頭痛

頭痛でお悩みの方へ:東西医学からのアプローチ

こんなお悩みはありませんか?

  • 仕事や家事の最中に突然頭痛が起きて集中できない
  • 頭痛薬を飲んでも一時的にしか治らず、またすぐに再発する
  • 天気や気圧の変化で決まって頭痛が起こる
  • 頭痛と同時に吐き気や目の疲れ、首・肩のこりも感じる
  • 長年頭痛に悩まされ、どの治療法も効果が続かない
  • 頭痛のせいで日常生活に支障をきたしている

頭痛は現代人の多くが経験する一般的な症状ですが、その原因やメカニズムは一人ひとり大きく異なります。薬で一時的に痛みを抑えても根本的な解決にならないケースも少なくありません。この記事では、西洋医学と東洋医学の両視点から頭痛の原因とメカニズムを解説し、当院の施術方法や自宅でできるセルフケアについてもご紹介します。

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西洋医学的視点での頭痛の原因とメカニズム

西洋医学における頭痛の定義

西洋医学では、頭痛は「頭部に生じる痛み」と定義され、その特徴や原因によっていくつかのタイプに分類されています。国際頭痛分類(ICHD)では、大きく一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます。一次性頭痛は頭痛そのものが病気である場合、二次性頭痛は他の疾患に伴って起こる頭痛を指します。

主な原因

  • 緊張型頭痛:首や肩の筋肉の緊張、ストレス、疲労などによって引き起こされる最も一般的な頭痛
  • 片頭痛:脳内の血管拡張や神経伝達物質の変化によって起こる拍動性の痛み、光・音・匂いに過敏になる
  • 群発頭痛:片側の目の周囲に激しい痛みが発作的に起こる比較的まれな頭痛
  • 薬物乱用頭痛:頭痛薬を長期間頻繁に使用することで起こる慢性的な頭痛
  • 副鼻腔炎による頭痛:副鼻腔の炎症による圧迫感や痛み
  • 高血圧性頭痛:血圧の上昇によって引き起こされる頭痛

頭痛が発生するメカニズム

西洋医学では、頭痛の発生メカニズムを神経学的・血管的な観点から説明します。例えば、緊張型頭痛は首や肩の筋肉の緊張が持続することで血流が悪くなり、疼痛物質が蓄積されて痛みを引き起こします。

片頭痛の場合は、脳の三叉神経血管系の活性化により、血管周囲に炎症が起こり、拍動性の痛みが生じると考えられています。これにはセロトニンなどの神経伝達物質の関与が指摘されています。また、遺伝的要因や環境要因(ストレス、睡眠不足、特定の食品など)が引き金となることが多いです。

東洋医学的視点での頭痛の原因とメカニズム

東洋医学での頭痛の捉え方

東洋医学では、頭痛を「気・血・水」のバランスの乱れや経絡(体内を巡るエネルギーの通り道)の滞りによって生じると考えます。頭は「諸陽の会するところ」とされ、特に肝や腎の機能と密接に関連していると考えられています。

関連する経絡の説明

頭痛に関わる主な経絡には以下のものがあります:

  • 胆経:頭の側面を通り、特に側頭部の頭痛と関連が深い
  • 膀胱経:後頭部から前頭部まで走り、後頭部や前頭部の頭痛に関与
  • 胃経:前頭部を通過し、前頭部の頭痛に関連
  • 三焦経:耳の周りを通り、側頭部の頭痛に影響
  • 督脈:背骨に沿って頭頂まで走る経絡で、後頭部から頭頂部の頭痛に関与

東洋医学の「証」による分類

肝陽上亢(かんようじょうこう)

肝の陽気が過剰に上昇することで起こる頭痛です。ストレスや怒りが主な原因となります。特徴的なのは、側頭部(こめかみ)の拍動性の痛みで、イライラ、めまい、顔面紅潮、耳鳴りなどを伴うことがあります。これは西洋医学の片頭痛に似た症状を示すことが多いです。

気滞血瘀(きたいけつお)

気の流れが滞り、血液の循環も悪くなった状態です。ストレスや情緒不安定によって引き起こされます。頭部の特定の場所に刺すような、あるいは重苦しい痛みが持続し、肩こりや生理痛、胸部の圧迫感などを伴うことがあります。

痰湿上擾(たんしつじょうじょう)

体内に「痰」や「湿」が蓄積し、上昇して頭部を擾乱する状態です。不規則な食生活や過度の飲酒、湿気の多い環境などが原因となります。頭部全体のむくみや重だるさ、吐き気、めまい、頭がぼーっとするなどの症状を伴います。

