や違和感が生じることがあります。
- 心(しん):精神活動を司り、不安やストレスによる喉の違和感に関連します。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化も喉の違和感に影響すると考えます:
- 春:肝の活動が活発になる季節で、ストレスによる肝気鬱結(かんきうっけつ)が起こりやすく、喉の違和感が生じやすい時期です。
- 夏:暑さにより体内の熱が上昇し、心火が亢進して喉の違和感を引き起こすことがあります。
- 秋:乾燥しやすい季節で、肺の陰が損なわれると喉の乾燥感や違和感が増すことがあります。
- 冬:寒さにより気の巡りが悪くなり、喉の症状が悪化することがあります。
- 乾燥した環境:エアコンや暖房による乾燥は、喉の陰液を損ない、違和感を増強させます。
- 湿度の高い環境:湿気が多いと痰湿が生じやすく、喉に痰が絡む感覚を引き起こすことがあります。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
病名・呼称 | 咽喉頭異常感症、喉頭違和感 | 梅核気(ばいかくき) |
原因の捉え方 | 逆流性食道炎、アレルギー、副鼻腔炎、心理的要因、甲状腺異常など具体的な疾患や器質的変化 | 気滞、痰湿、陰虚、肝火上炎などの気・血・水のバランスの乱れ |
診断方法 | 内視鏡検査、画像検査、pH測定、血液検査などの客観的検査 | 四診(望診・聞診・問診・切診)による「証」の判断 |
治療アプローチ | 原因疾患に対する薬物療法(制酸剤、抗ヒスタミン薬など)、生活指導 | 鍼灸治療、漢方薬、体質改善のための食事指導、養生法 |
治療の焦点 | 原因となる疾患の治療、または症状の緩和(対症療法) | 体全体のバランスを整え、自然治癒力を高める |
精神的要素の扱い | 心身症として認識し、抗不安薬や心理療法を用いることもある | 心と体は一体として扱い、気の流れを整えることで精神面にもアプローチ |
予防の考え方 | リスク因子(喫煙、食習慣など)の回避、ストレス管理 | 体質改善、季節に合わせた養生、気の巡りを良くする生活習慣 |
検査で異常がない場合 | 心因性と判断されることが多く、対症療法や経過観察となることがある | 「証」に基づいた治療を行い、気・血・水のバランスを整える |
西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なる視点から喉の違和感にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。特に西洋医学的検査で異常が見つからないケースでも、東洋医学的アプローチで症状の改善が期待できることが多いです。
喉の違和感を放置するリスク
喉の違和感は「命に関わるものではない」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。
身体的リスク
- 症状の悪化:初期の段階で対処しないと、違和感が強まり、日常生活に支障をきたすレベルになることがあります。
- 喉の炎症の慢性化:繰り返し咳払いをすることで喉の粘膜に刺激を与え、炎症が慢性化するリスクがあります。
- 声帯への影響:過度な咳払いや喉のクリアリングにより、声帯に過度な負担がかかり、声がかれたり、変化したりすることがあります。
- 潜在的な疾患の進行:逆流性食道炎や甲状腺の問題など、根本的な原因となっている疾患が進行するリスクがあります。
- 食事の質の低下:食べることが不快になり、食事量が減少したり、栄養バランスが崩れたりすることがあります。
精神的・社会的リスク
- 不安やストレスの増加:「何か重大な病気ではないか」という不安が増し、それが症状を悪化させる悪循環を生み出すことがあります。
- 社会活動の制限:会話や食事の際に違和感があると、人との交流を避けるようになり、社会的孤立につながることがあります。
- 睡眠の質の低下:喉の不快感により、入眠困難や中途覚醒が増え、睡眠の質が低下することがあります。
- 仕事や日常生活への支障:話すことが多い職業の方は、仕事のパフォーマンスが低下するリスクがあります。
- 自己肯定感の低下:長期間症状が続くことで、「治らない」という無力感や自己肯定感の低下につながることがあります。
早期対処の重要性
喉の違和感は、早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待できます。早期対処には以下のようなメリットがあります:
- 症状が慢性化する前に改善できる可能性が高い
- 不安やストレスの蓄積を防ぎ、精神的な負担を軽減できる
- 潜在的な原因疾患がある場合、早期発見・早期治療が可能
