足底筋膜炎

 

足底筋膜炎でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 朝起きて最初の一歩を踏み出すときに、かかとに鋭い痛みがある
  • 長時間歩いたり立ったりした後に足の裏が痛む
  • 階段の昇り降りでかかとや足の裏に痛みを感じる
  • 座っていた後に立ち上がると足の裏が痛い
  • マッサージしても痛みが長期間改善しない
  • 足の痛みのせいで日常生活や運動に支障が出ている

足底筋膜炎は、足の裏のかかとから指にかけて走る「足底筋膜」と呼ばれる強靭な組織が炎症を起こしたり、微小な断裂を起こしたりする状態です。ランナーやウォーキングを楽しむ方、長時間立ち仕事をされる方などに多く見られる症状ですが、誰にでも起こる可能性があります。

この記事では、足底筋膜炎の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように足底筋膜炎の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学の視点から見た足底筋膜炎の原因とメカニズム

足底筋膜炎とは

西洋医学では、足底筋膜炎は「足の裏にあるかかとの骨から足の指の付け根につながる足底筋膜(そくていきんまく)という組織に炎症や微小断裂が生じる疾患」と定義されています。足底筋膜は、足のアーチを支え、歩行時の衝撃を吸収する重要な役割を担っています。

主な原因

  • 過度の負荷:長時間の立ち仕事、ランニングやウォーキングの急な増加など、足底筋膜への負荷が急激に増えることで炎症が生じます。
  • 足の構造的問題:扁平足(偏平足)、ハイアーチ、過回内(オーバープロネーション)など、足の構造的な特徴が足底筋膜への負担を増すことがあります。
  • 不適切な靴:サポート性が不十分な靴、かかとが摩耗した靴、ハイヒールなどは足底筋膜に過度のストレスを与えます。
  • 筋肉の硬さやバランスの不良:ふくらはぎの筋肉やアキレス腱の柔軟性低下、足首周りの筋力不足が足底筋膜への負担を増します。
  • 加齢:年齢とともに足底筋膜の弾力性が低下し、かかとの脂肪パッドも薄くなることで、衝撃吸収能力が低下します。
  • 体重増加:急激な体重増加や肥満は足底筋膜への負担を増加させます。

足底筋膜炎が発生するメカニズム

足底筋膜炎は以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 過度な負荷や繰り返しのストレスにより、足底筋膜にマイクロトラウマ(微小な損傷)が生じます。
  2. この小さな損傷が繰り返されると、痛みと炎症反応が起こります。特に足底筋膜のかかと部分への付着部位(踵骨付着部)で炎症が起きやすくなります。
  3. 体重がかかることで足のアーチが平坦になり、足底筋膜が引き伸ばされます。特に朝起きた直後や長時間座った後に立ち上がるときに、この引き伸ばしによる痛みが強く現れます。
  4. 痛みによって足の使い方が変わり、歩き方が変化することで他の部位にも負担がかかり、さらに症状が悪化することがあります。
  5. 慢性化すると、炎症よりも変性(組織の劣化)が主体となり、「足底筋膜症」という状態になることがあります。

症状の特徴

  • 朝一歩目の痛み:起床後の最初の一歩で鋭い痛みを感じることが特徴的です。これは夜間に筋膜が収縮し、朝突然伸ばされることが原因です。
  • 安静後の痛み:長時間座った後に立ち上がったときに痛みが増します。
  • 活動による痛みの変化:歩き始めは痛みがありますが、少し動くと和らぎ、長時間の活動でまた悪化することが多いです。
  • 痛みの位置:多くの場合、かかとの内側部分に鋭い痛みを感じますが、足の裏全体に広がることもあります。
  • 触診による痛み:かかとの内側部分や足底筋膜を押すと痛みを感じることが多いです。

西洋医学では、足底筋膜炎の治療には休息、ストレッチ、適切な靴の選択、アーチサポートの使用、物理療法などが用いられます。しかし、症状の完全な回復には時間がかかることが多く、再発も珍しくありません。

東洋医学の視点から見た足底筋膜炎の原因とメカニズム

東洋医学での足底筋膜炎の捉え方

東洋医学では、足底筋膜炎を「足根痛」「踵痛」などと表現し、「気血の滞り」や「経絡の不調」によって生じる状態と捉えます。足は多くの経絡(けいらく)が通る重要な部位であり、これらの経絡の流れが滞ることで痛みや炎症が現れると考えられています。

関連する経絡

足底筋膜炎に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 足の太陰脾経(そくのたいいんひけい):足の内側を通る経絡で、足のアーチと関連し、内側の痛みに関わります。
  • 足の少陰腎経(そくのしょういんじんけい):かかとの内側を通り、足底の痛みに関連します。
  • 足の陽明胃経(そくのようめいいけい):足の甲から足の指先まで走る経絡で、前面の痛みに関わります。
  • 足の太陽膀胱経(そくのたいようぼうこうけい):かかとの外側から足裏を通り、外側の痛みに関連します。
  • 足の少陽胆経(そくのしょうようたんけい):足の外側を通り、外側部分の痛みに関わります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、足底筋膜炎を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 気滞血瘀(きたいけつお)

