三叉神経痛
三叉神経痛でお悩みの方へ
こんなお悩みはありませんか?
- 顔の片側に突然「電気が走るような」鋭い痛みがある
- 歯を磨いたり、冷たい風が当たったりするだけで痛みが誘発される
- 会話や食事中に突然の痛みで動作を中断せざるを得なくなる
- 痛みの発作は短いが、1日に何度も繰り返し起こる
- 痛みのために洗顔や化粧、髭剃りなどの日常動作が困難になっている
- 痛みへの恐怖から食事量が減り、体重減少や栄養不足になっている
三叉神経痛は、顔面の感覚を司る三叉神経の障害によって引き起こされる、非常に激しい痛みを特徴とする疾患です。「顔面の電撃痛」「顔面痛の王様」とも呼ばれるほど、その痛みは激烈で、患者さんの生活の質を著しく低下させることがあります。
この記事では、三叉神経痛の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように三叉神経痛の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。
西洋医学的視点での三叉神経痛の原因とメカニズム
三叉神経痛とは
西洋医学では、三叉神経痛は「顔面の三叉神経領域に発生する、発作性で突発的な電撃痛」と定義されています。三叉神経は脳から顔面に伸びる大きな神経で、顔の感覚を司る重要な役割を担っています。この神経が何らかの理由で障害を受けることで、激しい痛みが発生します。
主な原因
- 血管による圧迫:脳の血管が三叉神経を圧迫することで発症する「典型的三叉神経痛」が最も一般的です。特に脳底動脈や上小脳動脈などの血管がねじれたり蛇行したりして神経を圧迫することがあります。
- 多発性硬化症:中枢神経系の自己免疫疾患である多発性硬化症により、神経の髄鞘(神経を保護する鞘)が損傷すると三叉神経痛を引き起こすことがあります。
- 腫瘍:脳腫瘍や頭蓋底腫瘍が三叉神経を圧迫することで痛みが生じることがあります。
- 外傷:顔面外傷や歯科処置などによる神経損傷が原因となることもあります。
- 帯状疱疹:帯状疱疹ウイルスが三叉神経に感染すると、帯状疱疹後神経痛として三叉神経痛様の症状を引き起こすことがあります。
- 加齢:加齢に伴い血管の蛇行や変性が進むため、50歳以上の方に多く見られます。
三叉神経痛が発生するメカニズム
三叉神経痛が発生するメカニズムは以下のように考えられています:
- 血管(主に脳底動脈や上小脳動脈)が拍動とともに三叉神経を繰り返し圧迫します
- この機械的刺激によって神経の髄鞘(神経を覆う保護層)が損傷します
- 髄鞘が損傷すると、神経線維間で不適切な興奮が伝わる「異常興奮」や「短絡」が起こりやすくなります
- その結果、通常であれば痛みを感じない軽い刺激(顔を洗う、歯を磨く、風が当たるなど)が引き金となって、強烈な痛みの発作が誘発されます
- 痛みは通常、三叉神経の3つの枝(眼神経、上顎神経、下顎神経)のうち1つか2つの領域に限局します
三叉神経痛の特徴的な症状
- 激しい電撃痛:「電気が走る」「ナイフで刺される」と表現されるような鋭い痛みが特徴です。
- 短時間の発作:痛みの発作は通常数秒から数分間続き、その後完全に消失します。
- トリガーポイントの存在:顔の特定の部位(トリガーゾーン)に触れたり、冷たい風が当たったりすると痛みが誘発されます。
- 片側性:痛みは顔の片側のみに現れることが一般的です。
- 発作と寛解の繰り返し:痛みの発作が数週間から数ヶ月続いた後、自然に軽快する期間があり、その後再び発作が起こるという経過をたどることがあります。
- 痛みの恐怖:発作への恐怖から、患者さんは会話や食事、洗顔などの日常動作を制限することがあります。
西洋医学的なアプローチでは、抗てんかん薬などの薬物療法が第一選択となります。効果が不十分な場合は、神経ブロック療法や手術(微小血管減圧術など)が検討されます。しかし、薬物療法には副作用のリスクがあり、手術は侵襲性が高いという課題があります。
東洋医学的視点での三叉神経痛の原因とメカニズム
東洋医学での三叉神経痛の捉え方
東洋医学では、三叉神経痛を「面痛(めんつう)」「頭風(ずふう)」などと呼び、「気血の滞り」や「経絡の不調」によって引き起こされる状態と考えます。顔面には多くの経絡(けいらく)が通っており、これらの経絡の流れが滞ることで痛みが発生すると捉えます。
関連する経絡
三叉神経痛に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:
- 手の陽明大腸経(ようめいだいちょうけい):顔面の外側を通り、鼻の脇から口元にかけて走行する経絡です。特に上顎の痛みに関連します。
- 足の陽明胃経(ようめいいけい):目の下から頬を通って下顎に至る経絡で、顔面中央部の痛みに関連します。
- 手の少陽三焦経(しょうようさんしょうけい):耳の周囲から頬骨の外側に沿って走る経絡で、顔面外側部の痛みに関連します。
- 足の太陽膀胱経(たいようぼうこうけい):眉間から頭部を通る経絡で、前頭部や眼窩上部の痛みに関連します。
