喘息・咳喘息

 

喘息・咳喘息でお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 夜中や早朝に咳や呼吸困難で目が覚めることがある
  • 風邪をひくと長引いて咳が止まらなくなる
  • 季節の変わり目や花粉の時期に症状が悪化する
  • 運動後や冷たい空気を吸うと咳込んだり息苦しくなる
  • 胸がゼーゼー、ヒューヒューと音がすることがある
  • 咳が止まらず、日常生活や睡眠に支障をきたしている

喘息や咳喘息は、気道の慢性的な炎症により起こる呼吸器の疾患です。典型的な喘息は「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)を伴う発作的な呼吸困難が特徴ですが、咳喘息は主に長引く咳が主症状となります。適切な治療を受けないまま放置すると、症状が悪化したり、生活の質が著しく低下することがあります。

この記事では、喘息・咳喘息の原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように喘息・咳喘息の症状を緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

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西洋医学の視点から見た喘息・咳喘息の原因とメカニズム

喘息とは

西洋医学では、喘息は「気道の慢性炎症性疾患」と定義されています。気道(気管支)に慢性的な炎症が起こり、様々な刺激に対して過敏に反応して一時的に狭くなることで、呼吸困難や咳、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)などの症状が現れます。一方、咳喘息は喘鳴や呼吸困難が目立たず、長引く咳が主な症状となる喘息の一種です。

主な原因

  • アレルギー性素因:ハウスダスト、ダニ、花粉、動物の毛、カビなどのアレルゲンが喘息発作を誘発することがあります。
  • 気道感染:風邪やインフルエンザなどのウイルス感染、細菌感染が喘息発作のきっかけになることがあります。
  • 大気汚染物質・刺激物質:タバコの煙、排気ガス、強い香料、化学物質などが気道を刺激して症状を悪化させることがあります。
  • 運動:特に寒冷環境下での運動は、運動誘発性喘息を引き起こすことがあります。
  • 気象条件:寒冷、湿度の変化、気圧の変動などが喘息症状に影響を与えることがあります。
  • 精神的ストレス:強いストレスや情動変化が発作を誘発することがあります。
  • 遺伝的要因:家族に喘息やアレルギー疾患がある場合、発症リスクが高まります。

喘息・咳喘息が発生するメカニズム

喘息・咳喘息は以下のようなメカニズムで発症します:

  1. アレルゲンや刺激物質が気道に入ると、気道の粘膜に存在する肥満細胞や免疫細胞が活性化されます。
  2. 活性化された細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症物質が放出され、気道の炎症が引き起こされます。
  3. 炎症により気道粘膜が腫れ、気道が狭くなります(気道の浮腫)。
  4. 同時に、気管支の周りの平滑筋が収縮して、さらに気道を狭めます(気管支攣縮)。
  5. また、粘液の分泌が増加し、気道を塞ぐことがあります(粘液分泌亢進)。
  6. これらの変化によって気道が狭くなり、息を吐く際に特に呼吸が困難になります。

咳喘息の場合は、気道の炎症はあるものの、気管支攣縮が比較的軽度であるため、呼吸困難よりも咳が主症状となります。咳は気道の過敏性が高まった結果、様々な刺激(冷たい空気、運動、香水など)に対して過剰に反応して生じます。

喘息・咳喘息の代表的な症状

  • 喘息の典型的な症状
    • 呼吸困難(特に息を吐くときの息苦しさ)
    • 喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)
    • 胸の圧迫感・締め付け感
    • 咳(特に夜間や早朝に悪化)
  • 咳喘息の特徴的な症状
    • 8週間以上続く慢性的な咳(特に夜間や早朝に悪化)
    • 呼吸困難や喘鳴が軽度または認められない
    • 運動後、冷気吸入後、アレルゲン曝露後に咳が悪化
    • 気管支拡張薬で咳が改善する

西洋医学的なアプローチでは、気管支拡張薬や抗炎症薬(ステロイド吸入薬など)を用いて症状をコントロールし、発作を予防することを目指します。また、アレルゲンの回避や生活環境の改善も重要な要素となります。

東洋医学の視点から見た喘息・咳喘息の原因とメカニズム

東洋医学での喘息・咳喘息の捉え方

東洋医学では、喘息は「喘証(ぜんしょう)」あるいは「哮喘(こうぜん)」、咳喘息は「咳嗽(がいそう)」という病証として捉えられています。これらの症状は、肺、脾、腎という臓の機能が失調し、気の流れが乱れることで生じると考えられています。特に肺は呼吸を司る臓であり、肺の機能低下が喘息発作の根本的な原因とされています。

関連する経絡

喘息・咳喘息に特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 肺経(はいけい):肺の機能を調整し、呼吸と気の通りに関わる経絡です。
  • 腎経(じんけい):腎の機能を調整し、気の根源である腎精を蓄える経絡です。腎は「気を納める」働きがあり、喘息の発作に関連します。
  • 脾経(ひけい):脾の機能を調整し、水湿の代謝や気血の生成に関わる経絡です。脾の機能低下は痰湿の発生につながります。
  • 任脈(にんみゃく):体の前面を通る重要な経脈で、肺、脾、腎の機能調整に関わります。
  • 督脈(とくみゃく):体の背面中央を通る重要な経脈で、全身の陽気を調整する役割があります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、喘息・咳喘息を以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 風寒犯肺(ふうかんぼんぱい)

特徴:外部からの風寒(冷たい風)が肺に侵入して起こる急性の症状です。
症状:発熱、悪寒、頭痛、咳、薄い白色の痰、喘鳴、鼻づまり。舌は薄い白苔(舌の表面の白い苔)がみられます。
改善方法:発散風寒(風寒を追い出す)の治療が効果的です。

2. 痰湿阻肺(たんしつそぱい)

