肋間神経痛

 

肋間神経痛でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 肋骨の間に鋭い痛みやしびれがある
  • 深呼吸をしたり、咳やくしゃみをすると胸や背中が痛む
  • 体をひねったり、動かすと痛みが強くなる
  • 肋骨に沿って帯状の痛みが走る
  • 痛みのせいで眠れなかったり、日常生活に支障がある
  • 長時間のデスクワークや同じ姿勢でいると痛みが強くなる

肋間神経痛は肋骨の間を走る神経(肋間神経)の炎症や圧迫によって起こる痛みで、胸や背中に鋭い痛みやしびれを感じる症状です。咳やくしゃみなどで胸を動かしたときに痛みが強くなるのが特徴です。

この記事では、肋間神経痛の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように肋間神経痛の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学の視点から見た肋間神経痛の原因とメカニズム

肋間神経痛とは

西洋医学では、肋間神経痛は「肋骨と肋骨の間を走行する肋間神経が刺激されたり、損傷を受けたりすることで生じる痛み」と定義されています。肋間神経は胸椎から出た脊髄神経が肋骨の間を走行するもので、胸部や腹部の皮膚や筋肉の感覚や運動をつかさどっています。

主な原因

  • 姿勢の悪さや筋肉の緊張:長時間のデスクワークや不良姿勢による筋肉の緊張が肋間神経を圧迫することがあります。
  • 脊椎の問題:脊椎の変形や椎間板ヘルニア、脊椎すべり症などが神経根を圧迫し、肋間神経痛を引き起こすことがあります。
  • 帯状疱疹:帯状疱疹ウイルスが神経に感染すると、肋間神経痛を伴う発疹が現れることがあります。これは特に中高年に多いです。
  • 胸部の外傷:スポーツや事故などによる胸部の打撲や肋骨骨折が肋間神経を損傷することがあります。
  • 過度の運動や急激な動き:重い物を持ち上げる、急に体をひねるなどの動作で肋間筋が損傷し、神経を刺激することがあります。
  • 内臓疾患の関連痛:心臓や肺、胆のうなどの内臓の問題が肋間神経痛として現れることもあります。

肋間神経痛が発生するメカニズム

肋間神経痛は以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 肋間神経は脊髄から出て、肋骨の下縁に沿って前方へ走行しています。
  2. これらの神経が圧迫されたり、炎症を起こしたりすると、その神経の支配領域に痛みやしびれ、感覚異常が生じます。
  3. 特に肋間神経は胸郭の動きに伴って常に動いているため、呼吸や体の動きによって痛みが増強する特徴があります。
  4. 肋間筋(肋骨の間の筋肉)の緊張や損傷も神経を刺激し、痛みの原因となります。
  5. 長期間の不良姿勢や筋肉の緊張が継続すると、血行不良や組織の硬化を招き、症状が慢性化することがあります。

肋間神経痛の症状

  • 鋭い痛みまたは灼熱感:肋骨に沿った帯状の鋭い痛みや灼熱感が特徴です。
  • 痛みの増強因子:咳、くしゃみ、深呼吸、笑う、体をひねるなどの動作で痛みが強くなります。
  • 触れると痛む:痛みのある部分に触れると痛みが増すことがあります。
  • しびれや感覚異常:神経の支配領域にしびれや感覚異常が現れることがあります。
  • 皮膚の過敏:痛みのある部分の皮膚が過敏になり、衣服が触れても不快に感じることがあります。
  • 呼吸の制限:痛みのために深く呼吸できなくなることがあります。

西洋医学的なアプローチでは、原因疾患の治療、消炎鎮痛剤の投与、神経ブロック注射、物理療法などの対症療法が主な治療法となりますが、根本的な解決には姿勢改善や筋肉バランスの調整なども重要と考えられています。

東洋医学の視点から見た肋間神経痛の原因とメカニズム

東洋医学での肋間神経痛の捉え方

東洋医学では、肋間神経痛を「脇痛(きょうつう)」「肋間痛」などと表現し、「気滞(きたい)」「血瘀(けつお)」「寒湿(かんしつ)」などによる「経絡(けいらく)」の流れの滞りとして捉えます。特に肝臓と関連が深いとされ、肝の気の巡りの悪さが症状を引き起こすと考えられています。

関連する経絡

肋間神経痛に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 肝経(かんけい):肋骨下部を通り、肋間神経痛と密接に関連します。肝の気の巡りが悪いと、肋間部に痛みを生じやすくなります。
  • 胆経(たんけい):肋骨の側面を通り、肋間神経痛の症状と関連します。
  • 脾経(ひけい):胸部から腹部に流れる経絡で、消化機能や水分代謝に関わり、肋間神経痛の一部の症状に関連します。
  • 胃経(いけい):胸部を通過し、肋間部の痛みに関わることがあります。
  • 膀胱経(ぼうこうけい):背部を通り、脊柱の両側に沿って走行する経絡で、背部の肋間神経痛に関連します。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、肋間神経痛を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 肝気鬱結(かんきうっけつ)

特徴:精神的ストレスや感情の抑圧により肝の気の流れが滞った状態です。
症状:胸脇部の痛み、張り、ストレスで悪化する、ため息が多い、気分の落ち込み、イライラ。
改善方法:肝の気の流れを促す疏肝解鬱の治療が効果的です。

2. 血瘀(けつお)

特徴:血液の循環が悪く、滞った状態です。外傷や長期の気滞から発展することがあります。
症状:刺すような固定した痛み、夜間や寒さで悪化、長期間持続する痛み、古傷がある。
改善方法:血の流れを改善する活血化瘀の治療が効果的です。

3. 寒湿(かんしつ)

特徴:寒さや湿気が体内に侵入し、経絡の流れを妨げている状態です。
症状:冷えると痛みが増す、湿気の多い日に悪化、重だるい痛み、冷えを伴う。
改善方法:体を温め、湿を取り除く温経散寒の治療が効果的です。

4. 肝腎陰虚(かんじんいんきょ)

特徴:加齢や過労により肝臓と腎臓の陰液が不足した状態です。
症状:慢性的な痛み、疲れると悪化、のぼせやほてり、のどの渇き、腰膝酸軟(腰や膝の痛みやだるさ)。
改善方法:肝腎の陰を補う滋陰の治療が効果的です。

5. 脾胃虚弱(ひいきょじゃく)

特徴:脾胃の機能が低下し、気血の生成が不足している状態です。
症状:食後に痛みが増す、倦怠感、食欲不振、消化不良、下痢しやすい。
改善方法:脾胃の機能を高める補脾益気の治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、肋間神経痛は主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 肝(かん):肝は「疏泄」という気の巡りを調整する機能を持ち、ストレスなどにより肝の機能が低下すると、気の流れが滞り、胸脇部に痛みを生じやすくなります。肝は特に肋骨下部と関連が深いです。
  • 脾(ひ):脾は気血を生成する働きがあり、脾の機能低下は筋肉の弱化や気血不足を招き、痛みに対する抵抗力の低下につながります。
  • 腎(じん):腎は骨を支配するとされ、腎の機能低下は脊椎や肋骨の問題に関連することがあります。特に加齢による肋間神経痛には腎の関与が考えられます。
  • 胆(たん):胆は肝と表裏の関係にあり、肝の気の巡りの問題は胆の機能にも影響し、側胸部の痛みに関連します。
  • 胃(い):胃の経絡は胸部を通過し、胃の機能障害が胸部の痛みとして現れることがあります。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も肋間神経痛の症状に影響すると考えます:

  • :春は肝の季節とされ、肝の気が上昇するため、肝気鬱結による肋間神経痛が悪化しやすい時期です。
  • :寒さにより「寒邪」が侵入しやすく、寒湿型の肋間神経痛が悪化しやすい季節です。
  • 梅雨や湿度の高い時期:湿邪が体内に入り込みやすい時期で、湿を伴う肋間神経痛が悪化しやすくなります。
  • 冷房の効いた環境:エアコンの風が直接当たる環境は、寒邪を招きやすく、肋間神経痛を悪化させることがあります。
  • ストレスの多い環境:精神的なストレスは肝気鬱結を招き、肋間神経痛の原因となります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
病名・呼称 肋間神経痛、肋間神経障害 脇痛(きょうつう)、肋間痛
原因の捉え方 肋間神経の圧迫、炎症、損傷による神経障害 気滞、血瘀、寒湿などによる経絡の流れの障害
診断方法 身体診察、CT、MRI、神経伝導検査など 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断
治療アプローチ 消炎鎮痛剤、神経ブロック注射、物理療法、原因疾患の治療 鍼灸治療、漢方薬、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 痛みの緩和、神経の圧迫や炎症の改善 気血の流れの改善、経絡の通りを回復、体質改善
痛みの考え方 神経の異常刺激による痛覚神経の興奮 気滞、血瘀、寒湿などによる経絡の流れの滞り
個人差の考慮 病態に基づいた標準的な治療 体質や証に基づいた個別的な治療
予防方法 姿勢改善、筋力強化、ストレッチ、適度な運動 気血の流れを良くする養生法、体質改善、経絡の調整

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なる視点から肋間神経痛にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

肋間神経痛を放置するリスク

肋間神経痛は「一時的な痛み」と考えて放置してしまうことがありますが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 痛みの慢性化:適切な治療を受けずに放置すると、急性の痛みが慢性化し、治療が困難になる可能性があります。
  • 神経障害の進行:神経への圧迫や炎症が継続することで、神経障害が進行し、しびれや感覚異常が広がることがあります。
  • 呼吸機能の低下:痛みによって深い呼吸ができなくなり、肺機能が低下することがあります。これは特に高齢者や呼吸器疾患のある方では深刻な問題になり得ます。
  • 姿勢の悪化:痛みを避けるために不自然な姿勢をとり続けることで、脊椎や周囲の筋肉のバランスが崩れ、別の筋骨格系の問題を引き起こす可能性があります。
  • 痛みの範囲拡大:放置することで、最初は局所的だった痛みが広範囲に広がることがあります。
  • 筋力低下:痛みのために動きを制限することで、胸部や背部の筋力が低下し、さらに姿勢の悪化を招く悪循環に陥ることがあります。

精神的・社会的リスク

  • 睡眠障害:痛みにより睡眠の質が低下し、慢性的な疲労や集中力の低下を招くことがあります。
  • 不安やストレスの増加:痛みの原因がわからないまま放置することで、不安やストレスが増加し、それがさらに痛みを悪化させる悪循環に陥ることがあります。
  • 日常生活の制限:痛みにより日常動作が制限され、仕事や家事、趣味などの活動に支障をきたすことがあります。
  • 対人関係への影響:慢性的な痛みは気分や感情にも影響し、対人関係にも支障をきたすことがあります。
  • 痛みへの過敏反応:長期間痛みにさらされることで、中枢神経系が痛みに過敏に反応するようになり、痛みの閾値が下がることがあります。

早期対処の重要性

肋間神経痛は、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 痛みが慢性化する前に改善できる
  • 神経の炎症や圧迫が重症化する前に対処できる
  • 不良姿勢などによる二次的な問題の発生を予防できる
  • 日常生活への影響を最小限に抑えられる
  • 治療期間が短くなる可能性がある

肋間神経痛の症状が現れたら、「様子を見よう」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。当院では、肋間神経痛の早期発見・早期治療を重視しています。

当院の肋間神経痛施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで肋間神経痛の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの緩和と再発防止を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:痛みのある部位から離れた部位のツボを使うことで、身体に負担の少ない施術を実現します。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 整体:緊張した筋肉や硬くなった組織をほぐし、神経への圧迫を軽減します。
  • 経絡調整:肋間神経痛に関わる経絡(特に肝経、胆経、膀胱経)の流れを整え、気血の巡りを改善します。
  • 呼吸法指導:痛みで浅くなりがちな呼吸を改善するための呼吸法をお伝えします。

施術の流れ

  1. 問診:症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:胸部や背部の筋肉の緊張をほぐし、神経への圧迫を軽減します。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

肋間神経痛に効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 太衝(たいしょう):足の甲の第1趾と第2趾の間の付け根にあるツボで、肝の気の流れを改善し、肋間神経痛に効果があります。
  • 内関(ないかん):手首から指3本分上の腕の内側にあるツボで、胸部の痛みに効果的です。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、免疫力を高める効果があります。
  • 陽陵泉(ようりょうせん):外側のひざ関節の下にあるツボで、胆経の流れを改善し、側胸部の痛みに効果があります。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

肋間神経痛に関するよくある質問(FAQ)

Q: 肋間神経痛と心臓の痛みはどう見分けられますか?

肋間神経痛と心臓の痛み(狭心症や心筋梗塞など)は部位が近いため混同されることがありますが、以下のような特徴の違いがあります:

  • 痛みの性質:肋間神経痛は鋭い痛みや刺すような痛みが特徴で、部位も限局的です。心臓の痛みは圧迫感や締め付けられるような鈍痛が多く、左胸部から左肩、左腕内側にかけて放散することがあります。
  • 痛みの誘因:肋間神経痛は体の動き(特にひねりや呼吸)で痛みが悪化しますが、心臓の痛みは運動や精神的ストレスで誘発され、安静にすると改善することが多いです。
  • 触診による変化:肋間神経痛は痛みのある部位を押すと痛みが増すことがありますが、心臓の痛みでは局所の圧痛はあまり見られません。
  • 随伴症状:心臓の痛みでは、冷や汗、吐き気、息切れ、めまいなどを伴うことがありますが、肋間神経痛ではこれらの症状は通常見られません。

ただし、胸痛の原因を自己判断することは危険です。胸痛を感じたら、特に以下の場合は直ちに医療機関を受診してください:

  • 息切れや冷や汗を伴う胸痛
  • 安静にしても改善しない強い胸痛
  • 左腕や顎に放散する痛み
  • これまで経験したことのない種類の胸痛
Q: 肋間神経痛の治療は何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や原因、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の症状:週1〜2回の頻度で2〜3週間程度(計2〜6回)
  • 中程度の症状:週2回の頻度で3〜4週間程度(計6〜8回)
  • 重度または慢性化した症状:週2回から始めて、徐々に間隔を空けながら1〜2ヶ月程度(計8〜16回)

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。多くの場合、2〜3回の施術で痛みの軽減を実感していただけますが、再発防止のためには根本的な体質改善も重要です。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。

Q: 肋間神経痛を悪化させないためにはどんなことに気をつければいいですか?