- 不適切な対処法(過度な咳払いなど)による二次的な問題を防げる
- 日常生活の質を早期に回復できる
喉の違和感が2週間以上続く場合や、日常生活に支障をきたす場合は、専門家に相談することをおすすめします。当院では、東洋医学と西洋医学の両面からアプローチし、原因を特定して根本的な改善を目指します。
当院の喉の違和感施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで喉の違和感の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、心身のバランスを整えていきます。
施術の特徴
- 手足のツボを使った鍼灸治療:身体に負担の少ない施術で、体全体のバランスを整えます。喉から離れた部位のツボを使うことで、安心して受けられます。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 整体:首や肩の筋肉の緊張を緩め、喉の周囲の血流を改善します。
- 体質改善のアドバイス:症状の根本的な改善のため、食事や生活習慣についての具体的なアドバイスを提供します。
- 心身の緊張緩和:リラクゼーション効果の高い施術で、ストレスや不安による症状の悪化を防ぎます。
施術の流れ
- 問診:症状の詳細や発症時期、生活習慣、ストレス状況、既往歴などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 整体施術:首や肩の筋肉の緊張を緩める優しい整体施術を行います。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
喉の違和感に効果的なツボ
当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 列缺(れっけつ):手首の外側にあるツボで、気の流れを調整し、喉の不快感を和らげる効果があります。
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整し、喉の症状に効果的です。
- 内関(ないかん):手首の内側にあるツボで、ストレスや不安を和らげ、自律神経のバランスを整えます。
- 太渓(たいけい):足首の内側にあるツボで、腎の機能を高め、喉の乾燥感を改善します。
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしの上にあるツボで、全身のバランスを整え、特に痰湿タイプの症状に効果的です。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、消化機能を高め、全身の気を補います。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。
証別のアプローチ
当院では、東洋医学の「証」に基づいた施術を行います。喉の違和感の主な証とそれに対するアプローチは以下の通りです:
- 気滞タイプ:ストレスによる気の滞りが原因の場合、気の流れを促す行気解鬱の施術を行います。列缺、内関、太衝などのツボが効果的です。
- 痰湿タイプ:体内の湿気や痰が原因の場合、痰を消化し湿を取り除く化痰祛湿の施術を行います。豊隆、中脘、足三里などのツボを使用します。
- 陰虚タイプ:体の潤いが不足している場合、陰を補い潤いを与える滋陰の施術を行います。太渓、三陰交などのツボが効果的です。
- 肝火上炎タイプ:肝の熱が上昇している場合、肝の熱を冷ます清肝瀉火の施術を行います。行間、太衝などのツボを使用します。
これらのアプローチを組み合わせて、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療を提供します。治療の効果は個人差がありますが、多くの方が数回の施術で症状の改善を実感されています。
喉の違和感に関するよくある質問(FAQ)
症状の程度や体質、原因によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
- 軽度の症状:週1回の頻度で2〜4週間程度
- 中程度の症状:週1〜2回の頻度で1〜2ヶ月程度
- 重度または慢性化した症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく
初回の施術の前にあなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。多くの方は3〜5回の施術で症状の改善を実感されますが、長期間続いている場合やストレスが大きな要因となっている場合は、より時間がかかることもあります。継続的な施術と自宅でのケアを組み合わせることで、より効果的な改善が期待できます。
