斜角筋症候群

 

斜角筋症候群でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 腕や指がしびれたり、痛みを感じることがある
  • 首や肩が慢性的に凝り、痛みを伴うことがある
  • 手の冷えやむくみを感じることがある
  • 腕を上げたり、首を動かすと症状が悪化する
  • デスクワークが長時間続くと症状が出やすい
  • 頭痛やめまいを伴うことがある

斜角筋症候群は、首の斜角筋(特に前斜角筋と中斜角筋)の緊張や炎症によって、腕に向かう神経や血管が圧迫される状態です。デスクワークやスマートフォンの長時間使用など、現代の生活習慣によって引き起こされることが多く、放置すると様々な不調の原因となります。

この記事では、斜角筋症候群の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように斜角筋症候群の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学の視点から見た斜角筋症候群の原因とメカニズム

斜角筋症候群とは

西洋医学では、斜角筋症候群は「首の斜角筋(特に前斜角筋と中斜角筋)の緊張や肥大によって、その間を通過する腕神経叢(わんしんけいそう)や鎖骨下動脈が圧迫され、様々な神経症状や血行障害を引き起こす状態」と定義されています。これは胸郭出口症候群の一種とも考えられています。

主な原因

  • 不良姿勢:長時間のデスクワーク、スマートフォンやパソコン使用による前傾姿勢は斜角筋に過度な負担をかけます。
  • 反復性の動作:特定の動作を繰り返す作業(キーボード入力、楽器演奏など)は斜角筋の過緊張や微小損傷を引き起こします。
  • 外傷:むち打ち症など首への外傷が引き金となることがあります。
  • 解剖学的要因:頸肋(首の一番下の椎骨から伸びる余分な肋骨)や斜角筋の肥大など、生まれつきの要因も関係します。
  • ストレスと緊張:精神的ストレスは筋緊張を増し、斜角筋症候群を悪化させることがあります。
  • 呼吸パターンの乱れ:浅い呼吸や胸式呼吸は斜角筋を過度に使用する原因になります。

斜角筋症候群が発生するメカニズム

斜角筋症候群は以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 不良姿勢や繰り返しの動作により、斜角筋(特に前斜角筋と中斜角筋)に過度な負担がかかります。
  2. 負担が続くと斜角筋は緊張し、硬くなり、場合によっては肥大します。
  3. 緊張した前斜角筋と中斜角筋の間には、腕神経叢(腕や手に向かう神経の束)と鎖骨下動脈が通過しています。
  4. これらの神経や血管が圧迫されると、腕や手のしびれ、痛み、感覚異常、血行不良などの症状が現れます。
  5. 症状は腕を上げたり、首を動かしたりすると悪化することが特徴的です。

主な症状

  • 上肢のしびれや痛み:特に小指側の腕、前腕、手にしびれや痛みを感じることが多いです。
  • 手の冷えやむくみ:血行不良により、手が冷たくなったり、むくみを感じることがあります。
  • 握力低下:腕や手の筋肉を支配する神経が圧迫されることで、握力が低下することがあります。
  • 首や肩の痛み:斜角筋自体の緊張により、首や肩に痛みやこりを感じます。
  • 頭痛:首の緊張から頭痛を引き起こすことがあります。
  • 症状の変動:特定の姿勢や動作(腕を上げる、首を横に曲げるなど)で症状が悪化します。

西洋医学的なアプローチでは、物理療法、運動療法、姿勢改善などがストレートネックの治療に用いられますが、根本的な解決には生活習慣の改善と継続的なケアが重要とされています。

東洋医学の視点から見た斜角筋症候群の原因とメカニズム

東洋医学での斜角筋症候群の捉え方

東洋医学では、斜角筋症候群を「頸肩こり」「気滞血瘀(きたいけつお)」などと表現し、「気血の滞り」や「経絡の不調」により起こる状態と捉えます。特に首や肩は「手の太陽小腸経」「手の陽明大腸経」「手の少陽三焦経」など多くの経絡が通過する重要な部位であり、これらの経絡の流れが滞ることで様々な症状が現れると考えられています。

