脱毛症(抜け毛)

脱毛症(抜け毛)でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 髪を洗うとき、いつもより多くの髪が抜けている
  • 枕や洋服に抜け毛が目立つようになった
  • 髪のボリュームが減り、以前より薄く感じる
  • 部分的に髪が抜け落ち、地肌が見えるようになった
  • 頭皮にかゆみや不快感がある
  • 髪の毛の問題で自信が持てず、社会生活に影響している

脱毛症(抜け毛)は、通常よりも髪の毛が多く抜ける状態を指します。遺伝的要因、ホルモンバランスの変化、ストレスなど様々な原因があり、男女問わず多くの方に見られる症状です。

この記事では、脱毛症の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように脱毛症の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学の視点から見た脱毛症の原因とメカニズム

脱毛症とは

西洋医学では、脱毛症は「通常以上に毛髪が脱落し、毛髪の量が減少する状態」と定義されています。健康な人でも1日に50〜100本程度の髪が自然に抜けることは正常ですが、それを超える抜け毛や、特定のパターンでの脱毛が見られる場合は、脱毛症と考えられます。

主な脱毛症の種類

  • 男性型脱毛症(AGA):男性ホルモン(DHT)の影響で、額の生え際や頭頂部から進行する脱毛症です。主に遺伝的要因が関わっています。
  • 女性型脱毛症(FAGA):女性に見られる脱毛症で、主に頭頂部全体が薄くなります。ホルモンバランスの変化や遺伝が原因とされています。
  • 円形脱毛症:突然、円形や楕円形の脱毛斑が現れる自己免疫疾患の一種です。ストレスや遺伝的要因が関与すると考えられています。
  • 休止期脱毛症:出産、高熱、手術、極度のストレスなどをきっかけに、一時的に大量の髪が抜ける状態です。通常は3〜6ヶ月で回復します。
  • 牽引性脱毛症:髪を強く引っ張るヘアスタイルが長期間続くことで生じる脱毛症です。

主な原因

  • 遺伝的要因:特に男性型・女性型脱毛症では、家族歴が重要な因子となります。
  • ホルモンバランスの変化:男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)は、毛包を縮小させる作用があります。また、出産後や更年期などホルモン変化も脱毛に影響します。
  • 栄養不足・偏食:タンパク質、鉄分、亜鉛、ビタミンB群などの不足は、健康な髪の成長を妨げます。
  • 精神的・身体的ストレス:強いストレスは自律神経やホルモンバランスに影響し、抜け毛を増加させます。
  • 頭皮環境の悪化:頭皮の炎症、脂漏性皮膚炎、乾燥などは健康な髪の成長を妨げます。
  • 薬の副作用:抗がん剤、抗凝固薬、降圧剤、抗うつ剤など、様々な薬が脱毛を引き起こすことがあります。
  • 自己免疫疾患:円形脱毛症のように、免疫系が毛包を攻撃する疾患があります。
  • 加齢:年齢とともに毛髪の成長サイクルが短くなり、髪が細くなる傾向があります。

脱毛症が発生するメカニズム

健康な髪は成長期(2〜6年)、退行期(2〜3週間)、休止期(2〜3ヶ月)というサイクルで成長します。脱毛症は、このヘアサイクルが何らかの原因で乱れることで発生します:

  1. 男性型脱毛症では、DHT(ジヒドロテストステロン)が毛包に作用し、成長期を短縮させ、毛髪が細く短くなります。
  2. 円形脱毛症では、免疫細胞が毛包を攻撃し、髪の成長を阻害します。
  3. 休止期脱毛症では、ストレスなどにより通常よりも多くの毛髪が同時に成長期から休止期へ移行し、数ヶ月後に一斉に抜け落ちます。
  4. 栄養不足やホルモンバランスの乱れは、毛髪の成長に必要な物質の供給を阻害し、成長サイクルを乱します。
  5. 頭皮環境の悪化は、毛包の炎症や損傷を引き起こし、健康な髪の成長を妨げます。

