痔(切れ痔・いぼ痔・あな痔)
痔でお悩みの方へ
痔でお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- お尻が痛いと感じることが多く、座ると痛いため長時間の座位が辛い
- 排便時に痛いと感じ、肛門からの出血があることがある
- 肛門の腫れや肛門がかゆいといった症状で不快感がある
- いぼ痔や切れ痔の症状で日常生活に支障をきたしている
- 産後に痔の症状が出現し、授乳や育児に集中できない
- あな痔の可能性があり、膿や分泌物が出ることがある
痔は肛門や直腸の血管や組織に異常が起こる疾患の総称で、いぼ痔、切れ痔、あな痔の三つのタイプに分類されます。現代人の生活習慣の変化により非常に多くの方が悩まれており、特に長時間のデスクワーク、便秘、妊娠・出産などが原因となることが多い疾患です。
この記事では、痔の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように痔の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学の視点から
痔とは
西洋医学では、痔は「肛門及び直腸下部の静脈叢の血行障害により生じる疾患群の総称」と定義されています。肛門周囲の血管や組織の異常により、いぼ状の腫れ、粘膜の裂傷、膿瘍の形成などが起こる状態を指します。
主な原因
- 便秘:排便時に強くいきむことで肛門部に圧力がかかり、血管が拡張して痔核(いぼ痔)が形成されます。
- 長時間の座位:デスクワークや運転などで長時間座ることで、肛門部の血流が悪くなり、うっ血を起こしやすくなります。
- 妊娠・出産:妊娠中の子宮による圧迫や、分娩時のいきみによって肛門部に大きな負担がかかります。
- 下痢:頻繁な下痢により肛門粘膜が刺激を受け、炎症や裂傷(切れ痔)を起こしやすくなります。
- 加齢:年齢とともに肛門周囲の組織が弱くなり、支持構造が低下することで痔が発症しやすくなります。
- 遺伝的素因:家族に痔の既往がある場合、血管壁の構造的特徴により痔になりやすい傾向があります。
- 食生活:辛い物、アルコール、繊維不足の食事は便秘や下痢を引き起こし、痔の発症に関与します。
痔が発生するメカニズム
痔は以下のようなメカニズムで発生します:
- 便秘や長時間の座位により、肛門部の血流が悪化し、静脈のうっ血が起こります
- 排便時の過度のいきみにより、肛門部に高い腹圧がかかり、静脈叢が拡張します
- 拡張した静脈叢は痔核(いぼ痔)を形成し、時間が経つにつれて大きくなります
- 硬い便や強いいきみにより肛門上皮に裂傷が生じ、裂肛(切れ痔)が形成されます
- 細菌感染により肛門周囲に膿瘍が形成され、痔瘻(あな痔)へと進行する場合があります
痔の分類と主な症状
1. いぼ痔(痔核)
内痔核:肛門の内側にでき、初期は症状がない場合が多いですが、進行すると出血や脱出を起こします。
外痔核:肛門の外側にでき、血栓性外痔核では激しい痛みを伴います。
主な症状:出血、痛み、腫れ、脱出、かゆみ
2. 切れ痔(裂肛)
特徴:肛門上皮や肛門粘膜に裂傷が生じた状態です。
主な症状:排便時の激しい痛み、少量の出血、便秘の悪化
3. あな痔(痔瘻)
特徴:肛門周囲膿瘍が慢性化し、肛門内と皮膚表面をつなぐトンネル(瘻管)が形成された状態です。
主な症状:膿の分泌、痛み、発熱、腫れ
西洋医学的なアプローチでは、軽度の場合は保存療法(薬物療法、生活習慣改善)を行い、重度の場合は外科的治療を検討します。しかし、根本的な原因となる生活習慣の改善なしには再発しやすい疾患とされています。
東洋医学の視点から
東洋医学での痔の捉え方
東洋医学では、痔を「痔漏(じろう)」「脱肛(だっこう)」などと呼び、「湿熱下注(しつねつげちゅう)」や「気血瘀滞(きけつおたい)」、「陽明積熱(ようめいせきねつ)」などによって引き起こされる疾患と捉えます。肛門は督脈や任脈が交わる重要な部位であり、全身の気血の巡りと密接に関連していると考えられています。
関連する経絡
痔に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 督脈(とくみゃく):背骨の中心を通り、肛門を起点とする重要な経絡で、痔の発生に深く関わります。
- 任脈(にんみゃく):身体の前面中央を通る経絡で、会陰部で督脈と合流し、泌尿生殖器系の機能に関わります。
- 足の太陽膀胱経(たいようぼうこうけい):背部から下肢に流れる経絡で、便秘や排便機能に関連します。
- 手の陽明大腸経(ようめいだいちょうけい):腸の機能を調整する経絡で、便秘や下痢などの排便異常に関わります。