特徴:体内に停滞した痰と湿が肺の機能を妨げている状態です。
症状:粘り気のある痰が多い、胸が詰まった感じがする、喘鳴が著明、呼吸困難、横になると悪化する。舌は白膩苔(厚みのある白い苔)がみられます。
改善方法:化痰平喘(痰を取り除き喘息を鎮める)の治療が効果的です。

3. 肺脾両虚(はいひりょうきょ)

特徴:肺と脾の機能が低下している状態です。
症状:軽い運動でも息切れする、声が弱い、疲れやすい、食欲不振、薄い痰。舌は淡(色が薄い)で歯痕(舌の側面に歯の跡がつく)がみられます。
改善方法:補肺健脾(肺と脾を補う)の治療が効果的です。

4. 腎虚不納気(じんきょふのうき)

特徴:腎の機能が低下し、気を納める力が弱まった状態です。
症状:長期間の喘息、呼気が特に困難、顔色が暗い、腰や膝の弱さ、夜間に悪化する傾向。舌は淡紅で少苔(舌の表面の苔が少ない)です。
改善方法:補腎納気(腎を補い気を納める)の治療が効果的です。

5. 肝火犯肺(かんかぼんぱい)

特徴:肝の熱(火)が上昇して肺を攻撃している状態です。
症状:乾いた咳、黄色い少量の痰、胸の痛み、イライラ、口の苦み、顔や目の充血。舌は紅で黄苔(赤い舌に黄色い苔)がみられます。
改善方法:清肝瀉火(肝の熱を除く)の治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、喘息・咳喘息は主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 肺(はい):呼吸を司り、気の通りを管理します。肺の機能低下は直接的に喘息の発症につながります。
  • 脾(ひ):水湿の代謝と気血の生成を司ります。脾の機能低下は水湿の停滞を招き、痰の形成につながります。
  • 腎(じん):気を納める機能があり、吸気を助けます。腎の機能低下は呼吸のリズムを乱します。
  • 肝(かん):気の流れを調整します。肝の機能失調(特に肝火上炎)は気の流れを乱し、喘息に影響を与えることがあります。
  • 心(しん):血脈を統括し、精神活動も司ります。心の不安定さは喘息発作を誘発することがあります。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も喘息・咳喘息の症状に影響すると考えます:

  • 秋・冬:乾燥や寒さが肺を傷つけやすい季節です。特に風寒や乾燥による咳や喘息が増加します。
  • :肝の機能が活発になる季節で、肝火上炎による喘息症状が現れやすい時期です。また、花粉などのアレルゲンの影響も受けやすくなります。
  • 梅雨・夏:湿度が高く、痰湿による喘息が悪化しやすい時期です。
  • 気象の変化:急激な気温や気圧の変化は気の流れを乱し、喘息発作を誘発することがあります。
  • 住環境:湿気の多い住環境は痰湿を増加させ、ホコリやカビは肺を攻撃する外邪となります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
病名・呼称 気管支喘息、咳喘息(咳優位型喘息) 喘証(ぜんしょう)、哮喘(こうぜん)、咳嗽(がいそう)
原因の捉え方 気道の慢性炎症、気道過敏性、アレルギー反応、遺伝的素因 肺・脾・腎の機能失調、痰湿の停滞、外邪(風寒など)の侵入、気の流れの乱れ
診断方法 呼吸機能検査、気道可逆性試験、血液検査(IgE抗体など)、気道過敏性試験、喀痰検査 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、舌診、脈診
治療アプローチ 気管支拡張薬、抗炎症薬(吸入ステロイドなど)、ロイコトリエン拮抗薬、抗IgE抗体療法 鍼灸治療、漢方薬、体質改善、養生法
治療の焦点 気道炎症の抑制、気管支拡張、アレルゲン回避、発作予防 五臓のバランス調整、痰湿の除去、正気の補強、体質改善
急性発作時の対応 速効性気管支拡張薬(β2刺激薬)、全身ステロイド薬、酸素投与 宣肺平喘(肺の気の流れを良くし、喘息を鎮める)の治療、特定のツボへの刺激
予防方法 定期的な予防薬の使用、アレルゲン回避、環境整備、定期的な医師の診察 体質改善、養生法(食事、運動、環境調整など)、季節に応じた対策
個別性の重視 重症度や症状パターンに基づく標準的治療 個人の証(体質や症状のパターン)に基づいた個別的治療

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なる視点から喘息・咳喘息にアプローチしますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。特に慢性的な症状や、薬物治療だけでは十分な改善が見られない場合に、鍼灸治療が補完的な役割を果たすことがあります。

喘息・咳喘息を放置するリスク

喘息・咳喘息は「風邪の長引き」や「ただの咳」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な健康問題につながる可能性があります。

身体的リスク

  • 気道リモデリング:喘息を長期間放置すると、気道の炎症が慢性化し、気道壁の線維化や肥厚が進みます。これにより気道が恒久的に狭くなり、非可逆的な呼吸機能の低下を招くことがあります。
  • 重症発作のリスク増加:適切な治療を受けないと、徐々に喘息発作が重症化し、救急治療や入院が必要になるリスクが高まります。
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の併発:喘息患者が喫煙を続けたり、適切な治療を受けなかったりすると、COPDを併発するリスクが高まります。
  • 呼吸不全:重症の喘息発作が適切に治療されない場合、呼吸不全に至ることがあり、最悪の場合、生命を脅かす状態になります。
  • 肺炎などの感染症リスク:喘息患者は呼吸器感染症に罹患するリスクが高まります。特に適切な治療を受けていない場合、感染症が重症化しやすくなります。
  • 全身性炎症の増加:慢性的な気道炎症は全身の炎症レベルを上げ、他の疾患(心血管疾患など)のリスクを増加させる可能性があります。