特徴:過度の使用や外傷により気血の流れが滞った状態です。
症状:刺すような鋭い痛み、特定の箇所に固定した痛み、触ると痛みが強くなる、夜間や疲労時に痛みが増す。
改善方法:気血の流れを促す行気活血の治療が効果的です。

2. 湿熱(しつねつ)

特徴:湿気と熱が足部に停滞した状態です。
症状:灼熱感を伴う痛み、腫れや熱感がある、夏場や湿度の高い環境で悪化する、足が重く感じる。
改善方法:清熱利湿(熱と湿を取り除く)の治療が効果的です。

3. 寒湿(かんしつ)

特徴:冷えと湿気が足部に滞った状態です。
症状:鈍い痛み、冷えると症状が悪化する、朝や冬に痛みが強い、足が冷たく感じる、湿度の高い環境で悪化する。
改善方法:温経散寒(体を温め湿気を除く)の治療が効果的です。

4. 肝腎陰虚(かんじんいんきょ)

特徴:長期的なストレスや加齢により肝臓と腎臓の陰が不足した状態です。
症状:慢性的な痛み、夜間に悪化する、腰や膝にも不調がある、疲れやすい、目の乾きなどを伴うことがある。
改善方法:肝腎の陰を補う滋陰の治療が効果的です。

5. 気虚(ききょ)

特徴:体力低下や過労により気が不足した状態です。
症状:疲れると痛みが増す、力が入らない感じがする、全身の倦怠感、汗をかきやすい、声が弱い。
改善方法:気を補う補気の治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、足底筋膜炎は以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 肝(かん):筋や腱を支配し、柔軟性を保つ役割があります。肝の機能低下は筋肉や腱の硬さを招き、足底筋膜炎のリスクを高めます。
  • 腎(じん):骨や関節の健康を司り、足部の構造維持に関わります。腎の機能低下は足部の支持力を弱め、足底筋膜炎の原因となります。
  • 脾(ひ):筋肉を養い、水分代謝に関わります。脾の機能低下は筋力の低下や湿の停滞を招き、足部の問題を引き起こします。
  • 胃(い):足の陽明胃経は足底を通過し、足部の気血の巡りに関わります。胃の不調は足部のエネルギー循環に影響します。
  • 膀胱(ぼうこう):足の太陽膀胱経がかかとに通じており、その不調はかかとの痛みと関連します。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も足底筋膜炎の症状に影響すると考えます:

  • :湿熱のタイプの足底筋膜炎は夏場に悪化しやすく、足部の熱感や腫れが強くなることがあります。
  • :寒湿のタイプの方は冬に症状が悪化しやすく、特に朝の冷え込みが強い時期に痛みが増すことがあります。
  • 梅雨や湿度の高い時期:湿のタイプ(湿熱・寒湿)の方は、湿度の高い環境で症状が悪化することがあります。
  • 気圧の変化:気滞血瘀のタイプの方は、天候の変化や気圧の変動で痛みが増すことがあります。
  • 生活環境:硬い床面や不適切な靴など、足に負担をかける環境は気血の流れを妨げ、症状を悪化させることがあります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
病名・呼称 足底筋膜炎(Plantar Fasciitis) 足根痛、踵痛、足底痛
原因の捉え方 足底筋膜への過度な負荷、構造的問題、不適切な靴などによる炎症や微小断裂 気血の滞り、経絡の障害、五臓(特に肝腎脾)の機能低下
診断方法 症状の聞き取り、理学的検査、必要に応じてX線検査やMRI 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 安静、ストレッチ、物理療法、インソール、消炎鎮痛剤、ステロイド注射、手術(重症例) 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 炎症の抑制、筋膜への負担軽減、筋膜の修復 気血の流れの改善、経絡の通りを回復、体全体のバランスを整える
予防方法 適切な靴の選択、運動前のストレッチ、過度な負荷の回避、体重管理 気血の流れを良くする養生法、体質に合わせた食養生、自己ツボ押し
再発予防の考え方 足部の構造的問題の改善、適切な靴やインソールの使用、運動習慣の調整 五臓六腑のバランス維持、体質改善、予防的な経絡調整
治療期間の見方 炎症の程度や組織の回復に基づく(通常6週間~数ヶ月) 証の種類や体質、生活習慣などによる個人差を重視

西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なる視点から足底筋膜炎にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