- 足の厥陰肝経(けついんかんけい):気血の調節に関わり、ストレスや感情の変化による症状悪化に関連します。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、痔を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 湿熱下注(しつねつげちゅう)
特徴:体内に湿気と熱が蓄積し、下半身に下注した状態です。
症状:肛門の腫れや痛み、出血、膿の分泌、排尿困難、口の渇き、イライラ。
改善方法:湿熱を清する食材(冬瓜、ハトムギ、緑豆など)や清熱利湿の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。
2. 気血瘀滞(きけつおたい)
特徴:気と血の流れが滞り、肛門部に瘀血が形成された状態です。
症状:慢性的な痛み、硬いしこり、暗赤色の出血、便秘、疲労感。
改善方法:気血の流れを改善する食材(桃仁、紅花、当帰など)や活血化瘀の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。
3. 陽明積熱(ようめいせきねつ)
特徴:大腸に熱が蓄積し、便秘や炎症を引き起こした状態です。
症状:頑固な便秘、硬い便、肛門の灼熱感、口臭、腹部膨満感。
改善方法:熱を冷まし便通を改善する食材(大根、白菜、バナナなど)や清熱通便の漢方薬が効果的です。
4. 脾胃虚弱(ひいきょじゃく)
特徴:消化機能が低下し、便通異常を引き起こした状態です。
症状:軟便や下痢、食欲不振、疲労感、顔色不良、脱肛傾向。
改善方法:脾胃を補う食材(山芋、ナツメ、生姜など)や健脾益気の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。
5. 腎陽虚(じんようきょ)
特徴:腎の陽気が不足し、下半身の機能が低下した状態です。
症状:慢性的な冷え、頻尿、腰痛、下痢しやすい、精神的不安。
改善方法:腎陽を温める食材(羊肉、クルミ、シナモンなど)や温腎壮陽の漢方薬、温める鍼灸治療が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、痔は主に以下の臓腑の機能と関連しています:
- 大腸(だいちょう):排便を司る臓腑で、大腸の熱や乾燥は便秘を引き起こし、湿熱は下痢や肛門の炎症の原因となります。
- 脾(ひ):消化吸収を担当し、脾の機能低下は便通異常や痔核の脱出に関連します。
- 肝(かん):気血の流れを調節し、肝の疏泄機能の異常は便秘や痔の悪化に影響します。
- 腎(じん):下半身の機能を支配し、腎の陽気不足は慢性的な冷えや排便機能の低下を引き起こします。
- 肺(はい):大腸と表裏関係にあり、肺の機能低下は便秘傾向に影響します。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化も痔の症状に影響すると考えます:
- 夏:暑さと湿気により湿熱が蓄積しやすく、炎症性の痔症状が悪化しやすい季節です。
- 秋・冬:乾燥により便秘になりやすく、切れ痔が発症しやすい季節です。特に冷えにより血行が悪化します。
- 梅雨の時期:湿邪が体内に侵入しやすく、脾胃の機能が低下して便通異常を起こしやすくなります。
- ストレス環境:精神的緊張が続くと肝の疏泄機能が失調し、便秘や痔の症状が悪化します。
- 不規則な食生活:辛い物や脂っこい物の過食は湿熱を生じ、痔の発症や悪化を招きます。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
病名・呼称 | 痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔) | 痔漏(じろう)、脱肛(だっこう)、肛腸病 |
原因の捉え方 | 便秘・下痢、長時間座位、妊娠出産による肛門部血管の機械的圧迫と血行障害 | 湿熱下注、気血瘀滞、脾胃虚弱など体質的要因と環境要因の組み合わせ |
診断方法 | 視診、触診、直腸鏡検査、大腸内視鏡検査 | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、体質や生活習慣の総合的評価 |
治療アプローチ | 薬物療法(軟膏、坐薬)、生活指導、重症例では外科手術 | 鍼灸治療、漢方薬、食養生、体質改善を中心とした総合的治療 |
治療の焦点 | 症状の直接的改善、局所的治療、構造的異常の修復 | 全身のバランス調整、根本的体質改善、再発防止 |