肋間神経痛を悪化させないために、以下のような点に気をつけることをおすすめします:

  • 急激な動きを避ける:特に体をひねる動作や、突然の伸展動作は痛みを悪化させることがあります。動作はゆっくりと行いましょう。
  • 長時間の同じ姿勢を避ける:デスクワークなどで同じ姿勢が続くと、筋肉の緊張が増し、神経への圧迫が強まります。こまめに姿勢を変えたり、軽いストレッチを行いましょう。
  • 良い姿勢を心がける:猫背やうつむき姿勢は肋間筋や背部の筋肉に負担をかけます。背筋を伸ばし、肩の力を抜いた姿勢を意識しましょう。
  • 重いものを持つときは注意:重い荷物を持つときは、腰を落として膝を曲げ、腕だけでなく脚の力も使いましょう。また、片側だけで持つのではなく、両側に分散させることも大切です。
  • 冷えを避ける:特に「寒湿」タイプの肋間神経痛の場合、冷えは症状を悪化させます。冷たい飲食物の摂りすぎや、冷風が直接当たる環境を避けましょう。
  • 適度な運動と休息:過度の運動は避けつつも、軽い有酸素運動や適切なストレッチは血行を促進し、筋肉の緊張を和らげるのに効果的です。同時に十分な休息も大切です。
  • ストレス管理:精神的ストレスは筋肉の緊張を高めます。リラクゼーション法や深呼吸などでストレスを軽減しましょう。

これらの注意点に加えて、当院での定期的な施術を受けることで、症状の再発や悪化を防ぐことができます。あなたの生活習慣や職業に合わせた、より具体的なアドバイスをご希望の場合は、ぜひ施術時にご相談ください。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や無理な動作を控え、体を休めてください
  • 十分な水分を摂取して、体内の循環を促進させましょう
  • 痛みのある部位を冷やさないよう注意し、保温を心がけてください
  • 指導されたストレッチや呼吸法があれば、無理のない範囲で行ってください
  • 入浴は可能ですが、長時間の熱すぎる入浴や、サウナなどは血管拡張を促進しすぎるため控えめにしましょう

また、稀に施術後に一時的な違和感や軽い痛みの増加を感じることがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる「好転反応」の一種で、通常は24〜48時間以内に収まります。気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。

肋間神経痛改善のための自宅でのセルフケア

肋間神経痛の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

適切な姿勢と動作

  • 良い姿勢を心がける:背筋を伸ばし、肩の力を抜いた姿勢を意識しましょう。長時間のデスクワークでは、椅子やデスクの高さを調整し、定期的に姿勢をチェックしてください。
  • 動作はゆっくりと:急激な動きや体のひねりは避け、動作はゆっくりと行いましょう。特に起床時や長時間同じ姿勢でいた後は注意が必要です。
  • 重いものを持つ際の注意:重い荷物を持つときは体全体を使い、一方の側だけに負担がかからないようにしましょう。
  • 定期的な休憩:同じ姿勢が続かないよう、1時間に1回程度は立ち上がって軽く体を動かしましょう。

ストレッチと呼吸法

  • 胸を開くストレッチ:両腕を横に広げて軽く後ろに引き、胸を開きます。深呼吸しながら10秒程度保持し、2〜3回繰り返します。
  • 体側のストレッチ:立った状態で腕を頭上に伸ばし、痛みのない側に体を倒してストレッチします。反対側も同様に行います。
  • 猫のポーズ:四つん這いになり、息を吸いながら背中を反らせ、吐きながら丸めます。これを5〜10回繰り返します。
  • 腹式呼吸:痛みで浅くなりがちな呼吸を改善するため、横隔膜を意識した深い腹式呼吸を1日数回、各5分程度行います。

温熱ケア

  • 温めるケア:痛みのある部位を蒸しタオルやカイロで優しく温めると、血行が促進され筋肉の緊張が和らぎます。特に「寒湿」タイプの肋間神経痛に効果的です。
  • 入浴:38〜40度のぬるめのお湯にゆっくりつかると、全身の血行が促進され、筋肉の緊張も和らぎます。
  • マッサージ:温めた後に、痛みのある部位の周囲を優しくマッサージすると効果的です。ただし、強く押したり揉んだりするのは避けてください。

生活習慣の改善

  • 冷えを避ける:冷たい食べ物や飲み物の摂りすぎを避け、冷風が直接当たらないよう注意しましょう。
  • 適度な運動:ウォーキングや水中歩行など、体に負担の少ない有酸素運動を続けると、全身の血行が促進され、筋肉の柔軟性も高まります。
  • 栄養バランス:抗炎症作用のある食品(青魚、オリーブオイル、ウコン、生姜など)を積極的に摂りましょう。また、体を冷やす食品(冷たいデザート、生野菜、冷たい飲料など)の過剰摂取は避けましょう。
  • 適切な睡眠姿勢:横向きで寝る場合は、痛みのない側を下にして、膝の間に小さな枕を挟むと体のバランスが取れます。仰向けで寝る場合は、膝の下に枕を置くと腰への負担が軽減します。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 太衝(たいしょう):足の甲の第1趾と第2趾の間の付け根にあるツボです。肝の気の流れを改善し、肋間神経痛に効果があります。
  • 内関(ないかん):手首の内側から指3本分上にあるツボです。胸部の痛みや不快感を和らげます。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。全身の気を補い、免疫力を高めます。
  • 合谷(ごうこく):親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の気の流れを促進します。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、肋間神経痛の症状を和らげることができます。無理なく続けられるものから始めて、徐々に習慣化していきましょう。

肋間神経痛のまとめと施術のご案内

肋間神経痛の要約

肋間神経痛は、肋骨の間を走る神経(肋間神経)の炎症や圧迫によって起こる痛みで、咳やくしゃみ、体の動きによって痛みが増す特徴があります。西洋医学では神経の圧迫や炎症に着目し、東洋医学では気滞や血瘀、寒湿などによる経絡の流れの滞りと捉えます。

肋間神経痛の原因は、姿勢の悪さや筋肉の緊張、脊椎の問題、帯状疱疹、外傷など様々で、放置すると痛みが慢性化したり、他の健康問題を引き起こす可能性があります。早期の適切な対処が重要です。

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的なアプローチで、肋間神経痛の根本改善を目指します。手足のツボを使った鍼灸治療や整体、経絡調整などを通じて、痛みの緩和と再発防止を促進します。

当院のアプローチの特徴

当院では、肋間神経痛に対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った身体に負担の少ない鍼灸治療
  • 神経への圧迫を軽減する整体
  • 日常生活でのセルフケア方法の指導