- 足の少陽胆経(しょうようたんけい):側頭部から頬の外側に走行する経絡で、側頭部の痛みに関連します。
東洋医学の「証」による分類
東洋医学では、三叉神経痛を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:
1. 風寒(ふうかん)
特徴:外部からの冷気や風の影響により、経絡の流れが阻害された状態です。
症状:寒さや風で痛みが誘発または悪化する、痛みが移動しやすい、鼻水や頭痛を伴うことがある。
改善方法:風寒を取り除く温経散寒の治療が効果的です。
2. 肝陽上亢(かんようじょうこう)
特徴:肝の陽気が過剰に上昇した状態で、ストレスや怒りと関連します。
症状:ズキズキする痛み、顔面紅潮、イライラ、めまい、ストレスで悪化する。
改善方法:肝陽を鎮め、上昇する陽気を下げる治療が効果的です。
3. 気滞血瘀(きたいけつお)
特徴:気の流れが滞り、血液の循環が悪くなった状態です。
症状:刺すような固定した痛み、長期間持続する症状、夜間や疲労時に悪化する。
改善方法:気の流れを促し、瘀血(おけつ:停滞した血)を取り除く治療が効果的です。
4. 腎精不足(じんせいふそく)
特徴:加齢や慢性疾患により腎の精が不足した状態です。
症状:慢性的な痛み、疲れやすい、腰膝の冷えやだるさ、耳鳴り、高齢者に多い。
改善方法:腎を補い、精を養う治療が効果的です。
5. 痰湿(たんしつ)
特徴:体内に水分代謝の異常で痰や湿が蓄積した状態です。
症状:重だるい痛み、頭重感、めまい、舌に白苔がつく、湿度の高い環境で悪化。
改善方法:痰湿を除去し、水分代謝を改善する治療が効果的です。
五臓六腑との関連性
東洋医学では、三叉神経痛は以下の臓腑の機能と関連していると考えられています:
- 肝(かん):肝は血を蓄え、気の流れを調整する役割があります。ストレスや怒りにより肝の機能が乱れると、気の流れが滞り、特に顔面の経絡に影響を及ぼします。肝陽上亢は三叉神経痛の重要な原因のひとつです。
- 腎(じん):腎は骨や髄を支配し、老化と密接に関連します。加齢による腎精の減少は、神経や血管の変性につながり、三叉神経痛のリスクを高めます。
- 脾(ひ):脾は水湿を運化する役割があり、その機能が低下すると痰湿が生じやすくなります。痰湿は経絡の流れを阻害し、痛みの原因となります。
- 心(しん):心は血脈を支配し、精神活動を司ります。心の機能不全は血行不良や精神的ストレスを引き起こし、三叉神経痛に影響することがあります。
季節と環境の影響
東洋医学では、季節や環境の変化も三叉神経痛の症状に影響すると考えます:
- 冬季:寒冷な環境は「風寒」を引き起こしやすく、三叉神経痛が悪化することがあります。特に寒風に顔をさらすと発作が誘発されやすいです。
- 春季:肝の気が上昇する季節で、肝陽上亢の体質の方は症状が悪化しやすい時期です。
- 梅雨や高湿度の環境:湿度が高い時期は痰湿が生じやすく、痛みが増悪することがあります。
- 気圧の変化:低気圧や気象の急激な変化も、経絡の流れに影響を与え、症状を誘発することがあります。
- ストレスの多い環境:精神的緊張が続くと肝気鬱結を引き起こし、痛みの発作を誘発することがあります。
東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。
西洋医学と東洋医学の比較
比較項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
---|---|---|
病名・呼称 | 三叉神経痛(典型的/非典型的) | 面痛(めんつう)、頭風(ずふう) |
原因の捉え方 | 血管による神経圧迫、腫瘍、多発性硬化症、外傷など構造的な問題 | 気血の滞り、経絡の不調、風寒の侵入、肝陽上亢など機能的なバランスの崩れ |
診断方法 | 問診、神経学的検査、MRI・CT検査、トリガーゾーンの特定 | 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診 |
治療アプローチ | 薬物療法(抗てんかん薬、抗けいれん薬)、神経ブロック、手術療法(微小血管減圧術、ガンマナイフなど) | 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法 |
治療の焦点 | 神経への圧迫や刺激の軽減、痛みの信号の抑制 | 気血の流れの改善、経絡の通りを回復、体全体のバランスを整える |
合併症の見方 | うつ病、不安障害、栄養不良などの二次的問題 | 気血両虚、肝腎陰虚などの全身的な証への進展 |
副作用・リスク | 薬物療法ではめまい、眠気、認知機能低下などの副作用。手術では感染、出血、聴力低下などのリスク | 体質に合った鍼灸や漢方を用いることで副作用のリスクは比較的低い |
個人差の考慮 | 症状や画像検査結果に基づく標準的な治療 | 体質や証に基づいた個別的な治療 |