喉の違和感は、心理的要因が関与していることもありますが、必ずしも「心因性」だけではありません。以下のような複合的な要因が考えられます:
- 身体的要因(逆流性食道炎、アレルギー、副鼻腔炎など)
- 心理的要因(ストレス、不安、緊張)
- 環境的要因(乾燥、大気汚染など)
- 生活習慣的要因(食事、睡眠、姿勢など)
当院では、「心因性だから気にしなければ良い」という簡易的なアプローチではなく、様々な角度から原因を探り、体質改善も含めた根本的な治療を行います。心理的要因が大きい場合でも、鍼灸治療による自律神経の調整や、気の流れの改善が効果的であることが多いです。一人ひとりの状態に合わせた総合的なアプローチで、症状の改善を目指します。
はい、可能です。むしろ耳鼻科などの検査で異常が見つからない場合こそ、東洋医学的アプローチが効果を発揮することが多いです。
西洋医学的検査では器質的な異常が見つからない場合でも、東洋医学では「気の滞り」「痰湿」「陰虚」などの観点から症状を捉え、治療することができます。当院では、脈診や舌診などを通じてあなたの体質や「証」を判断し、それに合わせた鍼灸治療や生活指導を行います。
多くの患者様が「病院では異常なしと言われたが、施術を受けて症状が改善した」と実感されています。もちろん、重大な疾患の可能性を排除するために、医療機関での検査を受けることは重要ですが、異常なしと診断された後も症状が続く場合は、ぜひ当院にご相談ください。
はい、喉の違和感とストレスには密接な関係があります。ストレスが喉の違和感に影響するメカニズムには以下のようなものがあります:
- ストレスにより自律神経のバランスが乱れ、喉の筋肉(特に輪状咽頭筋)が緊張することで、物理的な圧迫感や異物感が生じる
- ストレス状態では唾液の分泌が減少し、喉の乾燥感が増す
- 緊張や不安により過呼吸や浅い呼吸になると、喉の周囲の筋肉が緊張する
- 東洋医学的には、ストレスにより肝気が鬱結(うっけつ)し、気の流れが滞ることで、喉に梅核気(ばいかくき)と呼ばれる症状が現れる
当院の施術では、単に喉の症状だけでなく、ストレスの軽減や自律神経の調整も含めた総合的なアプローチを行います。鍼灸治療によるリラクゼーション効果と、気の流れの改善が、ストレス関連の喉の違和感に効果的であることが多いです。また、日常生活でのストレス管理についてのアドバイスも提供しています。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 十分な水分を摂取する(特に白湯がおすすめです)
- 施術当日は激しい運動や飲酒を控える
- 喉に負担をかけるような大声や長時間の会話は避ける
- 刺激物(辛いもの、酸っぱいもの、アルコールなど)の摂取を控える
- 湿度を適切に保ち、喉の乾燥を防ぐ
- 指導されたセルフケア(ツボ押しなど)を継続する
また、施術後に一時的に症状が強くなることがあります。これは「好転反応」と呼ばれるもので、体が調整されていく過程で起こる自然な反応です。通常は数時間から1〜2日で収まります。不安な場合は、院長にご相談ください。
喉の違和感改善のための自宅でのセルフケア
喉の違和感の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と体質改善につながります。
水分補給と潤い対策
- 十分な水分摂取:水やお茶を小まめに飲むことで、喉の粘膜を潤し、乾燥を防ぎます。特に白湯(さゆ)は東洋医学的に優れた飲み物です。
- 加湿器の使用:室内の湿度を適切に保つことで、喉の乾燥を防ぎます。特に就寝時や冬場のエアコン使用時には効果的です。
- のど飴や梅干し:刺激の少ないのど飴や、適度な酸味のある梅干しが唾液の分泌を促し、喉を潤します。
- 蒸気吸入:お湯に蒸しタオルで顔を覆い、蒸気を吸い込むことで、喉の粘膜に潤いを与えます。
生活習慣の改善
- 食生活の見直し:刺激物(辛いもの、酸っぱいもの)、カフェイン、アルコール、乳製品などは喉の粘膜を刺激したり、痰の産生を増やしたりすることがあるため、控えめにしましょう。
- 就寝姿勢の改善:逆流性食道炎が原因の場合、就寝時に上半身を少し高くすることで、胃酸の逆流を防ぎます。
- 食後すぐに横にならない:食後2〜3時間は横にならず、胃の内容物が消化されるのを待ちましょう。
- 禁煙:喫煙は喉の粘膜を直接刺激し、様々な症状を悪化させます。禁煙または減煙を心がけましょう。
- 適度な運動:ウォーキングやヨガなどの軽い運動は、血行を促進し、ストレスを軽減します。
ストレス管理とリラクゼーション
- 腹式呼吸:1日数回、意識的に深い腹式呼吸を行うことで、自律神経のバランスを整え、喉の緊張を和らげます。
- 瞑想やマインドフルネス:短時間でも毎日続けることで、ストレスや不安を軽減し、心身の緊張を解きほぐします。
