首さがり症候群

首さがり症候群でお悩みの方へ

茨木市で首さがり症候群でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 首が前に下がって、まっすぐに保てない
  • 長時間頭を上げていることが困難になった
  • 歩いているときに前方が見えにくい
  • 首や肩の筋肉に強い疲労感がある
  • 食事の時に下を向きがちで、飲み込みにくさを感じる
  • 頭の重みで首が疲れやすく、日常生活に支障が出ている

首さがり症候群は、首の筋力低下や神経の問題により、頭部を正常な位置に保つことが困難になる状態です。高齢者に多く見られる症状で、放置すると日常生活の質が大幅に低下する可能性があります。

この記事では、首さがり症候群の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように首さがり症候群の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学の視点から見た首さがり症候群の原因とメカニズム

首さがり症候群とは

西洋医学では、首さがり症候群は「dropped head syndrome」と呼ばれ、「頸部伸筋群の筋力低下により、頭部を正常な位置に保持することができず、前方に下がってしまう状態」と定義されています。主に頸部の後面にある伸筋群(特に僧帽筋、頭板状筋、頸板状筋など)の機能低下が原因となります。

主な原因

  • 筋ジストロフィー:遺伝性の筋疾患で、筋肉の変性や壊死により筋力が低下します。
  • 重症筋無力症:神経筋接合部の異常により、筋肉の収縮力が著しく低下する自己免疫疾患です。
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS):運動神経の変性により筋肉が萎縮し、筋力が低下する進行性の神経疾患です。
  • パーキンソン病:ドーパミン神経の変性により、筋肉の固縮や運動機能の低下が起こります。
  • 頸椎症:加齢に伴う頸椎の変性により、神経圧迫や筋力低下が生じることがあります。
  • 薬剤性:一部の薬剤(特に筋弛緩薬や抗精神病薬)の副作用として筋力低下が起こることがあります。
  • 加齢性変化:高齢に伴う筋肉量の減少(サルコペニア)や筋力低下が原因となることがあります。

首さがり症候群が発生するメカニズム

首さがり症候群は以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 頸部の伸筋群(特に僧帽筋、頭板状筋、頸板状筋、半棘筋など)の筋力が低下または機能不全を起こします。
  2. これらの筋肉は頭部を後方に引き上げて正常な位置に保持する役割を担っているため、機能低下により頭部が前方に下がります。
  3. 頭部の重量(約5-6kg)を支えることができなくなると、重力の影響で頭部は更に前方・下方に移動します。
  4. この状態が続くと、頸部前面の筋肉(胸鎖乳突筋など)が短縮し、後面の筋肉は過度に伸長された状態となります。
  5. 筋肉のアンバランスがさらに進行すると、頭部を正常な位置に戻すことがますます困難になります。
  6. 二次的に呼吸機能の低下、嚥下機能の障害、視野の制限などの合併症が生じることがあります。

主な症状

  • 頭部の前屈姿勢:頭部が前方に下がり、正常な位置に保持できない状態が持続します。
  • 視野の制限:前方や上方を見ることが困難になり、歩行時に足元しか見えなくなることがあります。
  • 頸部筋の疲労感:頭部を支えようとする筋肉に過度な負担がかかり、筋疲労や痛みが生じます。
  • 嚥下障害:頭部の位置異常により、食物の飲み込みが困難になることがあります。
  • 呼吸機能の低下:気道の圧迫により、呼吸が浅くなったり困難になったりすることがあります。
  • ADL(日常生活動作)の制限:食事、歩行、社会参加などの日常生活に大きな支障をきたします。

西洋医学的な治療アプローチでは、原因となる基礎疾患の治療、理学療法、装具療法、場合によっては外科的治療などが検討されます。早期診断と適切な治療により、症状の進行を遅らせ、生活の質を改善することが可能です。

東洋医学の視点から見た首さがり症候群の原因とメカニズム

東洋医学での首さがり症候群の捉え方

東洋医学では、首さがり症候群を「頸項強痛(けいこうきょうつう)」や「頭項不能挙(とうこうふのうきょ)」などと表現し、主に「腎虚」や「気虚」による「筋肉の失養(しつよう)」が原因と考えます。加齢や慢性的な疲労により、生命エネルギーの源である「腎の精気」が不足し、筋肉を養う「気血」の働きが低下することで、首を支える力が失われると捉えています。