足底筋膜炎を放置するリスク

足底筋膜炎は「そのうち治る」と放置されがちな症状ですが、適切に対処しないと様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 慢性化:初期段階で適切に対処しないと、症状が慢性化し治療が難しくなることがあります。「足底筋膜症」という変性を主体とした状態に進行する可能性があります。
  • 足底筋膜の断裂:継続的なストレスにより、最終的に足底筋膜が断裂するリスクがあります。これは突然の激痛を伴い、回復に長期間を要します。
  • 足のアーチの平坦化:足底筋膜はアーチの維持に重要な役割を果たしています。機能が低下すると、アーチが崩れ、扁平足を引き起こす可能性があります。
  • 他の部位への影響:痛みを避けるための代償的な歩行パターンが、膝、股関節、腰などに過度の負担を与え、新たな問題を引き起こすことがあります。
  • かかとの骨棘(踵骨棘)形成:継続的な炎症により、かかとの骨に骨棘(こつきょく)が形成され、痛みが増すことがあります。
  • 神経障害:慢性的な炎症は近隣の神経に影響を与え、しびれや感覚異常を引き起こす可能性があります。

日常生活への影響

  • 運動制限:痛みにより運動ができなくなり、体力低下や体重増加を招く悪循環が生じる可能性があります。
  • 生活の質の低下:歩行の制限により、日常生活が制約され、生活の質が低下することがあります。
  • 仕事への影響:特に立ち仕事や歩く機会の多い職業の方は、仕事のパフォーマンスが低下したり、休職を余儀なくされたりすることがあります。
  • 慢性的な痛みによるストレス:継続的な痛みは精神的ストレスを引き起こし、睡眠障害や気分の落ち込みにつながることがあります。
  • 自己肯定感の低下:活動制限により、趣味や社交活動が制限され、自己肯定感が低下することがあります。

早期対処の重要性

足底筋膜炎は、早期に適切な対処を行うことで回復の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 炎症が慢性化する前に改善できる
  • 組織の修復を促進できる
  • 二次的な問題(膝や腰の痛みなど)の発生を防げる
  • 治療期間を短縮できる可能性がある
  • 日常生活への影響を最小限に抑えられる

足の痛みは「年齢のせいだから」「しばらく休めば治る」と軽視されがちですが、特に朝の最初の一歩で強い痛みを感じる場合は、足底筋膜炎の可能性があります。早めに専門家に相談し、適切な対処を行うことが重要です。

当院の足底筋膜炎施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで足底筋膜炎の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、足の痛みの軽減と再発防止に取り組みます。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:痛みのある部位から離れたツボを使用することで、身体に負担の少ない施術を実現します。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 整体:足底筋膜だけでなく、ふくらはぎの筋肉や足部全体のバランスを整える施術を行います。
  • 経絡調整:足部に関わる経絡(特に足の太陰脾経、少陰腎経、太陽膀胱経)の流れを整え、気血の巡りを改善します。
  • 生活指導:靴の選び方、日常生活での注意点、セルフケア方法など、個別にアドバイスを行います。

施術の流れ

  1. 問診:症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:足底筋膜の緊張を緩和し、周辺の筋肉や関節の動きを改善する施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

足底筋膜炎に効果的なツボ

当院では例えば以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎経の機能を高め、かかとの痛みに効果があります。
  • 太白(たいはく):足の内側、親指の付け根にあるツボで、脾経の気の流れを整え、足底の痛みに効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボで、全身の気の流れを促進し、鎮痛効果があります。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、下肢の疲労回復に効果があります。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

足底筋膜炎に関するよくある質問(FAQ)

Q: 足底筋膜炎の治療期間はどのくらいですか?

症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の症状:週1回の頻度で1〜2ヶ月程度
  • 中程度の症状:週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月程度
  • 重度の症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく

初回の施術前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。また、症状が改善した後も、定期的なメンテナンス(月1回程度)を受けることで、再発予防につながります。

Q: どのような靴を選べば足底筋膜炎の予防になりますか?

足底筋膜炎の予防や改善に効果的な靴の特徴は以下の通りです:

  • 適切なアーチサポート:足のアーチを適切に支える靴が理想的です。特に扁平足の方はアーチサポートが重要です。
  • クッション性の良いヒール:かかと部分に適切なクッションがあり、衝撃を吸収できる靴を選びましょう。
  • 適切なサイズと幅:きつすぎず、緩すぎない、自分の足に合ったサイズと幅の靴を選ぶことが大切です。
  • 安定性:足首をしっかりサポートし、過度な回内(プロネーション)を防ぐ構造の靴が良いでしょう。
  • 適度な硬さ:靴底は柔らかすぎず硬すぎず、適度な硬さが理想的です。特に中央部分が柔軟に曲がる靴は自然な歩行をサポートします。

また、靴を選ぶ際のポイントとして、朝ではなく夕方に試着すること(足は夕方に若干腫れる傾向があります)、両足のサイズを確認すること(左右で若干異なることがあります)、実際に歩いてみて違和感がないか確認することなどが挙げられます。必要に応じて、オーダーメイドのインソールを検討するのも良い選択肢です。

Q: ランニングを続けながら足底筋膜炎を改善することはできますか?