- 十分な睡眠:良質な睡眠は自律神経のバランスを整え、免疫機能を高めます。規則正しい睡眠習慣を心がけましょう。
- 趣味や楽しみの時間:ストレス発散につながる趣味や活動を定期的に行いましょう。
首・肩のケア
- 首のストレッチ:首を前後左右にゆっくり動かし、首の筋肉の緊張を緩めます。特に前屈と後屈を交互に行うと効果的です。
- 肩の回転運動:肩を前後に大きく回すことで、肩周りの筋肉の緊張をほぐします。
- 姿勢の改善:猫背やストレートネックは喉周辺の筋肉に負担をかけます。背筋を伸ばし、あごを引いた姿勢を心がけましょう。
- 入浴時のケア:お風呂に入る際に、首や肩に温かいシャワーや蒸しタオルを当てることで、筋肉の緊張をほぐします。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 列缺(れっけつ):手首の外側、親指側のシワから指2本分上にあるツボです。喉の違和感や乾燥に効果があります。
- 内関(ないかん):手首の内側、真ん中あたりから指3本分上にあるツボです。ストレスや不安による症状に効果的です。
- 合谷(ごうこく):親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボです。全身の気の流れを改善します。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側、すねの骨の外側にあるツボです。消化機能を高め、気を補います。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、喉の違和感の改善と再発防止につながります。無理なく続けられるものから始めて、徐々に習慣化していきましょう。
喉の違和感のまとめと施術のご案内
喉の違和感の要約
喉の違和感は、何かが引っかかっている感じや、詰まった感じなど、不快な感覚を伴う症状です。西洋医学では逆流性食道炎、アレルギー、ストレスなどが原因と考えられ、東洋医学では気の滞り、痰湿、陰虚などのバランスの乱れとして捉えられます。
この症状は、病院での検査で異常が見つからないことも多く、「気のせい」「心因性」と片付けられがちですが、実際には様々な身体的・精神的要因が複雑に絡み合っていることが少なくありません。放置すると症状が慢性化したり、生活の質が低下したりするリスクがあります。
喉の違和感の改善には、原因に応じた適切な治療と、生活習慣の改善、ストレス管理などの総合的なアプローチが必要です。特に西洋医学的治療だけでは改善が難しい場合、東洋医学的アプローチが効果を発揮することが多いです。
当院のアプローチの特徴
当院では、喉の違和感に対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な診断と施術
- 一人ひとりの体質や「証」に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
- 首や肩の筋肉の緊張を緩める整体施術
- 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
- 日常生活での改善策や自宅でできるセルフケアの指導
多くの患者様から「長年悩んでいた喉の違和感が改善した」「病院で異常なしと言われても続いていた症状が楽になった」「ストレスによる喉の症状が落ち着いた」といったお声をいただいております。喉の違和感でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
喉の違和感の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。
【住所】
567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)
【お電話】
072-622ー0134
【受付時間】
月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土 10:00~13:30
日曜・祝日 休み
喉の違和感は生活の質を大きく低下させる辛い症状ですが、適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの喉の違和感の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。
施術料 5500円(税込)
初診料 1100円(税込)
(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。
ご予約はこちら
ネット予約:
LINEで予約:
電話で予約:
072-622-0134