関連する経絡

斜角筋症候群に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 手の陽明大腸経(ようめいだいちょうけい):指から手首、前腕、上腕を通り、肩、首へと至る経絡で、上肢の外側部分の症状に関連します。
  • 手の少陰心経(しょういんしんけい):脇の下から上腕内側、前腕を通って小指側に至る経絡で、上肢内側のしびれや心悸亢進(どきどき)に関連します。
  • 手の太陰肺経(たいいんはいけい):胸部から上腕内側、前腕を通って親指側に至る経絡で、呼吸や気の巡りに関連します。
  • 手の少陽三焦経(しょうようさんしょうけい):手の薬指から始まり、前腕、上腕を通って肩、首、耳の後ろに至る経絡で、首や肩の症状に関連します。
  • 督脈(とくみゃく):背骨の中心を通る重要な経絡で、首の後ろの筋肉の緊張に関わります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、斜角筋症候群を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 気滞(きたい)

特徴:精神的ストレスや疲労により気の流れが滞った状態です。
症状:首や肩の緊張感が移動しやすい、症状が変動する、ストレスで悪化する、ため息が多い、胸や脇の張り感。
改善方法:気の流れを促す「行気」の治療が効果的です。

2. 血瘀(けつお)

特徴:長期間の不良姿勢や外傷により、血液の循環が阻害された状態です。
症状:刺すような鋭い痛み、症状が固定している、夜間や疲労時に悪化する、長期間継続する症状。
改善方法:血液循環を改善する「活血化瘀」の治療が効果的です。

3. 肝腎陰虚(かんじんいんきょ)

特徴:長期のストレスや加齢により肝臓と腎臓の陰が不足した状態です。
症状:慢性的な首や肩のこり、めまい、耳鳴り、手足のしびれ、疲れやすい、ほてりや寝汗。
改善方法:肝腎の陰を補う「滋陰」の治療が効果的です。

4. 痰湿(たんしつ)

特徴:体内の水分代謝が乱れ、「痰」や「湿」が生じている状態です。
症状:重だるい感じ、むくみ、頭がぼんやりする、天候で症状が変化する、肥満傾向。
改善方法:痰湿を取り除く「化痰利湿」の治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、斜角筋症候群は以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 肝(かん):気の流れを調整し、筋肉や腱の柔軟性を保つ役割があります。ストレスにより肝の機能が低下すると、筋肉が緊張し、斜角筋症候群の原因となります。
  • 腎(じん):骨や髄を支配し、腎の機能低下は神経系の問題を引き起こし、手足のしびれなどの症状に関連します。
  • 脾(ひ):筋肉に栄養を供給し、水分代謝を担当します。脾の機能低下は筋力低下やむくみの原因となります。
  • 肺(はい):気を全身に巡らせる役割があり、肺の機能低下は首や肩の血行不良を招きます。また、呼吸と斜角筋の使い方は密接に関連しています。
  • 心(しん):血を循環させる役割があり、心の機能低下は血行不良による手のしびれや冷えに影響します。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も斜角筋症候群の症状に影響すると考えます:

  • :肝の働きが活発になる季節で、ストレスによる肝気鬱結(かんきうっけつ)が起こりやすく、筋肉の緊張が増す可能性があります。
  • 梅雨や湿度の高い時期:湿気が体内に入り込み、「湿邪」として筋肉の重だるさを増すことがあります。
  • :寒さにより筋肉が緊張しやすくなり、症状が悪化しやすい季節です。
  • エアコンの効いた環境:冷えと湿気の両方が体に影響し、筋緊張や血行不良を引き起こすことがあります。
  • ストレスの多い環境:精神的緊張は「気滞」を引き起こし、斜角筋のような呼吸補助筋の緊張を招きます。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
病名・呼称 斜角筋症候群、胸郭出口症候群(の一種) 頸肩こり、気滞血瘀(きたいけつお)
原因の捉え方 斜角筋の緊張・肥大による神経や血管の圧迫 気血の滞り、経絡の障害、臓腑(特に肝・腎)の機能低下
診断方法 症状の問診、Adsonテストなどの誘発テスト、画像診断(X線、MRIなど) 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 物理療法、筋肉のストレッチ、姿勢改善、筋力トレーニング、重症例では手術 鍼灸治療、漢方薬、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 神経や血管の圧迫解除、斜角筋の緊張緩和、姿勢の改善 気血の流れの改善、経絡の通りを回復、体全体のバランスを整える
予防方法 姿勢矯正、エルゴノミクス(人間工学)に基づいた環境設定、呼吸法の改善 気血の流れを良くする養生法、体質に合わせた食養生、呼吸法
関連症状の見方 神経圧迫による感覚・運動症状、血管圧迫による循環障害として捉える 経絡の流れの障害として全体的に捉え、関連する臓腑の状態も重視する
個人差の考慮 解剖学的構造や症状に基づいた標準的な治療 体質や証に基づいた個別的な治療(同じ症状でも人によって治療法が異なる)