関連する経絡

首さがり症候群に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 督脈(とくみゃく):背骨の中心を通る重要な経絡で、頸部から頭部の支持に関わります。
  • 足の太陽膀胱経(たいようぼうこうけい):頭部から背中を通る経絡で、首の後面の筋肉を支配します。
  • 手の太陽小腸経(たいようしょうちょうけい):肩から首にかけて流れる経絡で、頸部の筋肉の機能に関与します。
  • 足の少陽胆経(しょうようたんけい):側頭部から首の側面を通る経絡で、頸部の側屈動作に関わります。
  • 足の少陰腎経(しょういんじんけい):生命エネルギーの源泉で、筋肉や骨の栄養に関わる重要な経絡です。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、首さがり症候群を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 腎陽虚(じんようきょ)

特徴:生命エネルギーの根本である腎陽が不足し、筋肉を温め動かす力が弱まった状態です。
症状:首の筋力低下、冷え(特に腰や下肢)、頻尿、夜間頻尿、足腰のだるさ、精神的な活力の低下。
改善方法:腎陽を補う温補腎陽の治療や、体を温める食材(羊肉、クルミ、黒ゴマなど)が効果的です。

2. 腎陰虚(じんいんきょ)

特徴:腎の陰液が不足し、筋肉や骨を潤す力が低下した状態です。
症状:首の筋肉の萎縮、のぼせ、ほてり、口の渇き、腰や膝の痛み、耳鳴り、不眠。
改善方法:腎陰を補う滋陰補腎の治療や、潤いを補う食材(白きくらげ、山芋、黒豆など)が効果的です。

3. 気虚(ききょ)

特徴:全身のエネルギー(気)が不足し、筋肉を支える力が弱まった状態です。
症状:首を支える力の不足、全身の疲労感、息切れ、食欲不振、声が小さい、汗をかきやすい。
改善方法:気を補う補気の治療や、エネルギーを補う食材(人参、山芋、鶏肉など)が効果的です。

4. 血瘀(けつお)

特徴:血液の循環が悪くなり、筋肉への栄養供給が不足した状態です。
症状:首の筋肉の硬さ、固定的な痛み、肌のくすみ、手足の冷え、舌の色が暗い。
改善方法:血の流れを改善する活血化瘀の治療が効果的です。

5. 痰湿(たんしつ)

特徴:体内の水分代謝が乱れ、痰や湿が筋肉の機能を妨げている状態です。
症状:首の重だるさ、むくみ、体が重い感じ、痰が多い、食欲不振、軟便。
改善方法:痰湿を取り除く化痰利湿の治療や、水分代謝を改善する食材(ハトムギ、冬瓜、小豆など)が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、首さがり症候群は主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):生命エネルギーの源泉で、骨や筋肉を支配します。腎の機能低下は筋力低下の根本原因となります。
  • 脾(ひ):消化機能を司り、筋肉を栄養する気血を生成します。脾の機能低下は筋肉の栄養不足を招きます。
  • 肝(かん):筋肉や腱を支配し、血を貯蔵して筋肉に栄養を供給します。肝血不足は筋力低下につながります。
  • 肺(はい):気を全身に巡らせる役割があり、肺の機能低下は筋肉への気の供給不足を招きます。
  • 心(しん):血液循環を支配し、心の機能低下は筋肉への血流不足を引き起こします。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も首さがり症候群の症状に影響すると考えます:

  • :寒さにより腎陽が消耗しやすく、筋力低下が進行しやすい季節です。腎陽虚の症状が悪化することがあります。
  • 梅雨の時期:湿気により痰湿が生じやすく、筋肉の重だるさや機能低下が起こりやすくなります。
  • 過労や睡眠不足:腎精や気血を消耗し、筋力低下を促進します。
  • 精神的ストレス:肝の気の流れを阻害し、筋肉への栄養供給に影響を与えます。
  • 不規則な食生活:脾胃の機能を低下させ、筋肉を養う気血の生成を妨げます。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
病名・呼称 首さがり症候群、Dropped head syndrome 頸項強痛(けいこうきょうつう)、頭項不能挙(とうこうふのうきょ)
原因の捉え方 頸部伸筋群の筋力低下、神経筋疾患、加齢性変化 腎虚、気虚による筋肉の失養、気血の不足
診断方法 臨床症状の観察、筋力検査、画像検査(MRI、CT)、筋電図検査 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 基礎疾患の治療、理学療法、装具療法、場合により外科治療 鍼灸治療、漢方薬、体質改善、補腎や補気の治療
治療の焦点 筋力の維持・向上、原因疾患のコントロール、機能的代償 根本的な体質改善、腎精の補充、気血の巡りの改善
予後の考え方 進行性疾患の場合は症状の進行抑制に重点、機能維持が中心 体質改善により症状の改善や進行抑制を目指す
予防方法 基礎疾患の早期発見と治療、筋力維持のための運動療法 養生法による腎精の保護、バランスの良い食生活、適度な運動
合併症への対応 嚥下障害、呼吸機能低下などの機能的問題への対症的治療 全身の気血の巡りを改善することで、総合的な機能向上を図る