症状の程度によりますが、軽度から中程度の足底筋膜炎であれば、適切な対策を取りながらランニングを続けることは可能な場合があります。以下のポイントに注意しましょう:

  • 運動量の調整:距離や頻度を一時的に減らし、症状に合わせて徐々に増やしていきましょう。
  • ランニングシューズの見直し:適切なサポートとクッション性を持つランニングシューズを選びましょう。
  • ランニング前後のケア:ランニング前の十分なウォームアップとストレッチ、ランニング後のアイシングは効果的です。
  • インソールの使用:カスタムメイドやスポーツ用のインソールで足のアーチをサポートすることで症状の悪化を防ぎます。
  • 代替トレーニング:痛みが強い時期は、水中ランニングやサイクリングなど、足への負担が少ない運動で代替することも検討しましょう。

ただし、強い痛みがある場合は、一時的にランニングを休止し、症状が落ち着いてから徐々に再開することをおすすめします。当院では、ランナーの方の足底筋膜炎に対して、症状を改善しながらランニングを続けられるようなアドバイスと施術を提供しています。個別の状況に合わせてご相談ください。

Q: 市販のインソールは効果がありますか?

市販のインソール(中敷き)は、足底筋膜炎の症状緩和に役立つ場合があります。特に以下のような特徴を持つインソールが効果的です:

  • アーチサポート:足のアーチを適切に支えるデザインのものが良いでしょう。
  • ヒールカップ:かかとをしっかり固定し、安定させる形状のものが効果的です。
  • クッション性:特にかかと部分にクッション性があり、衝撃を吸収できるものが良いでしょう。
  • 適度な硬さ:柔らかすぎず硬すぎないものが理想的です。

ただし、市販のインソールはあくまで「既製品」であり、個人の足の形状や問題に完全に対応しているわけではありません。軽度の症状であれば市販のインソールでも効果が期待できますが、症状が中程度から重度の場合や、特殊な足の形状(極端な扁平足や高アーチなど)がある場合は、専門家による評価を受け、オーダーメイドのインソールを検討することをおすすめします。

当院では、足の状態を詳しく評価した上で、適切なインソールの選び方についてもアドバイスしています。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 過度な運動を避ける:施術当日は激しい運動や長時間の立ち仕事は控え、足に負担をかけないようにしましょう。
  • 水分摂取:十分な水分を摂り、体内の循環を促進させましょう。
  • 指導されたストレッチの実施:施術後に指導されたストレッチやエクササイズを継続して行うことで、効果が持続します。
  • 適切な靴の着用:サポート性の良い靴を履き、裸足や平らなサンダルでの歩行は避けましょう。
  • アイシング:特に痛みがある場合は、1日2〜3回、15分程度のアイシングが効果的です。

また、稀に施術後に一時的な違和感や軽い痛みを感じることがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる「好転反応」の一種で、通常は24〜48時間以内に収まります。気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。

足底筋膜炎改善のための自宅でのセルフケア

足底筋膜炎の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

ストレッチとエクササイズ

  • 足底筋膜ストレッチ:座った状態で、片足を反対側の太ももに乗せ、足の指を手で後ろに倒します。足の裏に伸びを感じるまで引き、15〜30秒キープします。これを1日3回、両足で行いましょう。
  • ふくらはぎのストレッチ:壁に向かって立ち、一方の足を後ろに引いて、かかとを床につけたまま前傾します。ふくらはぎに伸びを感じるまで体重をかけ、30秒キープします。1日3回、両足で行いましょう。
  • タオルギャザー:床にタオルを広げ、椅子に座った状態で足の指でタオルをたぐり寄せるエクササイズです。足の内在筋を鍛え、アーチのサポート力を高めます。
  • 足首の回転運動:椅子に座り、足を床から少し上げて足首を内回り、外回りに10回ずつ回します。血行促進と足首の柔軟性向上に効果的です。

日常生活での注意点

  • 適切な靴の選択:アーチサポートとクッション性が良い靴を選び、履き古した靴は使用しないようにしましょう。
  • 体重管理:過体重は足への負担を増加させるため、適正体重の維持に努めましょう。
  • 運動の調整:高衝撃の運動(ランニング、ジャンプなど)を控え、水泳やサイクリングなど足への負担が少ない運動を選びましょう。
  • 段階的な活動:長時間の立ち仕事や歩行が必要な場合は、定期的に休憩を取り、可能であれば座る時間を設けましょう。

痛みの緩和方法

  • アイシング:氷をタオルで包み、痛みのある部分に15分程度当てます。特に活動後や痛みが強い時に効果的です。
  • 足底筋膜のマッサージ:足の裏を親指で軽く押しながら、かかとから指の付け根に向かってマッサージします。深く押しすぎないよう注意しましょう。
  • 温冷交互浴:温かい水と冷たい水に交互に足を浸すことで、血行促進と炎症軽減の両方の効果が期待できます。
  • ナイトスプリント:夜間に足底筋膜が収縮するのを防ぐため、専用のナイトスプリントの使用も検討してみましょう。
  • テーピング:足のアーチをサポートするテーピング方法もあります。正しい方法で行うことが重要です。