副作用の考慮 | 薬物の副作用、手術による合併症のリスクがある | 体質に合った自然療法で副作用のリスクが比較的低い |
個人差の考慮 | 症状の程度や部位に基づいた分類的治療 | 体質や証に基づいた完全個別化治療 |
予防の考え方 | 便秘予防、生活習慣改善、機械的要因の除去 | 体質に合わせた養生法、季節に応じたケア、未病治療 |
西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なるアプローチで痔に対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。
痔を放置するリスク
痔は「恥ずかしい病気」として人に相談しにくく、放置してしまう方が多いですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な合併症や生活の質の低下を招く可能性があります。
身体的リスク
- 痔核の脱出と嵌頓(かんとん):いぼ痔が大きくなり肛門外に脱出し、戻らなくなる状態です。激痛と壊死のリスクがあります。
- 血栓性外痔核:外痔核に血栓が形成され、激しい痛みと腫れを引き起こします。
- 慢性的な貧血:持続的な出血により鉄欠乏性貧血を起こし、疲労感や息切れなどの症状が現れます。
- 肛門狭窄:切れ痔が慢性化することで肛門が狭くなり、排便困難を引き起こします。
- 痔瘻の形成:あな痔が進行し、複雑な瘻管が形成される場合があります。
- 感染症:肛門周囲膿瘍や蜂窩織炎など、重篤な感染症に発展するリスクがあります。
- 便失禁:肛門括約筋の損傷により、便の調節ができなくなる場合があります。
精神的・社会的リスク
- 排便恐怖症:痛みのため排便を避けるようになり、便秘が悪化して悪循環に陥ります。
- 社会活動の制限:痛みや出血のため、外出や仕事に支障をきたすことがあります。
- 精神的ストレス:恥ずかしさや痛みにより、うつ状態や不安症状が現れることがあります。
- 人間関係への影響:症状を隠すことで家族や友人との関係がぎくしゃくする場合があります。
- 睡眠障害:痛みやかゆみにより良質な睡眠がとれなくなり、日中の活動に影響します。
- 自己肯定感の低下:慢性的な不調により自信を失い、積極性が失われることがあります。
早期対処の重要性
痔は早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待できます。早期対処には以下のようなメリットがあります:
- 軽度な段階での治療により、手術を避けられる可能性が高まります
- 症状の進行を防ぎ、合併症のリスクを最小限に抑えられます
- 生活の質を維持し、日常活動への影響を減らせます
- 治療期間が短縮でき、経済的負担も軽減されます
- 根本的な体質改善により再発を防ぐことができます
痔の症状を感じたら、恥ずかしがらずに早めに専門家に相談することをおすすめします。当院では、患者様のプライバシーを最大限に配慮しながら、丁寧な治療を提供しています。
当院の痔施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで痔の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの軽減と根本的な体質改善を同時に促進します。
施術の特徴
- 手足のツボを使った鍼灸治療:身体に負担の少ない施術で、初めての方でも安心して受けられます。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 遠隔治療の活用:肛門部に直接触れることなく、手足のツボを使った全身的なアプローチで効果を高めます。
- 消化機能の調整:便秘や下痢などの根本原因となる消化機能を整える施術を重視します。
- 血行改善:鍼灸治療により肛門部の血行を改善し、うっ血や炎症の軽減を促します。
- ストレス軽減:自律神経を整えることで、ストレスによる症状悪化を防ぎます。
施術の流れ
- 問診:痔の症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。プライバシーに最大限配慮いたします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 整体施術:必要に応じて、消化器系の機能を高める優しい整体施術を行います。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
痔に効果的なツボ