西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なるアプローチで首さがり症候群に対処しますが、どちらも重要な視点を提供します。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

首さがり症候群を放置するリスク

首さがり症候群は「加齢による仕方のない変化」と見過ごされがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な深刻な問題につながる可能性があります。

身体的リスク

  • 嚥下機能の悪化:頭部の位置異常により、食物や飲み物の飲み込みが困難になり、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
  • 呼吸機能の低下:気道の圧迫により呼吸が浅くなり、酸素取り込み量の減少や二酸化炭素の蓄積が起こることがあります。
  • 視野障害による転倒リスク:前方や上方を見ることができなくなるため、歩行時の障害物を発見できず、転倒や外傷のリスクが著しく高まります。
  • 脊椎の二次的変形:頭部の位置異常が続くことで、頸椎だけでなく胸椎や腰椎にも負担がかかり、脊椎全体の変形が進行します。
  • 筋肉の萎縮と拘縮:使われなくなった筋肉の萎縮が進行し、関節可動域の制限が生じます。
  • 慢性的な疼痛:筋肉の過緊張や関節への負担により、首、肩、背中に慢性的な痛みが生じます。

機能的・社会的リスク

  • ADL(日常生活動作)の著しい低下:食事、入浴、更衣などの基本的な生活動作が困難になり、介護が必要になる可能性があります。
  • 社会参加の制限:外出時の安全性の問題や、他者とのコミュニケーションの困難により、社会的孤立が進みます。
  • 運転能力の喪失:視野制限により自動車の運転が困難または不可能になり、移動手段が限られます。
  • 栄養状態の悪化:嚥下困難により食事摂取量が減少し、栄養不良や脱水のリスクが高まります。
  • 睡眠障害:首の位置異常により、適切な睡眠姿勢が取れなくなり、睡眠の質が低下します。

精神的・心理的リスク

  • 抑うつ症状の悪化:身体機能の低下や社会的孤立により、うつ病を発症するリスクが高まります。
  • 自信や自己肯定感の低下:外見の変化や能力の低下により、自己評価が下がり、さらに意欲が失われる悪循環に陥ります。
  • 認知機能への影響:社会活動の減少や精神的ストレスにより、認知機能の低下が促進される可能性があります。
  • 家族への負担増加:介護の必要性が高まることで、家族への身体的・精神的負担が増加します。

早期対処の重要性

首さがり症候群は、早期に適切な対処を行うことで症状の進行を遅らせ、生活の質を維持することが可能です。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 筋力低下の進行を遅らせることができる
  • 関節可動域の制限を予防できる
  • 嚥下機能や呼吸機能の維持が図れる
  • 転倒リスクを軽減し、安全な日常生活を継続できる
  • 社会参加を維持し、生活の質を保つことができる
  • 家族の介護負担を軽減できる

首の筋力低下や頭部の位置異常に気づいたら、「年齢のせい」と諦めずに、早めに専門家に相談することが重要です。当院では、首さがり症候群の早期発見・早期治療を重視し、患者様一人ひとりの状態に応じた最適なケアを提供しています。

当院の首さがり症候群施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで首さがり症候群の改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、筋力の向上と全身のバランスを整えていきます。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:身体に負担の少ない施術で、全身の気血の巡りを改善し、首の筋肉に栄養を供給します。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 腎精を補う治療:首さがり症候群の根本原因である腎虚を改善し、筋肉の栄養状態を向上させます。
  • 優しい整体:緊張した筋肉や筋膜を緩める優しい技術を用いて、首や肩の動きを改善します。
  • 全身のバランス調整:首だけでなく、全身のバランスを整えることで、根本的な改善を図ります。

施術の流れ

  1. 問診:症状の経過、生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きし、首さがり症候群の原因を探ります。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:首や肩の筋肉バランスを整える優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

首さがり症候群に効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 腎兪(じんゆ)相当の手のツボ:腎の機能を高め、筋肉に栄養を与える効果があります。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、筋力向上に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろにあるツボで、腎の機能を高め、筋肉の栄養状態を改善します。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整します。
  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、脾、肝、腎の機能を高めます。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

首さがり症候群に関するよくある質問(FAQ)

Q: 首さがり症候群は改善できますか?