食事と栄養

  • 抗炎症作用のある食品:オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油など)、ターメリック、生姜などを積極的に摂りましょう。
  • コラーゲンの摂取:骨付き肉の煮込み料理や魚の皮など、コラーゲンを含む食品は組織の修復を助けます。
  • ビタミンCとたんぱく質:組織の修復に必要なビタミンCとたんぱく質をバランスよく摂りましょう。
  • 水分摂取:十分な水分補給は、組織の弾力性を保ち、老廃物の排出を促進します。
  • 精製糖と加工食品を控える:炎症を悪化させる可能性のある精製糖や過度に加工された食品は控えめにしましょう。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 湧泉(ゆうせん):足の裏の中央やや前方、足指を曲げたときにできるくぼみにあるツボです。足部の痛みや疲労の緩和に効果があります。
  • 太白(たいはく):足の内側、親指の付け根にあるツボです。足部の血行促進や痛みの緩和に効果があります。
  • 太渓(たいけい):内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。足部や下肢の痛みの緩和に効果があります。
  • 崑崙(こんろん):外くるぶしの後ろにあるツボです。かかとの痛みや足首の不調に効果があります。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、足底筋膜炎の改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

足底筋膜炎のまとめと施術のご案内

足底筋膜炎の要約

足底筋膜炎は、足の裏のかかとから指にかけて走る「足底筋膜」という組織に炎症や微小断裂が生じる状態です。朝起きて最初の一歩を踏み出すときの痛みが特徴的で、長時間の立ち仕事や歩行、不適切な靴、足の構造的な問題などが原因となります。

西洋医学では筋膜への過度な負荷や炎症として捉え、東洋医学では気血の滞りや経絡の不調として捉えます。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。

足底筋膜炎は放置すると慢性化し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。早期に適切な対処を行うことで症状の改善が期待でき、適切なストレッチ、靴の選択、生活習慣の見直しなどのセルフケアも重要です。

当院のアプローチの特徴

当院では、足底筋膜炎に対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
  • 足底筋膜だけでなく、ふくらはぎや足首など関連部位も含めた包括的なアプローチ
  • 靴の選び方や日常生活でのケア方法など、実践的なアドバイス
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「朝の痛みが軽減した」「長時間立っても痛みが少なくなった」「以前のように運動ができるようになった」といったお声をいただいております。足底筋膜炎でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

足底筋膜炎の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

足底筋膜炎は適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの足底筋膜炎の根本改善をサポートし、痛みのない快適な日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 

恥骨の痛みでお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 妊娠中や産後に恥骨部分に痛みが出るようになった
  • 歩くときや階段の昇降時に恥骨が痛む
  • 起き上がりや寝返りをするときに恥骨周辺が痛む
  • 足を大きく開いたり、片足立ちをすると恥骨が痛む
  • スポーツ中や運動後に恥骨周辺に痛みを感じる
  • 恥骨から太ももの内側にかけて痛みやしびれがある

恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常生活での姿勢の問題により男性にも起こることがあります。

この記事では、恥骨の痛みの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように恥骨の痛みを緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

西洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム

恥骨の痛みとは

西洋医学では、恥骨の痛みは「恥骨結合部の機能不全や炎症によって引き起こされる痛み」と定義されています。恥骨結合は左右の恥骨をつなぐ軟骨性の関節で、通常は非常に動きの少ない関節ですが、妊娠中のホルモンの影響や外傷により不安定になることがあります。

主な原因

  • 妊娠・出産関連:妊娠中に分泌されるリラキシンなどのホルモンにより靭帯が緩み、恥骨結合部が不安定になります。また、胎児の成長により骨盤への負荷が増加します。
  • スポーツ外傷:サッカー、ランニング、体操など、恥骨周辺に強い負荷がかかるスポーツで発生することがあります。
  • 筋肉の不均衡:腹筋、背筋、骨盤底筋群のバランスが崩れることで、恥骨結合部に過度な負担がかかります。
  • 姿勢の問題:骨盤の前傾や後傾、左右の歪みにより恥骨部分への負荷が増加します。
  • 外傷:転倒や交通事故などによる骨盤周辺への直接的な外力により損傷することがあります。
  • 感染症:稀に恥骨結合部の感染症(恥骨結合炎)により痛みが生じることがあります。

恥骨の痛みが発生するメカニズム

恥骨の痛みは以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 妊娠中のホルモンの影響や外力により、恥骨結合部の軟骨や靭帯に炎症や微細損傷が生じます
  2. 恥骨結合部の不安定性により、周辺の筋肉(腹直筋、内転筋群、骨盤底筋)が過度に緊張します
  3. 筋肉の緊張により血流が悪化し、痛みを感じる侵害受容器が刺激されます
  4. 疼痛により動作を避けるようになると、さらに筋力低下や関節の可動域制限が生じ、症状が悪化する悪循環に陥ります
  5. 慢性化すると、中枢神経系での痛みの処理が変化し、軽微な刺激でも強い痛みを感じるようになることがあります