腎精不足(じんせいふそく)

腎の精気が不足した状態です。過労や加齢、慢性疾患などにより生じます。後頭部から頭頂部にかけての空虚感や重だるさ、耳鳴り、めまい、物忘れ、腰膝の冷えなどを伴うことが特徴です。

風寒(ふうかん)

外部からの「風」や「寒」が体内に侵入した状態です。寒冷な環境や冷房の効いた部屋に長時間いることで発症します。首や後頭部の緊張感、鼻水、くしゃみ、悪寒などを伴う頭痛が特徴です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、頭痛は特に以下の臓腑と関連があると考えられています:

  • :ストレスや情緒不安定によって肝の機能が乱れると、肝陽上亢や気滞血瘀が生じ、頭痛の原因となる
  • :消化吸収を担当する脾の機能低下により水湿が停滞し、頭部に影響を与える
  • :腎は精を蔵し、骨や脳髄を養う働きがあり、その機能低下は後頭部や頭頂部の頭痛を引き起こす
  • :胃の熱が上昇すると、前頭部の頭痛を引き起こすことがある

季節と環境の影響

東洋医学では、環境要因も頭痛の重要な原因と考えます:

  • 風(ふう):春に多く、突然発症し、移動性の頭痛の原因となる
  • 熱(ねつ):夏に多く、激しい頭痛や発熱、のどの渇きなどを引き起こす
  • 湿(しつ):梅雨や夏に多く、頭部の重だるさや集中力低下を招く
  • 燥(そう):秋に多く、乾燥による頭痛や皮膚の乾燥を引き起こす
  • 寒(かん):冬に多く、凝りや緊張を伴う頭痛の原因となる

西洋医学と東洋医学の頭痛に対するアプローチの比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
原因の捉え方 神経学的・血管的要因、筋緊張、ストレス、脳内の生化学的変化など 気・血・水のバランス異常、経絡の滞り、五臓六腑の機能障害
診断方法 問診、神経学的検査、CT・MRIなどの画像診断、血液検査 望診(外観)、聞診(音)、問診(症状)、切診(脈・腹・舌診)
治療アプローチ 鎮痛剤、片頭痛治療薬、抗うつ剤、抗けいれん剤、理学療法など 鍼灸、漢方薬、経絡調整、気功、刮痧(かっさ)、推拿(すいな)
治療の焦点 症状の緩和・抑制、原因疾患の治療 全身のバランス調整、体質改善、根本原因への対処
予防的アプローチ トリガー回避(特定食品、ストレス、光など)、予防薬、生活習慣改善 食事調整、環境調整、情緒安定、運動、漢方薬による体質改善

頭痛を放置するリスク

身体的リスク

  • 慢性化:初期の対処を怠ると、一時的な頭痛が慢性化し、治療が困難になることがあります
  • 薬物乱用頭痛:頭痛薬を過剰に使用することで、逆に頭痛が増悪する悪循環に陥ることがあります
  • 生活習慣病のリスク増加:頭痛によるストレスや活動量の低下が、生活習慣病を引き起こす可能性があります
  • 重大疾患の見逃し:まれに、頭痛が脳腫瘍や脳血管疾患などの重大な疾患のサインである場合があります
  • 自律神経の乱れ:慢性的な頭痛は自律神経のバランスを崩し、多様な体調不良を引き起こすことがあります

精神的リスク

  • 集中力・判断力の低下:慢性的な頭痛は認知機能に影響を与え、仕事や学業のパフォーマンスを低下させます
  • 不安・抑うつ:「いつ頭痛が起こるか」という不安や、慢性的な痛みによる抑うつ状態に陥ることがあります
  • 睡眠障害:頭痛による不眠や、睡眠の質の低下が生じることがあります
  • 社会的孤立:頭痛のために外出や活動を避けることで、社会的な交流が減少し、孤立感を抱くことがあります
  • 生活の質の低下:慢性的な頭痛は日常生活全般の満足度や幸福感を著しく低下させることがあります

頭痛を感じたら、「我慢すれば治る」と放置せず、適切な対処をすることが重要です。特に以下のような場合は、すぐに専門家に相談されることをおすすめします:

  • 今までに経験したことのない突然の激しい頭痛
  • 発熱、嘔吐、意識障害、言語障害などを伴う頭痛
  • 頭部への外傷後に生じた頭痛
  • 50歳以降に初めて現れた頭痛
  • 頭痛の頻度や強さが次第に増していく場合