首さがり症候群の改善可能性は、原因となる基礎疾患や症状の程度、発症からの期間などによって異なります。進行性の神経筋疾患が原因の場合は、症状の進行を遅らせ、生活の質を維持することが主な目標となります。

一方で、加齢や筋力低下が主な原因の場合は、適切な治療と継続的なケアにより、症状の改善や進行の抑制が期待できます。当院では、東洋医学的なアプローチにより、筋肉への栄養供給を改善し、全身のバランスを整えることで、可能な限りの機能回復を目指しています。

重要なのは、症状が現れたら早期に適切な診断を受け、個々の状態に合わせた治療を開始することです。完全な回復が困難な場合でも、生活の質の向上や症状の進行抑制は十分に可能です。

Q: 首さがり症候群の治療は何回くらい通えばいいですか?

首さがり症候群の治療期間は、症状の程度や原因、年齢、体質などによって大きく異なります。一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の症状:週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月程度
  • 中程度の症状:週2回の頻度で3〜6ヶ月程度
  • 重度の症状:週2〜3回から始めて、長期間の継続治療が必要

首さがり症候群は慢性的な症状であることが多いため、症状の改善だけでなく、現状維持や進行抑制も重要な治療目標となります。初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた治療計画をご提案いたします。

また、症状が安定した後も、定期的なメンテナンス治療(月1〜2回程度)を受けることで、症状の悪化を予防し、生活の質を維持することができます。

Q: 首さがり症候群の家族がいますが、どのようにサポートすればよいですか?

首さがり症候群の方をサポートする際は、以下の点に注意していただくと良いでしょう:

  • 安全な環境づくり:転倒防止のため、段差の解消、手すりの設置、適切な照明の確保を行いましょう。
  • 食事のサポート:飲み込みやすい食事の工夫や、適切な食事姿勢のサポートが必要です。
  • 精神的サポート:症状による落ち込みや不安に対して、理解と励ましの言葉をかけることが大切です。
  • 外出の付き添い:視野制限により外出が困難な場合は、安全な外出をサポートしましょう。
  • 治療の継続支援:定期的な治療や運動の継続をサポートし、一緒に取り組むことが効果的です。

また、介護者自身の健康管理も重要です。無理をせず、必要に応じて専門的なサービスを利用し、適切な休息を取ることも大切です。当院では、ご家族の方への介護指導やアドバイスも行っていますので、お気軽にご相談ください。

Q: 首さがり症候群と他の病気との関連はありますか?

首さがり症候群は、しばしば他の疾患と関連して現れることがあります。主な関連疾患には以下のようなものがあります:

  • パーキンソン病:筋肉の固縮や運動機能の低下により、首さがり症候群が併発することがあります。
  • 筋ジストロフィー:遺伝性の筋疾患で、進行とともに首の筋力低下が現れます。
  • 重症筋無力症:神経筋接合部の異常により、特に疲労時に首の筋力低下が顕著になります。
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS):運動神経の変性により、全身の筋力低下とともに首さがり症候群が現れることがあります。

これらの基礎疾患がある場合は、原疾患の治療と並行して首さがり症候群の対症療法を行うことが重要です。当院では、基礎疾患をお持ちの方の首さがり症候群に対しても、安全で効果的な鍼灸治療を提供しています。

ただし、急激に症状が進行する場合や、他の神経症状を伴う場合は、専門医による詳しい検査が必要です。当院では、必要に応じて適切な医療機関への紹介も行っています。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

首さがり症候群の施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や長時間の作業を避け、ゆっくり過ごしましょう
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させましょう
  • 首や肩を冷やさないよう注意し、必要に応じて温めるケアを行いましょう
  • 指導された自宅でのストレッチや運動を無理のない範囲で継続しましょう
  • 転倒予防のため、足元に注意し、急な動作は避けましょう
  • 食事は飲み込みやすい形態にし、ゆっくりと摂取しましょう

また、施術後に一時的な変化や軽い疲労感を感じることがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる正常な反応です。通常は24〜48時間以内に落ち着きます。気になる症状や変化がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。

首さがり症候群改善のための自宅でのセルフケア

首さがり症候群の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。ただし、症状の程度によっては制限もあるため、無理のない範囲で以下のセルフケア方法を継続的に行うことが大切です。