多くの患者様から「痛みが軽減した」「呼吸が楽になった」「日常生活が快適になった」といったお声をいただいております。肋間神経痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

肋間神経痛の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

肋間神経痛は辛い症状ですが、適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの肋間神経痛の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料

恥骨の痛みでお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 妊娠中や産後に恥骨部分に痛みが出るようになった
  • 歩くときや階段の昇降時に恥骨が痛む
  • 起き上がりや寝返りをするときに恥骨周辺が痛む
  • 足を大きく開いたり、片足立ちをすると恥骨が痛む
  • スポーツ中や運動後に恥骨周辺に痛みを感じる
  • 恥骨から太ももの内側にかけて痛みやしびれがある

恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常生活での姿勢の問題により男性にも起こることがあります。

この記事では、恥骨の痛みの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように恥骨の痛みを緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

西洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム

恥骨の痛みとは

西洋医学では、恥骨の痛みは「恥骨結合部の機能不全や炎症によって引き起こされる痛み」と定義されています。恥骨結合は左右の恥骨をつなぐ軟骨性の関節で、通常は非常に動きの少ない関節ですが、妊娠中のホルモンの影響や外傷により不安定になることがあります。

主な原因

  • 妊娠・出産関連:妊娠中に分泌されるリラキシンなどのホルモンにより靭帯が緩み、恥骨結合部が不安定になります。また、胎児の成長により骨盤への負荷が増加します。
  • スポーツ外傷:サッカー、ランニング、体操など、恥骨周辺に強い負荷がかかるスポーツで発生することがあります。
  • 筋肉の不均衡:腹筋、背筋、骨盤底筋群のバランスが崩れることで、恥骨結合部に過度な負担がかかります。
  • 姿勢の問題:骨盤の前傾や後傾、左右の歪みにより恥骨部分への負荷が増加します。
  • 外傷:転倒や交通事故などによる骨盤周辺への直接的な外力により損傷することがあります。
  • 感染症:稀に恥骨結合部の感染症(恥骨結合炎)により痛みが生じることがあります。

恥骨の痛みが発生するメカニズム

恥骨の痛みは以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 妊娠中のホルモンの影響や外力により、恥骨結合部の軟骨や靭帯に炎症や微細損傷が生じます
  2. 恥骨結合部の不安定性により、周辺の筋肉(腹直筋、内転筋群、骨盤底筋)が過度に緊張します
  3. 筋肉の緊張により血流が悪化し、痛みを感じる侵害受容器が刺激されます
  4. 疼痛により動作を避けるようになると、さらに筋力低下や関節の可動域制限が生じ、症状が悪化する悪循環に陥ります
  5. 慢性化すると、中枢神経系での痛みの処理が変化し、軽微な刺激でも強い痛みを感じるようになることがあります

主な症状

  • 恥骨部の痛み:恥骨結合部を中心とした局所的な痛みで、触ると痛みが増すことがあります。
  • 放散痛:恥骨から太ももの内側、下腹部、腰部への痛みの放散が見られることがあります。
  • 歩行時痛:歩く際、特に足を前に出すときや階段昇降時に痛みが強くなります。
  • 起立・座位での痛み:立ち上がりや座るときに痛みが生じることがあります。
  • 寝返り時の痛み:夜間の寝返りや起き上がり時に強い痛みを感じることがあります。
  • 筋力低下:痛みにより活動量が減少し、骨盤周辺の筋力が低下することがあります。

西洋医学的なアプローチでは、安静、物理療法、運動療法、場合によっては薬物療法が用いられますが、根本的な改善には筋力強化と姿勢改善が重要とされています。

東洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム

東洋医学での恥骨の痛みの捉え方

東洋医学では、恥骨の痛みを「気血の滞り」や「経絡の不調」により起こる状態と捉えます。恥骨周辺は生殖器に関わる重要な部位であり、腎や肝の機能と密接に関連すると考えられています。特に妊娠・出産期は腎の精気が大きく消耗するため、この時期の恥骨の痛みは腎虚との関連が深いとされています。

関連する経絡

恥骨の痛みに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 任脈(にんみゃく):身体の前面中央を通る経絡で、恥骨から生殖器、下腹部の機能に関わります。
  • 足の厥陰肝経(けついんかんけい):恥骨周辺を通り、生殖器機能や筋腱の働きに関連します。
  • 足の少陰腎経(しょういんじんけい):腎の機能を担う経絡で、骨や髄、生殖機能に関わります。
  • 足の太陰脾経(たいいんひけい):下腹部から恥骨周辺を通り、筋肉の働きや水分代謝に関連します。
  • 衝脈(しょうみゃく):下腹部の奇経八脈の一つで、生殖機能や血の巡りに関わります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、恥骨の痛みを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 腎虚(じんきょ)

特徴:妊娠・出産、加齢、過労により腎の精気が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、腰痛、足腰のだるさ、頻尿、むくみ、疲れやすい、冷え症。
改善方法:腎を補う食材(黒ゴマ、クルミ、山芋など)や補腎の漢方薬、温める鍼灸治療が効果的です。

2. 肝鬱気滞(かんうつきたい)

特徴:ストレスや感情の抑制により肝の気の流れが滞った状態です。
症状:恥骨周辺の刺すような痛み、痛みの場所が移動する、イライラ、ため息、生理不順、胸の張り。
改善方法:肝の気の流れを改善する食材(柑橘類、香味野菜など)や疏肝解鬱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

3. 血瘀(けつお)

特徴:血液の循環が悪くなり、血の滞りが生じた状態です。
症状:恥骨周辺の固定した刺すような痛み、夜間に痛みが増す、皮膚の色が暗い、生理時の血塊。
改善方法:血の流れを改善する食材(山査子、紅花茶など)や活血化瘀の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

4. 寒湿(かんしつ)

特徴:冷えと湿気が体内に侵入し、気血の流れを妨げている状態です。
症状:恥骨周辺の重だるい痛み、冷えると痛みが悪化、むくみ、下痢しやすい、関節の重い感じ。
改善方法:体を温め湿気を取り除く食材(生姜、シナモン、ハトムギなど)や温経散寒の漢方薬、温灸治療が効果的です。

5. 脾虚(ひきょ)

特徴:消化機能の低下により気血の生成が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、疲れやすい、食欲不振、下痢しやすい、顔色が悪い、手足のむくみ。
改善方法:脾胃を補う食材(山芋、カボチャ、小豆など)や補気健脾の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、恥骨の痛みは主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):生殖機能や骨・髄を支配し、恥骨周辺の骨格や筋肉の健康に重要な役割を果たします。
  • 肝(かん):筋腱を支配し、気の流れを調整します。肝の機能低下は筋肉の緊張や痛みを引き起こします。
  • 脾(ひ):筋肉を支配し、水分代謝に関わります。脾の機能低下は筋力低下やむくみを引き起こします。
  • 心(しん):血液循環を支配し、恥骨周辺の血流に影響します。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も恥骨の痛みに影響すると考えます:

  • :寒さにより腎の機能が低下しやすく、恥骨周辺の痛みが悪化しやすい季節です。
  • 梅雨時期:湿気により脾の機能が低下し、むくみや重だるい痛みが増すことがあります。
  • :肝の気が上昇する時期で、ストレスによる肝鬱気滞の症状が悪化しやすくなります。
  • 冷房の効いた環境:長時間の冷えにより寒湿が体内に侵入し、痛みが増すことがあります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
原因の捉え方 恥骨結合部の機能不全、ホルモンの影響、筋肉の不均衡、外傷 気血の滞り、腎や肝の機能低下、経絡の不調
診断方法 X線検査、MRI、CT、理学的検査、触診 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 安静、物理療法、運動療法、薬物療法、場合によっては手術 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 炎症の抑制、筋力強化、構造的安定性の回復 気血の流れの改善、腎肝の機能強化、体全体のバランス調整
妊娠期への対応 薬物療法に制限があり、主に物理療法や運動療法が中心 妊娠期に安全な鍼灸治療や食養生で対応可能
予防の考え方 筋力強化、姿勢改善、適切な体重管理 体質に合わせた養生法、腎肝の機能強化、未病の段階からの対応
再発予防 継続的な運動療法、生活習慣の改善 体質改善による根本的な再発予防、季節に合わせた養生

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで恥骨の痛みに対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

恥骨の痛みを放置するリスク

恥骨の痛みは「一時的なもの」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 慢性疼痛への移行:急性の痛みが慢性化し、日常的に痛みを感じる状態になるリスクがあります。
  • 歩行障害:痛みにより正常な歩行が困難になり、跛行(びっこ)や歩行速度の低下が生じます。
  • 筋力低下:痛みを避けるために活動量が減ると、骨盤周辺の筋力が著しく低下します。
  • 姿勢の悪化:痛みをかばう姿勢を続けることで、骨盤の歪みや脊柱の変形が進行する可能性があります。
  • 他部位への影響:恥骨の痛みをかばうことで、腰痛、股関節痛、膝痛などの二次的な症状が出現することがあります。
  • 関節拘縮:長期間の痛みにより股関節や仙腸関節の可動域が制限される可能性があります。
  • 妊娠・出産への影響:女性の場合、将来の妊娠・出産時に症状が悪化するリスクがあります。

精神的・社会的リスク

  • 生活の質の低下:痛みにより日常生活動作が制限され、生活の質が大幅に低下します。
  • 睡眠障害:寝返りや起き上がり時の痛みにより、良質な睡眠がとれなくなります。
  • 不安とストレス:「いつまで痛みが続くのか」という不安や、活動制限によるストレスが増加します。
  • 社会活動への影響:仕事や家事、育児への影響により、社会的役割を果たすことが困難になることがあります。
  • 自己効力感の低下:「何をしても良くならない」という無力感から、自己肯定感が低下することがあります。
  • 人間関係への影響:痛みによるイライラや活動制限により、家族や友人との関係に支障をきたすことがあります。

早期対処の重要性

恥骨の痛みは、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 炎症が慢性化する前に改善できる
  • 筋力低下や関節拘縮を予防できる
  • 代償的な姿勢変化による二次的症状を予防できる
  • 日常生活への影響を最小限に抑えられる
  • 治療期間を短縮できる可能性がある
  • 将来の妊娠・出産時のリスクを軽減できる

恥骨周辺の痛みや違和感を感じたら、「そのうち良くなる」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。

当院の恥骨の痛み施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで恥骨の痛みの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの軽減と機能回復を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:身体に負担の少ない施術で、初めての方でも安心して受けられます。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 妊娠期にも安全な施術:妊娠中の恥骨の痛みにも対応できる安全な鍼灸治療を提供します。
  • 骨盤調整:骨盤の歪みや不安定性を改善する優しい整体施術を行います。
  • 全身調整:恥骨の痛みの原因となる全身のバランスを整え、根本的な改善を目指します。

施術の流れ

  1. 問診:恥骨の痛みの症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:必要に応じて、骨盤や全身のバランスを整える優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

恥骨の痛みに効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを改善します。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整します。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

恥骨の痛みに関するよくある質問(FAQ)

Q: 恥骨の痛みの改善には何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や期間、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 急性期(発症から1ヶ月以内):週2回の頻度で1〜2ヶ月
  • 慢性期(発症から3ヶ月以上):週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月
  • 妊娠中の症状:週1回の頻度で症状の改善まで継続

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。継続的な施術により、根本的な体質改善を目指します。

Q: 妊娠中でも施術を受けることができますか?

はい、妊娠中でも安全に施術を受けることができます。当院では、妊娠期の恥骨の痛みに対して以下のような安全な施術を行っています:

  • 妊娠期に禁忌とされるツボを避けた安全な鍼灸治療
  • うつ伏せにならない、側臥位での優しい施術
  • お腹に負担をかけない骨盤調整
  • 妊娠期の体質変化に合わせた個別的なアプローチ

妊娠中の恥骨の痛みは、胎児の成長とともに悪化することが多いため、早期の対処が重要です。施術前には必ず現在の妊娠週数や体調についてお聞きし、最も安全で効果的な施術を提供いたします。

Q: 恥骨の痛みと腰痛は関係がありますか?

はい、恥骨の痛みと腰痛には密接な関係があります。以下のような関連性があります:

  • 骨盤帯痛症候群:恥骨の痛みは骨盤帯痛症候群の一部として、腰痛や仙腸関節痛と同時に現れることがあります
  • 代償的な動作:恥骨の痛みをかばうような歩き方や姿勢により、腰部に負担がかかり腰痛が発生します
  • 筋肉の連鎖:恥骨周辺の筋肉と腰部の筋肉は機能的に関連しており、一方の問題が他方に影響します
  • 骨盤の不安定性:恥骨結合部の不安定性は、腰椎や仙腸関節にも影響を与えます

当院では、恥骨の痛みと腰痛を関連する症状として捉え、骨盤全体のバランスを整える施術を行います。単独の症状を治療するのではなく、全身のバランスを考慮した根本的な改善を目指します。

Q: 恥骨の痛みがある時に避けるべき動作はありますか?