当院の頭痛に対する施術方法

施術の特徴

当院では、頭痛に対して東洋医学と西洋医学の知見を融合させた独自の施術を行っています。特に以下の点を重視しています:

  • 優しい鍼灸治療:体質や症状に合わせて鍼の本数を絞り、心地よい刺激で経絡の滞りを解消します
  • 全身のバランス調整:頭部だけでなく、首・肩・背中など全身の状態を診て、根本的な原因から改善を目指します
  • 個別化された施術:東洋医学の「証」に基づいて、一人ひとりに合わせた施術プランを立てます

施術の流れ

  1. 丁寧な問診:頭痛の特徴(場所、性質、時間帯、頻度など)や生活習慣、食事内容などをお伺いします
  2. 東洋医学的診断:脈診、舌診、腹診などを通じて体の状態を把握します
  3. 整体施術:頭蓋骨や頸椎、肩甲骨などの歪みだけでなく、全身のバランスを調整し、筋肉の緊張を緩和します
  4. 鍼灸治療:症状と体質に合わせたツボに鍼や灸で気血水の流れを改善します
  5. アフターケア:施術後の注意点や自宅でのセルフケア方法をお伝えします

頭痛に効果的なツボ

当院では、頭痛のタイプに応じて例えば以下のようなツボを用います:

  • 百会(ひゃくえ):頭頂部中央にあるツボ。全ての頭痛に効果的です
  • 太陽(たいよう):こめかみにあるツボ。側頭部の頭痛や目の疲れに効果があります
  • 風池(ふうち):後頭部の左右にあるツボ。後頭部の頭痛や首のこりに効果的です
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボ。前頭部の頭痛に効果があります
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボ。全身の調整や消化器系の問題に関連する頭痛に効果的です
  • 太衝(たいしょう):足の甲の親指と人差し指の付け根にあるツボ。肝の機能を調整し、片頭痛に効果があります

これらのツボは手足に多く、施術中も比較的リラックスした状態で受けていただけます。

頭痛に関するよくある質問(FAQ)

Q頭痛の改善には何回くらいの施術が必要ですか?
A

頭痛のタイプや重症度、期間によって異なりますが、一般的には緊張型頭痛であれば3〜5回、慢性的な片頭痛の場合は8〜12回程度の施術で改善が見られることが多いです。多くの患者様は初回の施術後から何らかの変化を実感されますが、完全な改善のためには継続的な施術をおすすめします。初回来院時に個別の施術計画をご提案させていただきます。

Q頭痛と肩こりは関係ありますか?
A

はい、密接な関係があります。首や肩の筋肉の緊張は、頭部への血流を悪くし、筋緊張性頭痛の主な原因となります。特にデスクワークや長時間のスマートフォン使用で前かがみの姿勢が続くと、首の後ろの筋肉(僧帽筋や後頭下筋群)が緊張し、その緊張が頭部に伝わって頭痛を引き起こします。当院では頭痛治療の際に、首や肩のケアも重視し、全身のバランスを整える施術を行っています。

Q何年も続いている慢性頭痛でも改善する可能性はありますか?
A

長期間続いている慢性頭痛でも改善する可能性は十分にあります。当院では、西洋医学的な視点だけでなく、東洋医学の「気・血・水」のバランス調整という視点からもアプローチするため、他の治療で改善が見られなかった慢性頭痛の患者様にも効果を実感いただいています。特に薬物療法だけでは改善しにくい慢性頭痛に対して、鍼灸と整体を組み合わせた当院の施術は効果的です。ただし、完全に痛みがなくなるまでには時間がかかる場合もあります。まずは頭痛の頻度や強さの軽減を目指し、徐々に体質改善を進めていきます。

Q施術後に注意することはありますか?
A

施術後は以下の点にご注意いただくとより効果的です:

  • 施術当日の激しい運動や長時間のデスクワークを避ける
  • 十分な水分補給を心がける(特に鍼灸治療後は体内の代謝が活発になります)
  • アルコールの過剰摂取を控える(血行が良くなった状態でのアルコール摂取は、効果を減弱させることがあります)
  • 入浴は普段より短めがおすすめです
  • 施術後に一時的に症状が強くなることがありますが(好転反応)、通常1〜2日で落ち着きます
Q片頭痛と普通の頭痛は施術方法が違いますか?
A

はい、頭痛のタイプによって施術方法は異なります。片頭痛は多くの場合、東洋医学的には「肝陽上亢」や「気滞血瘀」のタイプに分類され、肝の機能を調整するツボや血流を改善するツボを中心に施術します。一方、緊張型頭痛(いわゆる普通の頭痛)は「気滞」や「風寒」のタイプが多く、首や肩の筋肉の緊張を緩めるアプローチを重視します。当院では初診時に詳しい問診と東洋医学的診断を行い、頭痛のタイプや原因に合わせた最適な施術プランを立てています。