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なる視点から斜角筋症候群にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

斜角筋症候群を放置するリスク

斜角筋症候群は「単なる首のこり」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な健康問題につながる可能性があります。

身体的リスク

  • 神経障害の悪化:継続的な神経圧迫は、しびれや痛みの悪化だけでなく、長期的には腕や手の筋力低下や感覚鈍麻を引き起こす可能性があります。
  • 循環障害の進行:血管の圧迫が続くと、手や腕の血流が慢性的に阻害され、冷え、むくみ、色調変化などの症状が悪化することがあります。
  • 慢性的な痛み症候群:長期間放置すると、痛みが中枢神経系に記憶され、「慢性疼痛症候群」に発展するリスクがあります。
  • 頚椎の問題の併発:斜角筋症候群を代償するための姿勢変化は、頚椎ヘルニアや頚椎症など、別の頚椎疾患のリスクを高めます。
  • 筋肉の拘縮:長期間の筋緊張は筋肉の柔軟性を低下させ、硬直や拘縮につながる可能性があります。
  • 胸郭出口症候群への進行:斜角筋症候群は胸郭出口症候群の一種ですが、放置すると他の部位(鎖骨下や小胸筋部)にも問題が広がることがあります。

精神的・社会的リスク

  • 慢性的な疲労感:常に筋肉が緊張状態にあるため、全身的な疲労感が増します。
  • 集中力の低下:痛みやしびれのある状態では、仕事や日常活動への集中力が低下します。
  • 睡眠の質の低下:痛みやしびれにより、良質な睡眠が阻害されます。
  • 気分への影響:慢性的な痛みは抑うつやイライラなどの気分変調をもたらすことがあります。
  • 生活の質の低下:手や腕の機能が低下することで、仕事やスポーツ、趣味など日常生活の様々な面に支障が出ることがあります。
  • 自己肯定感の低下:長期の症状により活動制限が増えると、自己肯定感が低下する可能性があります。

早期対処の重要性

斜角筋症候群は、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 神経や血管への圧迫が慢性化する前に改善できる
  • 筋肉の拘縮や慢性的な変化が生じる前に対処できる
  • 他の合併症(慢性疼痛症候群など)のリスクを減らせる
  • 日常生活や仕事への影響を最小限に抑えられる
  • 改善までの期間が短くなる可能性がある

腕や手のしびれ、痛み、冷えなどの症状が現れたら、「単なる疲れ」と放置せず、専門家に相談することをおすすめします。当院では、斜角筋症候群の早期発見・早期治療を重視しています。

当院の斜角筋症候群施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで斜角筋症候群の根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、筋肉の緊張を緩和し、神経や血管の圧迫を解消していきます。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:首や肩から離れた部位のツボを使うことで、痛みの少ない施術を実現します。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 整体:緊張した斜角筋や周辺筋を緩める技術を用いて、首や肩の動きを改善します。
  • 経絡調整:手の経絡(特に陽明経、少陰経など)の流れを整え、気血の巡りを改善します。
  • 呼吸法指導:斜角筋は呼吸補助筋でもあるため、適切な呼吸法の指導も行います。

施術の流れ

  1. 問診:症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:首や肩、腕の筋肉バランスを整える優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

斜角筋症候群に効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、頭痛や首の痛みに効果があります。
  • 外関(がいかん):手首から指3本分上の腕の外側にあるツボで、腕のしびれや痛みに効果的です。
  • 内関(ないかん):手首から指3本分上の腕の内側にあるツボで、血行を改善し、心身をリラックスさせる効果があります。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 太衝(たいしょう):足の甲の付け根にあるツボで、肝の気を調整し、筋緊張を緩和します。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

斜角筋症候群に関するよくある質問(FAQ)

Q: 斜角筋症候群は完全に治りますか?