生活の質への影響

  • 睡眠障害:夜間や早朝の咳や呼吸困難により、睡眠の質が著しく低下し、日中の倦怠感や集中力低下につながります。
  • 運動能力の低下:適切に管理されていない喘息は運動誘発性の症状を引き起こし、運動やアクティブな活動を制限することになります。これが身体的な健康状態の悪化や体重増加を招くことがあります。
  • 社会生活への支障:咳が止まらないことによる会議や授業での中断、夜間の発作による欠勤・欠席など、社会生活に大きな支障をきたします。
  • 精神的ストレス:いつ発作が起きるかという不安や、症状による制限から、うつや不安などの精神的問題が生じることがあります。
  • 社会的孤立:喘息や咳の症状を気にして社交活動を避けるようになり、社会的な孤立感を深めることがあります。

早期対処の重要性

喘息・咳喘息は、早期に適切な対処を行うことで、多くの場合良好にコントロールすることができます。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 気道の慢性的な炎症と不可逆的な構造変化(リモデリング)を防ぐことができます
  • 発作の頻度と重症度を減らし、救急受診や入院のリスクを低減できます
  • 少ない薬剤でコントロールできる可能性が高まり、薬の副作用リスクを減らせます
  • 正常または正常に近い肺機能を維持し、将来的な合併症のリスクを減らせます
  • 日常生活や活動レベルへの影響を最小限に抑え、生活の質を高く保てます

東洋医学では、「未病を治す」(病気になる前の微細な変化に対処する)という考え方があります。喘息や咳喘息の初期症状に早めに対処することで、より簡単に、また効果的に症状を改善できる可能性が高まります。

長引く咳や息苦しさ、夜間に悪化する症状などが見られたら、「単なる風邪の長引き」とは考えず、専門家に相談することをおすすめします。

当院の喘息・咳喘息施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで喘息・咳喘息の症状改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、呼吸機能の回復と体質改善を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った身体に負担の少ない鍼灸治療:胸部や背部だけでなく、手足のツボを活用することで、呼吸器症状に対しても負担の少ない治療を行います。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 整体:胸郭の柔軟性を高め、呼吸筋の緊張を緩和する優しい整体施術を行います。
  • 呼吸法指導:正しい呼吸法と胸郭の使い方について個別に指導し、自宅でのセルフケアに活かします。
  • 生活習慣アドバイス:喘息・咳喘息の症状を悪化させる環境因子や生活習慣について具体的なアドバイスを行います。

施術の流れ

  1. 問診:症状の詳細、発症時期、悪化・改善因子、既往歴、生活環境などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・望診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体:呼吸に関わる筋肉の緊張を緩め、胸郭の動きを改善する優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法、生活習慣のアドバイスを行います。

喘息・咳喘息に効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 列缺(れっけつ):手首の上、親指側にあるツボで、肺の気の流れを整え、咳や喘息の症状を緩和します。
  • 太淵(たいえん):手首の内側、親指の付け根にあるツボで、肺を潤し、呼吸を整える効果があります。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、脾の機能を高めて痰湿を減らします。
  • 太谿(たいけい):内くるぶしの後ろにあるくぼみのツボで、腎を補い、喘息発作を抑制する効果があります。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

医療機関との連携

喘息・咳喘息は、適切な医学的管理が必要な疾患です。当院では、医師による診断と治療を受けながら、補完的なケアとして鍼灸治療を行うことをおすすめしています。特に以下の場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です:

  • 呼吸困難が急に悪化した場合
  • 通常の気管支拡張薬で症状が改善しない場合
  • 発熱を伴う場合や痰の色が変化した場合
  • 初めて喘息様の症状が現れた場合(適切な診断が必要です)

当院の鍼灸治療は、医師の処方する薬物療法と併用することで、より効果的に症状を改善し、薬の使用量を減らせる可能性があります。現在受けている医療的治療について初回カウンセリング時にお知らせください。

喘息・咳喘息に関するよくある質問(FAQ)

Q: 喘息・咳喘息の改善には何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 軽度の症状:週1回の頻度で1〜2ヶ月程度
  • 中程度の症状:週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月程度
  • 重度の症状:週2回から始めて、症状の改善に合わせて徐々に間隔を空けていく

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。季節的な要因による喘息の場合は、症状が悪化しやすい季節の前に予防的な施術を受けることも効果的です。

Q: 薬を飲みながら鍼灸治療を受けても大丈夫ですか?

はい、喘息・咳喘息の薬を服用しながら鍼灸治療を受けることは問題ありません。むしろ、両者を併用することで相乗効果が期待できる場合があります。

鍼灸治療は、薬物療法を補完し、以下のような効果をもたらすことがあります:

  • 薬だけでは改善しにくい症状の緩和
  • 薬の副作用の軽減
  • 長期的には薬の使用量を減らせる可能性
  • 全身の免疫バランスの調整

ただし、薬の種類や量を自己判断で変更することは危険です。医師の指示に従って薬を服用しながら、補完的に鍼灸治療を受けることをおすすめします。服用中のお薬については、初回カウンセリング時にお知らせください。

Q: 季節の変わり目に症状が悪化しますが、予防はできますか?