西洋医学的なアプローチでは、原因に応じた薬物療法(ミノキシジル、フィナステリドなど)、頭皮ケア、栄養指導、ストレス管理などが治療の中心となります。ただし、脱毛のタイプや程度、原因によって最適な治療法は異なります。

東洋医学の視点から見た脱毛症の原因とメカニズム

東洋医学での脱毛症の捉え方

東洋医学では、髪は「血の余り」であり、「腎の精気」によって養われると考えられています。つまり、血の状態や腎の機能が髪の健康と密接に関係しています。また、肝臓は血を貯蔵する役割があるため、肝機能も髪の成長に大きく影響します。脱毛症は、これらの臓器の機能低下や気血のバランスの乱れによって引き起こされると考えられています。

関連する経絡

脱毛症に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 腎経(じんけい):生命エネルギーの源泉であり、髪を養う「腎精」を蓄えています。
  • 肝経(かんけい):血を貯蔵し、体内の血の流れを調整する役割があり、頭皮の血行にも影響します。
  • 脾経(ひけい):気血を生成する源であり、栄養素の消化吸収を担当します。
  • 督脈(とくみゃく):頭頂部を通る重要な経絡で、頭皮の状態に直接影響します。
  • 膀胱経(ぼうこうけい):頭から背中を通る経絡で、頭皮の血行に関わります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、脱毛症を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 血虚(けっきょ)

特徴:血が不足している状態で、髪を養う栄養が足りません。
症状:髪が薄くパサつく、顔色が悪い、爪が脆い、目の乾燥、めまい、不眠、手足の冷え、生理不順(女性)。
改善方法:血を補う食材(レバー、黒豆、黒ゴマ、クコの実など)や養血の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

2. 腎精不足(じんせいぶそく)

特徴:腎の精気が不足している状態で、加齢や過労により発生しやすくなります。
症状:若年での白髪、抜け毛、腰膝の酸痛(腰や膝の痛みやだるさ)、耳鳴り、記憶力低下、性欲減退、疲れやすい。
改善方法:腎を補う食材(黒豆、クルミ、黒ゴマ、羊肉など)や滋腎の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

3. 肝鬱気滞(かんうつきたい)

特徴:ストレスなどにより肝の気の流れが滞った状態です。
症状:突然の脱毛(特に円形脱毛症)、イライラ、怒りっぽい、ため息が多い、胸脇苦満(胸や脇の張り)、頭痛、不眠。
改善方法:肝の気の流れを改善する食材(春菊、セロリ、レモンなど)や疏肝解鬱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

4. 血熱(けつねつ)

特徴:血に熱がこもった状態で、頭皮の炎症や赤みを伴うことが多いです。
症状:頭皮の赤み・かゆみを伴う脱毛、顔の紅潮、口渇、便秘、尿の色が濃い、いらいら。
改善方法:熱を冷ます食材(キュウリ、トマト、緑茶など)や清熱涼血の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

5. 風熱(ふうねつ)

特徴:「風」と「熱」の邪気が頭皮に影響を与えた状態です。
症状:急な脱毛(特に円形脱毛症)、頭皮のかゆみ、赤み、発熱、のどの痛み、微熱。
改善方法:風熱を取り除く食材(菊花、薄荷、バナナなど)や祛風清熱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、脱毛症は主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):髪を養う「腎精」を蓄える臓器で、加齢や過労により腎精が減少すると抜け毛や白髪の原因となります。
  • 肝(かん):血を貯蔵し、全身に巡らせる役割があります。肝機能が低下すると頭皮の血行不良を招き、抜け毛の原因となります。
  • 脾(ひ):気血を生成する源で、消化吸収を担当します。脾の機能低下は栄養不足を招き、髪の成長に必要な栄養素が不足します。
  • 肺(はい):気を全身に巡らせる役割があり、肺の機能低下は頭皮への気の巡りを悪くします。
  • 心(しん):血を統べる臓器で、心の機能低下は血行不良を招きます。また、精神的ストレスは心に影響し、間接的に脱毛に関わることがあります。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も脱毛症の症状に影響すると考えます:

  • :肝の働きが活発になる季節で、ストレスによる肝気鬱結が起こりやすく、円形脱毛症などが発症しやすい時期です。
  • :暑さにより血熱が生じやすく、炎症を伴う脱毛症が増加する時期です。
  • :乾燥する時期で、血虚や肺の乾燥による脱毛が現れやすくなります。
  • :腎の働きが弱まる季節で、腎精不足による脱毛や白髪が目立ちやすくなります。
  • 環境の変化:引越しや転職など環境の大きな変化は、ストレスを通じて肝気鬱結を引き起こし、脱毛の原因となることがあります。
  • 生活習慣:夜更かし、過労、偏食などは腎精や血を消耗し、脱毛を悪化させます。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
原因の捉え方 遺伝、ホルモンバランス、栄養状態、自己免疫反応など具体的な要因 気血のバランス、腎精不足、肝鬱気滞など体全体のエネルギーバランスの乱れ
診断方法 血液検査、頭皮の生検、ホルモン検査、毛髪牽引テストなど科学的検査 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診など
治療アプローチ ミノキシジル、フィナステリドなどの薬物療法、植毛手術、頭皮ケア製品 鍼灸治療、漢方薬、食養生、生活習慣の改善
治療の焦点 局所的な症状の改善、毛包の活性化、毛髪成長の刺激 体全体のバランス調整、根本的な体質改善、自然治癒力の向上
効果の発現 薬物療法は比較的早く効果が出ることがあるが、使用中止で元に戻ることが多い 効果の発現にやや時間がかかるが、体質改善により長期的な効果が期待できる
副作用の考慮 薬物療法には性機能障害、肝機能障害などの副作用リスクがある 体質に合った鍼灸や漢方を用いることで副作用のリスクは比較的低い
個人差の考慮 脱毛のタイプによる標準的な治療プロトコル 体質や証に基づいた個別的な治療
予防の考え方 早期の薬物療法、頭皮ケア、栄養バランスの維持 体質に合わせた養生法、食事療法、ストレス管理、規則正しい生活

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで脱毛症に対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

脱毛症を放置するリスク

脱毛症は「年齢的に仕方ない」「見た目の問題だけ」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 頭皮環境の悪化:脱毛の原因となる頭皮の炎症や乾燥が進行し、さらなる脱毛を招くことがあります。
  • 紫外線ダメージの増加:髪が薄くなると頭皮が紫外線にさらされやすくなり、シミやしわ、最悪の場合は皮膚がんのリスクが高まります。
  • 体温調節機能の低下:髪は頭部の断熱材の役割も果たしており、脱毛が進むと夏は熱中症、冬は体温低下のリスクが高まることがあります。
  • 頭部への物理的保護の減少:髪は頭部への軽い衝撃に対するクッションの役割も果たしています。
  • 関連する健康問題の見逃し:脱毛が甲状腺疾患、鉄欠乏性貧血、自己免疫疾患などの症状である場合、これらの治療が遅れる可能性があります。

精神的・社会的リスク

  • 自己イメージの低下:髪の毛は外見の重要な部分であり、脱毛は自己イメージの低下や自信の喪失につながることがあります。
  • 社会的不安の増加:脱毛が進行すると、人前に出ることへの不安や対人関係の回避など、社会生活に支障をきたすことがあります。
  • ストレスの増加:脱毛に対する心配やストレスが増加し、これが悪循環となって脱毛をさらに悪化させることがあります。
  • うつ症状のリスク:研究によると、脱毛症(特に進行性のもの)とうつ症状の間には関連性があることが指摘されています。
  • QOL(生活の質)の低下:特に若年層や女性では、脱毛症による見た目の変化が生活の質を大きく低下させることがあります。