西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なる視点から三叉神経痛にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。特に、西洋医学的治療で十分な効果が得られない方や、薬物の副作用に悩む方には、鍼灸治療が有効な選択肢となることがあります。
三叉神経痛を放置するリスク
三叉神経痛は「痛みが一時的なものだから」と放置されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。
身体的リスク
- 痛みの慢性化・頻度の増加:適切な治療を受けないと、痛みの発作が徐々に頻繁になり、持続時間も長くなる傾向があります。
- トリガーゾーンの拡大:当初は限られた部位への刺激でのみ痛みが誘発されていたのが、より広い範囲の刺激で痛みが起こるようになることがあります。
- 栄養不良・体重減少:痛みへの恐怖から食事を制限することで、栄養摂取が不十分になり、体重減少や全身の衰弱を招くことがあります。
- 口腔衛生の悪化:歯磨きが痛みを誘発するため避けるようになり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
- 薬物治療効果の低下:長期間放置すると、のちに適切な治療を開始しても効果が得られにくくなることがあります。
精神的・社会的リスク
- うつ病・不安障害:慢性的な痛みや発作への恐怖から、うつ病や不安障害を発症するリスクが高まります。
- 社会的孤立:痛みを避けるために会話や外出を制限するようになり、社会的に孤立することがあります。
- 生活の質の著しい低下:日常生活のあらゆる面(食事、会話、身だしなみ、仕事など)が制限され、生活の質が大きく損なわれます。
- 睡眠障害:痛みや痛みへの不安から睡眠の質が低下し、全身の健康に悪影響を及ぼします。
- 家族関係の緊張:痛みによる情緒の変化や行動制限が家族関係にストレスをもたらすことがあります。
早期対処の重要性
三叉神経痛は、早期に適切な対処を行うことで以下のようなメリットがあります:
- 症状が慢性化・難治化する前に改善できる可能性が高まります
- より少ない薬物量や低侵襲な治療で効果が得られることがあります
- 精神的・社会的なリスクを最小限に抑えることができます
- 痛みによる二次的な健康問題(栄養不良、口腔衛生の悪化など)を防ぐことができます
- 生活の質を早期に回復し、維持することができます
三叉神経痛の症状を感じたら、「時間が解決してくれる」と考えず、早めに専門家に相談することをおすすめします。当院では、西洋医学と東洋医学の両方の視点から、あなたの症状に適した治療法をご提案いたします。
当院の三叉神経痛施術方法
当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで三叉神経痛の根本改善を目指します。痛みを単に抑えるだけでなく、その原因となっている体質や状態を改善し、再発防止にも取り組みます。
施術の特徴
- 手足のツボを使った鍼灸治療:痛みのある顔面から離れた部位のツボを使うことで、痛みを誘発することなく効果的な治療が可能です。
- 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
- 整体:首や肩の緊張を緩め、血流を改善することで、三叉神経痛の症状緩和をサポートします。
- 経絡調整:顔面に関わる経絡(陽明経、少陽経など)の流れを整え、気血の巡りを改善します。
- 体質改善:肝陽上亢や気滞血瘀などの体質を改善し、根本的な治療を目指します。
施術の流れ
- 問診:痛みの特徴、発症時期、トリガーとなる刺激、既往歴、生活習慣などを詳しくお聞きします。
- 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
- 整体施術:必要に応じて、首や肩の緊張を緩める優しい整体施術を行います。
- 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
- アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。
三叉神経痛に効果的なツボ
当院では例えば以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:
手足のツボ(遠隔治療)
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、顔面の痛みに効果があります。
- 外関(がいかん):手首から指3本分上の腕の外側にあるツボで、三叉神経痛に効果的です。
- 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、疼痛緩和に効果があります。
- 太衝(たいしょう):足の甲の親指と人差し指の骨の間にあるツボで、肝の気の流れを調整し、痛みを和らげます。
これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。痛みのある顔面から離れたツボを使用することで、トリガーゾーンを刺激せず、安心して治療を受けていただけます。
三叉神経痛に関するよくある質問(FAQ)
症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:
- 急性期(発作が頻繁に起こる時期):週2〜3回の頻度で2〜3週間
- 改善期:週1〜2回の頻度で1〜2ヶ月
- 安定期:月2〜4回の頻度で継続的なケア
初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。三叉神経痛は再発しやすい性質があるため、症状が安定した後も定期的なメンテナンス通院をおすすめしています。
はい、鍼灸治療は薬物療法と併用することができます。むしろ、相乗効果が期待できる場合が多いです。
鍼灸治療は、薬物療法で得られる痛みの緩和効果を補完し、薬の必要量を減らせる可能性があります。これにより、薬物の副作用を軽減しながら、痛みのコントロールを行うことができます。
また、薬物療法が効果不十分の場合や、副作用が気になる場合には、鍼灸治療が有効な代替療法となることもあります。ただし、現在服用している薬がある場合は、初回カウンセリング時にその旨をお伝えください。お薬の調整は必ず主治医の指示のもとで行ってください。
当院では、三叉神経痛のトリガーゾーンを直接刺激することがないよう、細心の注意を払って施術を行います。主に手足のツボを使用する遠隔治療を中心に行うため、施術中に痛みの発作が誘発されるリスクは非常に低いです。
もし施術中に何らかの不快感を感じられた場合は、遠慮なくすぐにお知らせください。即座に施術を中断し、対応いたします。施術の強さや方法は、お一人おひとりの状態に合わせて細かく調整しますので、ご安心ください。
また、初回のカウンセリングでは、どのような刺激が痛みを誘発するかを詳しくお聞きし、それを避けた施術計画を立てます。安心して治療を受けていただける環境作りを心がけています。
三叉神経痛と歯の痛み(歯痛)は混同されることがありますが、以下のような違いがあります:
- 痛みの性質:三叉神経痛は「電気が走るような」「稲妻のような」鋭い痛みが特徴で、数秒から数分で終わります。歯痛は通常、持続的なズキズキする痛みが続きます。
- 痛みの誘発:三叉神経痛は顔を洗う、風が当たる、話すなどの軽い刺激で誘発されますが、歯痛は通常、冷たいものや熱いものを食べるなどの明確な刺激で悪化します。
- 痛みの範囲:三叉神経痛は神経の走行に沿って、複数の歯や歯茎、顎、頬などに広がりますが、歯痛は通常、特定の歯やその周囲に限局します。
- 発作性:三叉神経痛は典型的に発作と緩解を繰り返しますが、歯痛は比較的持続的です。
三叉神経痛と歯痛の区別が難しい場合は、歯科医師と神経内科医の両方の診断を受けることをおすすめします。当院では、これまでの検査結果や診断内容を参考にしながら、東洋医学的観点からも症状を評価し、適切な施術を提供いたします。
施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:
- 施術当日は激しい運動や入浴(長時間の熱いお風呂やサウナ)を避け、体を休めてください
- 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させてください
- 冷たい風や極端な温度変化を避け、顔を保護してください(特に冬季は注意が必要です)
- アルコールの摂取は控え、刺激の強い食べ物も避けてください
- ストレスを軽減し、十分な睡眠をとるよう心がけてください
稀に施術後に一時的な違和感や疲労感を感じることがありますが、これは体が反応して治癒に向かう「好転反応」の一種で、通常は24〜48時間以内に収まります。気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。
三叉神経痛改善のための自宅でのセルフケア
三叉神経痛の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。
温熱ケア
- 蒸しタオル:清潔なタオルを温かいお湯で濡らし、軽く絞って顔(痛みがある側)に当てます。温かさが心地よい程度の温度で、1回5〜10分程度行います。これは血行を促進し、痛みを和らげる効果があります。
- 入浴:38〜40度のぬるめのお湯にゆっくりつかることで、全身の血行が促進され、神経の緊張が和らぎます。ただし、熱すぎるお風呂は交感神経を刺激するため避けましょう。
- 首・肩のケア:首や肩の緊張が三叉神経痛を悪化させることがあります。温かいカイロやホットパックで首や肩を温めることも効果的です。
トリガーポイントを避ける工夫
- 洗顔方法の工夫:痛みを誘発する部位を避けて洗顔します。温かいお湯を使い、強くこすらないようにしましょう。柔らかい素材のタオルを使うことも効果的です。
- 歯磨きの工夫:柔らかい毛の歯ブラシを使用し、ぬるま湯で歯磨きをします。痛みがある側は特に優しく磨きましょう。