季節の変わり目による喘息・咳喘息の悪化は、気温や湿度の変化、花粉やホコリの増加などが影響しています。予防的なアプローチとして、以下のことをおすすめします:

  • 症状が悪化する季節の2〜4週間前から予防的な鍼灸治療を始める
  • 体質に合わせた養生法(食事、運動、睡眠の管理)を実践する
  • 室内環境の整備(加湿器や空気清浄機の使用、掃除の徹底など)
  • ストレス管理と十分な休息
  • 医師の指示に基づく予防薬の適切な使用

当院では、あなたの症状パターンや体質に合わせた季節別の対策をご提案します。定期的なメンテナンス施術と自宅でのセルフケアを組み合わせることで、季節の変化による症状悪化を最小限に抑えることが可能です。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や入浴(長時間の入浴、サウナなど)を避ける
  • 十分な水分を摂取し、身体の巡りを促進する
  • 冷たい飲食物を控え、体を冷やさないようにする
  • 喫煙や受動喫煙、強い香料などの刺激物を避ける
  • 指導された呼吸法やセルフケアを継続的に行う

また、稀に施術後に「好転反応」として、一時的に咳が出やすくなったり、痰が増えたりすることがあります。これは体が調整され、不要なものを排出している過程であり、通常は1〜2日で収まります。気になる症状がある場合は、遠慮なく院長にご相談ください。

喘息・咳喘息改善のための自宅でのセルフケア

喘息・咳喘息の改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と体質改善につながります。

呼吸法と胸郭ストレッチ

  • 腹式呼吸:1日10分程度、横になるか座った状態で腹式呼吸を行います。おへそに手を当て、息を吸うときにお腹を膨らませ、吐くときに縮めることを意識します。
  • 唇すぼめ呼吸:息を吸うときは鼻から2秒程度、吐くときは口をすぼめてゆっくり4秒程度かけて吐きます。これにより気道の圧力を保ち、閉塞を防ぎます。
  • 胸郭拡張ストレッチ:両手を広げて深呼吸したり、壁に背中をつけて腕を上げ下げしたりして、胸郭の柔軟性を高めます。
  • 肋間筋ストレッチ:片方の腕を頭上に伸ばし、反対側に上体を倒してストレッチします。左右交互に行います。

環境整備

  • アレルゲン対策:ハウスダスト、ダニ、カビ、ペットの毛などのアレルゲンを減らすよう定期的な掃除と換気を行います。特に寝具は週に1回は日光に当て、こまめに洗濯しましょう。
  • 湿度管理:適切な湿度(40〜60%程度)を保つよう、季節に応じて加湿器や除湿機を活用します。
  • 空気清浄機の使用:可能であればHEPAフィルター付きの空気清浄機を使用し、特に寝室の空気の質を改善します。
  • 刺激物の回避:香水、芳香剤、漂白剤、殺虫剤などの強い臭いのする化学物質の使用を控えます。
  • 気温変化への対策:急激な温度変化を避け、外出時はマスクやスカーフで口を覆うなどの対策を行います。

食事と生活習慣

  • 抗酸化物質を多く含む食品:ビタミンC、Eを豊富に含む果物や野菜(ブロッコリー、ベリー類、柑橘類など)を積極的に摂取します。
  • オメガ3脂肪酸:青魚(サバ、サーモンなど)に含まれるオメガ3脂肪酸には抗炎症作用があります。
  • 発酵食品:ヨーグルト、味噌、キムチなどの発酵食品は腸内環境を整え、免疫力を高める可能性があります。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、気道の粘液を適切な粘度に保ちます。
  • 避けるべき食品:個人によって異なりますが、乳製品、小麦、卵、加工食品などがアレルギー反応や炎症を悪化させることがあります。
  • 禁煙:喫煙は喘息の最大の悪化因子の一つです。受動喫煙も避けましょう。
  • 適度な運動:水泳やウォーキングなどの有酸素運動は肺機能を改善しますが、個人の状態に合わせた強度で行うことが重要です。

ストレス管理

  • 規則正しい睡眠:十分で質の高い睡眠は、免疫機能を強化し、炎症を抑制します。
  • リラクゼーション法:瞑想、ヨガ、深呼吸法などのリラクゼーション技術を取り入れ、ストレスレベルを下げます。
  • 適度な休息:過労は喘息発作のトリガーになることがあります。適度な休息を取りましょう。
  • ポジティブな心持ち:ストレスや不安は喘息症状を悪化させることがあります。趣味や楽しい活動を通じて、精神的な安定を図りましょう。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 列缺(れっけつ):手首の上、親指側にあるくぼみのツボです。咳や喘息の症状緩和に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):親指と人差し指の付け根の間にあるツボです。全身の気の流れを調整し、免疫力を高めます。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。消化機能を高め、体力を回復させる効果があります。
  • 天突(てんとつ):首の付け根、鎖骨の間のくぼみにあるツボです。咳や痰の緩和に効果があります。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、喘息・咳喘息の症状を和らげることができます。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

喘息・咳喘息のまとめと施術のご案内

喘息・咳喘息の要約

喘息・咳喘息は、気道の慢性的な炎症による呼吸器疾患です。西洋医学ではアレルギー反応や気道過敏性に注目し、東洋医学では肺、脾、腎の機能バランスの乱れや痰湿の停滞として捉えます。適切な治療と生活管理により、多くの場合症状をコントロールすることが可能です。

喘息・咳喘息は放置すると気道のリモデリング(不可逆的な構造変化)や重症発作のリスクが高まり、生活の質が著しく低下する可能性があります。早期に適切な対処を行うことで、これらのリスクを減らし、より良いコントロールを達成できます。

治療においては、医師による適切な診断と治療を基本としつつ、鍼灸療法を補完的に取り入れることで、症状の改善、薬の副作用の軽減、長期的な体質改善などの効果が期待できます。また、日常生活での環境整備、食事管理、ストレス軽減、適切な運動などのセルフケアも重要な要素です。

当院のアプローチの特徴

当院では、喘息・咳喘息に対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や証に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 手足のツボを使った身体に負担の少ない鍼灸治療
  • 呼吸法や自宅でできるセルフケアの具体的な指導
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「発作の頻度が減った」「薬の使用量が減った」「睡眠の質が改善した」「季節の変わり目でも症状が安定するようになった」といったお声をいただいております。喘息・咳喘息でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