恥骨の痛みがある時は、以下のような動作を避けることで症状の悪化を防ぐことができます:

  • 片足立ちになる動作:階段昇降、ズボンの着脱、靴下の着脱など
  • 足を大きく開く動作:跨ぐ、あぐらをかく、足を組むなど
  • 重いものを持ち上げる動作:腹圧がかかり恥骨への負担が増します
  • 急激な方向転換:スポーツや歩行時の急な方向転換
  • 長時間の同一姿勢:長時間の立位や座位

これらの動作を行う際は、両足に均等に体重をかける、手すりを使用する、膝を曲げて物を持ち上げるなどの工夫をしましょう。当院では、日常生活での注意点について詳しくアドバイスいたします。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や長時間の歩行を避ける
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させる
  • 恥骨周辺を冷やさないよう注意し、必要に応じて温める
  • 指導された姿勢や動作の注意点を守る
  • 十分な睡眠と休息を取る

また、稀に施術後に一時的に症状が変化することがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる好転反応の一種です。通常は24〜48時間以内に収まりますが、気になる症状がある場合は院長にご相談ください。

恥骨の痛み改善のための自宅でのセルフケア

恥骨の痛みの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

姿勢の意識

  • 立位姿勢:両足に均等に体重をかけ、骨盤を正しい位置に保ちます。反り腰や猫背にならないよう注意しましょう。
  • 座位姿勢:深く腰掛け、背もたれを利用して腰椎の自然なカーブを保ちます。足は床にしっかりとつけましょう。
  • 歩行姿勢:小幅で歩き、急激な方向転換を避けます。階段は一段ずつゆっくりと昇降しましょう。
  • 寝る姿勢:横向きで寝る際は膝の間にクッションを挟み、仰向けの場合は膝の下にクッションを置くと楽になります。

簡単ストレッチ

  • 骨盤傾斜運動:仰向けに寝て膝を立て、腰を床に押し付けるように骨盤を後傾させます。5秒間キープを10回繰り返します。
  • 内転筋ストレッチ:座った状態で足裏を合わせ、膝を軽く床に近づけます。無理をせず、痛みの出ない範囲で行いましょう。
  • 股関節屈筋ストレッチ:片膝を床につき、もう一方の足を前に出してゆっくりと体重をかけます。左右30秒ずつ行います。
  • 膝抱えストレッチ:仰向けに寝て片膝を胸に引き寄せます。30秒間キープし、左右交互に行います。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを和らげます。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の気の流れを良くし、痛みの緩和に効果があります。

温熱療法

  • 湯船にゆっくり浸かる:38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かることで、骨盤周辺の血流を改善します。
  • 湯たんぽ・カイロの使用:腰やお腹に湯たんぽやカイロを当てて温めることで、筋肉の緊張を和らげます。
  • 足湯:足首まで温かいお湯に浸けることで、下半身の血行を促進します。
  • 蒸しタオル:温かい蒸しタオルを恥骨周辺(直接ではなく下着の上から)に当てて温めます。

生活習慣の改善

  • 食事の改善:抗炎症作用のある食材(青魚、緑黄色野菜、ナッツ類など)を積極的に摂り、糖質や揚げ物、甘い物は控えめにしましょう。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、体内の循環を促進し、老廃物の排出を促します。
  • 規則正しい睡眠:7〜8時間の質の良い睡眠を心がけ、体の回復を促進します。
  • ストレス管理:深呼吸、瞑想、軽い運動などでストレスを軽減し、筋肉の緊張を和らげます。
  • 適度な運動:水中ウォーキングやヨガなど、関節に負担の少ない運動を無理のない範囲で行います。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、恥骨の痛みの改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

恥骨の痛みのまとめと施術のご案内

恥骨の痛みの要約

恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常的な姿勢の問題により男性にも起こることがあります。

西洋医学では恥骨結合部の機能不全や筋肉の不均衡に着目し、東洋医学では気血の滞りや腎肝の機能低下と捉えて治療にあたります。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。

恥骨の痛みは早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待できます。しかし、治療だけでなく、日常生活での姿勢改善、適切な動作方法、セルフケアなども重要です。当院では、施術と生活指導の両面からサポートし、根本的な改善と再発防止を目指しています。

当院のアプローチの特徴

当院では、恥骨の痛みに対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 妊娠期にも安全な手足のツボを使った鍼灸治療
  • 骨盤の調整と全身のバランスを整える優しい整体
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「恥骨の痛みが軽減した」「歩くのが楽になった」「寝返りが痛くなくなった」「妊娠中も安心して治療を受けられた」といったお声をいただいております。恥骨の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

恥骨の痛みの症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

恥骨の痛みは適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの恥骨の痛みの根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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恥骨の痛みでお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 妊娠中や産後に恥骨部分に痛みが出るようになった
  • 歩くときや階段の昇降時に恥骨が痛む
  • 起き上がりや寝返りをするときに恥骨周辺が痛む
  • 足を大きく開いたり、片足立ちをすると恥骨が痛む
  • スポーツ中や運動後に恥骨周辺に痛みを感じる
  • 恥骨から太ももの内側にかけて痛みやしびれがある

恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常生活での姿勢の問題により男性にも起こることがあります。

この記事では、恥骨の痛みの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように恥骨の痛みを緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

西洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム

恥骨の痛みとは

西洋医学では、恥骨の痛みは「恥骨結合部の機能不全や炎症によって引き起こされる痛み」と定義されています。恥骨結合は左右の恥骨をつなぐ軟骨性の関節で、通常は非常に動きの少ない関節ですが、妊娠中のホルモンの影響や外傷により不安定になることがあります。

主な原因

  • 妊娠・出産関連:妊娠中に分泌されるリラキシンなどのホルモンにより靭帯が緩み、恥骨結合部が不安定になります。また、胎児の成長により骨盤への負荷が増加します。
  • スポーツ外傷:サッカー、ランニング、体操など、恥骨周辺に強い負荷がかかるスポーツで発生することがあります。
  • 筋肉の不均衡:腹筋、背筋、骨盤底筋群のバランスが崩れることで、恥骨結合部に過度な負担がかかります。
  • 姿勢の問題:骨盤の前傾や後傾、左右の歪みにより恥骨部分への負荷が増加します。
  • 外傷:転倒や交通事故などによる骨盤周辺への直接的な外力により損傷することがあります。
  • 感染症:稀に恥骨結合部の感染症(恥骨結合炎)により痛みが生じることがあります。

恥骨の痛みが発生するメカニズム

恥骨の痛みは以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 妊娠中のホルモンの影響や外力により、恥骨結合部の軟骨や靭帯に炎症や微細損傷が生じます
  2. 恥骨結合部の不安定性により、周辺の筋肉(腹直筋、内転筋群、骨盤底筋)が過度に緊張します
  3. 筋肉の緊張により血流が悪化し、痛みを感じる侵害受容器が刺激されます
  4. 疼痛により動作を避けるようになると、さらに筋力低下や関節の可動域制限が生じ、症状が悪化する悪循環に陥ります
  5. 慢性化すると、中枢神経系での痛みの処理が変化し、軽微な刺激でも強い痛みを感じるようになることがあります

主な症状

  • 恥骨部の痛み:恥骨結合部を中心とした局所的な痛みで、触ると痛みが増すことがあります。
  • 放散痛:恥骨から太ももの内側、下腹部、腰部への痛みの放散が見られることがあります。
  • 歩行時痛:歩く際、特に足を前に出すときや階段昇降時に痛みが強くなります。
  • 起立・座位での痛み:立ち上がりや座るときに痛みが生じることがあります。
  • 寝返り時の痛み:夜間の寝返りや起き上がり時に強い痛みを感じることがあります。
  • 筋力低下:痛みにより活動量が減少し、骨盤周辺の筋力が低下することがあります。