当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整し、痛みの緩和に効果があります。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、胃腸の機能を整え、便秘改善に効果的です。
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、血行促進と消化機能の改善に効果があります。
- 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、下半身の血行を改善します。
- 承山(しょうざん):ふくらはぎの中央にあるツボで、下半身の血行を改善し、痔の症状緩和に効果的です。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。当院では痔に限らず、患部に鍼をすることはありません。また直接患部を観察することもありませんのでご安心ください。
痔に関するよくある質問(FAQ)
症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
- 軽度の症状(初期のいぼ痔・軽い切れ痔):週1〜2回の頻度で1〜2ヶ月程度
- 中程度の症状(出血や痛みがある):週2回の頻度で2〜3ヶ月程度
- 重度の症状(慢性化・脱出あり):週2〜3回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく
初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。根本的な体質改善を目指すため、症状が改善した後も定期的なメンテナンスをおすすめしています。
はい、授乳中でも安心して施術を受けていただけます。当院の鍼灸治療は薬物を使わない自然療法ですので、母乳への影響はありません。
産後に痔は妊娠中の腹圧上昇や分娩時のいきみが原因で起こることが多く、放置すると慢性化する可能性があります。東洋医学では産後の体質変化を考慮した治療を行い、出産で消耗した気血を補いながら痔の改善を促します。
施術は主に手足のツボを使用するため、授乳の妨げになることもありません。育児で忙しい中でも通いやすいよう、施術時間の調整にも対応いたします。
痔は主に3つのタイプに分類されます:
- いぼ痔(痔核):肛門の血管が膨らんでいぼ状になったもの。内痔核と外痔核があり、出血や脱出が主な症状です。
- 切れ痔(裂肛):肛門の皮膚や粘膜が切れた状態。排便時の激しい痛みと少量の出血が特徴です。
- あな痔(痔瘻):肛門周囲に膿瘍ができ、肛門内とつながる穴(トンネル)ができた状態。膿の分泌や痛みが主症状です。
当院では、どのタイプの痔に対しても東洋医学的診断により体質を見極め、最適な治療を行います。複数のタイプが併発している場合も対応可能です。
当院では患者様のプライバシーと羞恥心に最大限配慮した施術を行っています。
痔の治療では、肛門部を直接触診することはありません。主に手足のツボを使った遠隔治療により、肛門部の血行改善や消化機能の調整を行います。着衣のまま施術を受けていただけますので、安心してお越しください。
問診も個室で丁寧に行い、他の患者様に聞こえることのないよう配慮しています。痔は決して恥ずかしい病気ではありませんが、患者様の気持ちに寄り添った診療を心がけています。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 施術当日は長時間の座位や激しい運動を避ける
- アルコールや香辛料の強い食品を控える
- 十分な水分を摂り、便秘予防を心がける
- 排便時に強くいきまないよう注意する
- 肛門部を清潔に保ち、温めるようにする
また、施術後に一時的に症状の変化を感じることがありますが、これは体が調整される過程で起こる反応です。気になることがあれば、遠慮なく院長にご相談ください。
痔改善のための自宅でのセルフケア
痔の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。
排便習慣の改善
- 規則正しい排便習慣:毎日同じ時間にトイレに行く習慣をつけましょう。朝食後は腸の動きが活発になるのでおすすめです。
- いきみすぎない:強くいきむと肛門部に負担がかかります。便意を感じたら我慢せず、自然な排便を心がけましょう。
- 排便時間の短縮:トイレに長時間座り続けないよう注意し、3〜5分程度を目安にしましょう。
- 正しい姿勢:便座に深く腰かけ、足台を使って膝を少し上げると排便しやすくなります。
食生活の改善