主な症状

  • 恥骨部の痛み:恥骨結合部を中心とした局所的な痛みで、触ると痛みが増すことがあります。
  • 放散痛:恥骨から太ももの内側、下腹部、腰部への痛みの放散が見られることがあります。
  • 歩行時痛:歩く際、特に足を前に出すときや階段昇降時に痛みが強くなります。
  • 起立・座位での痛み:立ち上がりや座るときに痛みが生じることがあります。
  • 寝返り時の痛み:夜間の寝返りや起き上がり時に強い痛みを感じることがあります。
  • 筋力低下:痛みにより活動量が減少し、骨盤周辺の筋力が低下することがあります。

西洋医学的なアプローチでは、安静、物理療法、運動療法、場合によっては薬物療法が用いられますが、根本的な改善には筋力強化と姿勢改善が重要とされています。

東洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム

東洋医学での恥骨の痛みの捉え方

東洋医学では、恥骨の痛みを「気血の滞り」や「経絡の不調」により起こる状態と捉えます。恥骨周辺は生殖器に関わる重要な部位であり、腎や肝の機能と密接に関連すると考えられています。特に妊娠・出産期は腎の精気が大きく消耗するため、この時期の恥骨の痛みは腎虚との関連が深いとされています。

関連する経絡

恥骨の痛みに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 任脈(にんみゃく):身体の前面中央を通る経絡で、恥骨から生殖器、下腹部の機能に関わります。
  • 足の厥陰肝経(けついんかんけい):恥骨周辺を通り、生殖器機能や筋腱の働きに関連します。
  • 足の少陰腎経(しょういんじんけい):腎の機能を担う経絡で、骨や髄、生殖機能に関わります。
  • 足の太陰脾経(たいいんひけい):下腹部から恥骨周辺を通り、筋肉の働きや水分代謝に関連します。
  • 衝脈(しょうみゃく):下腹部の奇経八脈の一つで、生殖機能や血の巡りに関わります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、恥骨の痛みを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 腎虚(じんきょ)

特徴:妊娠・出産、加齢、過労により腎の精気が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、腰痛、足腰のだるさ、頻尿、むくみ、疲れやすい、冷え症。
改善方法:腎を補う食材(黒ゴマ、クルミ、山芋など)や補腎の漢方薬、温める鍼灸治療が効果的です。

2. 肝鬱気滞(かんうつきたい)

特徴:ストレスや感情の抑制により肝の気の流れが滞った状態です。
症状:恥骨周辺の刺すような痛み、痛みの場所が移動する、イライラ、ため息、生理不順、胸の張り。
改善方法:肝の気の流れを改善する食材(柑橘類、香味野菜など)や疏肝解鬱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

3. 血瘀(けつお)

特徴:血液の循環が悪くなり、血の滞りが生じた状態です。
症状:恥骨周辺の固定した刺すような痛み、夜間に痛みが増す、皮膚の色が暗い、生理時の血塊。
改善方法:血の流れを改善する食材(山査子、紅花茶など)や活血化瘀の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

4. 寒湿(かんしつ)

特徴:冷えと湿気が体内に侵入し、気血の流れを妨げている状態です。
症状:恥骨周辺の重だるい痛み、冷えると痛みが悪化、むくみ、下痢しやすい、関節の重い感じ。
改善方法:体を温め湿気を取り除く食材(生姜、シナモン、ハトムギなど)や温経散寒の漢方薬、温灸治療が効果的です。

5. 脾虚(ひきょ)

特徴:消化機能の低下により気血の生成が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、疲れやすい、食欲不振、下痢しやすい、顔色が悪い、手足のむくみ。
改善方法:脾胃を補う食材(山芋、カボチャ、小豆など)や補気健脾の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、恥骨の痛みは主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):生殖機能や骨・髄を支配し、恥骨周辺の骨格や筋肉の健康に重要な役割を果たします。
  • 肝(かん):筋腱を支配し、気の流れを調整します。肝の機能低下は筋肉の緊張や痛みを引き起こします。
  • 脾(ひ):筋肉を支配し、水分代謝に関わります。脾の機能低下は筋力低下やむくみを引き起こします。
  • 心(しん):血液循環を支配し、恥骨周辺の血流に影響します。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も恥骨の痛みに影響すると考えます:

  • :寒さにより腎の機能が低下しやすく、恥骨周辺の痛みが悪化しやすい季節です。
  • 梅雨時期:湿気により脾の機能が低下し、むくみや重だるい痛みが増すことがあります。
  • :肝の気が上昇する時期で、ストレスによる肝鬱気滞の症状が悪化しやすくなります。
  • 冷房の効いた環境:長時間の冷えにより寒湿が体内に侵入し、痛みが増すことがあります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
原因の捉え方 恥骨結合部の機能不全、ホルモンの影響、筋肉の不均衡、外傷 気血の滞り、腎や肝の機能低下、経絡の不調
診断方法 X線検査、MRI、CT、理学的検査、触診 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 安静、物理療法、運動療法、薬物療法、場合によっては手術 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 炎症の抑制、筋力強化、構造的安定性の回復 気血の流れの改善、腎肝の機能強化、体全体のバランス調整
妊娠期への対応 薬物療法に制限があり、主に物理療法や運動療法が中心 妊娠期に安全な鍼灸治療や食養生で対応可能
予防の考え方 筋力強化、姿勢改善、適切な体重管理 体質に合わせた養生法、腎肝の機能強化、未病の段階からの対応
再発予防 継続的な運動療法、生活習慣の改善 体質改善による根本的な再発予防、季節に合わせた養生