早期対処の重要性

脱毛症は、早期に適切な対処を行うことで症状を緩和し、進行を抑えることができます。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 毛包が完全に萎縮する前に治療を始めることで、回復の可能性が高まる
  • 脱毛の進行を遅らせる、または止めることができる
  • 自己イメージの低下や心理的ストレスを最小限に抑えられる
  • 根本的な原因(栄養不足、ホルモンバランスの乱れなど)を早期に発見し、対処できる
  • 薄毛が目立つ前に予防的なケアや生活習慣の改善を始められる

脱毛の兆候を感じたら、「年齢だから仕方ない」「男性なら普通のこと」などと諦めずに、早めに専門家に相談することをおすすめします。

当院の脱毛症施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで脱毛症の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、頭皮環境の改善と健康な髪の成長を促進します。

施術の特徴

  • 頭部と手足のツボを用いた鍼灸治療:頭部のツボへの直接的な施術と、手足の遠隔ツボの組み合わせにより、頭皮の血行促進と全身の気血バランスを整えます。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 頭皮環境の改善:頭皮の緊張を緩め、血行を促進する施術を行います。
  • 体質改善:脱毛の根本原因となる体質(血虚、腎精不足など)を改善するアプローチを行います。
  • 生活習慣指導:食事、睡眠、ストレス管理など、日常生活での改善点についてアドバイスします。

施術の流れ

  1. 問診:脱毛の種類、期間、進行の速さ、生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:必要に応じて、頭皮や首、肩の緊張を緩める整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

脱毛症に効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

頭部のツボ(局所治療)

  • 百会(ひゃくえ):頭頂部の真ん中にあるツボで、腎の精気を上昇させ、髪の成長を促進します。
  • 上星(じょうせい):前頭部の生え際にある複数のツボで、頭皮の血行を促進します。
  • 頭維(ずい):頭頂部の側面にあるツボで、頭皮の気血の流れを改善します。

手足のツボ(遠隔治療)

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、血を補い、腎を強化する作用があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の精気を補う作用があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、気の流れを促進し、ストレスを軽減します。
  • 血海(けっかい):膝の内側上部にあるツボで、血を補い、血行を促進する効果があります。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。頭部と全身のツボを組み合わせることで、局所的な効果と全身的な体質改善の両方を目指します。

脱毛症に関するよくある質問(FAQ)

Q: 脱毛症の改善には何回くらい通えばいいですか?

脱毛症の種類や程度、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の症状:週1回の頻度で2〜3ヶ月程度
  • 中程度の症状:週1〜2回の頻度で3〜6ヶ月程度
  • 重度の症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。髪の毛の成長サイクル(2〜6年)を考慮すると、治療効果が目に見えて現れるまでには通常3〜6ヶ月程度かかることが多いです。継続的な施術により、根本的な体質改善を目指します。

Q: ストレスと脱毛症の関係はありますか?

はい、ストレスと脱毛症には密接な関係があります。強いストレスは以下のような機序で脱毛を引き起こすことがあります:

  • ストレスホルモン(コルチゾールなど)の増加が毛髪の成長サイクルを乱します
  • 自律神経のバランスが崩れ、頭皮の血行不良を引き起こします
  • ストレスにより免疫系に影響を与え、円形脱毛症などの自己免疫関連の脱毛症を誘発することがあります
  • 東洋医学的には、ストレスは「肝気鬱結」を引き起こし、気血の流れを滞らせます

当院の施術では、ストレスの緩和と自律神経のバランス調整も重視しています。また、日常生活でのストレス管理法についてもアドバイスしています。瞑想、深呼吸法、適度な運動など、ストレス軽減のための習慣を取り入れることも脱毛症の改善に役立ちます。

Q: 円形脱毛症は治りますか?