斜角筋症候群の改善度合いは、症状の程度や期間、年齢、生活習慣などによって個人差があります。多くの場合、適切な治療と生活習慣の改善により、症状は大幅に軽減し、日常生活に支障がない状態まで回復することが可能です。

特に初期段階で適切な治療を受けた場合は、完全に症状が消失するケースも多くあります。ただし、長期間放置されたケースや、解剖学的な要因(頸肋など)が強く関与している場合は、改善に時間がかかることもあります。

当院では、症状の改善だけでなく、再発予防のための姿勢改善や生活習慣のアドバイスも行い、長期的な健康維持をサポートしています。

Q: 斜角筋症候群の治療は何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の症状:週1回の頻度で1〜2ヶ月程度
  • 中程度の症状:週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月程度
  • 重度の症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。また、症状が改善した後も、定期的なメンテナンス(月1回程度)を受けることで、再発予防につながります。

Q: 斜角筋症候群と頚椎ヘルニアの違いは何ですか?

斜角筋症候群と頚椎ヘルニアは症状が似ていることがありますが、原因と機序が異なります:

  • 斜角筋症候群:首の斜角筋の緊張により、筋肉の間を通る神経や血管が圧迫される状態です。特徴的なのは、腕を上げたり首を動かしたりすると症状が変化することと、小指側(尺骨神経領域)のしびれが多いことです。
  • 頚椎ヘルニア:頚椎の椎間板が突出して脊髄や神経根を圧迫する状態です。症状は圧迫される神経根によって異なりますが、特定の神経根の支配領域に限局した症状が現れることが多いです。また、首を後ろに反らすと症状が悪化することが特徴です。

両者の違いを正確に診断するには専門的な検査が必要です。当院では、詳細な問診と東洋医学的診断を組み合わせて、あなたの症状の本質を見極め、最適な治療プランをご提案いたします。また、必要に応じて医療機関への受診もご案内します。

Q: デスクワークが多いのですが、予防法はありますか?

デスクワークが多い方にとって、斜角筋症候群の予防は非常に重要です。以下のような予防法を日常に取り入れることをおすすめします:

  • 正しい姿勢:モニターは目線と同じかやや下になるよう調整し、キーボードは肘が90度に曲がる高さに設置しましょう。首が前に出ないよう意識します。
  • 定期的な休憩:1時間に5分程度は席を立ち、首や肩のストレッチを行いましょう。
  • 深い呼吸:斜角筋は呼吸補助筋でもあります。胸式呼吸ではなく、腹式呼吸を意識して行うことで、斜角筋の過剰な使用を防ぎます。
  • 首と肩のストレッチ:首を各方向にゆっくり動かす、肩を回す、胸を開くストレッチなどを定期的に行いましょう。
  • 温めケア:首や肩が冷えないよう、温かいタオルを当てたり、入浴で温めたりすることも効果的です。

当院では、個々の職場環境や体質に合わせた具体的な予防法もアドバイスしています。予防的な鍼灸治療やセルフケア指導も行っていますので、お気軽にご相談ください。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や長時間のデスクワーク、スマホの使用を控えめにしましょう
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させましょう
  • 首や肩を冷やさないよう注意し、必要に応じてタオルなどで保温しましょう
  • 指導されたストレッチや呼吸法を続けることで、効果を持続させましょう
  • 良い姿勢を意識し、特に首が前に出ないようにしましょう

また、稀に施術後に一時的な違和感や軽い痛みを感じることがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる「好転反応」の一種で、通常は24〜48時間以内に収まります。気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。