安全な運動とストレッチ

  • 首の軽い運動:座った状態で、ゆっくりと首を左右に動かす、あごを軽く引く動作を行います。無理に動かさず、痛みのない範囲で行いましょう。
  • 肩甲骨の運動:肩を上下に動かす、肩甲骨を寄せる動作を行います。これにより首を支える筋肉の機能を維持できます。
  • 深呼吸エクササイズ:ゆっくりとした腹式呼吸を行い、呼吸筋を強化し、酸素供給を改善します。
  • 座位での体操:椅子に座った状態で、足踏みや腕の運動を行い、全身の血流を促進します。

栄養と食事の工夫

  • 筋肉を養う食材:良質なタンパク質(魚、豆腐、卵など)を積極的に摂取し、筋肉の維持・回復を促進します。
  • 腎を補う食材:東洋医学的に腎を補う食材(黒豆、黒ゴマ、クルミ、山芋など)を取り入れましょう。
  • 飲み込みやすい食事形態:とろみのある食材、ペースト状の食品、ゼリー状の食品など、嚥下しやすい形態に調理します。
  • 少食を心がける:消化に負担をかけないよう、量は控えめにし、栄養バランスを重視します。
  • 水分摂取:十分な水分を摂取し、血液循環を良好に保ちます。飲み込みが困難な場合は、とろみをつけるなど工夫しましょう。

日常生活の環境整備

  • 安全な住環境:段差の解消、手すりの設置、滑り止めマットの使用など、転倒防止対策を徹底します。
  • 適切な椅子の選択:背もたれとひじ掛けのある椅子を使用し、立ち上がりやすい高さに調整します。
  • 照明の改善:室内の照明を明るくし、足元がよく見えるようにします。夜間はセンサーライトなどを活用しましょう。
  • 食事環境の工夫:食卓の高さを調整し、食事がしやすい姿勢を作ります。必要に応じて食事用の補助具を使用します。

温熱療法

  • 温湿布の使用:首や肩に温湿布を貼り、筋肉の血流を改善します。長時間の使用は避け、皮膚の状態に注意しましょう。
  • 蒸しタオル:温かい蒸しタオルを首や肩に当て、筋肉の緊張を和らげます。
  • 入浴時の工夫:ぬるめのお湯にゆっくりと浸かり、全身の血流を促進します。首が不安定な場合は、入浴用の補助具を使用しましょう。

簡単なツボ押し

軽い力で以下のツボを刺激することで、血流改善や筋肉の緊張緩和に効果があります:

  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろにあるツボです。腎の機能を高め、筋肉に栄養を与える効果があります。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。全身の気を補い、体力向上に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の気の流れを良くする効果があります。
  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。消化機能や血流を改善する効果があります。

これらのセルフケアは、症状の程度に応じて無理のない範囲で行うことが重要です。体調や症状に変化がある場合は、必ず専門家に相談しながら進めていきましょう。当院では、個々の症状に応じたセルフケアの指導も行っていますので、お気軽にご相談ください。

首さがり症候群のまとめと施術のご案内

首さがり症候群の要約

首さがり症候群は、頸部の筋力低下により頭部を正常な位置に保持することが困難になる状態です。主に高齢者に見られ、様々な神経筋疾患や加齢性変化が原因となることがあります。放置すると、嚥下障害、呼吸機能低下、転倒リスクの増加など、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。

西洋医学では筋力低下や神経筋疾患に着目し、東洋医学では腎虚や気虚による筋肉の失養と捉えて治療にあたります。どちらのアプローチも重要な視点を提供し、適切な治療により症状の改善や進行抑制が期待できます。

首さがり症候群は早期に適切な対処を行うことで、症状の進行を遅らせ、生活の質を維持することが可能です。治療だけでなく、日常生活での安全対策や栄養管理、適切な運動なども重要な要素となります。

当院のアプローチの特徴

当院では、首さがり症候群に対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの症状の程度や原因に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った身体に負担の少ない鍼灸治療
  • 腎精を補い、筋肉の栄養状態を改善する根本治療
  • 症状の改善だけでなく、進行抑制と生活の質の向上を目指した施術
  • ご家族へのサポートやアドバイスも含めた総合的なケア

多くの患者様から「首の疲労感が軽減した」「頭を上げやすくなった」「食事がしやすくなった」「日常生活の質が向上した」といったお声をいただいております。首さがり症候群でお悩みの方や、ご家族の方も、ぜひ一度ご相談ください。

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ご予約・お問い合わせ

首さがり症候群の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

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月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

首さがり症候群は辛い症状ですが、適切なケアで改善や進行抑制が期待できます。当院では、あなたやご家族の首さがり症候群の改善をサポートし、より良い日常生活を送れるよう全力でお手伝いいたします。

施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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