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで恥骨の痛みに対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

恥骨の痛みを放置するリスク

恥骨の痛みは「一時的なもの」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 慢性疼痛への移行:急性の痛みが慢性化し、日常的に痛みを感じる状態になるリスクがあります。
  • 歩行障害:痛みにより正常な歩行が困難になり、跛行(びっこ)や歩行速度の低下が生じます。
  • 筋力低下:痛みを避けるために活動量が減ると、骨盤周辺の筋力が著しく低下します。
  • 姿勢の悪化:痛みをかばう姿勢を続けることで、骨盤の歪みや脊柱の変形が進行する可能性があります。
  • 他部位への影響:恥骨の痛みをかばうことで、腰痛、股関節痛、膝痛などの二次的な症状が出現することがあります。
  • 関節拘縮:長期間の痛みにより股関節や仙腸関節の可動域が制限される可能性があります。
  • 妊娠・出産への影響:女性の場合、将来の妊娠・出産時に症状が悪化するリスクがあります。

精神的・社会的リスク

  • 生活の質の低下:痛みにより日常生活動作が制限され、生活の質が大幅に低下します。
  • 睡眠障害:寝返りや起き上がり時の痛みにより、良質な睡眠がとれなくなります。
  • 不安とストレス:「いつまで痛みが続くのか」という不安や、活動制限によるストレスが増加します。
  • 社会活動への影響:仕事や家事、育児への影響により、社会的役割を果たすことが困難になることがあります。
  • 自己効力感の低下:「何をしても良くならない」という無力感から、自己肯定感が低下することがあります。
  • 人間関係への影響:痛みによるイライラや活動制限により、家族や友人との関係に支障をきたすことがあります。

早期対処の重要性

恥骨の痛みは、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 炎症が慢性化する前に改善できる
  • 筋力低下や関節拘縮を予防できる
  • 代償的な姿勢変化による二次的症状を予防できる
  • 日常生活への影響を最小限に抑えられる
  • 治療期間を短縮できる可能性がある
  • 将来の妊娠・出産時のリスクを軽減できる

恥骨周辺の痛みや違和感を感じたら、「そのうち良くなる」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。

当院の恥骨の痛み施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで恥骨の痛みの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの軽減と機能回復を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:身体に負担の少ない施術で、初めての方でも安心して受けられます。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 妊娠期にも安全な施術:妊娠中の恥骨の痛みにも対応できる安全な鍼灸治療を提供します。
  • 骨盤調整:骨盤の歪みや不安定性を改善する優しい整体施術を行います。
  • 全身調整:恥骨の痛みの原因となる全身のバランスを整え、根本的な改善を目指します。

施術の流れ

  1. 問診:恥骨の痛みの症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:必要に応じて、骨盤や全身のバランスを整える優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

恥骨の痛みに効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを改善します。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整します。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

恥骨の痛みに関するよくある質問(FAQ)

Q: 恥骨の痛みの改善には何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や期間、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 急性期(発症から1ヶ月以内):週2回の頻度で1〜2ヶ月
  • 慢性期(発症から3ヶ月以上):週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月
  • 妊娠中の症状:週1回の頻度で症状の改善まで継続

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。継続的な施術により、根本的な体質改善を目指します。

Q: 妊娠中でも施術を受けることができますか?

はい、妊娠中でも安全に施術を受けることができます。当院では、妊娠期の恥骨の痛みに対して以下のような安全な施術を行っています:

  • 妊娠期に禁忌とされるツボを避けた安全な鍼灸治療
  • うつ伏せにならない、側臥位での優しい施術
  • お腹に負担をかけない骨盤調整
  • 妊娠期の体質変化に合わせた個別的なアプローチ

妊娠中の恥骨の痛みは、胎児の成長とともに悪化することが多いため、早期の対処が重要です。施術前には必ず現在の妊娠週数や体調についてお聞きし、最も安全で効果的な施術を提供いたします。

Q: 恥骨の痛みと腰痛は関係がありますか?

はい、恥骨の痛みと腰痛には密接な関係があります。以下のような関連性があります:

  • 骨盤帯痛症候群:恥骨の痛みは骨盤帯痛症候群の一部として、腰痛や仙腸関節痛と同時に現れることがあります
  • 代償的な動作:恥骨の痛みをかばうような歩き方や姿勢により、腰部に負担がかかり腰痛が発生します
  • 筋肉の連鎖:恥骨周辺の筋肉と腰部の筋肉は機能的に関連しており、一方の問題が他方に影響します
  • 骨盤の不安定性:恥骨結合部の不安定性は、腰椎や仙腸関節にも影響を与えます

当院では、恥骨の痛みと腰痛を関連する症状として捉え、骨盤全体のバランスを整える施術を行います。単独の症状を治療するのではなく、全身のバランスを考慮した根本的な改善を目指します。

Q: 恥骨の痛みがある時に避けるべき動作はありますか?