頭痛改善のための自宅でのセルフケア

姿勢の意識

日常生活での姿勢が頭痛に大きく影響します。以下の点に注意しましょう:

  • デスクワーク中は、背筋を伸ばし、モニターの高さを目線と同じかやや下になるよう調整する
  • スマートフォンを見るとき、首を前に出す「ストレートネック」の姿勢にならないよう注意する
  • 長時間同じ姿勢を続けず、30分に1回程度は立ち上がって軽く体を動かす
  • 就寝時は高すぎず低すぎない枕を使い、首への負担を減らす

簡単ストレッチ

毎日続けられる簡単なストレッチをご紹介します:

  1. 首のストレッチ:ゆっくりと首を前後左右に倒し、緊張を緩めます(各方向10秒間保持、3回)
  2. 肩回し:肩を大きく前回し、後ろ回しします(各10回)
  3. 胸を開くストレッチ:両手を後ろで組み、胸を開くように肩甲骨を寄せます(15秒間保持、3回)
  4. 側頭部のストレッチ:片手を頭の反対側に添え、やさしく横に引っ張ります(各側15秒間保持、3回)

※痛みを感じる場合は無理せず、できる範囲で行ってください。

セルフツボ押し

自分で押せる頭痛に効果的なツボをご紹介します:

  • 太陽(たいよう):こめかみの窪みにあるツボを、指先で円を描くように優しくマッサージします(各1分間)
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根を、反対の手の親指で押します(5秒間×3回)
  • 風池(ふうち):後頭部の髪の生え際にある左右のくぼみを、両手の親指で同時に押します(5秒間×3回)
  • 百会(ひゃくえ):頭頂部中央にあるツボを、指先で軽く押すか円を描くようにマッサージします(30秒間)

※強く押しすぎず、心地よい刺激を感じる程度に押してください。

温冷療法

頭痛のタイプに応じた温冷療法が効果的です:

  • 緊張型頭痛:首や肩を温めることで筋肉の緊張が緩和します。蒸しタオルや入浴で温めましょう(10〜15分)
  • 片頭痛:発作中は額や後頭部を冷やすことで、血管の拡張を抑え、痛みを和らげることができます(15〜20分)
  • 寒邪による頭痛:風邪や寒さによる頭痛には、体を温めることが効果的です。生姜湯を飲んだり、首を温めたりしましょう

生活習慣の改善

東洋医学の観点から、以下の点に注意することで頭痛の改善と予防に役立ちます:

  • 食事:肝を養う緑色の野菜(小松菜、青梗菜など)や、頭を冷やす作用のある黒豆、緑豆などを適度に摂る
  • 控えるべき食べ物:肝を熱させる辛いもの、揚げ物、アルコール、チョコレートなどを控える(特に片頭痛の方)
  • 水分摂取:脱水は頭痛の原因になるため、常温の水を適度に摂る
  • 睡眠:規則正しい睡眠習慣を心がけ、十分な睡眠時間を確保する
  • ストレス管理:瞑想や深呼吸などのリラクゼーション法を取り入れる
  • 適度な運動:ウォーキングやヨガなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつける

頭痛のまとめと施術のご案内

頭痛は、西洋医学的には神経学的・血管的要因として、東洋医学的には気・血・水のバランスや経絡の滞りとして捉えることができます。どちらのアプローチも、それぞれに長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な施術を行っています。

慢性的な頭痛や、薬だけでは改善しない頭痛でお悩みの方は、原因を特定し、根本からのアプローチを行うことが重要です。一時的な痛みの緩和だけでなく、再発防止のための体質改善も含めた施術を心がけています。

当院の特徴は、以下の点にあります:

  • 一人ひとりの頭痛のタイプや体質に合わせた、オーダーメイドの施術プラン
  • 優しい鍼灸治療と全身調整整体を組み合わせた効果的なアプローチ
  • 自宅でのセルフケア指導による、長期的な改善サポート
  • 西洋医学と東洋医学の両視点からの総合的な見立て

頭痛でお悩みの方は、ぜひ一度当院までご相談ください。丁寧な問診と診断を行い、最適な施術プランをご提案いたします。

ご予約・お問い合わせは、お電話またはウェブサイトから承っております。

お電話:072-622ー0134
受付時間:月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
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     日曜・祝日  休み

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

施術料 5500円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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