西洋医学的なアプローチでは、安静、物理療法、運動療法、場合によっては薬物療法が用いられますが、根本的な改善には筋力強化と姿勢改善が重要とされています。

東洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム

東洋医学での恥骨の痛みの捉え方

東洋医学では、恥骨の痛みを「気血の滞り」や「経絡の不調」により起こる状態と捉えます。恥骨周辺は生殖器に関わる重要な部位であり、腎や肝の機能と密接に関連すると考えられています。特に妊娠・出産期は腎の精気が大きく消耗するため、この時期の恥骨の痛みは腎虚との関連が深いとされています。

関連する経絡

恥骨の痛みに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 任脈(にんみゃく):身体の前面中央を通る経絡で、恥骨から生殖器、下腹部の機能に関わります。
  • 足の厥陰肝経(けついんかんけい):恥骨周辺を通り、生殖器機能や筋腱の働きに関連します。
  • 足の少陰腎経(しょういんじんけい):腎の機能を担う経絡で、骨や髄、生殖機能に関わります。
  • 足の太陰脾経(たいいんひけい):下腹部から恥骨周辺を通り、筋肉の働きや水分代謝に関連します。
  • 衝脈(しょうみゃく):下腹部の奇経八脈の一つで、生殖機能や血の巡りに関わります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、恥骨の痛みを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 腎虚(じんきょ)

特徴:妊娠・出産、加齢、過労により腎の精気が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、腰痛、足腰のだるさ、頻尿、むくみ、疲れやすい、冷え症。
改善方法:腎を補う食材(黒ゴマ、クルミ、山芋など)や補腎の漢方薬、温める鍼灸治療が効果的です。

2. 肝鬱気滞(かんうつきたい)

特徴:ストレスや感情の抑制により肝の気の流れが滞った状態です。
症状:恥骨周辺の刺すような痛み、痛みの場所が移動する、イライラ、ため息、生理不順、胸の張り。
改善方法:肝の気の流れを改善する食材(柑橘類、香味野菜など)や疏肝解鬱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

3. 血瘀(けつお)

特徴:血液の循環が悪くなり、血の滞りが生じた状態です。
症状:恥骨周辺の固定した刺すような痛み、夜間に痛みが増す、皮膚の色が暗い、生理時の血塊。
改善方法:血の流れを改善する食材(山査子、紅花茶など)や活血化瘀の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

4. 寒湿(かんしつ)

特徴:冷えと湿気が体内に侵入し、気血の流れを妨げている状態です。
症状:恥骨周辺の重だるい痛み、冷えると痛みが悪化、むくみ、下痢しやすい、関節の重い感じ。
改善方法:体を温め湿気を取り除く食材(生姜、シナモン、ハトムギなど)や温経散寒の漢方薬、温灸治療が効果的です。

5. 脾虚(ひきょ)

特徴:消化機能の低下により気血の生成が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、疲れやすい、食欲不振、下痢しやすい、顔色が悪い、手足のむくみ。
改善方法:脾胃を補う食材(山芋、カボチャ、小豆など)や補気健脾の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、恥骨の痛みは主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):生殖機能や骨・髄を支配し、恥骨周辺の骨格や筋肉の健康に重要な役割を果たします。
  • 肝(かん):筋腱を支配し、気の流れを調整します。肝の機能低下は筋肉の緊張や痛みを引き起こします。
  • 脾(ひ):筋肉を支配し、水分代謝に関わります。脾の機能低下は筋力低下やむくみを引き起こします。
  • 心(しん):血液循環を支配し、恥骨周辺の血流に影響します。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も恥骨の痛みに影響すると考えます:

  • :寒さにより腎の機能が低下しやすく、恥骨周辺の痛みが悪化しやすい季節です。
  • 梅雨時期:湿気により脾の機能が低下し、むくみや重だるい痛みが増すことがあります。
  • :肝の気が上昇する時期で、ストレスによる肝鬱気滞の症状が悪化しやすくなります。
  • 冷房の効いた環境:長時間の冷えにより寒湿が体内に侵入し、痛みが増すことがあります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
原因の捉え方 恥骨結合部の機能不全、ホルモンの影響、筋肉の不均衡、外傷 気血の滞り、腎や肝の機能低下、経絡の不調
診断方法 X線検査、MRI、CT、理学的検査、触診 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 安静、物理療法、運動療法、薬物療法、場合によっては手術 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 炎症の抑制、筋力強化、構造的安定性の回復 気血の流れの改善、腎肝の機能強化、体全体のバランス調整
妊娠期への対応 薬物療法に制限があり、主に物理療法や運動療法が中心 妊娠期に安全な鍼灸治療や食養生で対応可能
予防の考え方 筋力強化、姿勢改善、適切な体重管理 体質に合わせた養生法、腎肝の機能強化、未病の段階からの対応
再発予防 継続的な運動療法、生活習慣の改善 体質改善による根本的な再発予防、季節に合わせた養生

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで恥骨の痛みに対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

恥骨の痛みを放置するリスク

恥骨の痛みは「一時的なもの」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 慢性疼痛への移行:急性の痛みが慢性化し、日常的に痛みを感じる状態になるリスクがあります。
  • 歩行障害:痛みにより正常な歩行が困難になり、跛行(びっこ)や歩行速度の低下が生じます。
  • 筋力低下:痛みを避けるために活動量が減ると、骨盤周辺の筋力が著しく低下します。
  • 姿勢の悪化:痛みをかばう姿勢を続けることで、骨盤の歪みや脊柱の変形が進行する可能性があります。
  • 他部位への影響:恥骨の痛みをかばうことで、腰痛、股関節痛、膝痛などの二次的な症状が出現することがあります。
  • 関節拘縮:長期間の痛みにより股関節や仙腸関節の可動域が制限される可能性があります。
  • 妊娠・出産への影響:女性の場合、将来の妊娠・出産時に症状が悪化するリスクがあります。

精神的・社会的リスク

  • 生活の質の低下:痛みにより日常生活動作が制限され、生活の質が大幅に低下します。
  • 睡眠障害:寝返りや起き上がり時の痛みにより、良質な睡眠がとれなくなります。
  • 不安とストレス:「いつまで痛みが続くのか」という不安や、活動制限によるストレスが増加します。
  • 社会活動への影響:仕事や家事、育児への影響により、社会的役割を果たすことが困難になることがあります。
  • 自己効力感の低下:「何をしても良くならない」という無力感から、自己肯定感が低下することがあります。
  • 人間関係への影響:痛みによるイライラや活動制限により、家族や友人との関係に支障をきたすことがあります。

早期対処の重要性

恥骨の痛みは、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 炎症が慢性化する前に改善できる
  • 筋力低下や関節拘縮を予防できる
  • 代償的な姿勢変化による二次的症状を予防できる
  • 日常生活への影響を最小限に抑えられる
  • 治療期間を短縮できる可能性がある
  • 将来の妊娠・出産時のリスクを軽減できる

恥骨周辺の痛みや違和感を感じたら、「そのうち良くなる」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。

当院の恥骨の痛み施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで恥骨の痛みの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの軽減と機能回復を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:身体に負担の少ない施術で、初めての方でも安心して受けられます。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 妊娠期にも安全な施術:妊娠中の恥骨の痛みにも対応できる安全な鍼灸治療を提供します。
  • 骨盤調整:骨盤の歪みや不安定性を改善する優しい整体施術を行います。
  • 全身調整:恥骨の痛みの原因となる全身のバランスを整え、根本的な改善を目指します。

施術の流れ

  1. 問診:恥骨の痛みの症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:必要に応じて、骨盤や全身のバランスを整える優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

恥骨の痛みに効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを改善します。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整します。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

恥骨の痛みに関するよくある質問(FAQ)

Q: 恥骨の痛みの改善には何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や期間、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 急性期(発症から1ヶ月以内):週2回の頻度で1〜2ヶ月
  • 慢性期(発症から3ヶ月以上):週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月
  • 妊娠中の症状:週1回の頻度で症状の改善まで継続

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。継続的な施術により、根本的な体質改善を目指します。

Q: 妊娠中でも施術を受けることができますか?