喘息・咳喘息の症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

喘息・咳喘息の症状は辛いものですが、適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの喘息・咳喘息の症状改善をサポートし、健やかな呼吸と快適な生活を取り戻すお手伝いをいたします。

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恥骨の痛みでお悩みの方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 妊娠中や産後に恥骨部分に痛みが出るようになった
  • 歩くときや階段の昇降時に恥骨が痛む
  • 起き上がりや寝返りをするときに恥骨周辺が痛む
  • 足を大きく開いたり、片足立ちをすると恥骨が痛む
  • スポーツ中や運動後に恥骨周辺に痛みを感じる
  • 恥骨から太ももの内側にかけて痛みやしびれがある

恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常生活での姿勢の問題により男性にも起こることがあります。

この記事では、恥骨の痛みの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、根本的な改善方法についてご紹介します。当院の鍼灸・整体がどのように恥骨の痛みを緩和するのか、また自宅でできるセルフケアの方法についても詳しくお伝えしていきます。

西洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム

恥骨の痛みとは

西洋医学では、恥骨の痛みは「恥骨結合部の機能不全や炎症によって引き起こされる痛み」と定義されています。恥骨結合は左右の恥骨をつなぐ軟骨性の関節で、通常は非常に動きの少ない関節ですが、妊娠中のホルモンの影響や外傷により不安定になることがあります。

主な原因

  • 妊娠・出産関連:妊娠中に分泌されるリラキシンなどのホルモンにより靭帯が緩み、恥骨結合部が不安定になります。また、胎児の成長により骨盤への負荷が増加します。
  • スポーツ外傷:サッカー、ランニング、体操など、恥骨周辺に強い負荷がかかるスポーツで発生することがあります。
  • 筋肉の不均衡:腹筋、背筋、骨盤底筋群のバランスが崩れることで、恥骨結合部に過度な負担がかかります。
  • 姿勢の問題:骨盤の前傾や後傾、左右の歪みにより恥骨部分への負荷が増加します。
  • 外傷:転倒や交通事故などによる骨盤周辺への直接的な外力により損傷することがあります。
  • 感染症:稀に恥骨結合部の感染症(恥骨結合炎)により痛みが生じることがあります。

恥骨の痛みが発生するメカニズム

恥骨の痛みは以下のようなメカニズムで発生します:

  1. 妊娠中のホルモンの影響や外力により、恥骨結合部の軟骨や靭帯に炎症や微細損傷が生じます
  2. 恥骨結合部の不安定性により、周辺の筋肉(腹直筋、内転筋群、骨盤底筋)が過度に緊張します
  3. 筋肉の緊張により血流が悪化し、痛みを感じる侵害受容器が刺激されます
  4. 疼痛により動作を避けるようになると、さらに筋力低下や関節の可動域制限が生じ、症状が悪化する悪循環に陥ります
  5. 慢性化すると、中枢神経系での痛みの処理が変化し、軽微な刺激でも強い痛みを感じるようになることがあります

主な症状

  • 恥骨部の痛み:恥骨結合部を中心とした局所的な痛みで、触ると痛みが増すことがあります。
  • 放散痛:恥骨から太ももの内側、下腹部、腰部への痛みの放散が見られることがあります。
  • 歩行時痛:歩く際、特に足を前に出すときや階段昇降時に痛みが強くなります。
  • 起立・座位での痛み:立ち上がりや座るときに痛みが生じることがあります。
  • 寝返り時の痛み:夜間の寝返りや起き上がり時に強い痛みを感じることがあります。
  • 筋力低下:痛みにより活動量が減少し、骨盤周辺の筋力が低下することがあります。

西洋医学的なアプローチでは、安静、物理療法、運動療法、場合によっては薬物療法が用いられますが、根本的な改善には筋力強化と姿勢改善が重要とされています。

東洋医学の視点から恥骨の痛みの原因とメカニズム

東洋医学での恥骨の痛みの捉え方

東洋医学では、恥骨の痛みを「気血の滞り」や「経絡の不調」により起こる状態と捉えます。恥骨周辺は生殖器に関わる重要な部位であり、腎や肝の機能と密接に関連すると考えられています。特に妊娠・出産期は腎の精気が大きく消耗するため、この時期の恥骨の痛みは腎虚との関連が深いとされています。

関連する経絡

恥骨の痛みに特に関連する経絡には以下のようなものがあります:

  • 任脈(にんみゃく):身体の前面中央を通る経絡で、恥骨から生殖器、下腹部の機能に関わります。
  • 足の厥陰肝経(けついんかんけい):恥骨周辺を通り、生殖器機能や筋腱の働きに関連します。
  • 足の少陰腎経(しょういんじんけい):腎の機能を担う経絡で、骨や髄、生殖機能に関わります。
  • 足の太陰脾経(たいいんひけい):下腹部から恥骨周辺を通り、筋肉の働きや水分代謝に関連します。
  • 衝脈(しょうみゃく):下腹部の奇経八脈の一つで、生殖機能や血の巡りに関わります。

東洋医学の「証」による分類

東洋医学では、恥骨の痛みを以下のような「証」(体質や症状のパターン)に分類します:

1. 腎虚(じんきょ)

特徴:妊娠・出産、加齢、過労により腎の精気が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、腰痛、足腰のだるさ、頻尿、むくみ、疲れやすい、冷え症。
改善方法:腎を補う食材(黒ゴマ、クルミ、山芋など)や補腎の漢方薬、温める鍼灸治療が効果的です。

2. 肝鬱気滞(かんうつきたい)

特徴:ストレスや感情の抑制により肝の気の流れが滞った状態です。
症状:恥骨周辺の刺すような痛み、痛みの場所が移動する、イライラ、ため息、生理不順、胸の張り。
改善方法:肝の気の流れを改善する食材(柑橘類、香味野菜など)や疏肝解鬱の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

3. 血瘀(けつお)