- 食物繊維の摂取:野菜、果物、海藻、きのこ類を積極的に摂り、便を柔らかくします。特に水溶性食物繊維(りんご、オートミールなど)が効果的です。
- 十分な水分摂取:1日1.5〜2リットル程度の水分を摂り、便の硬化を防ぎます。
- 発酵食品:ヨーグルト、味噌、納豆などの発酵食品で腸内環境を改善しましょう。
- 控えるべき食品:アルコール、香辛料、カフェイン、脂っこい食品は炎症を悪化させる可能性があるため控えめにします。
- 規則正しい食事:できるだけ毎日同じ時間に食事を摂り、腸の動きを整えます。
生活習慣の改善
- 適度な運動:ウォーキングやストレッチなど、軽い運動で腸の動きを促進し、肛門部の血行を改善します。
- 長時間の座位を避ける:デスクワーク中は1時間に1回は立ち上がり、軽く歩くようにします。
- 座布団の活用:ドーナツ型の座布団を使用すると、肛門部への圧迫を軽減できます。
- ストレス管理:ストレスは便秘や下痢の原因となります。深呼吸や軽い運動でストレスを軽減しましょう。
- 十分な睡眠:質の良い睡眠は自律神経を整え、腸の機能を正常化します。
肛門部のケア
- 温熱療法:ぬるま湯での座浴(5〜10分)は血行を改善し、痛みや炎症を和らげます。
- 清潔の維持:排便後は優しく洗浄し、清潔に保ちます。ウォシュレットを使用する場合は水圧を弱めにします。
- 刺激の回避:硬いトイレットペーパーは避け、柔らかいものを使用します。
- 締め付けない下着:通気性の良い、締め付けの少ない下着を選びましょう。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 合谷(ごうこく):親指と人差し指の付け根にあるツボです。痛みの緩和と気の流れの改善に効果があります。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。胃腸の働きを整え、便秘の改善に効果的です。
- 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。血行促進と下半身の機能改善に効果があります。
- 承山(しょうざん):ふくらはぎの中央にあるツボです。下肢の血行を改善し、痔の症状緩和に効果的です。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、痔の改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。
痔のまとめと施術のご案内
痔の要約
痔は肛門や直腸の血管・組織の異常により起こる疾患で、いぼ痔、切れ痔、あな痔の3タイプに分類されます。便秘、長時間の座位、妊娠・出産、ストレスなど現代生活の様々な要因が関与し、多くの方が悩まれている疾患です。
西洋医学では血管の機械的な圧迫と血行障害に着目し、東洋医学では湿熱下注や気血瘀滞など全身のバランスの乱れと捉えて治療にあたります。どちらのアプローチも長所があり、当院では両者を組み合わせた総合的な治療を提供しています。
痔は恥ずかしがって放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。しかし、早期に適切な対処を行えば多くの場合改善が期待できる疾患でもあります。当院では患者様のプライバシーに最大限配慮しながら、根本的な体質改善と症状の緩和を目指した治療を行っています。
当院のアプローチの特徴
当院では、痔に対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 手足のツボを使った身体に負担の少ない施術
- 患者様のプライバシーと羞恥心に最大限配慮した診療環境
- 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
多くの患者様から「お尻が痛い症状が楽になった」「座ると痛い状態が改善した」「排便時に痛い感覚がなくなった」「肛門からの出血が止まった」「肛門の腫れが引いた」「肛門がかゆい症状が軽減した」といったお声をいただいております。痔でお悩みの方は、恥ずかしがらずにぜひ一度ご相談ください。
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痔は適切なケアで必ず改善できる疾患です。当院では、あなたの痔の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)
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