はい、妊娠中でも安全に施術を受けることができます。当院では、妊娠期の恥骨の痛みに対して以下のような安全な施術を行っています:

  • 妊娠期に禁忌とされるツボを避けた安全な鍼灸治療
  • うつ伏せにならない、側臥位での優しい施術
  • お腹に負担をかけない骨盤調整
  • 妊娠期の体質変化に合わせた個別的なアプローチ

妊娠中の恥骨の痛みは、胎児の成長とともに悪化することが多いため、早期の対処が重要です。施術前には必ず現在の妊娠週数や体調についてお聞きし、最も安全で効果的な施術を提供いたします。

Q: 恥骨の痛みと腰痛は関係がありますか?

はい、恥骨の痛みと腰痛には密接な関係があります。以下のような関連性があります:

  • 骨盤帯痛症候群:恥骨の痛みは骨盤帯痛症候群の一部として、腰痛や仙腸関節痛と同時に現れることがあります
  • 代償的な動作:恥骨の痛みをかばうような歩き方や姿勢により、腰部に負担がかかり腰痛が発生します
  • 筋肉の連鎖:恥骨周辺の筋肉と腰部の筋肉は機能的に関連しており、一方の問題が他方に影響します
  • 骨盤の不安定性:恥骨結合部の不安定性は、腰椎や仙腸関節にも影響を与えます

当院では、恥骨の痛みと腰痛を関連する症状として捉え、骨盤全体のバランスを整える施術を行います。単独の症状を治療するのではなく、全身のバランスを考慮した根本的な改善を目指します。

Q: 恥骨の痛みがある時に避けるべき動作はありますか?

恥骨の痛みがある時は、以下のような動作を避けることで症状の悪化を防ぐことができます:

  • 片足立ちになる動作:階段昇降、ズボンの着脱、靴下の着脱など
  • 足を大きく開く動作:跨ぐ、あぐらをかく、足を組むなど
  • 重いものを持ち上げる動作:腹圧がかかり恥骨への負担が増します
  • 急激な方向転換:スポーツや歩行時の急な方向転換
  • 長時間の同一姿勢:長時間の立位や座位

これらの動作を行う際は、両足に均等に体重をかける、手すりを使用する、膝を曲げて物を持ち上げるなどの工夫をしましょう。当院では、日常生活での注意点について詳しくアドバイスいたします。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や長時間の歩行を避ける
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させる
  • 恥骨周辺を冷やさないよう注意し、必要に応じて温める
  • 指導された姿勢や動作の注意点を守る
  • 十分な睡眠と休息を取る

また、稀に施術後に一時的に症状が変化することがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる好転反応の一種です。通常は24〜48時間以内に収まりますが、気になる症状がある場合は院長にご相談ください。

恥骨の痛み改善のための自宅でのセルフケア

恥骨の痛みの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

姿勢の意識

  • 立位姿勢:両足に均等に体重をかけ、骨盤を正しい位置に保ちます。反り腰や猫背にならないよう注意しましょう。
  • 座位姿勢:深く腰掛け、背もたれを利用して腰椎の自然なカーブを保ちます。足は床にしっかりとつけましょう。
  • 歩行姿勢:小幅で歩き、急激な方向転換を避けます。階段は一段ずつゆっくりと昇降しましょう。
  • 寝る姿勢:横向きで寝る際は膝の間にクッションを挟み、仰向けの場合は膝の下にクッションを置くと楽になります。

簡単ストレッチ

  • 骨盤傾斜運動:仰向けに寝て膝を立て、腰を床に押し付けるように骨盤を後傾させます。5秒間キープを10回繰り返します。
  • 内転筋ストレッチ:座った状態で足裏を合わせ、膝を軽く床に近づけます。無理をせず、痛みの出ない範囲で行いましょう。
  • 股関節屈筋ストレッチ:片膝を床につき、もう一方の足を前に出してゆっくりと体重をかけます。左右30秒ずつ行います。
  • 膝抱えストレッチ:仰向けに寝て片膝を胸に引き寄せます。30秒間キープし、左右交互に行います。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを和らげます。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の気の流れを良くし、痛みの緩和に効果があります。

温熱療法

  • 湯船にゆっくり浸かる:38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かることで、骨盤周辺の血流を改善します。
  • 湯たんぽ・カイロの使用:腰やお腹に湯たんぽやカイロを当てて温めることで、筋肉の緊張を和らげます。
  • 足湯:足首まで温かいお湯に浸けることで、下半身の血行を促進します。
  • 蒸しタオル:温かい蒸しタオルを恥骨周辺(直接ではなく下着の上から)に当てて温めます。

生活習慣の改善

  • 食事の改善:抗炎症作用のある食材(青魚、緑黄色野菜、ナッツ類など)を積極的に摂り、糖質や揚げ物、甘い物は控えめにしましょう。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、体内の循環を促進し、老廃物の排出を促します。
  • 規則正しい睡眠:7〜8時間の質の良い睡眠を心がけ、体の回復を促進します。
  • ストレス管理:深呼吸、瞑想、軽い運動などでストレスを軽減し、筋肉の緊張を和らげます。
  • 適度な運動:水中ウォーキングやヨガなど、関節に負担の少ない運動を無理のない範囲で行います。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、恥骨の痛みの改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

恥骨の痛みのまとめと施術のご案内

恥骨の痛みの要約

恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常的な姿勢の問題により男性にも起こることがあります。

西洋医学では恥骨結合部の機能不全や筋肉の不均衡に着目し、東洋医学では気血の滞りや腎肝の機能低下と捉えて治療にあたります。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。

恥骨の痛みは早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待できます。しかし、治療だけでなく、日常生活での姿勢改善、適切な動作方法、セルフケアなども重要です。当院では、施術と生活指導の両面からサポートし、根本的な改善と再発防止を目指しています。

当院のアプローチの特徴

当院では、恥骨の痛みに対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 妊娠期にも安全な手足のツボを使った鍼灸治療
  • 骨盤の調整と全身のバランスを整える優しい整体
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「恥骨の痛みが軽減した」「歩くのが楽になった」「寝返りが痛くなくなった」「妊娠中も安心して治療を受けられた」といったお声をいただいております。恥骨の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

恥骨の痛みの症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

恥骨の痛みは適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの恥骨の痛みの根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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