特徴:血液の循環が悪くなり、血の滞りが生じた状態です。
症状:恥骨周辺の固定した刺すような痛み、夜間に痛みが増す、皮膚の色が暗い、生理時の血塊。
改善方法:血の流れを改善する食材(山査子、紅花茶など)や活血化瘀の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

4. 寒湿(かんしつ)

特徴:冷えと湿気が体内に侵入し、気血の流れを妨げている状態です。
症状:恥骨周辺の重だるい痛み、冷えると痛みが悪化、むくみ、下痢しやすい、関節の重い感じ。
改善方法:体を温め湿気を取り除く食材(生姜、シナモン、ハトムギなど)や温経散寒の漢方薬、温灸治療が効果的です。

5. 脾虚(ひきょ)

特徴:消化機能の低下により気血の生成が不足した状態です。
症状:恥骨周辺の鈍い痛み、疲れやすい、食欲不振、下痢しやすい、顔色が悪い、手足のむくみ。
改善方法:脾胃を補う食材(山芋、カボチャ、小豆など)や補気健脾の漢方薬、鍼灸治療が効果的です。

五臓六腑との関連性

東洋医学では、恥骨の痛みは主に以下の臓腑の機能と関連しています:

  • 腎(じん):生殖機能や骨・髄を支配し、恥骨周辺の骨格や筋肉の健康に重要な役割を果たします。
  • 肝(かん):筋腱を支配し、気の流れを調整します。肝の機能低下は筋肉の緊張や痛みを引き起こします。
  • 脾(ひ):筋肉を支配し、水分代謝に関わります。脾の機能低下は筋力低下やむくみを引き起こします。
  • 心(しん):血液循環を支配し、恥骨周辺の血流に影響します。

季節と環境の影響

東洋医学では、季節や環境の変化も恥骨の痛みに影響すると考えます:

  • :寒さにより腎の機能が低下しやすく、恥骨周辺の痛みが悪化しやすい季節です。
  • 梅雨時期:湿気により脾の機能が低下し、むくみや重だるい痛みが増すことがあります。
  • :肝の気が上昇する時期で、ストレスによる肝鬱気滞の症状が悪化しやすくなります。
  • 冷房の効いた環境:長時間の冷えにより寒湿が体内に侵入し、痛みが増すことがあります。

東洋医学では、このように体質や環境、季節などの要因を総合的に考慮し、一人ひとりに合わせた治療方針を立てていきます。

西洋医学と東洋医学の比較

比較項目 西洋医学 東洋医学
原因の捉え方 恥骨結合部の機能不全、ホルモンの影響、筋肉の不均衡、外傷 気血の滞り、腎や肝の機能低下、経絡の不調
診断方法 X線検査、MRI、CT、理学的検査、触診 四診(望診・聞診・問診・切診)による証の判断、脈診、舌診
治療アプローチ 安静、物理療法、運動療法、薬物療法、場合によっては手術 鍼灸治療、漢方薬、推拿(すいな)、体質や証に合わせた養生法
治療の焦点 炎症の抑制、筋力強化、構造的安定性の回復 気血の流れの改善、腎肝の機能強化、体全体のバランス調整
妊娠期への対応 薬物療法に制限があり、主に物理療法や運動療法が中心 妊娠期に安全な鍼灸治療や食養生で対応可能
予防の考え方 筋力強化、姿勢改善、適切な体重管理 体質に合わせた養生法、腎肝の機能強化、未病の段階からの対応
再発予防 継続的な運動療法、生活習慣の改善 体質改善による根本的な再発予防、季節に合わせた養生

西洋医学と東洋医学は、それぞれ異なるアプローチで恥骨の痛みに対処しますが、どちらも長所があります。当院では両方の知見を活かしながら、お一人おひとりに最適な治療を提供しています。

恥骨の痛みを放置するリスク

恥骨の痛みは「一時的なもの」と軽視されがちですが、適切な対処をしないまま放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。

身体的リスク

  • 慢性疼痛への移行:急性の痛みが慢性化し、日常的に痛みを感じる状態になるリスクがあります。
  • 歩行障害:痛みにより正常な歩行が困難になり、跛行(びっこ)や歩行速度の低下が生じます。
  • 筋力低下:痛みを避けるために活動量が減ると、骨盤周辺の筋力が著しく低下します。
  • 姿勢の悪化:痛みをかばう姿勢を続けることで、骨盤の歪みや脊柱の変形が進行する可能性があります。
  • 他部位への影響:恥骨の痛みをかばうことで、腰痛、股関節痛、膝痛などの二次的な症状が出現することがあります。
  • 関節拘縮:長期間の痛みにより股関節や仙腸関節の可動域が制限される可能性があります。
  • 妊娠・出産への影響:女性の場合、将来の妊娠・出産時に症状が悪化するリスクがあります。

精神的・社会的リスク

  • 生活の質の低下:痛みにより日常生活動作が制限され、生活の質が大幅に低下します。
  • 睡眠障害:寝返りや起き上がり時の痛みにより、良質な睡眠がとれなくなります。
  • 不安とストレス:「いつまで痛みが続くのか」という不安や、活動制限によるストレスが増加します。
  • 社会活動への影響:仕事や家事、育児への影響により、社会的役割を果たすことが困難になることがあります。
  • 自己効力感の低下:「何をしても良くならない」という無力感から、自己肯定感が低下することがあります。
  • 人間関係への影響:痛みによるイライラや活動制限により、家族や友人との関係に支障をきたすことがあります。

早期対処の重要性

恥骨の痛みは、早期に適切な対処を行うことで改善の可能性が高まります。早期対処には以下のようなメリットがあります:

  • 炎症が慢性化する前に改善できる
  • 筋力低下や関節拘縮を予防できる
  • 代償的な姿勢変化による二次的症状を予防できる
  • 日常生活への影響を最小限に抑えられる
  • 治療期間を短縮できる可能性がある
  • 将来の妊娠・出産時のリスクを軽減できる

恥骨周辺の痛みや違和感を感じたら、「そのうち良くなる」と放置せず、早めに専門家に相談することをおすすめします。

当院の恥骨の痛み施術方法

当院では、東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた独自のアプローチで恥骨の痛みの根本改善を目指します。一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの施術を行い、痛みの軽減と機能回復を促進します。

施術の特徴

  • 手足のツボを使った鍼灸治療:身体に負担の少ない施術で、初めての方でも安心して受けられます。
  • 東洋医学的診断に基づくアプローチ:脈診や舌診などの東洋医学的診断を行い、あなたの「証」を見極めた施術を行います。
  • 妊娠期にも安全な施術:妊娠中の恥骨の痛みにも対応できる安全な鍼灸治療を提供します。
  • 骨盤調整:骨盤の歪みや不安定性を改善する優しい整体施術を行います。
  • 全身調整:恥骨の痛みの原因となる全身のバランスを整え、根本的な改善を目指します。

施術の流れ

  1. 問診:恥骨の痛みの症状や生活習慣、既往歴などを詳しくお聞きします。
  2. 東洋医学的診断:脈診・舌診・腹診などを通じて、あなたの体質や「証」を判断します。
  3. 整体施術:必要に応じて、骨盤や全身のバランスを整える優しい整体施術を行います。
  4. 鍼灸治療:あなたの体質や症状に合わせたツボに優しく鍼をし、必要に応じてお灸を行います。
  5. アフターケア:施術後の注意点や、自宅でできるケア方法についてアドバイスします。

恥骨の痛みに効果的なツボ

当院では以下のようなツボを用いて、お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います:

手足のツボ(遠隔治療)

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボで、腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを改善します。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボで、全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わるあたりにあるツボで、全身の気の流れを調整します。

これらのツボはあくまで一例で、実際の施術では、お一人おひとりの体質や証、症状の程度に合わせて最適なツボを選択し、施術を行います。

恥骨の痛みに関するよくある質問(FAQ)

Q: 恥骨の痛みの改善には何回くらい通えばいいですか?

症状の程度や期間、体質によって個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります:

  • 急性期(発症から1ヶ月以内):週2回の頻度で1〜2ヶ月
  • 慢性期(発症から3ヶ月以上):週1〜2回の頻度で2〜3ヶ月
  • 妊娠中の症状:週1回の頻度で症状の改善まで継続

初回の施術の前に、あなたの状態に合わせた通院計画をご提案いたします。症状の改善に合わせて、徐々に通院間隔を広げていくことが一般的です。継続的な施術により、根本的な体質改善を目指します。

Q: 妊娠中でも施術を受けることができますか?

はい、妊娠中でも安全に施術を受けることができます。当院では、妊娠期の恥骨の痛みに対して以下のような安全な施術を行っています:

  • 妊娠期に禁忌とされるツボを避けた安全な鍼灸治療
  • うつ伏せにならない、側臥位での優しい施術
  • お腹に負担をかけない骨盤調整
  • 妊娠期の体質変化に合わせた個別的なアプローチ

妊娠中の恥骨の痛みは、胎児の成長とともに悪化することが多いため、早期の対処が重要です。施術前には必ず現在の妊娠週数や体調についてお聞きし、最も安全で効果的な施術を提供いたします。

Q: 恥骨の痛みと腰痛は関係がありますか?

はい、恥骨の痛みと腰痛には密接な関係があります。以下のような関連性があります:

  • 骨盤帯痛症候群:恥骨の痛みは骨盤帯痛症候群の一部として、腰痛や仙腸関節痛と同時に現れることがあります
  • 代償的な動作:恥骨の痛みをかばうような歩き方や姿勢により、腰部に負担がかかり腰痛が発生します
  • 筋肉の連鎖:恥骨周辺の筋肉と腰部の筋肉は機能的に関連しており、一方の問題が他方に影響します
  • 骨盤の不安定性:恥骨結合部の不安定性は、腰椎や仙腸関節にも影響を与えます

当院では、恥骨の痛みと腰痛を関連する症状として捉え、骨盤全体のバランスを整える施術を行います。単独の症状を治療するのではなく、全身のバランスを考慮した根本的な改善を目指します。

Q: 恥骨の痛みがある時に避けるべき動作はありますか?

恥骨の痛みがある時は、以下のような動作を避けることで症状の悪化を防ぐことができます:

  • 片足立ちになる動作:階段昇降、ズボンの着脱、靴下の着脱など
  • 足を大きく開く動作:跨ぐ、あぐらをかく、足を組むなど
  • 重いものを持ち上げる動作:腹圧がかかり恥骨への負担が増します
  • 急激な方向転換:スポーツや歩行時の急な方向転換
  • 長時間の同一姿勢:長時間の立位や座位

これらの動作を行う際は、両足に均等に体重をかける、手すりを使用する、膝を曲げて物を持ち上げるなどの工夫をしましょう。当院では、日常生活での注意点について詳しくアドバイスいたします。

Q: 施術後に気をつけることはありますか?