- 風よけ対策:外出時は、スカーフやマスクで顔を保護し、冷たい風が直接当たらないようにします。特に冬場や冷房の効いた場所では注意が必要です。
- 食事の温度調整:極端に熱いものや冷たいものを避け、常温に近い食事を心がけましょう。
食生活の改善
- 抗炎症作用のある食品:オメガ3脂肪酸を多く含む青魚(サバ、サンマなど)、ウコン(ターメリック)、生姜、フルーツ(特にベリー類)、緑黄色野菜などを積極的に摂りましょう。
- 刺激物を避ける:辛い食べ物、過度のアルコール、カフェイン、喫煙などは神経を刺激し、痛みを悪化させることがあるため控えましょう。
- 小分けにした食事:大きな口を開ける必要がある食べ物は避け、小さく切るなど工夫しましょう。また、ゆっくり噛むことで顎への負担を減らせます。
- 十分な水分摂取:水分を摂ることで、体内の循環が促進され、痛みの緩和に役立ちます。特に白湯(さゆ)がおすすめです。
ストレス管理
- 呼吸法:ゆっくりと深呼吸を行うことで、自律神経のバランスを整え、痛みの閾値を上げる効果があります。1日数回、意識的に腹式呼吸を行いましょう。
- 瞑想やマインドフルネス:痛みへの過剰な注意を減らし、ストレスを軽減するのに役立ちます。短時間でも継続的に行うことが重要です。
- 十分な睡眠:睡眠不足は痛みの感受性を高めます。規則正しい睡眠習慣を心がけましょう。
- 趣味や楽しい活動:痛みから注意をそらし、ポジティブな感情を増やす活動を取り入れましょう。
ツボ押し
自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にある窪みにあるツボです。顔面の痛みに効果があります。
- 外関(がいかん):手首から指3本分上の腕の外側にあるツボです。頭痛や顔面痛に効果があります。
- 足三里(あしさんり):膝のお皿の下外側約4本指下にあるツボです。全身の気を補い、痛みを和らげます。
- 太衝(たいしょう):足の甲の親指と人差し指の骨の間(第1、2中足骨間)にあるツボです。肝の気を調整し、痛みを緩和します。
これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、三叉神経痛の症状を和らげることができます。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。痛みのタイプや体質によって効果的な方法は異なりますので、当院での施術時にあなたに合ったセルフケア方法について詳しくアドバイスいたします。
三叉神経痛のまとめと施術のご案内
三叉神経痛の要約
三叉神経痛は、顔の感覚を司る三叉神経の障害によって引き起こされる、激しい痛みを特徴とする疾患です。西洋医学では主に血管による神経圧迫が原因とされ、東洋医学では気血の滞りや経絡の不調と捉えられています。
特徴的な症状は、顔の片側に現れる電撃的な痛みで、洗顔や会話などの軽い刺激でも誘発されることがあります。痛みは短時間で収まりますが、頻繁に繰り返し起こり、日常生活に大きな支障をきたします。
放置すると痛みの頻度や強さが増し、うつや不安などの精神的問題や、栄養不良などの身体的問題を引き起こす恐れがあります。早期に適切な対処をすることが、症状の改善と生活の質の維持には重要です。
当院のアプローチの特徴
当院では、三叉神経痛に対して以下のようなアプローチを行っています:
- 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
- 痛みを誘発しない手足のツボを使った鍼灸治療
- 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
- 薬物療法との併用による相乗効果を期待した施術
- 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術
多くの患者様から「痛みの頻度が減った」「発作の強さが和らいだ」「薬の量を減らせた」「日常生活が送りやすくなった」といったお声をいただいております。三叉神経痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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日曜・祝日 休み
三叉神経痛は「顔面痛の王様」と呼ばれるほど辛い症状ですが、適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの三叉神経痛の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。
施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)
(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。
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