恥骨の痛みがある時は、以下のような動作を避けることで症状の悪化を防ぐことができます:

  • 片足立ちになる動作:階段昇降、ズボンの着脱、靴下の着脱など
  • 足を大きく開く動作:跨ぐ、あぐらをかく、足を組むなど
  • 重いものを持ち上げる動作:腹圧がかかり恥骨への負担が増します
  • 急激な方向転換:スポーツや歩行時の急な方向転換
  • 長時間の同一姿勢:長時間の立位や座位

これらの動作を行う際は、両足に均等に体重をかける、手すりを使用する、膝を曲げて物を持ち上げるなどの工夫をしましょう。当院では、日常生活での注意点について詳しくアドバイスいたします。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や長時間の歩行を避ける
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させる
  • 恥骨周辺を冷やさないよう注意し、必要に応じて温める
  • 指導された姿勢や動作の注意点を守る
  • 十分な睡眠と休息を取る

また、稀に施術後に一時的に症状が変化することがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる好転反応の一種です。通常は24〜48時間以内に収まりますが、気になる症状がある場合は院長にご相談ください。

恥骨の痛み改善のための自宅でのセルフケア

恥骨の痛みの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

姿勢の意識

  • 立位姿勢:両足に均等に体重をかけ、骨盤を正しい位置に保ちます。反り腰や猫背にならないよう注意しましょう。
  • 座位姿勢:深く腰掛け、背もたれを利用して腰椎の自然なカーブを保ちます。足は床にしっかりとつけましょう。
  • 歩行姿勢:小幅で歩き、急激な方向転換を避けます。階段は一段ずつゆっくりと昇降しましょう。
  • 寝る姿勢:横向きで寝る際は膝の間にクッションを挟み、仰向けの場合は膝の下にクッションを置くと楽になります。

簡単ストレッチ

  • 骨盤傾斜運動:仰向けに寝て膝を立て、腰を床に押し付けるように骨盤を後傾させます。5秒間キープを10回繰り返します。
  • 内転筋ストレッチ:座った状態で足裏を合わせ、膝を軽く床に近づけます。無理をせず、痛みの出ない範囲で行いましょう。
  • 股関節屈筋ストレッチ:片膝を床につき、もう一方の足を前に出してゆっくりと体重をかけます。左右30秒ずつ行います。
  • 膝抱えストレッチ:仰向けに寝て片膝を胸に引き寄せます。30秒間キープし、左右交互に行います。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを和らげます。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の気の流れを良くし、痛みの緩和に効果があります。

温熱療法

  • 湯船にゆっくり浸かる:38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かることで、骨盤周辺の血流を改善します。
  • 湯たんぽ・カイロの使用:腰やお腹に湯たんぽやカイロを当てて温めることで、筋肉の緊張を和らげます。
  • 足湯:足首まで温かいお湯に浸けることで、下半身の血行を促進します。
  • 蒸しタオル:温かい蒸しタオルを恥骨周辺(直接ではなく下着の上から)に当てて温めます。

生活習慣の改善

  • 食事の改善:抗炎症作用のある食材(青魚、緑黄色野菜、ナッツ類など)を積極的に摂り、糖質や揚げ物、甘い物は控えめにしましょう。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、体内の循環を促進し、老廃物の排出を促します。
  • 規則正しい睡眠:7〜8時間の質の良い睡眠を心がけ、体の回復を促進します。
  • ストレス管理:深呼吸、瞑想、軽い運動などでストレスを軽減し、筋肉の緊張を和らげます。
  • 適度な運動:水中ウォーキングやヨガなど、関節に負担の少ない運動を無理のない範囲で行います。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、恥骨の痛みの改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

恥骨の痛みのまとめと施術のご案内

恥骨の痛みの要約

恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常的な姿勢の問題により男性にも起こることがあります。

西洋医学では恥骨結合部の機能不全や筋肉の不均衡に着目し、東洋医学では気血の滞りや腎肝の機能低下と捉えて治療にあたります。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。

恥骨の痛みは早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待できます。しかし、治療だけでなく、日常生活での姿勢改善、適切な動作方法、セルフケアなども重要です。当院では、施術と生活指導の両面からサポートし、根本的な改善と再発防止を目指しています。

当院のアプローチの特徴

当院では、恥骨の痛みに対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 妊娠期にも安全な手足のツボを使った鍼灸治療
  • 骨盤の調整と全身のバランスを整える優しい整体
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「恥骨の痛みが軽減した」「歩くのが楽になった」「寝返りが痛くなくなった」「妊娠中も安心して治療を受けられた」といったお声をいただいております。恥骨の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

恥骨の痛みの症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

恥骨の痛みは適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの恥骨の痛みの根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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