円形脱毛症の回復率は比較的高く、多くの場合は適切な治療により改善が期待できます。ただし、症状の程度や期間、個人の体質によって回復の速度や程度には差があります:

  • 小さな円形の脱毛斑が1〜2箇所の場合、数ヶ月以内に自然回復することも多いです
  • 多発性の円形脱毛症や、広範囲に及ぶ脱毛は回復に時間がかかることがあります
  • 東洋医学的アプローチでは、単に局所的な症状だけでなく、免疫系のバランスや気血の流れなど、体全体の調整を行うことで根本的な改善を目指します

当院では、円形脱毛症に対して、ストレス軽減、免疫系の調整、頭皮の血行促進などを目的とした鍼灸治療を行い、多くの患者様に改善がみられています。早期に治療を始めることで、より良い結果が期待できますので、症状が現れたらできるだけ早くご相談ください。

Q: 食事は脱毛症に影響しますか?

はい、食事は脱毛症に大きな影響を与えます。髪の毛は体内で最も新陳代謝が活発な組織の一つであり、適切な栄養素の摂取が健康な髪の成長に不可欠です:

  • タンパク質不足:髪の主成分であるケラチンはタンパク質からできているため、不足すると髪が細く弱くなります
  • 鉄分不足:鉄欠乏性貧血は脱毛の一般的な原因です
  • 亜鉛不足:亜鉛は毛包の健康維持に重要な役割を果たします
  • ビタミンB群(特にビオチン)不足:髪の成長に必要な栄養素です
  • ビタミンD不足:毛包の健康と髪の成長サイクルに関与しています

東洋医学的には、腎を補う食材(黒豆、クルミ、黒ゴマなど)や血を補う食材(レバー、ほうれん草、黒豆など)が脱毛症の改善に役立つとされています。当院では、あなたの体質に合わせた食事のアドバイスも行っています。バランスの良い食事は髪の健康だけでなく、全身の健康にも重要です。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日の激しい運動や飲酒は避けてください
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させましょう
  • 頭皮を清潔に保ち、シャンプーは刺激の少ないものを使用しましょう
  • 頭皮を強くこすったり、引っ張ったりすることは避けてください
  • 規則正しい生活と十分な睡眠を心がけてください
  • ストレスの軽減を意識しましょう

また、稀に施術後に一時的なだるさや軽い頭痛を感じることがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる「好転反応」の一種で、通常は24〜48時間以内に収まります。気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。

脱毛症改善のための自宅でのセルフケア

脱毛症の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と予防につながります。

頭皮ケア

  • 優しい洗髪:刺激の少ないシャンプーを使用し、爪を立てず指の腹で優しく洗いましょう。熱すぎるお湯は頭皮の油脂を過剰に取り除き、乾燥の原因になるため避けましょう。
  • 頭皮マッサージ:指の腹を使って頭皮全体を優しくマッサージすることで、血行が促進され、栄養が毛根に届きやすくなります。1日5分程度、継続的に行いましょう。
  • 頭皮の清潔維持:汗をかいた後はなるべく早くシャンプーし、頭皮を清潔に保ちましょう。ただし、洗いすぎは逆効果なので、1日1回程度が適切です。
  • ブラッシング:柔らかいブラシで髪をとかすことで、頭皮の血行が促進され、余分な角質や汚れが取り除かれます。ただし、強くこすりすぎないように注意しましょう。

バランスの良い食事

  • タンパク質:髪の主成分であるケラチンの材料となります。魚、肉、大豆製品、卵などを積極的に摂りましょう。
  • 鉄分:貧血は脱毛の原因になります。レバー、赤身肉、ほうれん草、レンズ豆などの鉄分豊富な食品を摂りましょう。
  • 亜鉛:毛包の健康に重要です。牡蠣、赤身肉、カボチャの種、ゴマなどに多く含まれています。
  • ビタミンB群:特にビオチンは髪の成長に必要です。卵黄、ナッツ類、全粒穀物に含まれています。
  • 抗酸化物質:ビタミンC、E、ベータカロテンなどは頭皮の健康を保ちます。果物、野菜、ナッツ類から摂取しましょう。
  • 東洋医学的な食材:体質に応じた食材を取り入れましょう。例えば、腎を補う黒豆やクルミ、血を補うレバーや黒ゴマなどです。