施術後は以下の点にご注意いただくと、効果を最大限に引き出すことができます:

  • 施術当日は激しい運動や長時間の歩行を避ける
  • 十分な水分を摂取し、体内の循環を促進させる
  • 恥骨周辺を冷やさないよう注意し、必要に応じて温める
  • 指導された姿勢や動作の注意点を守る
  • 十分な睡眠と休息を取る

また、稀に施術後に一時的に症状が変化することがありますが、これは体が調整されていく過程で起こる好転反応の一種です。通常は24〜48時間以内に収まりますが、気になる症状がある場合は院長にご相談ください。

恥骨の痛み改善のための自宅でのセルフケア

恥骨の痛みの改善には、施術と併せて日常生活での取り組みも重要です。以下のセルフケア方法を継続的に行うことで、症状の緩和と再発防止につながります。

姿勢の意識

  • 立位姿勢:両足に均等に体重をかけ、骨盤を正しい位置に保ちます。反り腰や猫背にならないよう注意しましょう。
  • 座位姿勢:深く腰掛け、背もたれを利用して腰椎の自然なカーブを保ちます。足は床にしっかりとつけましょう。
  • 歩行姿勢:小幅で歩き、急激な方向転換を避けます。階段は一段ずつゆっくりと昇降しましょう。
  • 寝る姿勢:横向きで寝る際は膝の間にクッションを挟み、仰向けの場合は膝の下にクッションを置くと楽になります。

簡単ストレッチ

  • 骨盤傾斜運動:仰向けに寝て膝を立て、腰を床に押し付けるように骨盤を後傾させます。5秒間キープを10回繰り返します。
  • 内転筋ストレッチ:座った状態で足裏を合わせ、膝を軽く床に近づけます。無理をせず、痛みの出ない範囲で行いましょう。
  • 股関節屈筋ストレッチ:片膝を床につき、もう一方の足を前に出してゆっくりと体重をかけます。左右30秒ずつ行います。
  • 膝抱えストレッチ:仰向けに寝て片膝を胸に引き寄せます。30秒間キープし、左右交互に行います。

ツボ押し

自分でできるツボ押しも効果的です。以下のツボを親指や人差し指で3〜5秒間押し、緩めるを10回程度繰り返しましょう:

  • 三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボです。婦人科系の症状全般に効果があります。
  • 太渓(たいけい):足の内くるぶしの後ろのくぼみにあるツボです。腎の機能を高め、骨盤周辺の痛みを和らげます。
  • 足三里(あしさんり):膝の下外側にあるツボです。全身の気を補い、疲労回復に効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根にあるツボです。全身の気の流れを良くし、痛みの緩和に効果があります。

温熱療法

  • 湯船にゆっくり浸かる:38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かることで、骨盤周辺の血流を改善します。
  • 湯たんぽ・カイロの使用:腰やお腹に湯たんぽやカイロを当てて温めることで、筋肉の緊張を和らげます。
  • 足湯:足首まで温かいお湯に浸けることで、下半身の血行を促進します。
  • 蒸しタオル:温かい蒸しタオルを恥骨周辺(直接ではなく下着の上から)に当てて温めます。

生活習慣の改善

  • 食事の改善:抗炎症作用のある食材(青魚、緑黄色野菜、ナッツ類など)を積極的に摂り、糖質や揚げ物、甘い物は控えめにしましょう。
  • 水分摂取:十分な水分を摂ることで、体内の循環を促進し、老廃物の排出を促します。
  • 規則正しい睡眠:7〜8時間の質の良い睡眠を心がけ、体の回復を促進します。
  • ストレス管理:深呼吸、瞑想、軽い運動などでストレスを軽減し、筋肉の緊張を和らげます。
  • 適度な運動:水中ウォーキングやヨガなど、関節に負担の少ない運動を無理のない範囲で行います。

これらのセルフケアを日常生活に取り入れることで、施術の効果を高め、恥骨の痛みの改善と再発防止につながります。無理なく続けられる方法から始めて、徐々に習慣化していきましょう。

恥骨の痛みのまとめと施術のご案内

恥骨の痛みの要約

恥骨の痛みは、恥骨結合部やその周辺の筋肉、靭帯に炎症や負担がかかることで発生する症状です。特に妊娠中や産後の女性に多く見られますが、スポーツ選手や日常的な姿勢の問題により男性にも起こることがあります。

西洋医学では恥骨結合部の機能不全や筋肉の不均衡に着目し、東洋医学では気血の滞りや腎肝の機能低下と捉えて治療にあたります。どちらのアプローチも長所があり、当院ではこれらを組み合わせた総合的な治療を提供しています。

恥骨の痛みは早期に適切な対処を行うことで、多くの場合改善が期待できます。しかし、治療だけでなく、日常生活での姿勢改善、適切な動作方法、セルフケアなども重要です。当院では、施術と生活指導の両面からサポートし、根本的な改善と再発防止を目指しています。

当院のアプローチの特徴

当院では、恥骨の痛みに対して以下のようなアプローチを行っています:

  • 東洋医学と西洋医学の知見を組み合わせた総合的な施術
  • 一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの治療計画
  • 妊娠期にも安全な手足のツボを使った鍼灸治療
  • 骨盤の調整と全身のバランスを整える優しい整体
  • 症状の緩和だけでなく、根本的な体質改善と再発防止を目指した施術

多くの患者様から「恥骨の痛みが軽減した」「歩くのが楽になった」「寝返りが痛くなくなった」「妊娠中も安心して治療を受けられた」といったお声をいただいております。恥骨の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

恥骨の痛みの症状でお悩みの方は、ぜひ当院までご連絡ください。初回のカウンセリングで丁寧にお話を伺い、最適な施術プランをご提案いたします。

【住所】

567-0818
大阪府茨木市本町1-16本町8番館1階
(阪急茨木市駅から徒歩5分)

【お電話】

072-622ー0134

【受付時間】

月・火・木・金 10:00~13:30 16:00~19:30
水・土    10:00~13:30
日曜・祝日  休み

恥骨の痛みは適切なケアで必ず改善できます。当院では、あなたの恥骨の痛みの根本改善をサポートし、健やかな日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

施術料 6600円(税込)
初診料 1100円(税込)

(前回の施術から2ヶ月以上空いた場合は1100円を頂いております)
※クレジットカード、QRコード払い等、各種キャッシュレス決済に対応しております。

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