斜角筋症候群改善のための自宅でのセルフケア

斜角筋症候群の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

ストレッチと姿勢改善

  • 斜角筋ストレッチ:顔を斜め上に向け、反対側の手で頭を優しく引っ張ります。首の前側に伸びを感じる位置で20〜30秒キープします。左右それぞれ2〜3回行いましょう。
  • 胸を開くストレッチ:ドアフレームや壁の角に両手をつけて、体を前に出すように傾けます。胸や肩の前側に伸びを感じる位置で20〜30秒キープします。
  • あごのひきこみ:あごを引き、首の後ろを伸ばすように頭を後ろに引きます。10秒キープして緩めるを10回程度繰り返します。
  • 姿勢チェック:壁に背中をつけて立ち、後頭部、肩甲骨、お尻、かかとが壁に触れる姿勢を身につけましょう。

呼吸法の改善

  • 腹式呼吸:斜角筋は呼吸補助筋です。胸式呼吸ではなく腹式呼吸を意識することで、斜角筋の過剰な使用を防ぎます。
  • 呼吸の深さ:浅い呼吸は斜角筋を酷使します。ゆっくりと深い呼吸を心がけましょう。
  • 横隔膜呼吸法:横隔膜を意識した呼吸法は、斜角筋の緊張を緩和します。手をお腹に置き、息を吸うときにお腹が膨らみ、吐くときにへこむように意識しましょう。
  • リラックス呼吸:1日に数回、3分程度、意識的にゆっくりとした深い呼吸を行いましょう。

デスクワーク・スマホ使用時の注意点

  • モニターの高さ:目線かやや下になるように調整し、首が前に出ないようにします。
  • 定期的な休憩:1時間ごとに短い休憩を取り、首や肩を動かすようにしましょう。
  • スマホの持ち方:スマホは目の高さに持ち上げて使用し、首を下に曲げないようにします。
  • 電話の使い方:長電話の際は、受話器を肩で挟まず、スピーカーフォンやイヤホンを使用しましょう。

日常生活での工夫

  • 温めケア:入浴や蒸しタオルで首や肩を温めると、筋肉の緊張を和らげる効果があります。
  • 枕の高さ:高すぎず低すぎない、首のカーブを自然に保てる枕を選びましょう。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、筋肉の緊張を緩和し、老廃物の排出を促進します。
  • リラクセーション:ストレスは筋緊張を高めます。瞑想や深呼吸など、リラクセーション技法を取り入れましょう。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 合谷(ごうこく):親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の気の流れを良くし、首のこりや痛みに効果があります。
  • 外関(がいかん):手首から指3本分上の腕の外側にあるツボです。腕のしびれや痛みに効果があります。
  • 肩井(けんせい):肩の上部、首と肩の境目にあるツボです。肩こりの緩和に効果的です。
  • 天柱(てんちゅう):首の付け根、髪の生え際にあるツボです。首のこりや頭痛に効果があります。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、斜角筋症候群の改善と再発防止につながります。無理なく続けられるものから始めて、徐々に習慣化していきましょう。

斜角筋症候群のまとめと施術のご案内

斜角筋症候群の要約

斜角筋症候群は、首の斜角筋(特に前斜角筋と中斜角筋)の緊張や肥大によって、神経(腕神経叢)や血管(鎖骨下動脈)が圧迫される状態です。現代のデジタル生活や不良姿勢が主な原因とされ、放置すると腕や手のしびれ、痛み、冷え、握力低下など様々な症状を引き起こします。

西洋医学では神経や血管の圧迫という構造的な問題として捉え、東洋医学では気血の滞りや経絡の不調として捉えます。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。

斜角筋症候群は早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待できます。しかし、治療だけでなく、日常生活での姿勢改善や呼吸法の見直し、適切なストレッチなども重要です。当院では、施術と生活指導の両面からサポートし、根本的な改善と再発防止を目指しています。

当院のアプローチの特徴

当院では、斜角筋症候群に対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った鍼灸治療と、体質に合わせた施術
  • 呼吸法や姿勢改善に関する具体的なアドバイス
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「腕のしびれが軽減した」「手の冷えが改善した」「頭痛が減った」「肩こりが楽になった」といったお声をいただいております。斜角筋症候群でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

斜角筋症候群の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

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日曜・祝日  休み

斜角筋症候群は現代生活で増えている症状です。正しい知識と適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの斜角筋症候群の根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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