ストレス管理

  • 適度な運動:ウォーキング、ヨガ、水泳などの適度な運動は、ストレスホルモンを減少させ、全身の血行を促進します。
  • 瞑想・深呼吸:1日10分程度の瞑想や深呼吸法は、自律神経のバランスを整え、ストレスを軽減します。
  • 十分な睡眠:質の良い睡眠は、体の回復とホルモンバランスの維持に不可欠です。7〜8時間の睡眠を心がけましょう。
  • 趣味や楽しみの時間:自分が楽しめる活動や趣味の時間を持つことで、ストレスを軽減し、心の健康を維持できます。

生活習慣の改善

  • 禁煙:喫煙は血管を収縮させ、頭皮の血行を悪化させます。また、タバコに含まれる有害物質は髪の成長を阻害します。
  • 適度な飲酒:過度の飲酒は栄養吸収を妨げ、脱水症状を引き起こし、脱毛を悪化させることがあります。
  • 紫外線対策:強い紫外線は頭皮にダメージを与えます。外出時には帽子をかぶるなどして頭皮を保護しましょう。
  • ヘアスタイリング製品の使い過ぎに注意:整髪料やカラーリング剤の使い過ぎは頭皮に負担をかけます。使用頻度を減らしたり、自然成分の製品を選びましょう。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 百会(ひゃくえ):頭頂部の真ん中にあるツボです。両耳の頂点を結んだ線と、鼻から真上に伸ばした線が交わる場所にあります。頭皮の血行を促進し、腎の気を上昇させる効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、頭髪の成長を促進する効果があります。
  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上の場所にあるツボです。血の巡りを良くし、腎と肝の機能を調整します。
  • 合谷(ごうこく):親指と人差し指の付け根の間にあるツボです。全身の気の流れを促進し、ストレスを軽減する効果があります。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、脱毛症の症状を和らげることができます。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

脱毛症のまとめと施術のご案内

脱毛症の要約

脱毛症は、遺伝、ホルモンバランスの変化、ストレス、栄養不足、頭皮環境の悪化など、様々な要因が複雑に絡み合って発生します。西洋医学では主に男性型脱毛症(AGA)、女性型脱毛症(FAGA)、円形脱毛症、休止期脱毛症などに分類され、それぞれ異なるメカニズムで髪の毛が失われていきます。

東洋医学では、脱毛症を「血虚」「腎精不足」「肝鬱気滞」「血熱」などの「証」に分類し、気血のバランスや五臓(特に腎と肝)の機能低下が根本的な原因と考えます。髪は「血の余り」であり「腎の精気」によって養われるため、これらの状態を改善することが治療の基本となります。

脱毛症は見た目の問題だけでなく、自己イメージの低下や精神的ストレスの原因となることもあります。また、時に他の健康問題のサインである場合もあるため、早期に適切な対処を行うことが重要です。

当院のアプローチの特徴

当院では、脱毛症に対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や「証」に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 頭部と手足のツボを組み合わせた鍼灸治療による頭皮環境の改善
  • 根本的な原因(栄養不足、ホルモンバランス、ストレスなど)へのアプローチ
  • 日常生活での改善点(食事、睡眠、ストレス管理など)に関するアドバイス

多くの患者様から「抜け毛が減った」「髪にコシが出てきた」「円形脱毛症が改善した」「頭皮の状態が良くなった」といったお声をいただいております。脱毛症でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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脱毛症の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
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月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

脱毛症は適切なケアで改善できる症状です。当院では、あなたの脱毛症の根本改善をサポートし、健やかな髪と心の状態を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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